前回の続きになります。
それではどうぞ。
「うん、ウォータースライダーの優先パスは取れたね。みんなの分、私が預かってて平気?」
「もちろん~。つぐに持っててもらうのが一番安心だからね~」
「つぐちゃんー、お願いしますー♪」
ウォータースライダーの優先パスをつぐみに預かってもらう5人。その方が自分達としても安心なのだ。
「それじゃ時間になるまで、他のところ回ろうぜ! どこから行く? 流れるプールとかか?」
「あっ、それならその前に、ショッピングコーナー見て回ろうよ! 色々買った方が遊べそうだし!」
満場一致で6人は、ひまりの提案で、ショッピングコーナーに向かう事に。
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「ほほ~。水着にタオルに水鉄砲、ビーチボール……なんでも揃ってるんだね~」
「ホントだー。さっきは急いでたからよく見なかったけど、シュノーケルだけでも色んな種類が売ってるよー」
モカと夏々が興味深そうに言った。ちなみに今居る店は、夏々が水着を買った店である。
「おぉっ、この水鉄砲カッコいいな! 1.5リットルも入るらしいぞ!」
「あ~……巴そういうの好きだよね」
「しかも10メートル先まで飛ぶってさ! いやー、いいなこれ……」
「もしかして本当に買うつもりなの……?」
気になる水鉄砲を見つけ、欲しそうな表情をしてる巴を見て驚く蘭。
「ふふっ、あっちは水鉄砲見てるみたいだね。ひまりちゃんは、何か買いたいものとかあった?」
「実はちょっと探してるものがあるんだけど……」
つぐみの言葉に探してるものがあると言うひまり。
「あ、あった!」
「サングラス……? 確かに今日は日差しが強いもんね」
どうやらひまりが探してたものとはサングラスのようだ。
「それもあるんだけど、さっきすれ違ったカッコいい女の人が、頭に付けてたの!」
どう? 似合ってる? と言って試しにサングラスを付けるひまり。
「うん! すっごくカッコいいよ!」
「ふっ、つぐもひーちゃんも分かってないな~」
つぐみが感想を言うとモカが言った。まさか聞いてたのだろうか?
「も、モカ!? 今の聞いてたの!?」
「モチのロンよ~。ひーちゃん、カッコいいお姉さんに欠かせないアイテムがもう1個あるのを知らないみたいだね~」
「えっ、何々!?」
「ふっふっふ、それはデッキチェアに戻ってからのお楽しみ~」
それを聞いて気になったたひまりは期待して待ってるからね! とモカに言った。
「おっ、3人ともここにいたのか! ほら、見てくれよこれ! めちゃくちゃカッコいいだろ!?」
「お~、トモちん結局その水鉄砲買ったんだ」
ちょうど買い物を終えた巴と蘭が戻って来た。どうやら本当に水鉄砲を買ったみたいだ。
「あたしは止めたんだけど……」
「いやいや、せっかくのプールなんだから、やっぱこういうの買って楽しまないと損だろ! それになんてったってカッコいいしな!」
「あはは……同じカッコいいでもこんなに買うものが違うんだね……」
つぐみが苦笑いしながら言った。巴の妹のあこもカッコいいものが好きだが、姉妹揃って買うものが違うだなーと実感した。
「あっ、いたいた。みんなお待たせー♪ わっ、トモちゃんその水鉄砲カッコいいね!」
「だろー! こういうの買って楽しまないと損だろ?」
「それボクも分かるー♪」
両手に袋を持った夏々が戻って来た。巴が買った水鉄砲を見て、キラキラとした表情をしている。
「それでナナは何を買ったの~?」
「えっとねー? 面白い形をした水鉄砲と、ボクが愛読してる雑誌だよー。えっとねー……」
モカに訊かれたので、袋からゴソゴソと買った雑誌を探し、これ! と言って5人に笑顔で見せる夏々。
「「「「「……」」」」」
「あれ? みんなどうしたの?」
しかし5人はその表紙を目にした途端、5人の顔が徐々に赤くなっていた。
「な、ななな……夏々君!? そ、そそそ、そういう
意外にも先に口を開いたのは、つぐみだった。ただし顔は真っ赤だが。
「……ナナ~? いくらモカちゃんでも、こればかりは見逃せませんな~?」
「……ふーん、夏々って、こういうのがいいんだ……?」
「(あれ? みんなもしかして何か勘違いしてる?)」
ジト目のモカと蘭に詰め寄られる夏々。もしかして何か勘違いしてるのではないかと夏々は思った。巴とひまりも3人と同じ表情をしてるので。
「うーん、みんな勘違いしてるみたいだから説明するけど、ボクが買ったこの雑誌、
「「「「「えっ?」」」」」
間の抜けた声をする5人に、夏々はよく見てよと言って5人に雑誌を見せる。表紙は水着の女性で飾られているが、よく見ると『ワールドフラワーズ』という夏々が愛読してる雑誌名だった。
「偶々、最新号の限定版が置いてあったから買ったんだ♪ その表紙の女の人は有名なモデルさんで、しかもガーデニング界でも有名なんだー♪」
「「「「「…そ、そうなんだ……(((((なんか複雑……)))))」」」」」
自分達の勘違いという事は解ったが、なんだか複雑な気分になる5人なのであった。
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「どう!? ちゃんと撮れた!?」
「バッチリよ~。天才カメラマンのモカちゃんを舐めないでほしいな~」
「わーい! ありがと~! ホントだ! すっごく大人って感じ!」
撮った写真をひまりに見せるモカ。
「モカちゃんの言ってたアイテムって、このトコナッツドリンクの事だったんだね」
「それとこのデッキチェアだよ~。ほら、海外のセレブとかってよくサングラスかけて、こういう飲み物をデッキチェアで飲んでたりするでしょ~?」
「確かに! 映画とかでもそういうシーン見るよな!」
「そういえば、映画だけじゃなくて、5割のセレブの人は無意識にやってるらしいよ」
つぐみに説明するモカ。それを聞いて心当たりがあるのか、うんうんと頷く巴と夏々。
「そういうこと~。実は一回こういうのやってみたかったんだよね~」
「だからモカもあんなにノリノリでポーズキメてたんだ!」
「なかなかキマってたでしょ~?」
ま、つぐには負けるけどね~と付け足すモカ。
「えぇっ!? 私、そんなに目立つポーズだったかな……?」
「何か遠くを見つめてて、憂いのある感じで良かったよな!」
「あはは……カメラ目線するのが恥ずかしかっただけなんだけど……」
巴の言葉に苦笑いするつぐみ。すると夏々がこんな事を口にした。
「えー、そうだったのー? つぐちゃんの写真、ボク的には可愛いしアリだと思うけどなー?」
「え、えぇっ!? も、もしかして夏々君、撮ってたの!?」
頬を膨らませながら、スマホで撮った写真をつぐみに見せる夏々。しかし写ってたのは、先程のポーズではなく、何故か
「……あ。間違えた☆ こっちじゃなくて、こっちだった。モカちゃんほどじゃないけど、よく撮れてるでしょー♪ ドヤァ!」
「そ、そっちじゃなくて、さっきの恥ずかしいから消してー!?」
顔を真っ赤にして、あわあわしながら夏々に詰め寄るつぐみ。
「あ、あはは……巴の写真もスポーツ選手の写真集みたいな感じで、おしゃれに撮れたよね!」
「さすが写真好きなだけのことはありますな~」
「いや、アタシが好きなのは風景写真だから、関係ない気がするけど……」
モカの言葉にちょっとだけ解せない表情をする巴。
「それじゃ次は蘭ね! ほら、そこ座って座って!」
「え、あたしはいいよ。別にやってみたいわけでもないし」
案の定な蘭の反応に、ひまりはみんなでポーズきめて撮ってるんだから、蘭もやってよと言う。
「まあまあ、ひーちゃん。蘭は恥ずかしがり屋さんだから~」
「べ、別にそういうのじゃないし!」
モカの言葉が図星なのか、視線を夏々に向けて助け舟を求める蘭。
「まーまー、モカちゃん。じゃあ蘭ちゃん、ボクと一緒に撮ろうよ♪」
「!? ちょ、ちょっと夏々っ……そ、そういう意味じゃ……っ」
そう言うと夏々は、蘭を自分の元に抱き寄せる形で、写真を撮った。
「撮れた♪ 撮れた♪ 蘭ちゃん、後で写真送ってあげるね?」
「え、う、うん……(ちょ、ちょっとみんなの目がなんか怖いんだけど!? 特にモカとつぐみが……)」
「「「「……」」」」
顔を赤くし満更でもない表情をする蘭。それと同時に他の4人の視線が刺さった。特にモカとつぐみは表情こそよく分からないが、一瞬だけ目がギラリと赤く光ったような……気がした。
「ナナ~、モカちゃんとも撮ってほしいな~? できればさっき蘭にやってたみたいな感じで~」
「うん、いいよー♪」
「わ~い♡」
「あっ! モカ、抜け駆けズルい! 夏々、私も!」
「おい! そう言うひまりもズルいと思うぞ!」
「と、巴ちゃんもズルいと思うよ!」
「……(た、助かった?)」
夏々の対応を見て蘭は、ひとまず命拾いした気がしたのであった。
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