牙狼〈GARO〉〜奏演〜   作:黄金騎士k.k

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牙狼いつ纏うねん


#5 転生

魔導輪ザルバを女神様からいただいてから俺の牙狼の力を使いこなす為の特訓が始まった。

 

「オラオラ!そんなんじゃ、簡単にホラーにやられちまうぞ!」

「分かってるよ!ザルバ!」

 

最初は、牙狼で見た事のある特訓場での攻撃を見極める特訓

 

「おい、鋼太郎!そのままだとケガをするぞ!」

「うるさいよ!ってうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

案の定、後ろから斬られてしまった。

普通の人間なら死んでたな...

 

「ほぉら、言わんこっちゃないじゃないか...」

「悪かったよ...」

「まったく、確かにお前の剣筋はいい方だが...周囲をよく見てなさすぎるんだ。」

「気を研ぎ澄まし、周囲をよく見るんだ。そうすれば見間違える程に刃を避けられる筈だぞ!」

「...やってみる」

「おう!期待してるぜ!」

 

牙狼を纏い、動き回るための体力

 

「冴島の系譜の人間は、こんなんじゃへばらなかったぞ!まだまだスタミナが足りないんじゃないか!?」

「...くそっ!」

「まずは最低でも20秒は持たせなきゃダメだぞ!」

「あぁ...こんなもんじゃない!」

「その勢いでもっと走る距離を増やすぞ!」

「はぁ!?無茶苦茶だろ!」

 

そして、その特訓を行う事数年...

ようやく様になってきた。

 

「はぁ!ふっ!そりゃ!」

「鋼太郎!後ろだ!」

「ふん!」

「魔戒剣で刃を弾いたか!様になってきたじゃないか!」

「はぁ...はぁ...あぁ、自分でも良くなった気がするよ...」

「その調子だぞ!鋼太郎!」

 

そして、牙狼での体力トレーニングは、

 

「はぁ...はぁ...」

「今の時点で、牙狼を纏う時間は結構長くなったな!流石だせ!」

「...あぁ」

 

 

そして数十年の月日が流れ、いよいよその時が近づいてきた

 

 

「いよいよ融合された世界へと、転生する時が来ましたね...」

「...はい」

「ここまで、長い様で短い様な感覚だったな!」

「確かに...色々あったな。」

 

何度も死にかけたし、何度もくじけそうになった

でも決意したあの日の事を思い出したら自然と勇気が湧いてきたんだ

俺は守りし者になるためにここまで来たんだ...と

 

「時間を再び動かした場合、もう二度と干渉は出来ません...本当によろしいですね?」

「ええ、ここまでに充分過ぎるほどの時間をいただきました。守るための力もついたと思います。」

「あぁ、最初とは比べ物にならない力の差だ!これなら歴代の牙狼を纏う騎士達と変わらない筈だぜ!」

「ふふっ...貴方達もこの数十年で仲が良くなったみたいですね♪」

「まぁ、ある意味相棒と言っていいと思います。それに向こうでは一色お世話になるでしょうし...」

「ああ、ホラーを倒して人々を救う。その為ならいくらでも力を貸してやるさ」

「ありがとう、ザルバ」

「私も天界からサポートさせていただきます。頑張って下さいね!」

「はい!ありがとうございました!」

 

そして、目の前に光のゲートが現れた

 

「こちらのゲートを通れば、貴方の向こうの住処で目を覚ます筈です。向こうではまだお昼時だと思いますし、少しでも街を見ていただければと思います。貴方も見た目は学生と変わらないので向こうでは学生として生活していただきますので、ある意味第二の人生として青春を好きに謳歌して下さい!」

「え?いいんですか...?ホラーを倒すだけなんじゃ...」

「いいんですよ!気になさらなくても。過去なんて関係ないです、貴方は今を楽しんで下さい!学生として、黄金騎士として!」

「女神様...このご恩は必ず世界を守って返します!ありがとうございました!」

「ところで、向こうでのお名前はどうされますか?」

「名前...ですか?」

「ええ!せっかくだし、名前も変えて生活して見ませんか...?」

「そうですね...」

 

そして、ザルバがとある提案をした

 

「鋼太郎、せっかくだし【冴島】を名乗るのはどうだ?」

「いいな!せっかくなら、向こうでは冴島を...って、はぁ!?」

「どうだ?名乗ってみないか?冴島の名を」

「いや、いいのか?」

「俺はいいと思うぞ?お前はもう牙狼を纏う騎士の一人なんだから」

「私も、いいと思います!黄金騎士として!」

「...分かりました。冴島の名に恥じない様に頑張ります!」

「でも、下の名前はどうしましょう?そのままの鋼太郎ではちょっと...」

「うーん...そうですね」

「せっかくなら、相棒のザルバに決めてほしいんだが...」

「俺がか?うーん、そうだな...」

「お前が思い付いた名を名乗る事にするよ。」

 

「なら遼牙はどうだ?冴島 遼牙《さえじま りょうが》全てを凌駕する騎士として生きる意味を込めて」

 

「冴島...遼牙」

「ああ、どうだ?いい名前だろう?」

「ああ、ありがとうザルバ。俺は遼牙として生きるよ」

「おう!改めてよろしくな!遼牙!」

「ああ、よろしく。ザルバ」

「では、鋼太郎さん...ではなく...遼牙さん!頼みましたよ...」

「ええ、お任せ下さい。」

 

俺、雷郷鋼太郎もとい、冴島遼牙は光のゲートへ歩き出した

人々をホラーから守る為に。

 

──────────────────────────

 

「...ここは?」

「どうやら、ここが俺たちが暮らす屋敷のようだな」

「屋敷...ね」

「だが遼牙、ゆっくり街を見るとは言ったがまずは学校へ編入する準備とかをしなきゃな」

「まぁ、確かにな。俺が通う学校ってどこだっけか」

「羽丘学園って所みたいだな。女神がパンフレットを屋敷に置いてったみたいだぜ」

「羽丘学園...か」

 

おかしい...バンドリ世界って女子校じゃなかったか?

まぁ、ある意味融合世界によって、かもしれないけど

 

「遼牙、どうやらゆっくりと街を見る事すら許されないらしい。さっそくだがうっすらとホラーの気配を感じるぞ」

「さっそく仕事ってやつか、街を見るのは探しながらにしようか。いこうザルバ」

「おう!俺達の初陣ってやつだ!ド派手に行こうぜ!」

 

 

ホラーは夜に活動を始める

人間の肉体や魂を喰らうために

 

「なぁ、そこのあんた」

「んだよ、おっさん。俺になんか用かよ」

「ゴミを道に捨てるってどんな気持ちなんだい?」

「は?」

「いいから、ゴミを道に捨てるってどんな気持ちなんだ?」

「関係無いだろ!おっさんにはよ、ってか何様な訳?殴られたいの?」

「じゃあ、俺がゴミに何しようと関係無いよな?」

「は?」

「じゃあな、人間」

 

とあるホラーが人間を喰らおうとした

がホラーには誤算があった

それは、

 

「はぁっ!」

「がぁっ!?」

 

この世界に魔戒騎士が現れた事だ。

冴島遼牙は男に告げる

 

「逃げろ。」

「は、はぁ?なに言ってんだよお前」

「目の前の光景を見ても、同じ事が言えるのか?」

 

目の前には顔が歪んだ中年のサラリーマンの姿があった

とても人間とは思えない、それはまさしく化け物だ

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

襲われていた男は逃げ出した

それはある意味正しい事なのだ、これから起きる事を見ない為にも。

 

「貴様、何者だ?何故俺の邪魔をする?」

「邪魔もなにも、お前は魔戒騎士を知らないのか?」

「なっ!?魔戒騎士だと!?この世界には存在しない筈では...!?」

 

続けるように、ザルバは語った

 

「しかも、こいつはお前達の因縁。黄金騎士牙狼なんだぜ!」

「牙狼...だと?」

 

ホラーである男は明らかに動揺していた

だが瞬時にニヤリと笑い

 

「じゃあ、お前を倒せば俺達がなにをしようがいいんだなぁ!?」

 

男は構えると異形の怪物に変化し、襲いかかる

 

「いよいよだな、遼牙。かましてやりな!」

 

「ああ、いくぞ!」

 

俺は魔戒剣を天へ向ける

そして空中に円を描いた。

 

狼の咆哮が聞こえた。

 

そして、牙狼の鎧が纏われ

怪物の攻撃が弾かれた。

 

「他の人間に見られたらマズイ。早めに済ませるぞ!遼牙!」

「ああ!貴様の陰我、俺が断ち切る!」

「出来る物ならやってみなぁ!牙狼!」

 

俺は襲いかかる怪物の胸を剣で貫いた

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?何故だ、何故なんだァァァァァァァァァァァァ!」

 

怪物は苦しみながら、弾け飛んだのだ。

 

「陰我...消滅...!」

「お見事だぜ!遼牙!」

「ありがとうザルバ。とりあえず早く帰ってご飯でも食べようか」

「おう!」

 

鎧を解除した、遼牙はザルバと話ながら屋敷へ戻る

 

(...なに...あれ...?)

 

そこに一部始終を見ていた少女がいるとも知らずに

全ての歯車は今この瞬間、動き出したのだ

 

 




これで、プロローグは終わりです。
次回からようやくバンドリキャラを出していきます。
鋼太郎改め、冴島遼牙とどう絡んで行くのかお楽しみに

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