戦犯者たちの生き甲斐   作:サービス

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2話

 「ヘェ〜、やっぱりジャクソンの人達の間では有名なんだあの人」

 

 「ああ、俺だけじゃない、トミーやジェシー達も利用してる」

 

 例の店で買い物を行った翌日エリーはジョエルに例の店の話を聞いていた。

 

 何でもさまざまな地域にある洞窟や廃墟、地下施設などを拠点として商売をしているらしい、スタッフは一つの場所に四、五人程、支払いは彼らが作った独自の通貨で取り引きするらしい。物などを売ったり彼らに頼まれた仕事をこなすなどをしたりすると金を貰える様だ。

 

 「でもアレだけの物資をどうやって仕入れてるんだろ?」

 

 「さあな、俺も気になったが企業秘密の一点張りだったよ、昔テスと仕事してた時にあいつの物資の出処を探ってた奴らもいたが結局は無駄に終わったしな」

 

 「ふ〜ん?」

 

 ジョエルの発言にエリーは不思議そうな顔をして返事をする

 

 「ジョエルの所には来なかったの探りの依頼?」

 

 何気なく聞いて見るとジョエルは微笑えみながら口にした

 

 「ああ、来たが断ったよ」

 

 「何で?」

 

 「メリットが無いからだ、敵対すれば商品を売って貰えなくなるし、何よりあいつらの店の周りに居る感染者を倒したり、そこら辺にある鉄屑を持っていけば金を払って貰えるんだ敵対する理由がないだろう?」

 

 「確かに...」

 

 ジョエルの説明にエリーは納得する

 

 「実際ジャクソンの住人もこの辺りにいる感染者を、見回りの時に倒してるだろう、勿論安全の為って言うのが一番の理由だがその時身体の一部を倒した証明に持っていくと買い取って貰えるんだよ。まぁ、大した金額じゃないが食料代や弾代にはなるからな。」

 

 

 「成る程ね。」

 

 エリーは頷く、それと同時に安堵した、この前一緒に見回りに出たジェシーやディーナが嬉々としてランナーたちの指を切り落としていたのにはそう言った理由があったからなのだと、決して危ない思考の持ち主ではないのだと。

 

 「でもそんな風にして儲かってるのかな、商売のことはよく知らないけどそんなんじゃ儲けなんて殆どないんじゃない?」

 

 

 エリーが聞くとジョエルも頷く

 

 「俺も気になって聞いてみたんだが、別にこれで儲けるなんて考えてないから構わないと言ってたよ。何でも別口の商売で山程稼いだからいいんだそうだ」

 

  「何それ?」

 

 エリーはその言葉聞いて呆れた、欲がないにも程がある。このご時世には中々珍しいタイプの人間だ

 

 

 実際には極限状態にいる人間達と取り引きしたいと言う欲がないどころか色々とぶっ飛んだ人外達なのだが、そんな事知るよしもないエリーにとって商人達は酷く御人好しな集団に思えてしまった。

 

 (今度買い物する時は何か持っていってあげよっと)

 

 そんな勘違い少女エリーが思考を巡らしていると、何やら騒がしい音が聞こえる。どうやら家の外で子供達が騒いでるようだ

 

 「何、なんのさわ...」

 

 注意してやろうと扉を開けるエリー、だが言葉が途中で止まる

 

 「おい、どうしたんだ?エ...リー...?」

 

 気になったジョエルが声をかけてみるが、同じように言葉失う、

 

 その原因は外の光景にあった

 

 

 「スゲ〜、ジェシーカッコイイ!!それサムラーイって奴だよね俺初めて見た!!」

 

 

 「ホントホント!!その鎧と剣もカッコイイ!何処にあったのそれ!」

 

 

 「イッイヤ、俺もよくわからないんだ?見回りの帰りにいつもの店に買い物に行ったら渡されて!?」

 

 そこには戦国武将の甲冑に身を包み刀を腰に挿すジェシーがいた、ディーナは地面に蹲って口元を押さえている。

 

 

 「何、アレ?」

 

 

 「さあ?何だろうな〜?」

 

 彼らは知るよしもない、商人達が仕入れた情報にアメリカ人はサムライとニンジャが好きだと言う情報があったこと、仕入れたは良いが売れなかったこと、仕方ないので同じアジア系のジェシーに着せて宣伝を行なったこと

 

 「ねぇジョエル。」

 

 「何だエリー?」

 

 その光景を見たエリーがジョエルに言う

 

 

 「やっぱりアイツって変わってるね」

 

 「ああ、そうだな」

 

 ジョエルは苦笑いで答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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