直死な花の錬金術師は聖杯を望まない 作:カレンデュラ
後日談、またの名をプロローグ
花は美しい物だ
たとえその花が線と点で溢れていても美しいだろう。綺麗でもいい
日本人とは、花を愛でる種族であるのだろう
そしてその例にも出ず、俺は春の桜舞い散る季節に心躍らされ、早く寒い冬が終わって欲しいと願う男だ。俺は普通な周りから見れば春が好きなごく普通の人間なのだろう
だから、俺の前に桜の花びらが舞うのは普通なのだ
そう、普通。
「ああ、今日も相棒はおでんを求めるだろうな」
寒い冬によく食べるおでん。年から年中食べている気がするが、俺にとっては当たり前
周りでは、黒のツインテールの女性が、金髪ロールの女性といがみ合っているのも、金髪アホ毛の女性が大食いタレントびっくりのスピードで大食いチャレンジをクリアするのも、赤髪の青年が所構わず人助けをするのも当たり前
そんな光景なかなかないだろうって?
当たり前だろう。むしろこんな光景を当たり前にしてしまった奴を俺は殴りたい。ん?一端は俺のせいだって?
知らんな
まぁいい。君にとっての当たり前と俺の当たり前は絶対に違う
チグハグなんだよ俺の世界は
こんな俺でも相手はいるんだ。君も諦めなさんな
俺は静かに持っていた本を閉じる。そして君の方を向く。
「君は異質に思うかい?俺のことを」
当たり前だと君は返す。この世界でトップレベルに変人で異質だろう
「ハハハ!間違ってはいない。だって、君は今奇跡を見ているのだから」
指を鳴らす。その一動作だけで、あたり一面がピンク色に染まる
桜だ
「君は手に入れてしまったんだよ。この俺に会合する機会を。いらないかもしれないがね」
そうだ。君は聞きに来たんだろう?俺の秘密を。第3魔法を
隠そうとしなくていい。これでも根源に繋がっているからね
おおっと、危ないぞ。公共の椅子とはいえ、壊れる時は壊れるんだ。もっと丁重に扱いたまえ。この椅子は俺らの血でできているんだ
ふふ、君みたいな生粋の魔術師には分からなかったかい?血とは税金のことを指すんだぜ?
そうだなぁ、根源について聞きたいのか〜
ハッキリ言おう。あんな物いらん
俺の場合、押し付けられた物だからな。なおさらいらん
そもそも俺は静かに錬金術を学びたかっただけなんだよ
ハハハ!君って面白いことを言うね。俺が大人しく封印指定されるって?
ん?人質をとっている?俺の相棒を?
っく、くははあああああ!ハハハハハハハハハハハ!ヒィ、おかしくって腹痛いわハハハ!
相棒を人質に取るって、そりゃ相手はなんてORTだい!なんて凄まじい魔法使いなのだろう!
ああ、君は知らないのかい
「マスター、なんだコイツらは。いきなり襲いかかってきたぞ」
あれ?びっくりした?あの人たち全員君の部下だねぇ。ん?なんで怒っているんだい?
ああ、部下が殺されたからね
クッソくだらねぇな
君だって俺の命を狙ってたじゃない?しかも相棒に向かうのが間違ってるんだよ。そりゃあんな風に二度と首と胴体が繋がんないことになっちまうんだ
おやおや、そんな物騒な物取り出してどうしたんだい?その銃を下ろしてくれないかな?
バン!と音が鳴り響く
銃から出てきたのは1輪の花
ああ、その花はパセリ。花言葉は死の前兆
ん?どうやったって。簡単な話さ。君の銃の弾丸を花に変えただけの話
そして・・・
胸あたりに軽い衝撃。そして視界が霞む
君は疑問で覆い被されているだろう
だけど俺にとっては当たり前。君の点を突いただけだ
言っただろう?君にとっての当たり前と俺の当たり前は絶対に違うって
君は選択を間違えた
やってはいけないことをした
俺はただ、平穏を望むだけなのにね・・・
おっと、これ以上はもう持たないか。俺らは去るぞ
相棒、今から買い物しに行くよ〜!
「最後に一つ、君の魔術回路は死んだよ。君は生きてるけど。じゃあね〜」
そう言って2人は去っていく
君に絶望を残して・・・
「相棒は今幸せ?」
「ああ、幸せだ」
彼らは気にも留めない。たとえ人類史が焼却されようとも
彼らはただ、平穏を望むだけである
オリ主 設定
沖島 花鈴
サーヴァント 沖田オルタ(アルターエゴ)
存在を花に作り替える錬金術を使用する一般(自称)の魔術使い
起源は花
ただし、直死の魔眼を無意識に、そして完全にコントロール下に置いているため、本人が望まぬ間に根源へと至ってしまった
根源へと至ってしまった影響で、一度はこの世界から消えるも、どっかの千里眼持ちに似た名前のよしみということで戻された
魔術使いを名乗っているが、その実際は魔法使いであり、花の錬金術は一種の第3魔法を応用したものである
魔力量、サーヴァントへの知識、サーヴァントとの関係ほぼ全ての要素が十全に揃っており、本気で聖杯を狙うなら3日で聖杯戦争を終わらせられる
第五次聖杯戦争(Fateルート)に9人目のマスターとして参戦させられ、菊一文字則宗を触媒としてエクストラクラスの沖田オルタを呼ぶ
本人が聖杯に望む願いは無し