Fate/OURSTOЯY
第2話
イレギュラー
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。アイリスフィールの娘にあたる少女。
アインツベルンは聖杯戦争の御三家に当たる一族であり、聖杯の扱いに長けた一族であった。
その結果産まれたのは、聖杯のよりしろとして相応しい器を作る術である。
ホムンクルス…アイリスフィールとイリヤスフィールはどちらもホムンクルスとしては最高傑作である。
アイリスフィールには聖杯戦争で負ける落ち度などなかった。聖杯は顕現し、アイリスフィールは聖杯となったのだ。しかし、聖杯は衛宮切嗣により、破壊されたことで第四次聖杯戦争は終わってしまう。
正確に言えば、アルトリアに命じた切嗣なので、アルトリアの聖剣が壊したのだが。
アイリスフィール:セイバー、どうしてここに?
アルトリア:貴方のいた聖杯戦争は終わりました。私が終わらせたのです。貴方こそここにいるはずがない。
アイリスフィール:…終わったはずなのに聖杯戦争が?
「アイリスフィールは聖杯と区別されている。」これがアワーストーリーの限界とも言われている。全知全能な聖杯は仮想世界とはいえ再現に限界があったのだ。
綴原季子:(なるほど…アイリからしたら願いは叶ったものと思ってるのね。)
アルトリア:…残念ながら今の私のマスターはシロウです。
アイリスフィール:そう。私がサーヴァントを連れてるのは分かっているものね。
アルトリア:えぇ。正確には「貴方のサーヴァントではない」ことも。あなたをマスターとして見せて、影で……
アイリスフィール:さぁ、どうかしら?だとしても私がここにいるのは読めなかったのでしょう?
綴原季子:(どうあっても切嗣との約束を果たすために行動する。それがアイリ…。確かに彼女にとっての切嗣は読者からしたら読めないところがある。)
アルトリア:貴方は嘘は得意ではないですね。アイリ。そもそも私では騙せないところはありますが。
アイリスフィール:貴方もではないかしら?そうね、私が得意なのはドライブだもの。
※アイリスフィールを疑似体験するとジェットコースター並の絶叫マシン(の運転)が味わえます。ちなみにこれ「原作準拠」です。
アルトリア:(ただ飛ばすだけの運転をドライブと言えるのでしょうか?)
…私とシロウの邪魔をするつもりなら止めます。
アイリスフィール:今のところ予定にはないわ。イレギュラーな事態だもの。私達はキャスターを倒さなくてはならない。
アルトリア:…そうですか。待ってくださいアイリ。貴方は…イリヤの事を…
アイリスフィール:悲しいことに私と彼の想いは終わってなかったのね。ならば今度こそ終わらせるだけよ。彼も私のイリヤへの想いなら負けないわ。
綴原季子:(脳裏に浮かぶ、幼いイリヤの姿。それを偽りの家族なんて言えるわけがない…。聖杯戦争を生き抜く鍵はイリヤの未来を想う気持ちがあったのね。)
衛宮士郎:あんたがあのイリヤの母親だと言うなら…。イリヤをマスターから脱落させてくれないか?
アイリスフィール:無理ね。イリヤに課せられた目的は私には変えられない。聖杯戦争とはそういうものよ。
衛宮士郎:なら、どうしろって言うんだよ。俺はイリヤがあんなサーヴァントと共にいるなんて、殺しあいをする子だなんて認めたくない!
アイリスフィール:その覚悟があるのならイリヤのサーヴァントだけ倒せば良い。貴方にもサーヴァントがいるのよ。そして私と違ってきっと多くの協力者もいるわ。
…それでどうにか出来なくても貴方がやりきれたと思うなら無駄ではないわ。
アルトリア:シロウに無茶をさせるのですか??
アイリスフィール:私も無茶をしない人ではないのよ。ただ、そのマスターよりは大人だけれど。
アルトリア:シロウ、私は貴方のサーヴァントです。今度こそあのバーサーカーを倒して見せます。
衛宮士郎:あぁ、頼りににしている。(だが、それだけでイリヤは止まってくれるのだろうか??)
アイリスフィール:…行くわよ。光剣のセイバー。
光剣セイバー:はい。
こうして、アイリスフィールとアルトリアは離れていく。そして、下水場にて天使の剣が放たれる。
光剣セイバー:聖剣よ、天使の加護よ、そして私に宿りし破魔の術式よ、今こそ悪を断つ極光となれ!
ヘブン…アンド…ヘル!オーバードライブ!!!
キャスター(ジル・ド・レェ):バカなぁぁぁ!!?
アイリスフィール:良くやったわ光剣のセイバー…。片手を負傷しているとはいえ…。
ランサー(ディルムッド):やるな、セイバー。だがキャスターを倒したときに貴様と俺との戦いの火蓋は落とされている!
光剣セイバー:くっ、来ますか。ランサー!!
続く。