直死な花の錬金術師は聖杯を望まない   作:カレンデュラ

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これにてFGO編始まるザマス、行くでガンス、まともに始めません!


───これは人類史を取り戻す戦いではない
燃ゆる冬木の鎮魂花


 燃え盛る街並みを眺める少年と女

 少年は彼岸花を持ち、手を合わせている

 女は周囲を警戒するよう、大太刀を手にあたりを見回している

 

 

 やがて女は人の影を見つける。骨兵ではない、生きている人間の。否、生きているとは言い切れぬが、間違いなく味方であろう存在を

 

「魔神さん……来たか」

「ああ、サーヴァントは2人程度、もしもの時も問題ない」

 

 魔神さん。そう呼ばれた女は少し笑う

 

 

 

「やぁ、君は例の。マシュもクー・フーリンも……所長!?」

 

 少年は軽い気持ちで味方であろう存在に声をかける。だが、少年はあることを失念していた

 

 

 先程爆発した爆弾によって、花鈴は一度死んだ。問題なく生き返ったのだが、死んだ際に出た血は全てコフィンの中で暴れ回った。つまり……

 

 

「「「「ギャアアアアアアアアアア!!!」」」」

 

 

 全身血まみれ男の完成である。普段の少年に慣れすぎていたせいで、魔神さんは気づかなかった。 2人を呼び止める大太刀の声は悲しかな、2人には届かなかった

 

 

 

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 人理継続保障機関フィニス・カルデア。花鈴から言わせて貰えば非常に滑稽な、星を見る集団だ

 花鈴にとって人理焼却されようが、「どうせ生き残ってしまう」と、どこか悲観的な気持ちでいる。火が弱点とはいえ、第3魔法を持つ彼にとっては焚き火と変わらないだろう

 結局、彼は人理継続保障機関フィニス・カルデアが青星を観測しない限り放って置こうと考えていた

 

 

 しかし、運命は面倒である。剪定世界、青星が居る世界線にまで干渉できると発覚したからだ

 彼は昔いたエルメロイ教室の講師であるロード・エルメロイⅡ世に連絡を取り、時計塔を引っ掻き回しつつ、オルガマリー・アニムスフィアに接触したのであった

 だが、ここでも彼の誤算が生まれる

 

 

 彼は優秀すぎた。レイシフト適正100%戦闘能力はサーヴァント級。さらには魔力も申し分なしとの完璧に近い結果を出してしまう

 結果、彼はAチームに所属することになった。そこで、キリシュタリアやペペロンチーノと仲良くなるが、そこは割愛

 

 彼は優秀すぎたがために、色々と面倒なことに巻き込まれた。優秀な魔術師を囲い込みたい家、優秀な魔術師に怨みがある人間、そしてサーヴァント召喚

 巻き込まれすぎたがため、彼は非常に疲れていた。直前まで彼より歳が低い、成人するかしないかくらいのカドックより身長が低くいがため、27歳にもなって子供扱いされていたことも原因だろう

 

 

 花鈴はまたしても重要な時に根源を見ないという大ポカをやらかしてしまう

 熾天使は愉悦な表情に浸っていたらしい(邪竜談)

 這い寄る者は純粋に気づかなかったらしい(本人談)

 結局のところ、それが運命かのように爆発は起きてしまった

 そして、何事もなかったかのように花鈴は目を覚ます。火に囲まれた冬木の地で

 

 

「なぁにこれ?」

 

 

 花鈴はすぐさま根源を見る。そこでようやく、己の大ポカに気づいたのであった

 彼はすぐさま起き上がり、肩に居た鳥を飛ばす。それと同時に根源を……ふむふむ、『2004、“俺らが居ない世界線”での冬木』か。何か俺らが居ることでトリガーがあんのかね?これは……完全に特異点化してますね

 それと生き残り2名……2名?マシュがサーヴァント化してるけど。それと……所長、強く生きて……

 (しかし……生き残った彼女らにあげるべき花は青薔薇とは、なんたる皮肉。だが・・・もう一つの意味のカードだとすれば……ふふっ、彼女らは器かもしれない)

 

 花鈴は生き残りである2人と、所長も見つける。そこに、飛ばした鳥が帰ってくる

 

 鳥曰く、

「マスター、確認できたのはアーサー王にヘラクレス。それと……例のアーチャーだ」

「は?……やるしかねぇよなぁ?突撃ィィィィ!」

 

 

 

 

 

 

side 赤い外套のアーチャー

 

 (ふっ、彼女も難儀なものだ。素直に頼めば……ん?生き残りか?それにしては走る速度が速いような……)

 

 俺はすぐに目を凝らす。そこに居たのは全速力(大体時速40km/h)でこちらへ向かってくる生物(沖島花鈴)が居た

……なんでさ!?アイツは人間ではないが、身体能力は人間の範囲にまだ収まっていたはず!きっと!

 

「っ!考えていても仕方がないっ!────我が骨子は捻れ狂う」

 

 すぐさま弓をつがえ、矢を引き絞る。だが、奴はたった一回腕を振るだけで、つがえた矢は花となり、腕も少し危なかった。俺はすぐさまその場を離れようとおもいっきり踏み込む

 

 

 

 

 ーーーだが、踏み込んだ先で、足元から“バキバキ”と、音がした

 

(何……?先程確認した時は………やられた。根源による位置把握、花の錬金術師を用いてまさかこちらの足元を花に……っぐおっ!)

 

「ラフレシア、花言葉は夢現。今のクソ野郎にピッタリじゃないかい?」

「ふん、それはこっちのセリフだ。貴様はあっち側だと思っていたが……予想が外れたな」

 

 アーチャーの意味深な発言に否定しない花鈴。魔神さんはなんのことか分からず首を傾げている

 

「ふふっ、おかしなことを言うね?俺はいつでも青星の味方なのだよ?」

 

 

 

(すまないなワガママな姫様。俺はもう……)

 戦力差を悟りながらも、最後の一瞬まで足掻こうとする。まさに彼は英雄であった

 

 

 

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side 花鈴

 

 

「って、“蓮華”!?」

「よおっす所長、こんな状況ですが、彼女が例のマスターですか?」

 

 一番初めに復活したのは意外にもクー・フーリンではなく、オルガマリー所長であった。それに次いで続々と回復するメンバー

 

「待てボウズ!お前今、クー・フーリンと言ったか!?」

「蓮華さん!?生きていらっしゃったんですね!」

「うーーーん、どっかで会ったことあるような・・・」

 

「ああ!まずはクー・フーリンからだが、うん。前に聖杯戦争で会ったことがある。マシュ、よく生きてたな。こんな状況で言うのもなんなんだが、偉いぞ……。そして、立香ちゃん。答えはYesだ」

 

 何かを絞り出すように頭を抱える立香。そして、彼女は思い出す、

 

「ああ!花菱お姉ちゃんのお兄さん!あれ?でも花鈴って名前じゃ……?」

「ふっ、一応もしものために偽名で通していたが……今はもう必要ないな。沖島花鈴、これでも魔術師だ。よろしくな?」

 

 若干芝居がかった『実際芝居してますが』素振りで自己紹介をするのであった





今回は説明話に近いかも?

FGO始まるけど、2部6章までぱぱっと進めたい。そこでどこまでカットせずに進める?(後半を選ぶたびに作者地獄を見るぞ。あと、冬木、2017年12月26日、ノーチラスは真面目にする)

  • 冬木まで
  • オルレアンまで
  • ローマである!
  • イアソンに出番を……
  • ジャックちゃん手懐けRTA
  • そうだ!アメリカ行こう
  • ステラ見学
  • 天敵(お爺ちゃん)と共闘
  • ソロモン逃げて、超逃げて!
  • 新宿買物日和
  • 女装のお時間です
  • 村正ァ!
  • いあいあ
  • 寒いのは苦手だ
  • もっと、熱くなれよ!
  • おっと、ここに無限の生贄が
  • ぺぺさんサイコー!
  • 神様ってどんな花になるのかな?
  • ベリルムッコロス
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