死亡フラグが倒せない(BY転生者)短編集   作:かりん2022

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転生者は死ぬものだ リターン3

 

「直哉様が攫われたぁ? 殺されたんじゃなくって!?」

「しーっ 五条さんが傑さんに情報提供した所、ミゲルさんに連絡を取られてしまったとかで。ただ、被害は直哉さん一人になりそうです。早期に夏油さんから中止の連絡が行って戦闘が終わったので。流石にけが人は出ましたが」

「情報提供者売ったの???」

「そそそ、そんなわけではっ 五条さんも、つい言ってしまったのかと」

「ついで済まないでしょ。直哉さんは助けに行ってくれるのよね?」

「傑さんなら即座に殺すことはないと、調べ物を……あっ待ってください!」

 

 私は五条さんを探しに行った。

 唯でさえ死期が一年後なのに、あの程度の抗いでゲームオーバーなんて切なすぎる。

 私のせいなのだ。後、ちょっとぐらいは直哉さんは幸せでいられたのだ。

 殺されはしないと思うし、殺されてもちょっと死期が早まっただけ。

 私は、五条 悟の所に突貫することにした。

 

 非術師である私は、逆にそうそう攻撃できないという打算もあった。

 

 ドガッと五条さんが壁を蹴って、大穴が空いている。

 

「伊地知。伊地知は知ってたのか?」

「な、ななな、何をですか???」

「全部だよ。傑が受けていた嫌がらせとか、僕の生徒に与えられていた分不相応な任務、全てだ」

「自分の政治力が0だからって伊地知さんに八つ当たりしないでください」

「ひいいっ ちょ、織手さんっ」

「直哉様を助けに行くのに連れてってください。まさか、あなたのせいで攫われた禪院家の次期当主候補を助けに行かないなんて言わないですよね? ハリーハリーハリ―!」

「そんなに直哉が大事? あいつにそんな人ができるなんてね」

「直哉さんの屑可愛さがわからないなんて可愛そう。夏油様に虐められる泣き顔も憧れの悟様に助けられる救われた顔も両方見たいので、絶対連れてってください」

「死ぬかもよ?」

「余命一年なんで別にちょっと縮まるくらい別に」

「……そっか。わかった。連れて行ってあげるよ。傑の所に行くのもいいかもね?」

「ご、五条さん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というような事があったんですよ」

「あー。東京校、殉職率高いなぁとは思っとったんや」

 

 直哉さんは微妙に視線をそらす。封印されたら切り捨てられることも軽く話しているから、五条さんの方から裏切るって言っても、そうですかとしか言えないよね。しかし、そこで諦めては駄目ですぞ!!

 

「しかし、五条様と夏油様の道は交わりません」

「非術師が知ったような口を利くじゃん。僕と傑の道が交わらないって、なんで?」

「五条様が壊したいのは腐ったみかんすなわち術師。夏油様が壊したいのは猿すなわち非術師。こうして地球から人類は消えたのだった。完! ほら、夏油様に訳して、直哉様!」

「本当に非術師の言葉、聞こえへんの? 五条悟が壊したいのは術師やろ。夏油傑が壊したいのは非術師やろ。人間皆殺しにする気か言うてる」

 

 五条さんが一瞬、夏油さんの方を気遣うように見た。

 

「ふむ。確かに。ということで、帰りなよ、悟。私は君まで地獄に引きずり込みたいわけじゃない」

「なんだよ、それ」

「君に悪いことは似合わないし、そんな事する君なんて見たくないし」

「なんだよ、それ!! お前はどうなんだよ、傑!!」

「私はいいんだよ」

「俺は良くねえよ!!」

「まあ、そもそもが壊された状態で抱いてる大義ですしね。本人心の奥底では無理だってわかってるんですよ。五条様を巻き込まないのは残った一片の理性と言うか良心というか。薬物使われた説、任務をこっそり異様に増やされた説、ストレスで脳萎縮が起きた説、素でブラックだった説、どれを選びますー? ま、一度壊されたものが戻ることはありませんが」

「は?」

 

 ドスの利いた声で五条さんが問う。

 

「?」

「ほんまに非術師の言葉聞こえへんのやな」

「真希様の天与呪縛まで否定するのは間違っていると思いますけどね。あれは呪力の才が天与呪縛という形で現れただけで、私のような本当の無能とはまた違いますから」

「それは同意や。天与呪縛も才能やし、強ければええやん」

「は?」

「夏油様は甚爾様に負けてトラウマ刻まれてますからね。ですから真希様を嫌いなのでしょう。可哀想可愛い」

「ざまあ!」

「……へぇ。随分詳しいじゃん」

「この子僕のストーカーで、その一環で傑くんの事も調べてたんや」

「ふうん。調査力はあるんだ?」

「君のストーカーで私のことも調べるの???」

「変態やからこいつ。僕のやで」

「いや、無いですからね調査力」

 

 呪術廻戦の原作世界ってわからなかったんだから、私の調査力は本当ザルである。

 

 とりあえず、五条さんと夏油さんには、2人で今後について話し合ってもらうこととして、私と直哉さんは息を潜めて成り行きを見守ることとした。

 最強コンビの喧嘩に巻き込まれたら困るしね。

 

「あ、メロンパンってそう言えば傑くんの組織も乗っ取るんやったな」

「利用しないはずがないでしょ。記憶も引き継げるんだし、夏油様の体を人質に取れば美々子様も菜々子様も何でも言うことを聞きますから」

「そういうの知っとる。薄い本言うんや」

「流石です直哉様。私は直哉様の薄い本が欲しい。今、縛られて抵抗できないんですよね。じゅるり」

「死んでくれはりますか?」

 

 唐突に言い争いを止めて睨むの止めてください、最強コンビ。

 




ココスキ、マシュマロ、お気に入り、評価、ありがとうございます!!
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