死亡フラグが倒せない(BY転生者)短編集   作:かりん2022

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転生者は死ぬものだ リターン2

「悟に聞いたよ。私の為に色々骨を折ってくれたんだって? 悪いね」

「悟くん、仕留めとらんやん!!! 逆に情報抜かれとるやん!! ああもう、さすが政治力0の男やな!」

 

 やばい、悪化してる気しかせーへん。い、いや、落ち着くんや。

 目の前の傑くんはメロンパンと比べたらかわええもんや。どうせ大したことはできへんやろ。

 それでも殺されるんは確定やろうけどな!!

 

「まあ、落ち着いて」

 

 首を掴まれて、僕は黙った。苦しっ ここまでなんかな。

 

「直哉に聞きたいんだけど。そのプロのメロンパンは、私という道具を手に入れて、どうするつもりだったのかな?」

「そんなん自分が知るはずないやろ。それじゃなくとも呪霊操術なんて危険なんやから、悟くんか乙骨に呪霊全部処分させた後でおとなしく処刑されたって。灰の1つも残らんような火葬でな」

「君の情報で、内部メンバーの洗い出しをしたんだ。家族を疑いたくはないけど、生き人形? が作れるなら、意図せず言うことを聞かされることもあるだろうからね。確かに、誘導はされていたようだね。私の意志が、大義が誘導されたものならば。それは許しがたいことだ。大義は大義として、お礼はさせてもらう」

 

 その時、僕は気づいてしまった。

 メロンパンの目的、夏油 傑の呪術師しかおらん世界とも合致しないやろか?

 天元様の従属。真人の従属。メロンパンが出来ることは、夏油 傑にもある程度は出来る。

 

 僕はさーっと血の気が引くのを自覚した。

 

 あかんやん。絶対天元様のこととかバレたらあかん……!

 僕は何も話さんようにしようと、きゅっと唇を噛んだ。

 

「ねぇ、直哉。どうして、私が誰にも話さなかったあれこれを知っているのかな……?」

 

 頑張れ、僕! 僕が唇を噛んで俯くと、くいっと顎をあげられた。

 

「そういえば、直哉。食べたい料理があるんだって?」

「?」

「人肉でも口に突っ込まれてみる?」

 

 助けたって! 誰か!!

 

「傑ー!」

 

 がちゃりとドアが開いて、悟くんの声がする。

 悟くん、助けに来てくれたんや! 当然やな! さすが最強!!

 

「さとるく「直哉話した―?」裏切っとるやん!!!」

 

 事態悪化! 事態悪化!! 事態悪化!!!

 一気に絶望した僕は、ええ大人なのに泣き出してもうた。

 

「か、可愛そう可愛い直哉さんが可愛すぎる……!! はあはあ」

「きも」

「夢子」

 

 悟くんの後ろからは、夢子が来とった。

 

「夢子なんとか助けーや。護衛やろ!」

「非術師の猿が最強コンビ相手に何が出来ると?」

「せやけど、そこをなんとかせえよ!」

「無理無理無理無理無理。言葉すら通じないんですよ? 私が出来るのは側で応援するぐらいなので、直哉さんが自分で交渉して自由を勝ち取ってください」

「で、出来るかなあ」

「無理でも、メロンパンに飼われるよりは、まあ最強コンビに飼われる方が」

「夢も希望もないやんな……」

「直哉さん可哀想可愛い」

「人の絶望でムラムラするのやめてもらえますか」

「相談済んだ? やー、本当に仲いいね」「良くないわ」

「そんな猿のどこがいいのかね。動物愛護精神かな?」「そもそも良くないわ言うてるやろ」

「それで、直哉様。状況ですが、悪いです。説明しますね。五条 悟が悪堕ち仕掛けてます。直哉さんがなんとか勇者様を軌道修正するよう説得してください」

「悪堕ち言わないでくれる?」

「最悪やな……」

 

 ハンカチで涙を拭かれながら。僕はまたグシグシと泣いた。

 

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