#1 天界
「ここは...?」
目が覚めるとそこは雲一つ無い青空と緑が生い茂っている大地が広がっていた。
何故こんな所にいるのか、そもそも自分はここにどうやって来たのか。
「目が覚めたみたいですね。」
声がする方を振り返ると目の前には綺麗な女性が立っていた、見た目からして同い年なのか...?
そもそも女性がどうしてこんな所にいるんだ...?
まだふわふわとした意識の中、思考を巡らすとそれを見かねた女性が声をかけてきた。
「...あの〜すみません、大丈夫ですか〜?」
「あぁ、すみません。つい考え込んでしまって
ところで、貴女は...?」
「あぁ、ご挨拶がまだでしたね。私は貴方の世界で言う所の女神という所ですかね〜?」
「は?」
自分でも間抜けな声が出てしまったと思っている。
だがこの女性は今自分の事をなんと言ったのか?
自分の事を女神と名乗る女性は続けて衝撃的な言葉を口にする。
「雷郷 鋼太郎《らいごう こうたろう》さん、突然ではありますが貴方はお亡くなりになってしまいました。」
雷郷 鋼太郎とは俺の名前だ。
俺の名前を呼び突然亡くなったと言われたのだ。
「は?いや、だって、え?」
「驚くのも無理はありません、本来のこちらの規定では亡くなられた方は亡くなられた事を知らないまま生まれ変わっていただく事になっているのです。」
「ですが、貴方の亡くなられた理由、それの原因をお話させていただきたく今回特例事案として、亡くなられた本人である鋼太郎さんを天界までお呼びさせていただいたのです」
死んだ理由...?
ダメだ、靄みたいなものがかかって何も思い出せない...。
「すみません...。俺がどうやって死んでしまったのか、靄みたいなものがかかって何も思い出せないんです。」
「...本来であればあまり私達からは亡くなられた理由はご本人様には話さないと言うお話は先程したと思います。」
「貴方が記憶を取り戻した後、貴方は正気でいられる保証は私達にもございません...。それでも、お聞きになられますか?」
それはまさに自分に課せられた天秤だった。
聞いた所で今更運命は変えられはしない...。
だけど、知らなきゃ生まれ変わっても一生後悔すると思ったんだ。
だからどんな運命でも受け入れる。
受け入れなきゃ...いけないんだ。
「教えて...くれませんか?」
「...いいんですね?」
「はい。全部受け入るって決めました、俺の...生きてきた人生ですから。」
「...分かりました。貴方の事について、全てお話させていただきます。」
女神の最初のセリフのトーンはウマ娘のセイウンスカイをイメージしていただければ分かりやすいかもです。