転生したら魔王の次男だった件! しかも双子の片割れは悪友でした!   作:こんろんかずお

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俺達の過去

 うっすらと光輝くその中で、俺は昔の孤児院時代を思い出していた。

 

「……なあ、お前なんて言うの?」

「うっ、御剣 学。ぐすっ」

 

「お前、女みたいな容姿してるし、めそめそしてるからいじめられてるんじゃねーか」

「うっ、うっ」

 

 この当時の学は見た目が本当に女性みたいに華奢で、喧嘩が弱く、毎日めそめそ泣いていた。

 

 俺は孤児院の中でも当時はガタイが良くて、要領も良かったからイジメにあうことはなかったし、暗記は得意だったので動画とか見て、空手の技も学んで強くなっていったので、万が一喧嘩になった時でも負けることはなかった。

 

 でも正直弱いものを集団でいじめるのは好きではなかったし、群れるのは好きじゃなかった。

 

 だから喧嘩を売ってこられない限りは争うことはしなかった。

 

「なあ、お前。良かったら俺が喧嘩の仕方教えてやるよ」

「えっ? 最初から守君が名前の通り、俺を守ってよ?」

 

「あのな……。例え、俺がお前を守ったとしても、俺がいないところでお前がいじめられたら意味ないだろ? 違うか? それにお前、名前が学だろ? 俺から喧嘩の技を学べよ?」

 

「あ……。うん、そうだね。へへ、守君は本当は優しいんだね……」

「ば、ばーか、そんなんじゃねーよ……」

 

 そして、この時から学は俺から喧嘩の技を教わり、メキメキと強くなっていった。

 

 名前の通り、学習能力が高く、色んな技を一瞬で覚えていく様は旋律を覚えたけど……。

 

「よーし、今日はこれまで! 空手の型をちゃんと覚えておけよ。型を覚えて置けば、一人でも練習はできるし対人のイメージトレーニングも出来るからな!」

「うん。ありがとう守君!」

 

 当時、馬鹿正直で素直な子だったんだよな、学は。

 

 それから、学はどんどん強くなっていき、その結果、孤児院でいじめられることはなくなった。

 

 というか、孤児院での喧嘩は最強の強さを誇っていた。

 

   ♢

 

 そして月日が流れ、孤児院が謎の火事に合い、高校生の時に俺達はバラバラに引き取られることになった。

 

「守またな」

「ああ、お互い寂しくなるな」

 

「お前に鍛えられた恩は忘れねえ……」

「うん、お前逞しくなったもんな」

 

 実際もう俺は高校生の時に学に喧嘩で勝てなくなったしね。

 

 正直俺は、最低限の護身術として覚えてたまでであって、喧嘩よりも頭を使って何かを得る方が好きだったし。

 

 決して、負け惜しみではない……。

 多分……。

 

「守……。俺お前に言わなきゃいけないことがあって……」

 

 学は顔を真っ赤にして、うつむく。

 

 ? ん、この感じ漫画であるもしや?

 しかし、俺は男であるし、コイツも当然……。

 

 この感じ危険だ、そして先手必勝だな……。

 

「スマン俺は、大のおっぱい星人であるし、そっちの毛はない!」

「成程そ、そうか……巨乳が好みなんだな……」

 

 学は自分の胸元を見る。

 

 ……コイツ馬鹿か? いやいや、おめーにおっぱいはねーし、だいたいタケノコじゃねんだから生えてこねーよ!

 

 そして例え女性でも牛乳飲んでも大きくならねーんだよ、それはよ。

 

「ふふ、孤児院内で『おっぱいの知識にかけて右に出るものはいない』と言われた大賢者守様の知識をなめんなよ!」 

 

「そ、そうなんだ……。そおいえば孤児院の事務員が俺のPCで『ロシア女性のおっぱいはバレーボール』というサイトを見た奴出て来いって、探し回ってたのって……」

 

「さ、さあ?」

 

 学は俺のその様子を見て、少し後ずさりした。

 

 よ、よしよし、これで適度な距離間が保てたはずだ。

 

「ま、まあ、細かいことは置いといてだな。とりあえず、親友としてまた会おうな! それと海外エロサイトを検索する時は仕込みウィルスに気を付けるんだぞ!」

 

 俺は保険を掛けて友達認定した。

 

 そして、何故か海外サイトでコンピューターウィルス『トロイの木馬』に感染し、コレクションの半分を破壊された辛い思いでを思い出し、目頭が熱くなっていた……。

 

 まあ、俺のPCじゃなくて、事務員のおっさんの物だから実質俺には被害はなかったわけだが……。

 

「ああ……!」

 

 こーして俺達はがっちりと深い握手を交わし、別々の家に引き取られることになったが……。

 

 驚いたことに高校が一緒だったし、クラスも一緒だった。

 しかもずっと同じで、大学まで……。

 腐れ縁にも程がある。

 

 ほぼ、兄弟みたいなもんだったな、ホント……。

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