戦犯者たちの生き甲斐 作:サービス
「ふぅ…やれやれまさかファイヤフライのガキンチョ共が来るとはな。」
そう言うと商人は近くに置いてある椅子に腰掛ける。商人は気づいていた。あの2人がファイヤフライの生き残りである事を…
(しっかし何でこんな所に来たんだ?わざわざこんな激戦区にこなくても、もっと安全な場所何ていくらでも有るだろうに?)
此処シアトルではセラファイトと呼ばれる宗教組織とWLFと呼ばれる武装組織が過去何度も対立し合っている。その為此処を訪れる者は大抵その二つの組織のどちらかの手にかかり命を落とす事になる。安全性を求めるならこのシアトルは落第点だろう…
(あの服装を見るに奴等はWLFに所属しているようだが…セラファイトに身内でも殺されたのか?)
安全な場所を求めて旅をしてた時にセラファイトに家族を殺された、その仇を討つためにWLFにと言う理由なら成る程納得できる。セラファイトは自分達の教えに反する者達を異端者として処刑するなどしている。憎まれる相手には困らないだろう…
「まぁ俺が気にすることでもないか…」
どうも自分は色々と考えてしまう、他の仲間達からもお前は考えすぎだとよく言われていた。ロス・イルミナドスに反旗を翻す時も自分だけは最後まで決めかねていた。決心がついたのはあのエージェントを間近で観た時だ、具体的に言うと落とし穴の罠から難なく生還した時。
「さてと…行くとするか。」
商人は立ち上がり水族館の奥へと向かう、すると中には同じ格好をした者達が数人待機している。
「俺はこれから島に向かう、コッチは任せたぞ。」
「了解です、支店長。」
その内の一人に店を任せて外にある船着き場に止めてある小型船に乗る。元々はイルカショーの劇場に停めてあったものだが、ある理由から外に出している。支店長は船のエンジンを起動して島へと向かった。
それから10分程で船は到着する、船を停めると人が集まってくる、セラファイトの人間たちだ。
「どうぞ、よくぞおいで下さいました、さぁさぁ預言者様がお待ちです」
その内の一人が人の良い笑みを浮かべて此方に近づいてくる、支店長はそれに取り合う事もなくただ黙って島を歩く。
しばらくすると村が見えてきた、木造の家に野菜畑、果物の木や家畜小屋など、現代的な物を排除した昔ながらの生活といった感じの暮らしだ。
その中でも一際凝った造りの家に入っていく、すると中には女がいた。その女を視て支店長は言う。
「よぉ、久しぶりだな預言者様?元気だったか?」
その言葉を聞いた女性は優しく微笑んだ。
預言者に関しては情報が少なすぎるので独自設定です