戦犯者たちの生き甲斐 作:サービス
「見えた!!あそこだ!!ボールドウィンの屋敷!!」
馬を走らせながらエリーは目的地を確認する
急いでジョエルの元へ!そう思い更に馬を更に加速させようとするが…
「あっ!?」
スピードを上げ勢いよく走らせて来たからか馬が疲れ果てその場に転倒してしまう…
エリーは勢いよく投げ出されて雪の上を転がって行く
「うぅぅっ…!!」
痛みにうずくまりながらも必死に立ち上がろうとする
(ジョエル…!!)
「エリー!!」
「おい!大丈夫か!?」
追いついたディーナとジェシーが駆け寄ってくる
「平気…!速く行かなきゃ…!」
「どうしたんだエリー?説明してくれ!?」
「ボールドウィンの屋敷…急がないとジョエルが殺される…!」
その言葉を聴いた二人は息をのむ…明らかに尋常ではないその様子を見てジェシーが声をかける
「わかった…とりあえず俺の後ろに乗れ、話は進みながら聴く。」
エリーは頷きディーナに支えられながらに背に乗る…
屋敷の周りには感染者達が集まっている為、これ以上は馬で近づくのは危険だと判断する。
道中を歩きながら二人は話を聴く…
エリーの身の上話からジョエルとの旅、そしてファイヤフライ…
あまりにもとんでもない内容に驚きながらもジェシーは話し出す
「エリー…だが何で助けを求めなかったんだ街のみんなや商人達だって力に…」
「あんな奴ら頼れない!!」
エリーは話す…商人達はジョエルを殺すことを容認していることを…
元ファイヤフライの連中に居場所を話して殺しに行かせた事を…
「街のみんなにも頼れない…巻き込んだらみんながwlfに殺される…!」
だから自分一人でやるしか無い…
「…わかった俺も手伝う…」
ジェシーはエリーに告げる
「とりあえずまずはジョエルを見つけないとな…そいつらより先に見つけ出せれば逃げだせるチャンスを作れる。」
そうだろ?と話し掛けられエリーは頷く…
その後ろではディーナが何か考え事をしているのか顎に手を当てている。
(ボールドウィンの屋敷?)
なにやら聞き覚えがある場所が話題に上がり詳しく話を聴く為エリーに声をかけようとした時だった。
「おい…アレはなんだ…?」
ジェシーが屋敷の方を見ながら呟く…エリー達も屋敷の方に目を向ける
屋敷の周りに集まっていた感染者の大群が急に大人しくなっていく…それどころか縮こまって動かなくなってしまった。
「どうしたの…アイツら?」
「…わからない」
「死んだの?」
こっそりと近づいて屋敷の近くにある物陰から観察をする…
「唸り声は聴こえるな…」
縮こまった感染者達はウゥ〜ウゥ〜唸っている為生きてはいるようだ…
だが何故急に動かなくなったのか?それはわからない…
「とりあえずこれで屋敷に入れるな…」
正門近くにいる感染者達に向かって火炎瓶を投げるジェシー
焼かれた感染者が絶叫を上げるが他の感染者達は見向きもせずに大人しくしている。
感染者を焼き尽くした後彼らは屋敷へ入っていった…
これは現実なのだろうか…?
ぼんやりと座り込みながらメルは考える
突然動き出した鎧に呆気をとられジョーダンが剣の柄で頭を殴られ気絶させられた…
全員が鎧に向けて銃を乱射したが何故か鎧には傷一つついてなかった…
その後ノラ、リア、ニックが気絶させられた。
マニーやオーウェンが自分とアビーを逃がす為囮になり、今は二人で別の部屋に隠れていた…
「なんなの…?なんなのよアレ…!?」
「メル…静かに…!!」
小声でアビーが自分を嗜めてくるが、それどころではなかった…
中身はなかった…ショットガンでオーウェンが鎧の内の一体の頭を飛ばし鎧がバラバラになって倒れたが他の鎧たちが手足をくっ付けると再び動き出す…
明らかにこの世のものではなかった…幽霊、悪魔、そんな単語が頭をよぎる…
“ガシャン““ガシャン“
扉の外から音が聞こえる…恐らく自分達を探しているのだろう…
「メル…アンタは此処にいて、私がアイツらを引きつける。チャンスが出来たらすぐにジャクソンまで逃げて…」
「何を…言ってるの?」
メルは信じられないとばかりにアビーを見つめる…そんな彼女に笑ってアビーは言う
「元々これは私が言い出した事だよ…私がみんなに復讐を提案したからこうなった…だからせめてアンタだけでも生き延びてもらわないとオーウェンに顔向けできない…」
「そんなこと…」
「ごめん…これは私のワガママアンタだけでも助かって…」
鎧たちの足音が遠ざかっていく…アビーは扉に近づきドアノブに手をかける
「じゃあねメル…レブをよろしくね」
勢いよく扉を開けて部屋から飛び出していく…鎧たちの方へ行き音を立てながら走り出す。
数秒か数分か…しばらくしてからメルは部屋をでる。
涙を流しながら出口に向かって走り出すと其処にエリー達が現れた…
「貴方達…!」
「おわっ!?誰だアンタ!?」
「ジェシーそいつがファイヤフライ!!」
メルは恥も外聞も曝け出して頭を下げる…
「お願い…仲間を助けて…!!」