死亡フラグが倒せない(BY転生者)短編集 作:かりん2022
今回も短くてすみません。
アンケート回答もありがとうございます!!
最強コンビはずっと考え込んでいる。
私と直哉さんはその様子を伺うしか出来ない。
最強コンビが裏切ったらかなり詰む。
術師だけの世界について、かなり突っ込まれて聞かれた。夏油さんからも、五条さんからも。
「真人を育てて天元様の結界を利用して全員呪術師に……少なくとも、現実性はあるかな」
「その為に改造人間何体作らせるつもりや。犠牲が出すぎる」
「殺すよりは良いだろう? 長い目で見れば犠牲は減る」
「九十九さんの言った嘘っぱちをまだ信じてるんですか? 呪術師だって呪力を使えば残穢が残るでしょう? 呪力垂れ流しの人間よりよっぽど濃い呪力を! 呪力を扱う人間が増えるのは危険じゃないとどうして言える? 問題は、天元様が結界で呪力を閉じ込めて拡散を防いでいることなのでは?」
「天元様が閉じ込めているから、残穢程度の呪力でもぐるぐる回って呪霊になる。つまり、呪術師も呪霊の材料になり得ると?」
私は頷く。
「それなら、呪霊操術で天元様を操って結界をはずさせればいい」
「せめて話し合いから初めたって……」
言葉が弱々しいのは、天元様諸悪の根源説を否定しきれないからだ。
情報源の私が天元様に懐疑的なのも大きいだろう。
何故日本を結界で閉じ込めたし。呪霊をじっくりことこと煮込んだスープなんて誰も飲みたくはない。
2人は悩みに悩んで、手を取り合った。
あああああああああああああああああああああああ。
私と直哉さんは死んだ眼でそれを見る。
「折衷案で行こう。メロンパンは倒す。結界を外すよう、天元様への直訴はする。真人は捉えて非術師を呪術師にするサービスを始める。とりあえず、そんなところかな。そこまでなら、悟も協力してくれるだろ? 私も、そこまでなら悟に協力させても心が傷まないし。やっぱり、悟は秩序の守り手じゃないと嘘だよ。本当に勇者様らしいしね」
「傑……!」
えっ どういう事?
「「直哉も協力してくれるよね!」」
直哉さんは泣いた。直哉さんがチワワかわいい事だけは理解した。
その日から、五条さんと夏油さんと直哉さんは精力的に動くこととなる。
それはメロンパンへの宣戦布告であり、天元様を主体とする呪術界への革命の狼煙である。
そんな中、私はなんとなく予感がして、直哉さんに願った。
「直哉さん。お願いがあるんです」
「なんや」
「私が死んだら、来年のハロウィン以降に真希さんが直哉さんと釘崎さんと真依さんを侍らす写真をお焚き上げしてください……!」
「ええよ」
「そこをなんとか……ええ!? いいんですか!?」
「縛ってもええわ」
「直哉さんが優しい……!!」
「守れなくてごめんな」
その瞬間、後ろから見えないなにかに貫かれた私は、血を吐いた。
直哉さんが戦闘態勢に映るのが見える。
どうやら、メロンパンの刺客が現れたらしい。
が、頑張れー!!
そして私は、意識が遠のいていった。
そして、私は再度の転生前に、一通の写真を受け取った。
すっごいボロボロの、でも勝ち気に笑った真希さんと、ちょっと恥ずかしそうな真依さんと、不服そうな顔をしてしなだれ掛かる直哉さんと、いい笑顔の釘崎さんだった。
ごちそうさまでした!!!
嘘予告
「ほんまに逝くんか」
「むしろ生きられると思います? 私、改造人間にされるのも拷問されるのも嫌なんですが」
「そらそうやな」
「知っていることは出来る限り思い出して、書きだしておきました。これと引き換えに、縛りを結んでください」
「なんや」
「さ来年のお盆に、真希ちゃんに侍る直哉さんと釘崎さんと真依さんの写真をお花に備えてください」
「……締まりのない顔やな」
「こ、これでもかなり譲歩して……!」
「縛るわ。再来年まで、その三人は守ったる。非術師一人守るよりは楽や」
「ありがとうございます。直哉さん。私、リョナ好きで腐女子でどうしようもない女ですが、ほんっとうに直哉さんのファンでした。さよなら」
そうして、私は橋の上から身を投げだした。