憧れは甘いものである。   作:ヤフー

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皆様のおかげでモチベーションが良い状態で維持できております。

今回は説明回のような感じです。メイドインアビスを余り知らない方にも…伝われば幸いです。

”←これから始まる文は主人公の思考、言葉、日記どれで取って頂いても構いません。

色々な書き方をしていって慣れていこうと思っていますので、見づらい時は見づらい、と感想頂ければ改善できますのでよろしくお願いします。


EP0-3 願い、繋がり、現る

_________長い時が経った。

日記に日付をつけていくのは2年を超えてからやめた。

 

 

ずっと夢に引きこもって人形と話した。

 

ある時、街へ戻り、狩りを全うした。

 

またある時、地底へ潜った。

 

疲れてしまって、苦しいのに。

好奇心が休ませてくれない。

 

何かがきっと私を変えてくれる。そう思い疲れている身体を他所に、好奇心に従って行動する。

だが何も変わりはしない。

 

 

 

 

 

 

“どこに行っても狩りばかり。今の姿は聞き入られない願いを必死に願う狂信者どもと同じではないか”

 

“やり方を変えなくては”

 

 

 

 

 

 

 

 

ある時、気の狂っていない人を全員殺して、狩りを全うした。

獣とは違う行動、感触、悲鳴。いつしかそれに興奮するようになった。

 

だがそれも2周したら冷めてくる。

二度殺した相手が警戒せず、また、友好的に接してくるのに対して罪悪感で一杯になった。

 

 

“獣を狩ろうと、人を殺そうと、なにも変わりはしない。ただ私の人間性が失われていくだけである“

 

 

 

 

 

 

カインハースト城 血族と言われている貴族たちの城。

真っ白な雪に全体が覆われており、そこへ続く橋は既に崩落している。

 

昔は多くいた貴族も今ではたった一人しか居らず、最後の一人は城の奥にひっそりと座している。

 

「ん…貴公か、今回はどうした。また()()か?それとも血を捧げてくれるのか」

灯りから少し進んだ先、空いた玉座を隣に女王は座していた。

 

女王に近づき、跪いて答える。

「いえ。どちらでもありません。此度はこの私に、この城の書物をお貸し願えないか伺いに参りました」

 

女王はため息をついて言った。

「貴公…以前も話したが今や我ら血族は()()()()()()居らぬのだぞ。今更この城の事についてどうこういう事はない。自由に使えば良かろう」

「ありがとうございます。では拝領させて戴きます」

 

「うむ。………………本当に()()はいいのか」

 

背筋が凍る。

「は、はい。それはまた次の機会に」

 

「まあよい……時はある事だし、な」

こちらを怪しげに見つめる女王。その視線を背中に浴びながら城の図書へ向かった。

 

 

 

 

“どうやら二度の過ちは彼女を変えてしまったらしい。次のリセットまでここには寄らぬようにしなければ“

 

 

 

 

カインハーストにある図書はとても大きく広い。そしてそこには多くの霊がいる。

初めて来た頃は目の前に突然現れては攻撃してくるという厄介な存在であったが、女王と誓約を交わした後は何もして来なくなった。

霊に当たらないようにして書物を見ていく。

 

書物の文字に関しては昔の文字が入り混じっており全ての解読には時間がかかるものの、ある程度は理解できた。

多くの書物が並べられた本棚を前に、その中で一つ彼の目に止まった。

取ってみると、表紙にはにはデカデカと「未開の大穴:探検家の軌跡」と書かれている。

 

どうやら遠くの場所についてが書かれた物らしい。

 

 

 

「その大穴は何層にも渡って続いており、深さは不明。

 層ごとに環境が異なっているので、現時点で探索可能な第一層で発見できる生物は第二層にはほぼ居ないと推測される。そして穴には無数の墓とみられるものが存在している。

 そこには人間と同様の骸骨が埋められており、それら全ては手を組んでいる状態で発見されている。

 手を組んでいる状況は一体何に手を組んで、あるいは祈っているのか現時点では定かではない。

 ……………

 _____したがって多くの遺物が残されており、その中には今までの常識には当てはまらない物※が多数確認されている。

 ※絵1、2、3

 

 ここまで大穴の特異性について記述したが、最後にもう一つ重要な特異性がある。

 

 この大穴から出ようとする時、必ず嘔吐、頭痛、めまい等が引き起こされる。これは誰一人として例外なく発生する現象である。

 原因はまだ不明であるが、大穴内で上昇する行為を行うと発生するようである。

 我々はこれを[アビスの呪い]と命名し、対策を立てて安全に帰還できるよう研究している。」

 

 

 

「この世界の外…」

読み終えた書物を閉じ、ため息をつく。

どうにかしてここから出ようとした事は何度もあった。

だが街から出ようにも門は閉ざされ道はなく、森を通ってもいつの間にか元来た道に戻される。

偶に異世界に行くこともあるのだが、自分がいた世界と全く同じ世界である。

『何をしても出られない』と結論づけて出る事を諦めていた。

 

 

”狩る必要のない、安全で新鮮な環境…それでいて好奇心も満たせるような世界は無いものか“

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は願った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「ねえねえこれなんだと思う?」

???「なにって…ただの紙じゃないのか」

??「でもなにか書いてるんだよ?ただの紙じゃなさそう」

???「俺たちみたいな年齢のやつには古代文字はまだ読めねーからどうしようもないだろ」

??「大丈夫!解読書持ってるから!」

???「…お前ホントに好奇心だけはすげーのな」

 

 

 

 

 

 

願った。故に繋がった。

 

 

月の魔物は()()()()()

誰も止める者はいない。

 

 

 

 

 

???「うーん…ここがこれで……これがこう………」

???「…よし!できた!なになに?…『好奇心を満たす者よ、啓蒙する者よ、我の前に現れ、我と汝の心を満たせ』」

???「………どういう意味だろう。難しい言葉だし、そもそも合ってるのかなぁこれ」

???「… 好奇心を満たす者よ、啓蒙する者よ、我の前に現れ、我と汝の心を満たせ!」

 

「うるさいよ!黙ってやりな!」

 

???「わわわっ、す、すみません!」

 

 

???「怒られちゃったなー…また裸吊りかな……うぅ…」

「……………」

 

???「えっ…」

「あ……」

 

???「だ、誰!?」




最後までありがとうございました。
ヤーナム!完!
呼び出す系にしました。
いやー鐘で呼ぶとか船で行くとか色々考えましたけど、書くときに乗ったのが呼び出す系だったのでこれで行きました。

次回もよろしくお願いします。
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