夕刻の少年の夏色サンシャインデイズ   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
また息抜きに書いてみました。
Afterglow作品第2弾です。
楽しんでいただけると幸いです。

※Roselia編の『月の少年と夏に揺らめく水の国』を先に読むと、より楽しめると思います(多分)。

それではどうぞ。


第0話 熱く暑い夏

とあるスタジオ併設型ライブハウスにて。

6人の少女……訂正。5人の少女と1人の少年がスタジオ内で練習をしていた。

 

「お~、今のはいい感じで合わせられたんじゃない~?」

「うんっ! 今まで合わせた中で一番よかった気がする!」

 

青葉(あおば)モカの言葉に羽沢(はざわ)つぐみがそう言った。

 

「REDもかなり仕上がってきたしな! ライブが待ち遠しいよ!」

「もう1回セトリの流れでやってみよ! 次はもっと上手くできそうだし!」

 

ライブが待ち遠しいと言う宇田川巴(うだがわともえ)の言葉を聞いて、上原(うえはら)ひまりが提案する。

 

「……あ、もうスタジオの時間終わりじゃない?」

「え、いつの間に!? も~! もうちょっと練習したかったのに~!」

「あたし達のこの熱く滾る想いはどこにぶつければいいんだ~」

 

美竹蘭(みたけらん)の言葉にひまりとモカがそう言った時……

 

「いっえーい!! チェストオォォォォォォオッ!!!!」

「「「「「……」」」」」

 

遠目から見たら、少女にも見えなくもない中性的な少年、夕月夏々(ゆうづきナナ)が愛用のギターをギュイーンと弾きながら遮った。

彼は成り行きで蘭達5人が組んだバンド『Afterglow(アフターグロウ)』の手伝いをしている。限られた時間だけだが。

通ってる高校は違うが、夏々と蘭達は幼馴染みなのである。

 

ちなみに夏々が通っている高校は藍音学院(あいねがくいん)という、一部しか知らない学校である。

 

思わず目が点になってしまう5人。

 

「あれ? みんなどったの? あっ、スタジオの時間終わりみたいだね」

 

首を傾げながら5人に訊く夏々。そして先程の事が何事もなかったかのように時計を見て言った。

 

「ま、それは言えてるね。それで次の練習っていつだっけ?」

「次は……あ、結構先だね。この辺りスタジオの予約が取れなくって……」

 

蘭の疑問につぐみが答えた。

 

「夏休みだからね~。どのバンドも練習漬けなんじゃない~?」

「ボクもそう思うー」

 

モカの言葉を聞いた夏々もうんうんと頷いた。それを聞いたつぐみが次の予約は私とひまりちゃんが取ってるから安心してと付け足した。

 

「いつもありがと。それじゃ今日のところはこのくらいにしておこっか」

 

6人は片付けをして、帰り支度をするのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

帰宅中の住宅地にて。

 

「あっつ~い! スタジオは、あんなに涼しかったのに~!」

 

ひまりが愚痴る。

スタジオでは涼しかったが、帰ろうと外に出てみればこの暑さである。

 

「アタシはこのくらい暑い方が夏! って感じがして好きだけどな!」

「その発言聞いたら、もっと暑くなってきた……」

 

巴の発言に考えたら余計に暑くなってきたと感じた蘭。

 

「あはは……アイス買っても、一時しのぎにしかならなかったね。夏々君みたいに私もシャーベットにすればよかったな……」

「?」

 

夏々を見ながら苦笑い気味に言うつぐみ。当人はオレンジシャーベットを口にくわえながら首を傾げてるが。

 

「早くシャワー浴びてさっぱりした~い」

「シャワーじゃ足りなくない? バケツとかで頭から水かけてほしい……」

「分かる……あっ、それだよ、それ!」

 

モカと蘭の言葉を聞いたひまりは何かを思いついた表情をする。

 

「えっ、本気でやる気? 止めた方がいいと思うけど……」

 

そういう事じゃなくって! と蘭に言うひまり。

 

「どうせ次の練習まで日にち空いてるならさ、みんなで海行こうよ、それかプール!」

「いいな、それ! ここ最近練習漬けだったし!」

「うんうん! 気分転換も大事だよね!」

 

ひまりの提案に賛成する巴とつぐみ。

 

「ま、偶にはいいか。あたしどっちかっていうとプールがいいかな」

「モカちゃんもプール派~。海は暑すぎて溶けちゃう~」

「ボクはどっちでもいいよー」

 

蘭とモカは行くならプール派のようで、夏々はどっちでもいいとの事。

 

「それじゃあプールに決定ね! なんだかもう楽しみになってきちゃったよ~!」

「この辺りで行くなら……やっぱりトコナッツパークかな?」

 

楽しみでうきうきしてるひまりに、この辺りでプールに行くならトコナッツパークかなと言った。

 

「だな! あこも、前にRoselia(ロゼリア)で行ってたし」

「バイト先の店長がリサさんにチケットあげたんだんだよね~。楽しかったって言ってたよ~」

「そういえば、悠里兄(ゆうりにい)も楽しかったって言ってたー」

 

巴とモカ、夏々がそれぞれ言う。

 

「……あ」

「蘭ちゃん、どうかした?」

「も、もしかして何か予定あった?」

 

何かを思い出した蘭を見て、つぐみとひまりが訊く。

 

「いや、そういうんじゃなくって。そういえばあたしトコナッツパークのチケット持ってるんだった」

「えっ!?」

「なんか父さんが門下生の人から貰ったんだって。一昨日貰ったの忘れてた」

 

驚くひまりにチケットを持ってた理由を5人に説明する蘭。

 

「も~! そんな大事な事忘れないでよ~!」

「けどナイス! 門下生の人に感謝だな!」

「蘭のパパにもね~。蘭パパ神様~感謝~」

「感謝感激ー、雨あられー。蘭ちゃんパパ崇めるー、敬うー」

 

ひまり、巴、モカ、夏々が言った。

 

「すっごい言いにくそう。特に夏々の謎っぽい歌……」

 

モカもだが、夏々は特に言いにくそうだなと蘭は思った。

 

「それじゃ、みんな後でグループチャットに空いてる日を送ってね! 特に蘭とモカ、忘れないでよ~?」

 

6人の中で特に忘れやすい蘭とモカに念押しするひまり。

 

「はいはい、分かってるって」

「も~、モカちゃんが忘れた事ある~?」

 

蘭はともかくモカはこう言ってるが……

 

「何回かあるよな……」

「あはは……あるね……」

 

巴とつぐみがそう返す。

 

「とにかくみんなでプールを楽しんじゃお~。お~!」

「モカちゃんー、なんかうやむやにしようとしてないー?」

「「「「……((((それは同感))))」」」」

 

夏々の一言にモカ以外の4人はうんうんと心の中で頷いたのであった。




読んでいただきありがとうございます。
更新は注意書きにも書いてありますが、速かったり遅かったりです。
次回もよろしくお願いします
本日はありがとうございました。


※主人公の簡単なプロフィールです。


夕月夏々(ゆうづきナナ)


容姿イメージ:『艦隊これくしょん』の睦月

誕生日:12月17日、いて座

身長:157cm

血液型:A型

一人称:ボク

※相関図(※は夏々が読んだ場合)

蘭……夏々。※蘭ちゃん

モカ……ナナ。※モカちゃん

巴……夏々。※トモちゃん

ひまり……夏々。※ひーちゃん

つぐみ……夏々君。※つぐちゃん
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