直死な花の錬金術師は聖杯を望まない 作:カレンデュラ
冬木市。そこは普通はなんの変哲もない町。一転、約60年に一度戦争の舞台にはなるが、それ以外はごく普通の町。そんな土地のある交番にて、怪しい人物として警察のお世話になっている男がいた
「えっと、花鈴くんかな?どうして女の子に声をかけたんだい?」
女の子にとって、花は憧れなのだろう。無論、男の子や、成長しきった大人だって憧れる人はいるし、それでいいと思う
だから、迷子になって泣いている女の子にポインセチアを1輪渡すのはおかしいことではないはずだ
・・・えっと、人攫いに見えたって通報が?マジで?
「本当にすみませんでした!」
「ああ、うん。もう疑いは晴れてるんだけどね?」
うん、すっごく迷惑かけちゃった。警察の皆さん、本当にすみません
皆さんのおかげで女の子も母親が迎えに来てくれていましたし、このままでは学校の先輩を呼ぶか、警察に駆け込むしかないなと予想以上に早く解決して良かったです、はい
「お兄ちゃ〜ん!ありがとね〜!」
「バイバイ、立香ちゃん!次は迷子にならないようにね〜」
迷子になっていた女の子が母親に連れられ、彼に手を振る。その手には1輪の花が
おっと、すみません。まぁ、俺、いえ私はあの子を攫おうとも、犯罪を犯そうとも全くと言っていいほど思っていませんとも
むしろ迷子の子供を助けようとしたまでです
アハハ、いやぁ、怪しいって言われたらそれまでなんですけどね・・・ああ、疑いは晴れましたか。ご迷惑をおかけしてほんっとうにすみませんでした
今度からは衛宮先輩呼ぼう、そうしよう
ところ変わって、彼の部屋。あっちこっちが散らかっていて、足の踏み場は少ししかない状態の中、彼と彼女は話し合う。
でさ〜、俺は人助けをしていたら警察に捕まるのはなんでかねぇ?
そこまで酷い?自分で言うのもなんなんだけど、APPは14くらいあると思うよ?
衛宮先輩?あれはダメだ。APP18くらいあるぞあの先輩。その上、家事に人助けに努力家で・・・最終的なAPPは20行ってんのじゃね?俺が知ってるだけで衛宮先輩に魅了されてる人、10人はいるよ?
ねぇ、ラーちゃん。俺どしたらいい?なんかいっつも警察のお世話になってんだけど
「ラーちゃんを連れて行く?ダメだよ、おま小鳥だぜ?多分校則の方でアウトだと思う」
あの虎に唐揚げにされてしまう!ラーちゃんは俺の大事な子なんだからやめて!
・・・学校終わったらすぐに来るの?
そ れ だ
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ラーちゃんが下校時に俺の側にやってくるようになってから数日、何か大きな魔力を感じ、校舎に戻っていた
「ラーちゃん、何か見えるかい?」
帰ってきた答えは肯定。視界を共有し、確認する。そこには2人の男がいた。槍と双剣使いでセイバーvsランサーであろう戦い。この戦いが意味することはただ一つ・・・
「聖杯戦争か・・・よし、ラーちゃん帰るぞ」
魔術師にとって聖杯は喉から手が出るほどに欲しいものではあるけど、俺にとっては自分自身が聖杯の一種みたいなものなのでぶっちゃけいらん。一度、アフリカの方で開かれた亜種聖杯戦争には参加させられたけど、結局得たのはラーちゃんだけだった。しかも俺以外全員自滅するし、本当に草だった
いや、ラーちゃんと出会えたからよかったけどさ
それはそうと、家に帰って、根源を調べているとあることに気づいた。いや、眼を逸らしていた
「ラーちゃん、俺の右手のこれって、やっぱ令呪?」
肯定、さらには根源からも肯定される。いやあああああ!聖杯戦争なんて大っ嫌いだぁ!
俺の右手には、赤く光る令呪が3つ。とりあえず、令呪はいらないので後で消費しておくとして、お腹すいた
俺はリビングに行き、自分とラーちゃんの分のご飯を自分の部屋に持っていこうとするが、
「おい、花鈴。お前は私からの先週の宿題をださなかったな」
「・・・」
コイツは俺の兄で・・・あ〜名前忘れた。まぁ、次期当主ってことで調子乗ってるクズだな。多分一秒で花に変えて終わる
「ダメだよ花鈴?ちゃんと啓一お兄さんの話聞かないと」
コイツは自らのことしか考えていないクズその2。いい子ちゃんぶっているけど。根源に繋がってる俺にはそんな嘘無意味だし、そもそも虎は気づいている
「花鈴お兄さん?今日はまた自室で?」
コイツは俺の弟で、俺のことを馬鹿にしているクズその3。まぁ、俺が根源に接続していることはラーちゃんしか知らないし、知ったら手のひら返してきそうでキモい
「お兄ちゃん〜!今日はね、いつもよりいっぱーい魔術を使ったんだ!凄いでしょ!」
「ああ、凄いな花菱は」
この子は花菱。この家で一番まともな子。この子はいつも俺についてきて、地位とか名誉とかより、自らを切磋琢磨することをよしとするいい子。少しメスガキ気味だけど・・・
まぁ、父親も母親も話しかけてくるけど、ラーちゃんがお腹空かせているので、急いで戻る。
どうせ、うちのまともな人間なんて花菱だけなんだ。クズみたいな家族よりラーちゃんの方が大事だ。俺も彼女も食事の必要はないけど、一応ね
結局花菱以外とは何も話さず1人部屋に戻って行く。俺は高校卒業までに1人暮らしを始めると決意した
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side ???
すうすうと寝息が聞こえる。私は彼の頭を少し撫で、寝顔を見る。その顔はどこか幼さを残す、所謂ショタである
これを本人の前で言うと怒ってくるが、私と10センチも変わらないのだぞ?流石に低すぎやしないか?
少し毛布から出てしまっている身体を毛布で覆う。そして静かに同じ毛布に入る。彼の顔を見つめているといつも顔が赤くなる
そして私は彼の体温を感じながら身体に顔をうずめる
「スースー・・・やっぱり花のいい匂い・・・」
どこか甘くて、それでいて優しい匂い。いつまでも嗅いでいられるが、一度それでやらかしたことがあるので名残惜しくも毛布から出て、もう一度彼の頭を撫でる
でもやっぱり我慢できなくて、もう一度布団に入る。そして彼の額にキスをする
花鈴は私だけのもの、私は花鈴だけのもの。そのまま静かに寝てしまった
朝起きた花鈴は寝ぼけて私を撫で回してくれた。目を覚ましきった時にはもう遅い。私は花鈴の体温を感じつつ、2度寝を敢行した
沖島花鈴
newデータ
・亜種聖杯戦争参加経験アリ
・合法ショタ
・低身長
ヒロインは誰が1人だと言った?
ダブルヒロインだよォォォ!
もう1人のヒロインのヒントは
主人公の花鈴と共通点が多いこと
予想以上に共通点があって草生えた