直死な花の錬金術師は聖杯を望まない   作:カレンデュラ

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なんだろう、書き終わって見てみればすごく・・・キャラ崩壊してます・・・


禁断の箱 それとも希望の箱

 いやぁ、間桐先輩がサーヴァントを出してきた時は驚きましたが、なんともなく始末できました・・・ああ、同志にも伝えないと・・・

 聖杯戦争に参加するつもりなんてないんだけどなぁ〜

 まぁいいさ。とりあえず家に帰るか。明日学校サボって同士の元に向かえばいい。ついでにこないだ手に入れたアレも持っていくとしよう

 

 

 

 家に帰って寝る準備を始める。ラーちゃんは俺の頭の上で寛いでいるが、そろそろ寝るのでどいてください

 

「あっ、そういえば令呪を使うの忘れてた」

 

 令呪は魔力の塊のような物。とりあえず花に変えようとした

 どのくらいの量の花ができるのかワクワクしながら長い魔法を唱える

 一節でも唱えることはできるが、もしもの時のために省略している分も唱え、万全の状態で令呪に干渉しようとする

 

 

 突如、魔力の高まりを感じた。ラーちゃんが警戒心剥き出しで魔力の塊の方向を見る。俺の部屋の一角に魔力が解き放たれそうになる。咄嗟にその魔力を花に変えようとするも、令呪に対して唱えていた魔法はすぐには別の方向に打てない

 故に、その魔力は英霊を呼ぶ

 

 

 一瞬の閃光、そして現れたのは褐色肌、白い髪で白い目。そして赤を基調としたその服装はまさに煉獄

 俺は呆然すると同時に、聖杯に文句を垂れ流していた。だが、原因は全て花鈴にあるとは知らぬ彼は、現実逃避を始めるのであった

 

 そして英霊が口を開く

 

「我が銘は魔神・沖田総司、召喚に応じ現界した。この身の霊基が砕け散るその時まで・・・共に戦おう」

「ポ◯カ博士、お帰りください!」

「ゑ!?」

 

 ねェェェェェェ!聖杯戦争参加したくないって言ってたじゃあああん!聖杯の馬鹿やろー!

 

「ななな、なんでだ!まっ、魔神さんのどこが悪いんだ!?」

 

 しかして、俺の都合など全く知らないサーヴァントは涙目になってこちらに訴えてくる

 

「ゔっ、俺は聖杯戦争に参加したくないのよ・・・」

「な゛ん゛て゛ぇ゛!!!」

 

 召喚された英霊、沖田総司は花鈴の胸ぐらを掴んで激しく揺らす。その間、マスターの危機と察知したラーちゃんは沖田総司の頭を突くが、全く効果はない。むしろ、こんなカオスな状態で花鈴は心頭滅却を行なっていた。どことは言わないが、沖田総司の大きいアレが当たっていたのだ

 彼にも性欲はあるのだが、色々と面倒なことになることは避けたいと思っているので、とにかく無心になる

 

『もう諦めなさい。ほら、恋することはいいことよ?』

『貴方は恋することで大変なことになったのでは!?』

 

 あーーーもう、世界の裏の方から根源を通じて電波が来ちゃったよ・・・

 苦手なんだよな〜、あの人。もう片方はいい人すぎて比べちゃって・・・

 

『いいじゃない、いいじゃない!趣味があうロリっ子に実の妹、そしてその前に立ちはだかる過去からやってきた新たなライバルッ!そして起こり始める戦争!ああ、これこそひとりの王子様を取り合う崇高な愛情(ラブコメ)!いいわ、ほんとにいいわ!次の新刊はこれで決まりねっ!』

『俺は敵の幹部として出しては貰えないだろうか!』

「いや、ヤメロォォォォォ!!!」

 

 世界の裏で暴走し始める2人。邪竜の方は特に問題はないが、王子様脳。テメェはダメだ。だが、花鈴が叫ぶ行為は慣れているラーちゃんにとっては日常だが、今召喚されたばかりの沖田総司にはわからない。ただでさえ涙目だったのが、さらに酷くなる

 そしてそれに気づいた花鈴はハッとした表情になり、すぐさま宥める

 

「すまない、本当にすまない・・・ここに居ていいからね?今からご飯奢るよ?その前に同志の元に行くけど」

 

 その言葉を聞いて、沖田総司は少し落ち着きを取り戻す。そして小さな声で、

 

「魔神さんって呼んで・・・」

「ああ、わかったよ魔神さん。じゃあ今から教会に行くからついてきて」

「教会?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 俺らは教会に辿り着く。道中、魔力のぶつかり合いがあった跡が見られたが、おそらくサーヴァント同士の戦いだろう

 階段を登り、彼の元に向かう。ご飯は同志に渡すものを渡してからだ。同志の悦ぶ顔が眼に見える

 俺の同志は教会にサーヴァントを連れてきたことに文句を言わず、こちらの方を見る

 

「ほう、同志花鈴よ。お前は聖杯戦争に参加しないつもりだった筈では?」

「同志綺礼よ。助けてくれ、なんか知らんけどサーヴァント呼んじゃった」

「ハッハッハ!愉悦」

 

 綺礼よ・・・愉悦してる場合じゃないんだぞ。俺は本気で聖杯なんて要らないと思ってるんだ

 

「ってかお前も知ってるだろ?俺が聖杯を要らない理由を」

「まあ知っているとも。だからこそ面白い。聖杯を要らない人間が参加する姿は」

 

 酷ぇ話だ。だからこそ、コイツとは仲がいいのかも知れんがな

 

 そういえば、さっきライダーのサーヴァントを斬ったことを伝えていなかった。そのことを伝えると、笑い始めた

 

「ハッハッハ!それはお前のせいだろう」

「あん?」

「聖杯戦争とはな、英霊たちの魂を小聖杯に集めるのだ。だが、お前がやったことはなんだ。直死の魔眼でサーヴァントを核ごとぶった斬ったのだろう?」

 

 そう言われてはっ、と気づく。サーヴァントの核を一瞬でやられればどうなるのか

 

「魂を回収できないのか・・・?」

「おそらくな。それでバグを吐き出して、マスターでないのに令呪を持ったお前をマスターとして聖杯戦争に参加させたのだろう」

 

 参加したくない俺にとっては傍迷惑な話。どうしようかと、思考を巡らしていると、あることを思いつく

 

「なあ、同志綺礼・・・」

「ん?」

「大聖杯ぶっ壊しちゃダメ?」

「ダ メ」

 

 そりゃそうだろう。アレは同志綺礼にとっては心臓のようなものだ。綺礼だってまだ愉悦し足りないのだろう

 俺だってまだしたいことはいっぱいある

 

「とりあえず、俺は露は払うけど、自ら何かをするわけではないから」

「ほう・・・そういえば、お前のサーヴァントのクラスはなんだ?」

「・・・知らねぇや。魔神さ〜ん?」

 

 よくわからない会話が行われていた中で、沖田総司は寝ていた。花鈴は頭を軽く叩いて起こす

 

「はっ、寝てない寝てない・・・寝てた・・・」

「魔神さん、魔神さんのクラスってなんなの?」

 

 その言葉を聞いて、はっ、とした表情を浮かべる

 

「しまった!言ってなかった。私は沖田総司、クラスはアルターエゴのサーヴァントだ」

「アルターエゴ・・・二重人格って意味・・・だったか?」

「ほう、つまりイレギュラーのクラスということか。イレギュラー同士仲良くしたらいいじゃないか。いっそのこと孕ませたらどうだ?もうひとりのイレギュラーと一緒に」

 

 途端に顔を赤くする魔神さん。ラーちゃんは綺礼を突く

 

「おいおい、そんなこと言ってから娘に嫌われ・・・いや、カレンさんも同じような性格だったな」

「ハッハッハ!冗談だとも。本気になっちゃって・・・愉悦」

「ほう?根源を辿って手に入れたこれが要らないと?」

 

 俺は今回、同志のために用意したアレをチラッと見せる

 

「すみませんでした」

「!?」

「ハハッ、流石は同志。今見たものの価値を一瞬で感じ取るとは」

 

 そして2人で高笑いし始める。魔神さんは何が起きているのかわけがわからず、ラーちゃんは遠い目をしている

 

「では行くとしよう」

「そうだな」

 

 もう深夜になっているが、もうひとりの同志を起こしてもこれを見せるだけで問題はない

 

「マスター・・・一体それはなんだ?」

「ああ、とても美味しい料理のレシピ」

「???」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 とある中華料理店で店主の女性が料理を行なっている。そして、それを見守るかのような2人は黒い笑顔を浮かべている。2人は今か今かと忙しない様子で、来る料理を楽しみに待っている

 

「アル!出来たアルよー!」

 

 店長で同志の魃さんが4杯の器を持って来る。その器の中には、見るだけで戦慄するようなレベルの赤い、赤い麻婆に申し訳程度のラーメン。普通の人間が見たら、逃げ出すような一品に歓喜する3人と絶望する1人

 

「マッ、マスター?これっ、これが美味しい料理なのか?」

 

 魔神さんは見るからに震えているが、目の前に広がる歓喜の前にラーちゃん以外は気づかない

 

「これが俺が本気で(根源から)探った結果得た麻婆ラーメン・・・」

「「「いただきます(アル)」」」

「いっ、いただきます・・・」

 

 全員が一斉に口に入れる。一瞬の間、そして

 

「グハッ!」

 

 机に伏す魔神さん。アルターエゴに本来ない病弱スキルが復活したように机に倒れている。気絶しているようだ。ラーちゃんは遠い目をしつつ、麻婆馬鹿どもの方を向く

 

「やはり美味い麻婆・・・」

「最高の麻婆の辛さ・・・」

「いい感じに絡む麺・・・」

 

 どこか遠くへ旅立ったかのような幸せそうな表情でただ一言

 

「旨い(アル)・・・」

 

 麻婆馬鹿どもは放っておいて、彼女は人の形を取る。そして彼女も麻婆ラーメンを口に含む

 

「・・・旨いな」

 

 結論、彼女も麻婆馬鹿だった

 

 

 これは売れると3人と1人追加で話し合う。そして飛び交うもう一杯(おかわり)

 気絶したままの魔神さんを放って夜は更けていく

 

 

 

 なお、麻婆ラーメンは全然売れなかったらしい




彼女が麻婆好きなのはオリジナル設定(なはず)なのでご了承ください
彼女が誰なのかわかった人ってどのくらいいるんですかね?
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