夕刻の少年の夏色サンシャインデイズ   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第5話 プールサイドの激闘

「それではチーム『モカちゃんズ』優勝目指して頑張ろ~!」

「おー♪」

「「……」」

 

試合開始前。

モカと夏々の掛け声に対して、蘭とひまりは不服そうな表情。

 

「あれ~、2人ともどうしたの?」

「どうしたもこうしたもないよ~! 何で私達のチーム名が『モカちゃんズ』なの~!」

「えー、ダメ~?」

「ダメっていうか、普通に恥ずかしいんだけど」

 

チーム名がダメな理由をひまりと蘭はモカに言った。

 

「つぐ~! 夏々~! ちゃんと止めてよ~!」

「あはは……ゴメンね……『ツグちゃんズ』か『モカちゃんズ』か、そ、その……夏々君が考案した『ナナヨメちゃんズ』のどっちかって言われて、つい……」

「ボク、真面目にチーム名を考えたのに、モカちゃんが却下するんだもん!」

「……」

 

申し訳なさそうな表情をしてるつぐみ、不貞腐れてる夏々。その言葉を聞いたモカは何故か視線を逸らしてる。しかも顔が赤い。

 

「「「……(((ある意味、夏々が考案したチーム名じゃなくて良かった)))」」」

 

よく見ると、つぐみも顔が赤い。

考え過ぎかもしれないが、夏々が考えたチーム名『ナナヨメちゃんズ』というのは、恐らく『お嫁さん』という単語を合わせてるのだろう……多分。

 

もし仮にそうだとしたら、『モカちゃんズ』以上に恥ずかしい事この上なかった。ちなみに夏々のお嫁さんになりたいのは、5人が共有している秘密なのだが。

 

「名前なんてなんでもいいって! とにかく優勝しようぜ!」

「そーそー。ひーちゃんはリーダーなんだから、しっかり頼むよ~?」

「えぇ! 私がリーダー!? モカちゃんズなのに!?」

 

チーム名だけに、まさかのリーダーが自分な事に驚くひまり。

 

「モカちゃんズのリーダーは、ひーちゃん以外考えられないからね~」

「そ、そういう事なら引き受けてもいいけど……」

 

そして蘭も今更言ってもしょうがないかと諦めた。

 

「そうそう! それじゃ、優勝目指して頑張ろうぜ!」

「「「「「おー!」」」」」

 

とりあえず優勝目指して頑張ろうと意気込む6人であった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「わーん、みんな助けて~! 3人追っかけてきてる!」

「こっちだ、ひまり! 早く! 食らえっ!」

 

ひまりを安全な場所に移動させ、追いかけてきた相手の1人に水鉄砲を撃つ巴。

 

「あっ、1人そっちに行ったよ! モカちゃん、お願いっ!」

「はいは~い、それーっ」

 

つぐみが1人そっちに行った事を知らせ、モカがスナイパーの如く水鉄砲を放つ。

 

「モカ、ナイス!」

「ふっ、モカちゃんの銃が火を吹いたぜ……」

 

ドヤ顔のモカ。それを聞いて、巴が水だけどなと言った。

 

「キャー、モカちゃんカッコいいー♪ 結婚しよー♪ あっ、敵さん見っけ! オウゥゥゥラァァァァ!!!」

「っ!?」

 

さり気なくモカに対して、とんでも発言をした夏々は最後の相手を見つけると、ショッピングコーナーで買った()()()()()()()()()を使って撃破していた。

 

「う~っ!! ナ、ナナのバカ~っ!! そういうのは、モカちゃんと二人きりの時に言ってよ~っ!!」

「「「「……」」」」

 

顔を真っ赤にして、両手をジタバタさせながら、夏々に向かって叫ぶモカ。そして彼女を抑える4人。目は笑ってないが。

 

「残りチームがあと3チームになりました! みなさん、頑張ってくださいね!」

 

ちょうどルールに書いてあった通り、残り3人チームになったというアナウンスが鳴った。

 

「いやー、結構いいチームだよね♪ トモちゃんとボクがメインで相手を倒して、モカちゃんがそのカバーして……」

「つぐみとあたしで他に敵がいないか探す。うん、バランスいいと思う。……さっきの夏々の発言は見逃せないけど」

 

ジト目で夏々を見ながら言う蘭。モカを除いた3人もうんうんと頷く。

 

「……あれ? 私の役割は?」

「ひーちゃんは……うーん、囮?」

「ひどーい! リーダーなのに司令塔じゃないなんて納得いかない~!」

 

リーダーなのに役割が囮な事に嘆くひまり。そんな彼女を見ながら夏々はいやいやと首を横に振りながらも口を開く。

 

「みんなの為に、敵を引き付けるひーちゃんは、リーダーの鏡なんだよー♪ 適材適所ってやつだよー♪」

「そ、そうかな……? それじゃあ、囮の本領発揮しちゃうよ~!」

「いいんだ、それで……」

 

それを聞いたひまりはやる気を出し、蘭は苦笑い。

 

「よーし、それじゃ残り2チームも、アタシ達のコンビネーションで……」

「巴、危ない!!」

「えっ……?」

 

残りのチームをやっつけるかと思った矢先、後ろから接近していた敵に気づかず、巴を庇ったひまりに水鉄砲が命中してしまった。

 

「ひ、ひまり……! アタシの事を庇って……!」

「そんな事いいの! 巴は無事!?」

「う、うん……! ひまりちゃんのお陰で……!」

「なら良かった……ほら、敵が来る前に早く逃げないと!」

 

ひまりが他の5人に早く逃げるように促す。

 

「で、でも……!」

「トモちん、早く逃げないと、ひーちゃんの犠牲が無駄になっちゃうよ」

「トモちゃん、とりあえず今は一時撤退が優先」

「……っ! ひまり、仇は絶対取るからな……!」

「うんっ! 後はよろしくね、みんな!」

 

5人は、ひまりの為にも必ず優勝しようと思うのだった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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