戦犯者たちの生き甲斐 作:サービス
「アアァァァァァァ!!」
目の前で血塗れの肉の塊となったサラを抱えて絶叫するジョエル
次の行動を起こす前に体を引き摺られ出口まで連れてこられる…
「ジョエル!!おい!?しっかりしろ!!」
「ジョエル!!」
ジェシーとエリーがジョエルに話しかける…その手には銃が握られていた。
「…んでだ…」
「え…?」
「なんで撃ったんだ!!?」
「ぐっ!!」
ジョエルはジェシーに掴みかかる
「答えろ!!どうしてサラを撃った!?」
「ジョエル!?何やってんの!?」
「……ッッ!!」
胸倉を掴み壁に押し当てられ声を上げられないジェシー。
このまま殺しそうな勢いのジョエルを必死でエリーは止める。
「落ち着いて!サラって何?どう言う事なの!?」
「俺の娘だ!!撃っただろう!今!ここで!!」
「ち…が…アレ…!!」
ジョエルの言葉を聴いてジェシーは扉の向こうを指差す
「俺が…撃ったのはアイツだ…!」
ジョエルは首を動かし、さっきまでいた部屋を見る…
誰かが倒れている…場所からしてさっきまで自分とサラがいた場所だろう。
しかしそこにサラの死体はなかった。
代わりにいたのは…
「…な…に…?」
黒い人型の何かだった…周りには感染者達と同じ菌糸類が着いている事からなんらかの変異種であることが確認できる。
「そんな…馬鹿な…さっきまで居たんだ!あそこに!」
ジョエルは叫ぶ…アレが幻の筈がないと。しかし
「…いやジョエル誰もいなかったよ。俺たちにはあんたがあの黒い奴に襲われてるようにしか見えなかった。」
先程までの締め上げられた状態から解放されたジェシーが諭しながら話す。
「………」
「ジョエル…」
俯いた状態のジョエルを心配そうに見つめるエリー
「行こう二人ともディーナとファイヤフライの奴が上で待って“ザザ…ザ“ん?」
二人に声をかけた所でジェシーの無線に通信が入る。
「もしもし誰だ?ちょっと今手が離せなくて「聞こえるか?ストレンジャー?」商人?」
商人の声が聴こえた瞬間ジョエルは無線を取り上げる
「商人!!あれは何だ!?一体お前達は何が目的だ!!」
「あれはワクチンの材料の苗床だ」
大声で怒鳴りつけるジョエル対しいつもの調子で答える。
「アンタが入った部屋の中にいたそいつは、ある菌類を植え付けた感染者でな…材料を収穫できるのは良いが人体に対して幻覚作用のある胞子を吸わせて油断したとこを捕食っていう厄介な個体に変異しちまった。」
「幻…覚…?」
アレが幻だと言うのか?あんなにはっきりとした…見た目や声だけでなく触れた感触や体重さえも違和感を感じられなかったアレが…?
商人の言葉を聴いて呆然としてその場に立ち尽くす彼をエリーは心配そうに見つめる。
「…話を続けるぞ?とりあえずお前達にやってもらいたい事がある…今から指示を出すからその通りに動け。」
「ふざけないでよ!誰がアンタの命令なんか「そうすれば」!?」
エリーの反論を遮り商人言う
「ジョエル・ミラーは生き残れる。」