な……なんだ?何処なんだここは?
俺の視界に映っているのはある一つの神社。暗くて小さく周りでは虫が鳴いていて誰もいなさそうな寂しいような場所だが鳥居もあるのでそれは立派な神社だろう
とら池以外に鳥居なんてあったか……?いや、そもそも神社なんて風賀の国にあったかな?
少し考えたが俺には全く分からなかった
だ……駄目だ全く分からん……
というかZなんちゃらガンダーなんとかなんたった?を倒して野球人形を献上したまでは覚えているんだが……そこからの記憶が曖昧というか、何も覚えていないんだよな
腕を組みながら考えてみるが記憶が飛んでいるためよく思い出せない
まぁそのうち思い出すだろうと俺はとりあえずここがどこか調べるためにあたりをキョロキョロと見渡してみた
ん~~……嫌が予感がするな、絶対ここ風賀の国じゃないだろ……こんな場所なかったぞ
「いや、待てよ?」
一つ思いついたことがある。さっきは誰もいなさそうと考えたがこれだけ綺麗にされてる神社だ、これは誰かがいるという証拠じゃないか?
よし、建物の中に誰かいるかも知れないから声をかけていこう。夜だし時間も分からないけど起きてることを願うか
歩を進め鳥居を過ぎる前に横に小さな看板が地面に刺さっていてその看板には『博麗神社』と書かれていた
博麗神社か……やっぱり聞いたことねぇー、俺は異世界にでもきてしまったのか?それともここは風賀の外の国か?
嫌な考えばかり浮かぶが歩みを進めると賽銭箱が置いてある目の前まで来た
賽銭箱か……野球人形の作成にほとんど使ったけどまだ残ってるか?ゴソゴソと探すとポケットから10両ほど出てきた、あとついでに手裏剣も出てきた
「手裏剣はさすがに戻すか」
俺は手裏剣とお金半分を元に戻して手に残った残りのお金を賽銭箱に投げ入れた
チャリーンと音を鳴らしながら賽銭箱にそれは入った。するとそれに反応するかのように奥の襖が開くと一人の少女が立っている
「あら?ウチのお賽銭箱にお金が入るなんて珍しい。そこのあんた、お小遣いありがとうね」
「お小遣い……?いや、お前のために投げたわけじゃないんだが」
自分の金にするつもりかよ……絶対に罰があたるぞ。まっまぁ変な奴っぽいが多分ここに住んでるやつだろ、話を聞いてみるか
「君はここに住んでる人か?」
「そりゃそうでしょう。じゃなかったらただの不法侵入だわ、そんなこともあんたは分からないのかしら」
「ぐっ……しょ初対面の人間になんて失礼な言い方なんだ」
「あんたは変な格好してるからね、いかにも泥棒ですって服装から雰囲気が出てる」
「これは俺の正装だ」
俺の格好を知らないってことは忍者がいない?やっやっぱりここは風賀の国じゃないのか……しかも変な格好とか言われたし。どう見ても俺よりこいつのほうが変な格好だろ、脇丸出しのどでかいリボンを身につけてるんだぞ
「ところでここはどこなのかな?……風賀の国だったりする?」
駄目なような気がするけど聞いてみるしかない、風賀の外の可能性もまだまだある
「ここは博麗神社よ、鳥居の横に立ててある看板見えなかった?」
「いっいやここの神社の名前じゃなくて……世界、くっ国の名前だよ」
俺はそう言ったが目の前の少女は首を傾げた
「……くにって言うのが何なのかよく分からないけどここは幻想郷でしょう」
あはぁーい!終わったぁ、完全に終わったねぇ。俺の知らない言葉出てきたねぇ、幻想郷なんて場所聞いたことも見たことも寄ったこともない……まっまじでか?本当に違う世界なのか?
俺が現状を知り絶望していると少女がゆっくりと口を開いた
「あんたみたいな人間たまにいるらしいわ」
「えっ?」
「どうやってこの幻想郷に来たのか分からない、けどそれ以外のことはしっかりと記憶がある。理由はよく分からないけどあんたみたいにこの幻想郷に迷い混んだ人間のことを『幻想入り』と呼んでいるわ」
げっ幻想入り……はは、他の奴から言われたら一気に現実味が増して来るな。認めたくなかったけどやっぱり違う世界か……ん?違う世界?
俺は少し前のことを思い出した。そう言えばイルの奴が自分は違う世界から来たとか言ってたような……あの時は全く信じてなかったけど俺が今その状態だからなぁ……これは信じるしかないな
「大丈夫?」
おっと、暫く色々考えてたから心配させてしまったか
「あっあぁ大丈夫さ。そうだ、俺はパワプロって言うんだ。君は?」
そう言えばまだお互い名前すら知らなかったからな、大分遅くなったけど名乗らないとな
「パワプロね、私は博麗霊夢。楽園の素敵な巫女よ」
「……?」
えっ?楽園の……素敵な巫女?なっなんだこいつは……楽園なのはお前の頭の中じゃないのか?頭の中蝶々飛んでますか?
「霊夢か、よろしくな」
さっきの言葉にツッコんでやろうと思ったけど止めておいた。話が長くなって面倒になりそうだしな
「よろしく、ところであんた違う世界から来たってことは宿無しでしょ?一泊くらいなら泊めてあげるわよ、お小遣いも貰ったわけだし」
「いやだからお前にあげたわけじゃないんだけど……でも助かるな。もし良かったらこの幻想郷について色々教えてくれよ」
「いいわよ、ただし一つの情報につきさっきお賽銭箱に入れたお金一回分ね」
「まさかの情報代!?」
こんなことを言われはしたがさずかに冗談だったらしく霊夢が知っていることは色々と教えてくれた
とにかく俺は暫くこの幻想郷という場所で元に戻る方法を探しながら暮らしていくしかないようだ。これから先、どんな苦難があったとしても何とか生き延びで俺は必ず風賀の国に戻るぞ……!!
彼はこれからどんな行動するのか……キャラ任せになりそう