戦犯者たちの生き甲斐   作:サービス

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遅くなりました


31話

 

〜?〜

 

 「…み…んな…いきて…る…か?」

 

暗闇の中でオーウェンは目を覚まし周りで倒れている仲間達に声をかける。

 

鎧達に引き摺られ放り込まれた部屋にはアビーとメルを除く全員が入れられていた…しかし彼らから返事はない

 

 「みんな…!返事をしてくれ…!!」

 

仲間の安否を確認出来ず、不安に駆られ声を荒げる。だが…

 

 「クソ…!!」

 

返事のない彼らの無事を確認する為、彼は必死になって体に力をいれ立ち上がろうとする。

 

何時あの正体不明のナニかが戻ってくるか分からない…彼はフラつきながらも壁に手を当て立ち上がる。

 

 「おい…ジョーダン…」

 

倒れているジョーダンのもとに近づき体を揺する…

 

 「……ぅぅ」 「ジョーダン…?」

 

生きている…とりあえずその事実を確認したことで安堵した。

 

 「うあぁぁぁぁぁ!!!!!」 「!?」

 

だが突然叫び出したジョーダンにオーウェンは突き飛ばされる。

 

 「来るな!!くるなーーー!!」 「ぅぅ…」 「ぁぁ」

 

叫び声に反応して他の仲間達も目を覚ます。そして

 

 「あ…ああ!はっ早く逃げないと!!」 「ここはどこだ!?」

 

一気にパニックになる仲間達

 

 「静かに!奴らに気づかれる!」

 

大人しくさせる為に静かに怒鳴るオーウェン

 

彼らが黙ったのを確認すると壁を伝いながら扉の方へ歩いて行く

 

 「クソッッ!ダメか!」

 

ノブに手を掛け押し引きしてみても扉は開かない…

 

このまま何も出来ずに大人しくしているしかないのか…?オーウェンは扉の前に崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜納屋〜

 

 「ねぇ…一体何があったの…?」

 

外にいた馬達を回収し納屋に止めながらディーナは問う。

 

共に馬の手綱を括り付ける作業をするメルは先程からずっと黙りこんだままだ。

 

ジョエルを殺そうとしている身でありながらその身内である自分達に仲間の救出を頼んだが故の気まずさからか…と最初は思っていた。

 

勿論それもあるかも知れないが、明らかに様子がおかしい…

 

まるで何かに怯えているかのよう…とはいえ

 

 「まぁ無理に話す必要はないけど…」

 

さすがに憔悴しきっている相手に追い討ちはかけられない…そんな風に考え作業を続ける

 

 「…れは…」 「?」

 

しかしメルが口を開き何かを話し出す

 

 「あれは人間じゃなかった…」 

 

襲われた何かについて語り始めたメルにディーナは言葉を返す

 

 「…えーと…感染者に襲われたって事?」

 

 「違うわ…あれはそんなんじゃない。」

 

 「?」

 

要領を得ない答えに首を傾げるが、メルは構わずに話し続ける。

 

 「元は人間だったとか菌の塊が一人でに動いてるとかじゃない、根本的に違うのよ。あれは…」

 

この世のものでは無かった。そう呟いた彼女をディーナは訝しげに見つめる。

 

 「頭がイカれてるって思うでしょう…?」

 

 「え?イヤそんな事…」

 

 「良いのよ…私だって自分が見たものが信じられないもの…」

 

こちらを振り向き自身の顔を見たメルはどうやら自分が話を信じず精神異常を起こした女見ているように感じたようだ…

 

しかし彼女はそんな事考えてはいない、彼女が顔を歪めたのは別の理由だ。

 

 (どうしよう?すごい心当たりがある…)

 

そうこの話に滅茶苦茶思い当たる事があるのだ

 

具体的には数週間前、商人の店での会話

 

 (…あれ?もしかして私のせい?)

 

この一連の騒動、もしや迂闊な発言をした自分に責任があるのではないかと心配になってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜屋敷地下1F〜

 

不気味な化け物屋敷を思わせるぼろぼろな廊下、ジョエル達はライトで前方を照らしながら進んでいく

 

 「…本当にこっちで良いんだよね?」

 

エリーが二人に確認する

 

 「地下一階の突き当たりの部屋なんて間違えようが無いだろ。」

 

ジェシーの答えにそれもそうだと頷き前に進んでいく、この先にある部屋にファイヤフライの連中が監禁されているらしい…そいつらを助けて恩を売ればジョエルが生き残ることができるかも知れない。

 

 (ってアイツは言ってたけど…)

 

この計画は全て商人が立案したものだ。

 

彼らはファイヤフライの連中がジャクソンに来ると聞いてすぐに準備を始めていた。

 

その証拠にトミーとマリアは今回の商人の計画をあらかじめ知らされていたらしい…

 

それならば自分にもあらかじめ教えて欲しかったと言ったが

 

 「イヤ嬢ちゃんに隠し事とか無理だろう?絶対にバレるぞ。」

 

当たり前のことを聞くなと言わんばかりのその言葉に文句を言おうしたが、ジョエルとジェシーが商人の意見に同意しているのをみた。

 

何で頷いてんの!!と叫ぶも

 

 「お前嘘が顔に出るからな。」 「言葉で何か言わなくても行動で嘘がバレるタイプだからな。」

 

そんな風に思ってたのかとショックを受けるが構わず商人は話を続ける

 

 「いいか?奴らはこの屋敷の地下一階の突き当たりにある部屋に監禁されてる。中からは開けられ無いが外からなら簡単に開く…後は適当に助けに来たとかなんとか言って恩義を感じさせろ。」

 

さらに商人は続ける

 

 「これが俺たちがジャクソン側にできる最大限の援助だ。これ以上は何もないフェアじゃないからな。」

 

ジョエルが死んでも生き残っても自分達は関係ない…だがどちらの運命も選べるようにはした。

 

だからこそ…

 

 「精々頑張りなストレンジャーズ。」

 

先程の会話をエリーは思い出す。

 

言われるまでもないジョエルは必ず救ってみせる。

 

決意を胸に秘めて彼女は歩を進めた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




仕事が忙しいの不定期にはなりますが必ず完結させます
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