死亡フラグが倒せない(BY転生者)短編集   作:かりん2022

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我らオカルト研究部! 6(トゥルーエンド後半)

 

 俺は何故か、兄ちゃん達に連れられて逃亡していた。

 

「ちょちょ、何があったんだよ、兄ちゃん!」

「悠仁。お前が裏切っていたこと、「普通の人々」という組織に所属していた事がバレたんだ。お前の机の中の渋谷事変計画書も奪われてしまった」

「ええ!?」

「宿儺の指は奪ってきました。コレを使えば、対抗できるはずです」

「兄ちゃん達は、いつだって弟の味方だ」

「兄ちゃん……!!」

 

 いや、裏切ってないし(多分)、速やかに投降すべきなんだけど、指は食っときたいな……。一本ずつ。

 全部集めたらなんか起こりそうだし、15本ぐらいゆっくり取り込んで五条先生に殺されんのがベスト、となると、あえて逃げて一本ずつ取り込むほうが良いか。

 計画書も見られて勘違いされたってことは、もう殺される未来しかみえないし。

 

 俺は覚悟を決めると、兄ちゃん達に告げた。

 

「頼っていいか、兄ちゃん」

「「「任せろ!!」」」

 

 ありがとう、兄ちゃん達。

 

 俺は、兄ちゃん達と必死で逃亡生活を続けながら、宿儺の指を一本ずつ取り込んでいった。

 

 そして、ついに全部飲み終わった次の日、俺はとうとう追い詰められた。

 

「虎杖……! お前、何で逃げた!!」

「伏黒。ごめんな」

「普通の人々は皆死んだわよ。後はあんただけ」

「……そっか」

 

 俺は目を伏せる。仕方ない。覚悟していたことでもある。

 でも。

 

「伏黒。釘崎。ごめん……。俺が悪いって、わかってるけど。八つ当たり、させてくれ」

 

 俺は思い切り地面を蹴った。

 先生が駆けつけるまでの、短い間の無意味な抵抗である。

 それは十分に、俺自身がわかっていた。

 

 とんっとされて、俺は意識を失った。

 

 

 

 

 そして、俺は呪符だらけの部屋に拘束されていた。

 もう二度と目覚めないかと思っていたのだけれど。

 

 

「悠仁。普通の人々も、君のお母さんも、僕が殺した。そして君も今から殺す。なにか、最後に言い残すことはあるかな」

「あー。特にないっす」

「そ? 僕は色々言いたいことがあるけどね。……僕を裏切ってたのは、本当なんだね」

「そっすね。なので、一思いにやっちゃってください」

 

 五条先生の手が伸びる。

 

「ごめん、せんせー」

 

 へらりと笑う。その時、電話がなった。

 

「伊地知。……悠仁が無罪? 実際に計画書は……予知? 6月に経緯がネットにアップされてた? 何いってんの?」

 

 うっわ、皆死んだ後で保険が炸裂すんのかよ、このタイミングで。

 後味が悪くなる予感っ

 

 

 

 

 

 結局、俺は開放された。

 

 伏黒と釘崎から、ダブルでパンチを食らう。

 

「「言えよ!!!」」

「虎杖ぃ! あんた、神様にでもなったつもりなの!? 自分達で抱え込んで、呪霊も見えなかったくせに、ばっかじゃないの!?」

「なんで逃げた、なんで弁解しなかった!!」

「傑のことを黙っていたのも減点だよね」

 

「な、なんだかんだでなんとかなったじゃねーか! 後はこの時点で俺を殺せばめでたしめでたしだろ!」

「そ……っ!! お前は!!」

 

 伏黒が激高し、パンっと音を立てて釘崎が平手打ちした。泣いてた。

 

「フッザケンじゃねぇ!! 私が! どれだけ心配して!!」

 

 涙がぼろぼろとこぼれ落ちる。

 あの気の強い釘崎から。

 

「その……ごめん」

「どうすんのよ、クラスメイト、皆死んじゃって!」

「覚悟はしてたよ。俺含めてさ」

「こっちが覚悟してないのよ!!」

「とりあえず、情報握りつぶした上層部は後で追求するとして……全部。話してもらうよ、悠仁」

 

 その後、俺と何故か日下部先生が締められた。

 俺は即座に処刑されるのかと思ったが、何故か今日も生きて呪術師をしている。

 つーか兄ちゃん達が人質だから言うこと聞くしかないんだよな。

 

 俺だけ生きてて良いのかな。そう思っていたけど、死んだ皆からの手紙が届いた。

 遺書が4月になったら発送されるようになってたらしい。

 

 誰が死んで、誰が生き残っても恨みっこなし。

 ――巻き込んで、ごめん。生きている子がいたら、頑張って生きて。

 

 アリスの手紙を読んで、泣く。

 俺、頑張って生きる。一秒でも長く。

 

 

 

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