離れて近づいて ~infinite world~ 作:月島柊
俺が現実世界に戻ったのは夕飯の時間。自分の部屋でログインしたから自分の部屋に戻ってきた。
咲希は俺の近くにいないらしく、足音も聞こえない。
すると、外から足音が聞こえ始め、俺はドアを開けて外を見た。
「お、蒼くん。戻ったんだ」
有希だった。
外は生活音が聞こえ、おそらく咲希が何かしてるんだろう。
「咲希、何してるんだろうな」
「夕飯作ってるんじゃない?」
そうか。夕飯の時間だからそうかもな。
「あれ、俺たちの分あるのか?」
「あ、確かに」
俺と有希は顔を見合わせた。やっぱりそうだよな?
「一応行ってみる?」
「そうすっか」
俺は有希の後を付いていくようにして咲希であろう音のする1階へ降りた。案の定、音の正体は咲希が夕飯を作っている音だった。
「ただいまっ、咲希」
「わわっ、お姉ちゃん!それに、お兄ちゃんも!」
俺は「ちっす」と右手を挙げた。咲希は包丁を内側に置いて、まな板から離れたところで有希に抱きついた。
「おかえりっ!夕飯丁度作ってたよ。食べよう?」
「うん、食べよっか」
有希は咲希と一緒に椅子に座った。俺も付いていって、咲希の向かい側に座った。
「ねぇねぇ、infinite worldどうだった?」
infinite worldの話になった。
「戦闘とかあって楽しいぞ。他の人たちも優しいしな」
「そうそう。それに、綺麗なお花畑とか森とかもあるよ」
咲希は目をキラキラさせて言った。
「いいなぁ、私も行きたい!」
咲希は前のめりになって言う。
「無理だよ。インフィニットギアが2個しかないんだから」
「そうそう。待ってて?ここで」
咲希は俺たちに言われてブーブーと口をとがらせて言った。
「むーっ、まぁいっか。夕飯食べよ」
咲希は夕飯を俺たちの前に持ってくる。俺は先が用意した夕飯を頬張る。
「おいしいね。俺たちが戻ってくるの分かってたのか」
「うんっ!お兄ちゃんとお姉ちゃん、1日でもどってくるだろうなって」
なんか思ってくれてて嬉しいな。有希も心なしかにこにこしてそうだ。
「あ、そうだっ、お兄ちゃん、infinite worldで1番の最強プレイヤーって言われてたよ!」
え、そうなの?レベル4なんだけど。普通に周りにはレベル6のプレイヤーとかレベル12のプレイヤーとかいるけど。
「攻撃力と防御力の合計が1番高いんだって」
「蒼くんなんだぁ。なんか嬉しっ」
「俺も嬉しいな。そうか、最強か」
俺はなんか照れくさくなった。
「なんかそういう人がお兄ちゃんって嬉しい」
みんな喜んでるな。俺が1番になったんだけど。すると、咲希は咳払いをして言った。
「そこでっ!会える時間が少ないからどっちかと一緒に寝たいの!」
なにがそこでなのか分からないが。提案は良いと思った。
「それで、誰と一緒に寝るんだ」
咲希はしばらく悩んでから、ひらめいたように少し大きな声で言った。
「じゃんけんでいいんじゃない?」
「じゃんけん?私勝っちゃうよ?」
「それはそれでいいよ」
俺は有希と向かい合ってじゃんけんをした。
「最初はグー、じゃんけんポイ!」
有希がかけ声をした。
俺がチョキ、有希がチョキであいこだ。
「あいこでしょ!」
再びグー同士であってしまう。気があってるのか分からなくなってくる。
「あいこでしょ!」
やっと決着が付き、俺がパー、有希がグーで俺が勝った。
「じゃあお兄ちゃんが一緒に寝る!」
「あ、勝った方なんだ」
結局、俺が一緒に寝ることになりませ俺は少し急ぎめで夕飯を食べた。
夜になって、俺は咲希と手をつないで自分の部屋に入った。咲希は俺と一緒に横になると、すぐに離れまいと足まで絡ませてきた。
「お兄ちゃんのこと、抱いてると気持ちいい……」
「褒めてるのか?」
「うん。褒めてるよー」
咲希は「ふふーっ」と言って俺の胸に顔を押しつける。
俺はしばらくしてから咲希に話しかける。
「咲希、明日も──」
しかし、咲希はもうすっかり寝ていた。疲れてたのかな。ゆっくり寝かせてあげよう。
「おやすみ、咲希」
俺は優しく抱き包んだ。
言い訳
はい、あのですね、物語の流れをメモし始めたんですよ。そしたら、物語が進まなくなっちゃったんですよ。実際、この話も時間的には4時間しか進んでないんですよね。短いです。
次回はもう少し長くしたいですね。まぁ、どうせ次回は4時間くらいしか進まないと思いますが。
次回はまたinfinite worldの回に戻ります。あんまりしないと失踪説が流れる可能性があるので。
一応コメントは全部見させていただいてます。元気づけられたり、笑わせられたり、コメントを見てると楽しいです(笑)
んじゃ、また次回ですね。そんじゃ!