墓碑銘の実力者   作:空条序章

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1話の文が短い、と思った方は感想で書いてください。そしたらできるだけ努力します!(信用皆無)
この回、オリキャラとあいつが出ます。(ヒント:ワキガ)


Episode.2 聞いた事のある組織(パッショーネ)と新たなる幽波紋(エネミー)

「フーゴ、さん?」相手は此方より歳上。呼び捨ては不味いと思う。

 

フーゴ「フーゴでいいよ。僕も呼び捨てなんだからさ。」

微笑みながら言っている。ずっとこの空間に居座りたい。

 

「よろしく、フーゴ。」やはり歳上を呼び捨てにするのは彼に慣れない。

 

 

 

 

このままずうっとお話を続けた。もしかして、ボスと電話していた時以上に話していたんじゃあないか?と思うな。

 

 

 

 

すると耳を傾けたくなるような話題が出てきた。

 

 

 

 

フーゴ「最近、イタリアの治安は良くなってないかい?」

 

「え?」治安が良くなっている事は信じられない。確かにボスが麻薬組織を広げていたはずなのだから。

「そうなんですか?」ギャングにとって、治安が良くなるのはあまり信じ切れない。

 

フーゴ「僕も言っちゃうと、ギャングなんだ。」

まさか。エイプリルフールのようなノリなのか?

 

「じょ、冗談ですよね?組織の名前だって、秘密なんじゃ...」心臓の鼓動が聞こえる。

 

フーゴ「少し耳を貸してくれ。」

そう言われ、耳を傾ける。

 

フーゴ「君なら、秘密を隠すと信じられるんだ。」

 

「は、はい...。」

 

フーゴ「パッショーネ。これが僕の組織の名前だ。」

彼はそう囁いた。

 

(え?待て、理解が追い付かないぞ?夢、もしくは死後?)

苦笑いをしながらスパゲティを食べた。確かに美味しかったが、そう思う暇もない。

 

「す、すみません。もうそろそろ帰ります。家の事情が...。」こんなことを言われて怪しまない奴はいるのか?内心そう思った。

 

フーゴ「わかった。また一緒に話そう。ここでね。」

とてつもない安心感を抱かせる笑顔。人は見掛けによらないんだな、と感じた。

 

 

~数分後~

 

 

???「フーゴ、そんなところで何をしてるんだ?」

 

フーゴ「ああ、迷子らしい人と話していたんだ。今ちょうど家に帰っちゃってね。」

 

???「なるほどな。それにこのお店。誰かに似てないか?」

 

フーゴ「バレちゃったか...。まああなたなら何回も来ているし、簡単に察せちゃいますからね。」

 

???「こいつ、もしかして仲間に率いれようとしてんじゃあねえか?まるでどっかの幹部みたいだな。」

 

フーゴ「流石にそこまではやらないさ。ふふ...また会ったら詳しい話でも聞こうかな。」

 

 

 

店を出た瞬間、時でも飛ばしたかのように、急に人通りの少ない拓けた場所へと逃げ込む。

 

 

 

「はあ...はあ...僕は一体、何者で誰なんだ!?今の組織はどうなっているんですか!?」

 

困惑が続くが、彼は一つ新たな決意を持っているのだ。

 

 

 

 

「しかしボス、必ずあなたのような支配者になってみせます!」

 

 

 

足音を感じる。人が来たはずだが、フーゴさんとは違い優しさを感じない。

 

???「なあ、君。」

タキシードをした茶髪のツーブロックの男が近付く。どうやら20代くらい。

 

「誰だ...?」ドキドキと混乱し、あやふやになる。

 

???「少し写真を取らせてもらうよ?」

次の瞬間、人型のような何かが見えた。

 

パシャ!!

 

「うぅ?!」あまりの眩しさに、目を手で覆う。

 

???「これは驚きだな。俺のサーチャーが見えるなんてよ。」

サーチャー?なんだそれは。そんな事を考えていると、男が此方の周りを歩き出す。

 

???「俺の能力が見える奴っていうのは、特殊な奴らしいんだ。」

相手の後ろから霊のようなヴィジョンが。

 

「これは確かに、ボスの言っていたスタンド...!自分の身を守る為に使う物!」彼もボスからスタンドを借り、戦った事があるのである程度は知っている。そして此方も相手と同じように歩く。

 

???「へえ、見えるだめじゃあなく、スタンドも知っているんだな。」

 

「お前は、何しに来たんだ?」そう問いかける瞬間、ある失態に気付く。

 

???「スタンドを知っていてもそれ以外ではただの人間のようだな!」

そう、射程距離に入ってしまっていたのだ。

 

「ぐあぁ!?」もれなくスタンド攻撃を受ける。

 

???「アホが。スタンドを知ってて距離にも気付かねえなんて、とんだ計算違いだったな。ヴィネガー・ドッピオ。」

攻撃を受けた瞬間、相手は勢いに乗り追撃を仕掛ける。

 

(このままじゃやられる!だけど、ボスは音信不通だ!ここは此方の身を守る為に、出すしかない!)

 

「黙ってりゃいい気になってんじゃあねえぞッ!チンピラ!」

相手の攻撃を予測し、避ける。

 

???「やはりスタンド使いか、お前。先に名乗っておこう。俺はロノンド・グルーヴだ。そしてこいつはスタンドのサーチャー。」

 

サーチャー(検索) 【破壊力:B スピード:A 射程距離:C 持続力:D 精密動作性:C 成長性:C】近距離パワー型。メカニックな頭と手足に胴体の表がレンズになっているスタンド。時間を掛けながらレンズから光を出して写真を撮り、そこから個人情報、現在地を知る事ができる。この光はスタンド使いでしか視認できない。

 

「これは...エピタフ!ボスに貸して貰っていたスタンド。だけどもう貸し借りじゃあない。僕が操っているんだ!」

 

此方のスタンドであるキング・クリムゾンは、パワーとスピードならば相手を越すが、射程距離が2mと少ない。

 

ロノンド「再起不能にしてやるぞ!ドッピオ!」

ラッシュを仕掛けてくる。

 

「未来が見える...。このラッシュも!避ける!」キングクリムゾンの腕を出して応戦。パワーではこちらが上。

「うおおおお!!!!!喰らえぇ!!!」相手の腹部をスタンドで殴る。

 

ロノンド「がはあ!?」パワーAの攻撃を受けて吐血し怯む。

 

「そこだ!」相手が怯むと同時にラッシュを叩き込む。

 

ロノンド「うぐぅ!?この力...!」

そのまま殴り飛ばされる。

 

「俺の名前を知っている奴をここに逃がしてはいけない!」この言葉は自分の為、ボスの為なのだ。

 

ロノンド「少し油断した...。しかし俺にここまで打ちのめしてくる奴がいるのか。それじゃあ全力で殺る!」

 

パシャ!

 

エピタフでは光を免れない。

「ぎゃっ!?」目を覆うも、周りを殴りながら後退る。

 

ロノンド「それで俺を視認したつもりか?マヌケ!」

サーチャーの拳が数発命中する。

 

「ぐう!奴を視認できないのなら...!」

 

ロノンド「もうお手上げか!?」

もう一度光を当ててくる。

 

「ここだぁ!」目を覆いながら、スタンドの腕で周りに円を作る。この地面はコンクリートではなく石、砕いて砂利だ。

 

ロノンド「何!?」

 

「砂ぼこりを当てさえすれば、奴も僕を見失いおあいこだ!そして相手の目が眩む事によりスタンドの光は無くなる!先に目を開けるのは僕だ!」その時だ。彼は片鱗を見せる。

 

 

 

「帝王を脅かす者は、決して許されない....。それがどんな権力を持とうと!」右,左,右,右,左と殴り、スタンドでラッシュを繰り出す。彼は加減をしている。キングクリムゾンのパワー:Aならば、腕で相手の体を貫通する事ができる。その答えはただ一つ!彼がスタンドに耐えきれないからだ!こういった前例はよくある。スタンドが発現すると、闘争心の少ない者はスタンドを制御出来ず、実質スタンドに殺害されてしまうからだ。しかしそんなにそんな事を知らないドッピオはヒートアップして行く。

 

ロノンド「こいつ、スタンドで戦い慣れて...ぐおあああ!!!」

仰向けに倒れ込んだが、皮肉にもまだピンピンしている。

 

「これは...違う!支配者は、ただ力でねじ伏せる者じゃあない。支配者は!恐れを捨て勇気を知った者!そんな支配者に、僕はなりたい!」

 

ロノンド「こ、こいつには悪を感じる...。しかし一つ!負けないくらいの気持ちが...それは正なんかじゃあない、勇気...!スタンドのパワーも別格だ...。このまま戦い続けても民間人を巻き込む騒動になり、組織に支障が出る..。おい、ドッピオ。」

 

「お前、今組織って言ったのか?」身構えている。

 

ロノンド「これは俺の負けとする。一時的な降参だ。お前の勇気には俺も手出し出来ない。急に襲いかかってすまなかった。自分勝手だが聞いてくれ。お前の能力が気になるんだ。これから俺のアジトへ向かう。」

 

「さっきまでは怪しく絡んで来たクセに、僕を利用しようとしているのか?」

 

ロノンド「その件は反省するさ。だが、今からアジトの仲間へ電話する。待っていろ。」

 

(この場面...。ボスなら不意討ちで殺害しているのか...?だ、だけど僕は。ボスとは違う道を歩いてみたい!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~一方アジトでは~

 

???「おい、電話が入ったぜ?またロノンドの奴からだ。」

 

???「あいつの事だからさあ、きっとそこら辺のチンピラ取っ捕まえてんじゃあないの?」

 

???「まあまあ、その取っ捕まえた方が此方に来ても仲良くするんですよ?」

 

???「へっ、スタンドを発現したばっかの奴は一般人相手に調子こいてるだけで自分と同格の奴がいればビビって逃げ出すんだぜ?」

 

???「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。ってか?万が一めっちゃ有能な奴を引き入れればパッショーネの幹部も夢じゃあないからな。」

                                           To be Continued→




フーゴはブチャラティと同じように興味のある人をレストランに引き連れます。
要するにアリアリアリーヴェデルチに憧れたボラボラボラーレヴィーアです。

ロノンドが電話を掛けたアジトの仲間は、投稿した後にすぐ考えてます。

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