501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズに遊戯王の閃刀姫ロゼが加入するようです。   作:黒トリガー使い

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最終回?まだ少し先ですね。
ここからはオリジナル回だけになります!


大変な事になりました。

ロマーニャ奪還作戦の翌日501統合戦闘航空団は近い内に一時解散になるだろうとミーナ中佐が言ったので皆部屋の片付けなどをしていた。

 

ロゼ 「なんだか、この部隊に来てから時間が経つのがあっという間だった気がするな。」

 

サーニャ 「うん、でもロゼさんと過ごした毎日はとても楽しかった。ありがとうね。」

 

ロゼ 「私もだ、毎日が退屈せずに済んだよ。」

 

サーニャ 「そういえばロゼさんはこれからどうするの?」

 

ロゼ 「そうだな、元の世界に戻れる術が分からないからな。取り敢えずカールスラントに戻ってミーナ中佐の指揮下に入るつもりだよ。」

 

サーニャ 「そうなんだ、元の世界には戻りたくないの?」

 

ロゼ 「戻れたら戻りたいが、私とレイが通った穴がない以上戻れないからな。それに、戻っても戦闘の毎日だ。どっちにいても変わらないさ。」

 

二人が片付けをしながら話していると、基地に航空機がくる音がして、窓の外を見てみた。すると航空機の中から司令部のトップとウィッチ4人が降りてきた。

 

ロゼ 「こんな時になんだ?わざわざトップの奴とウィッチが来るなんて?」

 

サーニャ 「分からないけど、もしかしたら昨日の事について何かあるのかな?」

 

ロゼ 「いくら考えても仕方ないな、我々は片付けを進めておくだけさ。」

 

サーニャ 「そうだね、早く片付けを終わらせないといけないと思うから。」

 

2人は気にせず、片付けを続けているとしばらくして、基地内に放送が入った。

 

ミーナ 「501統合戦闘航空団全隊員は至急会議室に集合してください。」

 

ロゼ 「なんだ?さっきの連中と関係あるのかもしれないな。行くか。」

 

サーニャ 「うん、分かった。」

 

二人が部屋を出て会議室に向かっていると、途中でエイラとあった。

 

エイラ 「あ、ロゼお前に1つ忠告があるんダナ。」

 

ロゼ 「なんだ?お前の戯れ言に付き合ってる暇はないぞ。」

 

エイラ 「違うんだな、さっき皆のこれからについてタロットカードで占ってたらお前に死神の正位置が出たんダナ。これは人との別れや、何かが終わってしまう。って意味なんダナ。」

 

ロゼ 「なに?そんな不吉な事が出たのか?」

 

サーニャ 「そんな!ロゼさんの身に何か不吉な事が起こるの?エイラの未来視で分からないの?」

 

エイラ 「私が視えたのはロゼが何かで運ばれている事しか分からなかったんダナ。これがいつの未来かまでは分からないんダナ。」

 

ロゼ 「ああ、お前の占いは当たりやすいからな。気をつけるよ。」

 

ロゼはそう言うと止めていた足を会議室に向けて動き出した。

 

3人が会議室に付くと、ほかの隊員も既に到着しており、壇上には先程来た司令部のトップと入り口近くには4人のウィッチがいた。ミーナ中佐は壇上の横にいた。

 

ロゼ、サーニャ、エイラの3人が席に座るとミーナ中佐が話し出した。

 

ミーナ 「皆さん、お疲れの所急に呼び出してごめんなさい。司令部のお偉いさん達から昨日の戦闘でお話があるとの事で来られました。ではお願いします。」

 

ミーナ中佐が振ると、お偉いさんの1人が話し出した。

 

お偉いさん 「やあ、501の諸君。昨日の作戦は見事だったよ。無事にロマーニャを奪還できて良かったよ。では、早速本題に移ろうか。」

 

お偉いさんがそう言うと衝撃の言葉を出した。

 

お偉いさん 「単刀直入に言おう。そこにいるロゼ軍曹を此方に引き渡してもらう。」

 

お偉いさんが言うと501全ての隊員が騒ぎ出した。

 

ミーナ 「どういう事ですか?なぜロゼ軍曹をですか?」

 

ミーナ中佐が当然のことを聞くとお偉いさんは淡々と返した。

 

お偉いさん 「それは、ロゼ軍曹の固有魔法にあるのさ。君達はロゼ軍曹の固有魔法を知っていて、報告しなかったんだろう?昨日、私の元に1本の電話があってね、彼女の魔法はネウロイの動きを止める事ができるという話を聞いてね。もしそれが可能なら私達の研究に協力して欲しいんだ。君達が断ると言うならそれなりの処分を下させてもらうよ。」

 

お偉いさんがロゼを欲しがる理由を言うとロゼは応えた。

 

ロゼ 「分かった。協力しようじゃないか。」

 

宮藤 「そんな!ロゼさんはそれでいいんですか?」

 

ロゼ 「私が行かなかったらお前たち全員が処分を受けるんだ。それだけは嫌だからな。」

 

ロゼは席から立ち上がりお偉いさんがいる壇上に向かった。

 

お偉いさん 「ふっふっ、中々物分りがいいじゃないか。」

 

ロゼ 「ほら、連れていくなら早くしろ。」

 

お偉いさん 「ああ、言われずとも連れていくさ。だがその前に念の為君を拘束させてもらう。」

 

お偉いさんは後方に待機していたウィッチにお願いしてロゼをロープで雁字搦めにして、ロゼを動けないようにした。

 

お偉いさん 「では行こうか、501の皆協力感謝するよ。」

 

お偉いさんと4人のウィッチはロゼを連れて会議室を出ていった。

 

ロゼが出ていった後の行動はそれぞれだった。

 

宮藤、サーニャ、リーネちゃんの3人は泣いており、ペリーヌ、ハルトマン、シャーリー、ルッキーニ、エイラの5人は取り返しに行こうと言って会議室を出ようとするが、ミーナ中佐、坂本少佐、バルクホルンの3人に止められてしまう。

 

ハルトマン 「何すんのトゥルーデ、邪魔しないでよ!私達はロゼを取り返しに行くんだから!」

 

バルクホルン 「やめるんだ!ロゼは私達を守る為に行ってくれた。それに追いかけたりして、私達が本当に処分されたら、私達を思って行ってくれたロゼに顔向けが出来なくなる!だから堪えてくれ。」

 

バルクホルンは涙目にそう言うと、5人は行動を辞めた。

 

ミーナ 「・・・各員、部屋に戻って大丈夫です。」

 

ミーナ中佐が弱々しくそう言うが、返事をするものはいなかった。

 

全員、会議室に残って何かを考える者や、泣いている者もいた。どの位の時間が立ったのだろうか、お昼を過ぎて、夕食のチャイムが鳴るが、食堂に行く者はいなかった。更に時間が経つと、部屋で待機を命じられてたレイが会議室に来た。

 

レイ 「あの〜、今日のご飯はどうなっているんでしょうか?」

 

今までレイの部屋に食事が届けられなかった事は無く、昼食と夕食が部屋に来なかったので、何かあったのではないかと思いレイは会議室に来てみた。

 

レイが恐る恐るドアを開けて尋ねると会議室に流れてる重い空気に気づいた。

 

レイ 「あの、何かあったんですか?」

 

レイの存在に皆が気づいたようでロゼと同室だったサーニャが泣きながら応えた。

 

サーニャ 「...レイさん、ごめんなさい。ロゼさんが私達を庇って上層部の研究に協力しに行ったの。恐らくもう戻ってこない。ごめんなさい。」

 

サーニャの言葉を聞いて、レイはミーナ中佐に問い詰めた。

 

レイ 「どういうことですかミーナ中佐!なんでロゼが連れていかれなくちゃいけないんですか!」

 

ミーナ 「レイさんごめんなさい。上層部はロゼさんの固有魔法に目を着けて、その能力を利用しようとしてるの。利用されるのが目に見えてたから私は上層部に報告していなかったんだけど、昨日の作戦で使ったから、それを誰かに見られていたのかも。本当にごめんなさい。」

 

レイはミーナ中佐からの謝罪を受けて、全てを察したようだ。

 

レイ 「そうですか。皆がロゼを守ろうとして、ロゼは皆を守ろうとしたのは分かりました。皆さんに迷惑をかけない為、私は1人でロゼを助けに行きます。」

 

レイが1人でロゼの救出に向かう宣言するとミーナ中佐が止めに入ろうとした。

 

ミーナ 「無茶よ!ロゼさんは航空機に乗せられてお昼前には出発したのよ!とても追いつけるとは思えないし、それに護衛として4人のウィッチが着いているのよ!返り討ちにあってしまうわよ!」

 

レイ 「問題はありません。私の最高飛行速度は900kmを優に超える事が出来ます。それに私は用途に応じて、戦闘形態を変更させることができます。遅れをとるつもりは微塵もありません。」

 

レイがそう言って自分の部屋に武器を取りに行こうとした。

 

サーニャ 「...レイさん、私も一緒に行く!私もロゼさんを助けたいの。」

 

サーニャは部屋を出るレイに向かってそう言うとレイは止めた。

 

レイ 「気持ちは嬉しいですが、ダメですよ。もし皆が出撃してロゼを助けたら、重い処分を受けるんですよね?なら部隊に所属していない、私が行くべきです。必ず取り返してきますから。ゆっくり待っててください!」

 

レイは今度こそ会議室を出ていき、部屋から自分の剣を取りに行き、外に向かった。

 

レイ 「待っててね、ロゼ今度は私が助けてあげるから!」

 

レイは空に向かって飛んで行った。


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