転生したら魔王の次男だった件! しかも双子の片割れは悪友でした! 作:こんろんかずお
再びファイラスの守の部屋。
「えっ? 誰これ? 今のザイアードにはルベードとコンヤニって奴が王座についているわ」
「誰か知ってるか?」
「う、うーん?」
あれから俺達はザイアードの情報をリサーチすることにした。
もう一つの国のエルシードは鎖国している関係で、全てが謎に包まれているし、解明するには時間がかかると皆で判断したからだった。
「あ、こいつらの能力がわかったわ! ってなにこれ……」
雫さんは目をつむり呻く。
「え? 何なに?」
「おお、そんなことも分かるんだ?」
しっかし、便利な能力だよな……。
転生者の個人情報まるっとわかるなんて。
「えっと……。長男ルベードの能力『異世界の魔王』、次男コンヤニ『異世界の魔王の幹部』ですって……」
キョトンとしている雫さん。
雫さんも自分で口に出している言葉を理解できていない感じだ。
「え? ここ、そもそも異世界だよな」
学の言うことはごもっとも。
「もしかして……ここじゃない、異世界から来た魔王とその幹部だったりして……」
「あ、ああ―――!」
雫さんの言葉に納得する俺達。
雫さん、す、鋭い。
また、エスパーモードが発動してるのかな?
それは置いといて……。
「仮にそうだとしてもさ、ここに何しに来たんだろうね? そこが一番重要な気がするけど」
「確かに、守の言う通りだな」
学は俺の意見に賛同し挙手をする。
「とりあえず、これについては一人ずつ、予想及び対策の意見を言い合うということでいいかな?」
「賛成!」
学と雫さんは賛成の挙手をする。
そして、俺達三人はしばしシンキングタイムに入る。
正直こいつらが何しに来たかなんてわからない。
問題は話が通じるか通じないか、なんだよな……。
そして、通じなかった場合、最悪また大戦になる。
よし……。
「あの? いいかな?」
雫さんの熟考が終わったようだ。
「うん、お先にどうぞ?」
「あのね、予想だけどルベード達は何か探し物しに来たんじゃないかって思うのよね私……。カンだし、何かはわかんないけどね……」
雫さんのカンは当たるからね……。
学と俺は目を合わせ頷く。
学も俺と同じ考えのようだ。
「それと、それを知るためにも、とりあえず早急に直接話あいに行くのが得策かなって」
「あ、それは俺も賛成!」
行動派の学は雫さんの意見に挙手し賛成する。
一理あるものの、それについては早計で色々情報を集めてから動くのが良いと感じている俺だった。
ということでだ。
「話は変わるけど、雫さん。国宝とかって今どんな状態かわかるかな?」
「それがね、使えない状態みたいね」
「ええっ?」
ということは、最悪俺ら誰かが犠牲になって、敵をせん滅し、犠牲者を後で復活させるという復活儀式前提の荒業は使えなくなってしまった。
「あの、皆さん聞いてください……」
「う、うおっ? な、なんだあ?」
突然頭に謎の女性の声が響いてびっくりする俺達。
て、何処かで聞いたことあるよーな?
「って女神様っ?」
俺達三人の声が綺麗にはもる。
「そうですね。重要な事を言い忘れていましたので、少し助言を……」
「あ、ハイ」
「今回、三国の国宝は一回目のゲームクリアにより、難易度上昇の関係で使えません」
「ああ、なーるほど」
強力すぎる切り札はゲーム難易度を簡単に下げるのはセオリーであるし、そりゃね。
「そして、新規加入者による知識バランスを取るため、今回はお三方とも、ここの国に配置されております」
「それで今回は俺達が魔族じゃなく、人族として配置されたってわけね……」
「そうですね……。それと皆さんの固有アビリティについて、各自説明したいと思います」
「頼みます」
「まず、雫さんの能力はご存じの通り、前と変わりません。雫さんの場合ご自分の能力でそこら辺は把握できると思うので説明は省きますね」
「そうですね」
「次に学さんですが、ファイラスに配置されたことにより能力は変化しています」
そりゃそうだろう、制限があるとはいえ、数万の大軍を一撃で壊滅出来る能力なんておかしすぎるしね。
最初はイージーモードで魔王無双できたってことなんかな?
となると、俺の能力も当然変わってるだろうし、俺達の能力は一体どんな能力になっているんだろう?
両親を早く探しだすためにも、何か有効な能力であって欲しいと願う俺だった。