牙狼〈GARO〉〜奏演〜   作:黄金騎士k.k

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小説のデータを間違えて消したので
また書き起こすのに時間がかかりました。
ちょい久しぶりに投稿になります


#7 驚愕

 

〈蘭 side〉

 

「はじめまして、冴島遼牙と言います!よろしくお願いします!」

 

「...え?」

 

目の前には

昨日、あの怪物を倒した男が立っていた。

 

「はい、というわけで冴島遼牙君がこのクラスの新しい仲間になりまーす。」

「席は...見たりゃわかるだろうけど美竹の隣な〜。みんな仲良くするように!」

「...マジ?」

 

最悪だ...。

よりにもよってその男は、私の隣の席に座った

 

「改めて、冴島遼牙といいます。美竹さん...だっけ。よろしくね。」

「......よろしく」

 

どんな顔して見ればいいのか分からない

こんなイケメンが、あの金色の鎧を着て怪物を倒してるなんて、

彼は私と初対面だけど、私は彼を一方的に知ってる。

もしかしたら、あからさまに顔に出てるかも...

そう思った私は、外を見る事しか出来なかった。

 

──────────────────────────────────

 

〈遼牙 side〉

 

「......よろしく」

 

編入した先の学校で、俺は隣の人に話かけた。

ただ、

彼女、美竹さんはずっと窓の外を見ていた。

 

「(ザルバ、これもしかして嫌われてるのかな?)」

「(...いや?そんな様子は無さそうだぜ?...だがさっきから俺様のほうをチラチラ見てるみたいだが...)」

「(えぇ?...まぁデザインが気になる、とか?後はなんで指輪してるかとかなんじゃないかな?)」

「(そうかぁ?まぁならいいんだが...だが気をつけろよ?遼牙)」

「(ん?なにが?)」

「(ホラーと戦う所を見られる事だ。昨日はまぁ、大丈夫だったけどな?もし見られたら厄介かもしれないぞ。)」

「(厄介って...ホラーの血を浴びる事とかか?)」

「(まぁそれもあるんだが...この世界っていわゆるホラーが居なかった世界なんだろ?だとしたら、登場人物に見つかったりでもしたらむしろ危険なんじゃないか?)」

 

そうだ

元はといえばこの世界は危険因子の存在がない

いわば平和な世界だ、そんな世界で人に見られるって事は

危険な事に巻き込んでしまう事になる

 

「(ごめん、全く意識してなかった...でも、どうすればいいんだ?)」

「(なぁに、そんなのは後からでも出来る。ただもし、最初のあれを登場人物に見られてた場合、どうしようもないぜ...?)」

「(あぁ...マジでどうしようかな...)」

 

どうすりゃいいんだよ...これ

 

────────────────────────────────

 

〈蘭 side〉

 

「...はぁ」

 

編入生の冴島遼牙はさっきから顔色がコロコロ変わっていた。

不思議な人だし、会ったばっかりだからなにも知らない。

けど、あの金色の鎧を着た騎士の正体

そして、あの怪物はなんなのかを聞きたかった。

放課後、私は彼に声をかけた

 

「...ねぇ」

「ん?...どうしたの?美竹さん...だっけ」

「話がしたいって思ったんだけど...あんた時間ある?」

「あぁ...ごめん、街に慣れてないから今はこの街を知りたいんだ、もうちょっと先でも...いいかな?」

「まぁ...そうだよね、ごめんね。」

「こちらこそ、ごめんね。絶対に時間は作るから」

「うん、ありがとう。」

 

よかった、なんとか話は出来そうだった。

私が私じゃないみたいだった、直感的にこれ以上知ってしまえば

もう後には引けないと思った。

でも、このモヤモヤを無くすためにも知りたかった。

知らなきゃ...いけないんだ。

 

ピロピロリン♪

 

メールが届いていた。

中身は、お父さんから?

 

────────────────────────────────

 

蘭へ、

今日は家に来客があるから

知り合いの経営してる美術館で待ってて欲しい。

 

────────────────────────────────

 

お父さんからのメールは、知り合いの美術館で待ってて欲しいとの事だった

知り合いの、経営してる美術館か...

本当に久しぶりだ。

私が好きな絵があそこにあるんだよね。

ちょっとワクワクしながら、私は帰宅の準備を進めていた。

 

この後、まさかあの金色の鎧の正体に近づく事になるなんて

今の私は思わなかった。

 

 




ちなみに次回はいよいよ、ホラーとバトルします。
まぁ1話と言えばってやつですねw

感想等お待ちしております

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