(自分パート)
Fate/OURSTOЯY
第九話
全て遠き理想郷
時間は少し遡る。
衞宮士郎:セイバー、これを返すよ。
この物語を結末へと向かわせる鞘、それを中途半端とはいえ記憶の戻っていたアルトリア
……いや、武剣武人が受け取ったらどうなるか?
『武剣武人』:ようやく全てが繋がった。これは確かに『アーサー王』の物だ、だけど『私』のものではない。
武人はアルトリアのイメージを崩さないように心がけている、というのもあるが世界の補正もありアルトリアの口調で話している。
衞宮士郎:贋作者、か……俺もお前もやっぱ似たような物なんだな。
『武剣武人』:憧れた存在を模倣する、という意味ではな。
衞宮士郎:どうしたんだ、『セイバー』?
『武剣武人』:だけどシロウ、君は製作者(だれか)がいうように『人間の振りをするロボット』とは思わない。
衞宮士郎:どういう意味だ?
『武剣武人』:君は苛烈な災害から救ってくれた人間に憧れてそれを模倣した、その意味では贋作者だろう。
衞宮士郎:そこは俺もそういわれて仕方ないと思ってる。
『武剣武人』:でもロボットではない。シロウは、震災で負った心の傷が癒えてないだけのただの人間だ。
衞宮士郎:セイバー……いや、君のことは何と呼べばいい?
『武剣武人』:セイバーでいいよ。今の私はアルトリアなんだから。
武剣武人:(そうだ。アルトリアも士郎も確かにここで生きているんだ)
武剣武人:(そんな人間が偽物であるはずはない。勿論、この僕もそうだ)
武剣武人:(だから、アルトリアとしてできることを今は精一杯やる。アルトリアも女の子として、士郎を愛したんだから)
決戦場
ギルガメッシュ:どうした、贋作者よ!その程度か……天地乖離す開闢の星(エヌマエリシュ)!
衞宮士郎&『武剣武人』:全て遠き理想郷(アヴァロン)!
ギルガメッシュ:馬鹿な、お前たちが何故そこまで至れた!?
『武剣武人』:管理者のあなたには分からないだろうな!
ギルガメッシュ:おのれおのれ……
衞宮士郎:後はあの聖杯を……でもエクスカリバー並、下手したらそれ以上の威力すらあれは凌ぎきったたんだぞ。
『武剣武人』:それはあれがアイリと切嗣の『管理者』でもあるからだ。きちんと結末へと向かおうとする『私』にとっては敵でもない。
衞宮士郎:やるぞ、セイバー。
『武剣武人』:約束されし勝利の剣(エクスカリバー)!
衞宮士郎:終わったな、セイバー……
『武剣武人』:贋作者の私がいっても説得力はないかもしれないが、これだけはいえる。
衞宮士郎:何をいいたいんだ?
『武剣武人』:アルトリアは君のことを愛していたんだ、って。
続く
(友人パート)
Fate/OURSTOЯY
最終話
運命に手を伸ばしたもの達
プシュー。ウゥゥン。
綴原季子:ふぅ…戻ってこれた。まさかアイリの全身を見ることになるとは思わなかったわね。
武剣武人:そんな生半可な感想を持ってる子には見えないけどな。
不思議な話だった。というのと思ったより充実感があった気がする顔だ。
綴原季子:…そうですね。人には頼りになる存在や憧れがあります。アイリスフィールと切嗣の絆は切っても切れない関係なのは確かだったわけでアイリスフィールは自分の使命を切嗣となら果たすことが出来ると思ったわけですね。
武剣武人:ともなれば、元々のアインツベルンが悪いことにならないか?聖杯に泥を塗り結末を悲劇的にしてしまう事になったのは前の聖杯戦争だったはず。
綴原季子:…そこが運命だったのでしょうね。ただ、彼女には勇気を貰いました。彼女も覚悟があり、振り回されるだけの人間ではありませんでしたから。
武剣武人:最後に剣を握ったとき、アルトリアは本当に女性だったんだな、と感じた。騎士だし剣術は本当に上手かったと思う。でも…なんか優しかったんだ。
綴原季子:アルトリアの闘いは守るための闘いだったのかもしれませんね。もっとアルトリアに惚れましたか?
武剣武人:……気に入ったのは確かだけど…。そこの感情は上手く分からないな。
綴原季子:ふふ、有意義で良かったです。とにかく、これで明日も頑張れそう、かな。
武剣武人:贋作呼ばわりは少し戸惑ったけどな。だが、何かは得られた気がするよ。
完