直死な花の錬金術師は聖杯を望まない   作:カレンデュラ

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因縁少々 怒り10g 殺意増し増し

 キャスター陣営のこともある程度調べ尽くした昼ごろ。教会の神父が殺されたみたいな話を聞くが、同志綺礼がそんなことで死ぬはずがない。噂になってるな、そう思いながら校舎を歩いていると、少し落ち着きない衛宮先輩とすれ違う

 

「おや、衛宮先輩どうされましたか?」

「っ!花鈴か・・・いや、なんでもない」

 

 へぇ〜?なんにもないって言う割にはセイバーと魔力パスが繋がっていないところを見ると・・・

 

「ふ〜ん。そういえば衛宮先輩、前にいた金髪の女性は?」

「!」

「ほうほう?魔術の世界に本格的に踏み入れてから1週間程度の衛宮先輩が隠せると思いましたか?」

 

 その言葉に俺に対する警戒心を一気に高める衛宮先輩。ほう・・・つまりこれで一人消えたか?

 ・・・いや、残念ながらアーサー王はまだ現界してるな。でも位置が・・・

 

「キャスターと何かあったんですね?」

「・・・ああ」

 

 まぁ、キャスターにセイバーが捕まってるとかそんなところだろ。俺には関係ない………はず

 むしろキャスター陣営に乗り込む気はまだしないな・・・

 

 

 俺はその時、そう思っていた。だが、今振り返るとこの時にでももっと情報を得るべきだったのだろう。ラーちゃんがいることで安心した。衛宮先輩がリタイアしかけてるから同盟をしているであろううっかりも止まると勘違いした。そして何より、俺が心の底では根源があると慢心していたのだろう

 

 ああ、全く慢心王のこと、何も笑えないじゃないか。あの英雄王サマは千里眼という根源に近いものを持っていた

 慢心する気持ちがよくわかるよ

 

 

 夜、俺はガラスが割れる音に驚く。家の誰かが鏡でも割ったのか?そう思いながらリビングの方へ行くと、そこには倒れている面々が

 一瞬“強盗”だと思うが、腐っても魔術を使う人間たち。一般人に負けることはないはずだ。一番可能性が高い人物・・・

 

「キャスターかっ!」

 

 家の面々の中に花菱だけいない。俺はすぐさま花菱の位置を調べる。それは、今にも高速で動いていた。そして向かう先は・・・

 

「教会か・・・クソッ!キャスター陣営をもっと早く潰しておけばっ!いくぞ魔神さん!ラーちゃん!」

「ああ!」

「分かったわ」

 

 家の面々は放っておいて、急いで走る

 花菱が無事であることを祈りながら

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 俺はキャスター陣営があるであろう教会に乗り込む。そこには衛宮先輩、うっかり、アーサー王。そして下手人のキャスターと葛木先生がいる。花菱の姿は見えないが、教会にいることは間違いない

 

 突如現れた俺に全員が驚いている

 だが、俺はそんな暇すら与えない

 

 

 

 今まで考えていたことがある。もしも、自分にとって大切なものが脅かされそうになったらどうするのか

 ある日までは“何もしない。どうせいつか壊れる”と、答えていた。だが、ラーちゃんに会った時、世界は変わった

 

 

 俺はその時、決めたんだ。平穏なんかより、大切なものを守ると。聖杯なんていらないが、大切なものを守るためならどうにでもしよう? 

 そりゃあ、平穏に過ごせるならそうするさ。でもな・・・

 

 

「平穏に過ごすのに大切なものがないのは寂しくないか?」

 

 俺は手に用意していた花を撒き散らす。そして一節

 

「“咲き乱れろ”」

 

 音もなく、黒いソレらは下手人に向けて放たれる。キャスターがすぐに気づき、防御をするも、あたり一面に巻き散らせたソレらは流れで衛宮先輩や、うっかりにも当たる。うっかりは流石に交わすものの、まだ一般人な方の衛宮先輩には、避けることができない

 

「ぐっ!」

「マス・・・ター!」

 

 どこか苦悶を浮かべた表情のセイバーは見向きもせず、すぐさまキャスターを仕留める準備をする

 

「“咲け”」

 

 そう唱えるだけで、長年使ってきた愛刀を呼び寄せ、一気にキャスターに詰め寄る。もしも、他のサーヴァントが攻撃した時は魔神さんに任せて

 

 俺はまた、慢心してしまった。俺の技能が有れば、キャスターは倒せると。他のサーヴァントが来るかも知れないことを失念して。実際、今。俺の目の前には石でできた斧のような剣のようなものが迫っている

 

「マスター!?」

 

 咄嗟に魔神さんが間に入ってくれなければ、第3魔法によって死には至らないものの、痛みで動けなくなるだろう

 

「クソが!バーサーカーか!」

「ふふふ、ここにくれば他のサーヴァント全員揃うと聞いていたけれど本当だったわね」

「おっと、気づいていたのか嬢ちゃん」

 

 その言葉と同時に、聖杯の器たる、バーサーカーのマスターと、青タイツのランサーがやって来る。アサシンは脱落したことを知っている

 殆どのサーヴァントが揃った状態………アーチャーと英雄王は見当たらないが、アーチャーはどこかに、英雄王は存在がバレていないのだろう。俺はバーサーカーのマスターにも目もくれず、キャスターを睨む

 

 

 俺はこの時ほど、後悔をしたことはないだろう。この時、バレる危険を犯してでも根源を覗いていれば。きっと未来は変わっていただろう

 

「一つ、私から提案があるのだが?」

 

 全員が声のした方を向く。そこには、いつもより赤いアーチャーがいた

 

「あんたねぇ!」

 

 うっかりが文句を言いかける。だが、その目は彼の下の方に映る。絶句

 俺はすぐにその正体がわかってしまった。アーチャーがいつもより赤い理由も

 バーサーカーのマスターは嬉々とした様子で、アーチャーの下にある人のことを尋ねる

 

「あはは!アーチャー?その子はどうしたの?」

「いや何、少し抵抗するから、片手、片足を切り落としたまでだ。そして提案なんだが・・・」

 

 俺は彼の口が開く前に、無詠唱で黒いソレらを向ける。アーチャーは難なく避けるも、教会の壁は崩壊していく

 俺の目は、青に染まっているだろう

 

「ふっ、自らの身体を削って作った弾丸かね?ソレを運動エネルギーを保存したまま花に変えた物だと」

「簡単にネタバラシしてんじゃねぇよ」

 

 彼のニヒルな笑みに殺意を覚える。だが、彼は知ってか知らずか、口を閉じない

 

「私は考えたのだよ。どうやったら、魔神と最後の竜、そしてその“生物”を倒すかと。神話特攻でもあれば楽なのだが・・・」

 

 ・・・やっぱり彼は俺のことを、正体をも知っているのだろう

 俺はよく、冷静になって彼の言葉を聞けているのかよくわからなかった

 

「そして・・・私はあることを思いついた。聖杯戦争に参加する全サーヴァントを・・・アルトリアがいれば勝てるのではないかと」

「なっ!?アーチャー!?何を言っているの!」

「凛、俺はすまないが今から賭けをする。これに勝たなければおそらく彼には・・・花鈴たちには勝てないだろう」

 

 バーサーカーのマスターや、特に、今さっき切りかかったキャスターは乗り気みたいだが、武人気質のランサーやセイバーは少し嫌悪感を示している

 

「俺は・・・全てのサーヴァントを使い、イレギュラーのサーヴァントを倒すことを思いついた。そうすれば、イレギュラーのサーヴァントを倒せる可能性も生まれるし、なんなら生き残ったサーヴァント全員が残る・・・と行かなくとも、ライバルは減る可能性もある」

「だからこそ、ここは同盟を持ちかけたい」

「イレギュラーなサーヴァントに、そこの小鳥に、そしてそのマスターに勝つために」

 

 

 

 

 

 

「君が俺の立場なら同じことをするだろう?花の錬金術師?」

「ああ、お前にとって大事な人物、例えば虎とかを人質にとり、全サーヴァントであたろうとする。全く皮肉なもんだよ、衛宮士郎?」

 

 アーチャーは、衛宮士郎は、俺を確実に潰しにきた





何か、完結が近いみたいですが、全くその通りで、番外編(亜種聖杯戦争)を除き5話を予定しています(思いついたら増えるかも)

その後、アンケートにある通り、FGO編をやるかも知れませんし、先にカニファンもやるかも知れません

第五次聖杯戦争終わったらFGOルートに入る予定だけど、どのルートみたい?

  • サーヴァント 花鈴ルート
  • マスター 花鈴ルート
  • 花鈴 異星の神サイドルート
  • 花鈴 職員ルート
  • 2部6章 敵役ルート
  • 〇〇マスタールート
  • 現実は無常 ラスボスルート
  • そもそもはよ完結させろ
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