夕刻の少年の夏色サンシャインデイズ   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第4話 結成! モカちゃんズ

「いやー! 最後の急降下のところ、最高だったよな!」

「あっという間だったけど、すっごく楽しかったよね! もう1回、ううん! もう3回くらい乗りたいかも!」

「ひまり……乗っている時はあんなに絶叫して、『もうやだ~!』って言ってたのに……」

 

ウォータースライダーを楽しんだ一同は、それぞれ感想を言いながらパーク内を歩いていた。

 

「つぐは意外と静かだったよね~。もっと怖がるかと思ってたけど」

「つぐちゃん、お地蔵さんみたいに微動だにしてなかったし、瞬きもしてなかったよー?」

「あはは……怖すぎて声も出なかったんだ……あ、もちろん楽しかったけどね!」

 

モカと夏々の言葉に、苦笑いしながら答えるつぐみ。

 

「蘭も余裕そうだったけど、もしかして本当は怖かった?」

「ぜ、全然余裕だったけど?」

「とか言って、足に力入ってないの丸分かりだよ~?」

「いや、これは……とにかく違うから!」

 

蘭は必死に違うと言い張るが、彼女の事を知る5人から見れば、丸分かりな反応だった。

 

「でもこれで最初に回りたいって言ってたところ、全部回れたよね!」

「だね~。この後どうしよっか?」

 

そういえば夜になると、水上ステージがあるんだよね~とモカが言うと……

 

「あ、それがね、さっき調べたら今日はステージの定期点検でお休みなんだって」

「ありゃ。定期点検かー。それじゃしょうがないねー」

「えぇ~! リサ先輩から聞いて、楽しみにしてたのに~!」

「ひーちゃん、よしよし」

 

つぐみと夏々の言葉に、ひまりはがっくりと項垂れる。夏々がよしよしと頭をなでなでしながら慰める。

 

しかし水上ステージが定期点検で休みとなると、この後どうしたものかと6人が悩んでいると……

 

「あ、これはどう? この看板に書いてある……」

 

つぐみが何かを見つけ、5人に声をかける。そこには『トコナッツスプラッシュ』と看板に書かれていた。

 

「特設エリアでやってるイベントって、これの事だったんだね~」

「どんなイベントなんだろ?」

 

なんとなく気になったので、6人はパンフレットを取って詳細を見る事に。

 

「へ~、サバゲーの水鉄砲版って感じなんだね~」

「ふーん。パンフレットを見る限り、頭に付けたこれが破れたら即アウトって感じみたいだね。トモちゃんー、これ金魚すくいで使うやつだよね? なんて言うんだっけ?」

「ポイな!」

「そうそう! ポイ!」

 

しかも飛び入り参加もOKと書いてるので、一同はイベント会場に向かう事にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「おぉ~、結構広い場所でやるんだね~」

「ステージは結構凝ってるな~。障害物もあるし、思ったより本格的な試合になってる!」

 

モカと巴の言う通り、イベントが行われる会場は思ってたより広く、ステージ自体にも障害物があって作りもかなり凝っていた。

 

「へー、ちょうどあっちで中学生くらいの子が戦ってる! 頑張れ~!」

「みんな、お待たせ! エントリーシート貰ってきたよ! ここにルールも書いてあるみたい」

 

今行われてる試合を見ていると、ちょうどエントリーシートを貰ってきてくれたつぐみが戻って来た。

 

「ありがと、つぐみ。へえ、やっぱりチーム戦なんだ」

「しかも6人1チームだってよ! これはもうアタシ達で出るしかないんじゃないか!?」

「さんせ~!」

 

蘭の言葉を聞いた巴は早速やる気満々である。ひまりもである。

 

「ふっふっふ~、スナイパーモカちゃんの実力を見せる時が来たようですな~」

「ショッピングコーナーで買った水鉄砲を試す時が来たんだよー♪」

 

モカも夏々も珍しくやる気だ。

 

「ふふっ、それじゃあさっそく参加手続きしてくるね!」

「お、受付にエリアの地図が貼ってある~。スナイパーは位置取りが重要だからね。あたしも一緒に行こーっと」

「ボクも行こーっと。障害物の位置確認も重要だからね♪」

「あっちで水鉄砲のレンタルしてるみたいだから、蘭ちゃん達は先に行ってて!」

 

とりあえず受付を済ますまで、6人は二手に分かれて別行動をする事に。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「へー、小っちゃいのから大きいのまで色々貸し出してるんだね! あ、この小っちゃいの可愛くない? 女スパイが脚のところに隠してたりするよね」

 

こんな感じで、と自分で試してみるひまり。

 

「おいおい、そんなんじゃ相手のこと倒せないだろ? やっぱこういうデカいのでガツンと戦わないと!」

「あ、巴はやっぱりさっき買ったそれ使うんだ」

 

どうやら巴はショッピングコーナーで買った水鉄砲を使うみたいだ。

 

「まあな! やっぱ手に馴染んだやつを使いたいっていうか」

「いや、さっき買ったばっかりでしょ」

 

蘭がそう言うと、巴はこういうのは気持ちの問題なんだからと笑いながら返した。

 

「う~、どれにしようかな……? なんだか人生で一番真剣に水鉄砲を選んでる気がする~! 蘭はもう決まった?」

「あたしは……」

 

無難なやつにしようかなと蘭が答えようとした時だった。

 

「チーム『モカちゃんズ』の方いらっしゃいましたら、会場ゲートまでお越しください~!」

「「「……?」」」

 

イベントのスタッフがキョロキョロと見回しながら誰かを捜していた。しかも聞き置覚えのあるチーム名が。

 

「チーム『モカちゃんズ』の方~!」

「あれってアタシ達の事だよな? はーい! モカちゃんズ、ここに居まーす!」

「!? ちょ、ちょっと巴っ……そんな大声で……っ」

 

明らかに自分達の事だろうと思った巴は、大声でスタッフに返事をした。それを聞いた蘭はそんな大声で返事しなくてもと慌てる。

 

「も~! 何で変な名前でエントリーしちゃうの~!?」

 

ひまりの言葉に、全くもって同感だと思った蘭だった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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