死亡フラグが倒せない(BY転生者)短編集   作:かりん2022

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コスプレ会場ってずるいやん!

「術式なーし! 家にも手持ちにも呪具なし、残穢なし、見えない! いやはや不思議だね」

「ひょえええええええ」

 

 没収された本は全て開封されて帰ってきた。

 ひょえええええええ。

 

「酷い! 酷いです! オタクがえっちな本を買って何が悪いんですかぁ!」

 

 応接室でワッと顔を伏せて泣きじゃくる私。

 

「殺して! いっそ殺して!」

「殺してあげても良いけど、全部喋った後でね」

「死にたくないです……! 死にたくなーい!」

「はあ。とりあえず、君のその呪術廻戦の夢っていつ見るの? 今夜? 寝る時一応監視させてもらうね」

 

 私は逡巡した。夢のままで押し通していいの? でも夢ならまた見るかもしれないからってワンチャン生かしてもらえるかも。

 

「考えないで喋る! 隠すとためにならないからね」

 

 パンっと手を叩く音にビクッとした私は言った。

 

「夢って嘘なんです!」

「へぇ? じゃどこで知ったの?」

「前世知識です!」

「はぁ?」

「わ、私、こことはちょっと違う世界の記憶があって! そこで呪術廻戦のファンで!」

「んー。よくわかんないけど、知識はもう増えないし、記憶も古いってこと?」

「そうです!」

「とりあえず、覚えてる事全部話してくれる?」

「で、でも私、間違ってても責任取れない……」

「情報の精査はこっちでするからさ。君はどんな小さなことでも良いから喋って」

「20年前の記憶なんですけど」

「僕のファンでしょ。喋って」

 

 そこへ、怖い顔が入ってきた。夜蛾学長である。

 

「待て、悟。尋問の準備が出来た。地下へ来てもらう」

「はぁ? 非術師だよ? 呪力による拘束は必要ないでしょ」

「だがお前は信じるのだろう。事が事だ。上層部が立会人を入れるそうだ」

「死亡フラグぅ!」

「……邪魔はしないでね」

 

 そういう事で、私は拘束された。

 ドキドキするし若干怖い! けどミステリアスな雰囲気のする部屋にウキウキな自分も隠せない!

 

「えっと。時系列順に話したいと思います。まず番外編ですけど、主人公は乙骨で……」

 

 私は一生懸命話す。辛そうな五条さんの様子を見て、萌話として話していたのが申し訳なくなった。

 私は絶対依頼を夏油に大量に押し付けてたとか裏があると思ってたが、流石にそれを言わないだけの分別はある。それに上層部さんのお目付役もイライラしてるし。

 

「次に、虎杖君の本編が始まります……」

 

 ノートに絵を描きながら、詳細を話していく。

 

「順平、順平ねぇ」

「苗字は覚えてません、すみません。前髪でタバコの痕を隠してます。多分元映画研究部で2年生で今は不登校です」

「それだけ情報があれば調べられそうだね。術式があるなら僕が見れるし、信憑性の判断材料にはなるんじゃないかな」

「順平君は助けられますか? あっ 苗字は吉野だった気がします!」

「良い子だね。そうだね……無理だね!」

「ええ!?」

「その子、あからさまに呪詛師じゃん。呪霊の人殺しを容認してるし、問題外だよね。ま、犯罪を起こす前ならどうにかできるけどさ。問題起こしそうで怖いね。傑と同レベルだよ」

「も、問題外……」

 

 そうかもだけど。そうかもだけどさぁ! 私としては……! やめよう。ぐすん。

 

「続き」

「京都交流戦では……」

 

 

 

 

 

 

「警備は手厚くした方がいいかな。最も、その情報も漏れそうだけど? スパイ誰なの? いるんでしょ?」

「あの、あからさまに処刑決まりそうな発言はちょっと出来かねるかなって」

「言っただろ。情報の精査はこちらでする」

「そうだな。順平の術式の有無を調べてからでも良いのではないか? 貴様も信用する者に伝えたいだろう」

「誰を信じるかって言ったら五条さんですかね。気持ちも描写されてるし悪いことしてないので、信じる先がそこしかないっす」

「我らのどこが信じられないというのだ!」「一年生巻き込んで偽依頼に虎杖悠仁を突っ込ませるのはちょっと。黒幕が指設置して準備してるし、そこに突っ込ませるてことはあからさまに繋がってないかなーと」

「証拠は!!」

「せ、精査はそっちでするって言ったー!」

「言ったね。そこは心配しないでいいよ。で、スパイは誰」

「メカ丸が、真人に健康体にしてあげるよって甘言囁かれて。いつ寝返ったかはわからないですけど、交流戦時には既に取り込まれてますね。上層部の誰が裏切ってるのかはわからないっす」

「なるほど?」

「あと、その時に悠仁の兄弟が盗まれるんですけど」

「兄弟?」

「えーとですね。最悪の術師ってのがいると思うんですが、それも脳みそ乗っ取られてまして……」

 

 

「そんな術式の持ち主がいるはずがない!」

「一応、頭に縫い目があるはずです」

「……」

「ウッソ心当たりあるんですか?」

「あるの?」

「ない!」

「ど、怒鳴らないでくださいよう。あと、えーと、縛りを使ったり体を保管したり、とにかく過去乗っ取った人の術式を使えるかもしれません。なんかそんなこと言ってたような気がする。少なくとも反転と呪霊操術がメインではあるでしょうけど」

 

 空気が凄いピリピリしてきた……ヒィーン。

 

「で、交流戦の後に悠仁の兄弟とぶつかってですね……」

 

 

 

「その後、渋谷事変なんですが……」

 

 

 

「それは……知ってても防ぐのは無理だね。傑を見て固まらない自信がない」

「馬鹿な、1000万の呪霊だと!?」

「私も盛りすぎとは思うけど、1000年の準備期間で貯めた呪霊全部飲んだのかも」

 

 

 

 

「一方その頃、禪院家では……やってない事で死刑とかってされたりしない? 大丈夫?」

「君はとにかく全部喋って」

「はい」

 

 

「……真希が!?」

「うん、甚爾さんの再来です。しかも素手で殺してるので呪霊化とか大丈夫なんかなって意見がありました」

「おやおや、五条悟は生徒にどういう教育をしているのかな?」

「一方その頃、上層部は呪専を襲撃し」

「「はあ!?」」

「呪具を奪って夜蛾学長を殺害。狙いはぬいぐるみの兵隊の作成技術」

「!!」

「後、五条悟と夏油傑は共犯で一緒に逃げた?と言いながら五条悟の封印解除をしたものは死刑という意味わからん命令を発布」

「濡れ衣だ!!」

「その後、死滅回遊という大規模儀式がですね……」

 

 

 

「こんな所ですね」

「よくがんばったね。後は僕らの仕事だ。情報の対価として、呪専で事務員として雇ってあげるよ」

「このままお役御免にはならないんですか?」

「この敷地から出てすぐ殺されても良いなら」

「死にたくなーい!! っていうか死亡フラグそれでどうにかなるんですか!?」

「多分無理かな」

「気休めほしーい! わーん!!」

 

 そうして私は三日後暗殺されたのだった。

 

 

 




続きを望んでくださったのと、そういえば主人公死んでなかったなと。
これでタイトル回収です。
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