501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズに遊戯王の閃刀姫ロゼが加入するようです。 作:黒トリガー使い
20:00になるとロゼは基地を飛び立ち1人で夜間哨戒を始めた。
ロゼ 「それにしても1人で夜間哨戒なんて初めてだな。いつもはサーニャがいたからな。」
ロゼは1人で夜の空を飛んでると何かが近づいてるのを感じた。
ロゼ 「この気配は、もしかして。」
ロゼが剣を構えて接近に備えてると段々と此方に近付いてきている物の正体が分かった。
ロゼ 「まさか、レイなのか!」
そうロゼに近づいて来てたのは一昨日の夜にロゼ達が撃墜した筈のレイだった。
レイはロゼに近づいてきたが何もしなかったのでロゼは剣の先をレイの喉元に近づけた。
ロゼ 「何をしに来た。それにお前はあの時確実に倒していたはずだぞ。」
レイ 「ちょっと、話を聞いて欲しいのよ。信じてもらえるか分からないけど。」
ロゼ 「なんだ。ネウロイが降伏にでもしに来たのか?」
レイ 「違うわ。それに私はもうネウロイなんかじゃない。」
ロゼ 「どういう事だ?」
ロゼは剣をレイの喉元から降ろし鞘にしまった。
レイ 「ありがとう。実は私、昨日のお昼頃に何処かの島の浜で目を覚ましたの。なんで生きてたかは分からなかったけど、そこで私はもうネウロイじゃない事が本能的に分かったの。それで、ロゼと再会して伝えたい事があるから飛び回っていたのよ。」
ロゼ 「そうか。お前はもうネウロイじゃないんだな良かったよ。で、伝えたい事ってなんなんだ?」
レイ 「実は、私がネウロイの時に見つけたんだけど、ネウロイの巣の近くに私達の世界に繋がってる穴を見つけたの。」
ロゼ 「何!本当か!」
レイ 「ええ、私がネウロイの時に1度通ったんだけど、彼処は間違いなく私達の世界だったわ。」
ロゼ 「それは朗報だな。だが、ネウロイの巣の近くにあるとなると近付くのは一苦労しそうだな。」
レイ 「それは大丈夫よ。この間私がどうやってロゼ達に気付かれず近付いたか覚えてる?」
ロゼ 「そうか、確かにジャンミングウェーブを使えば一時的に探知から外れる上に実際の姿も視認する事が出来なくなるからな。」
レイ 「そうよ、それを使えばネウロイの大群に気付かれないで穴を潜る事が出来るのよ。じゃあ、今から行きましょう。」
レイがロゼを急かして穴がある所に行こうとするとロゼが止めた。
ロゼ 「待て、戻るのは賛成だ。だが、1人連れて行きたい奴がいる。だから戻るのは明日の夜でいいか?」
レイ 「分かったわ。けど、連れていきたい人って誰なの?」
ロゼ 「お前も見た事ある奴だよ。」
レイは少し考えてから、答えた。
レイ 「若しかして、私がネウロイの時に怪我をさせた銀髪の子?」
ロゼ 「ああそうだ。彼奴はもう戦えなくなって、軍人ではなくなった。そしてこれからは私が守ってやると言ったからな。」
レイ 「そんな事があったのね。ゴメンなさい。」
ロゼ 「お前が謝る必要は無いさ。だが、サーニャは今ネウロイ、というよりお前自身に憎悪と恐怖を抱いている。だから明日会う時は顔と髪を何かしらの方法で隠していて欲しいんだ。頼む。」
レイ 「分かったわ。貴方達に迷惑をかけちゃったからね。それ位のお願いは聞かないとね。」
ロゼ 「ありがとう。恩に着る。」
レイ 「はいはい。所でロゼは今は何をしてるの?」
ロゼ 「私は今夜間哨戒を行っているんだ。1人で暇しててな。序だ久しぶりに私と一緒に明け方まで飛んでくれないか?」
レイ 「分かったわ。じゃあ警戒ルートを教えて貰える?」
ロゼ 「ああ、勿論だ。」
2人はその後、久し振りに一緒の目的を持ち空を飛んでおり、何方もとても楽しそうだった。
明け方になるとロゼとレイは基地の近くまで戻っていた。
ロゼ 「じゃあレイ、今晩この基地から50km離れた位置で会うとしよう。」
レイ 「ええ、私もそれ迄ゆっくりと何処かで休憩しておくわ。じゃあ、また後でねロゼ。」
ロゼ 「ああ、ありがとうな。」
ロゼはお礼を言うと基地に1人で戻っていきレイはまた適当な場所に飛んで行った。
基地に戻ったロゼはミーナ中佐に報告を済ませると、自室に戻り寝ているサーニャを起こさないように机に置かれたとある2枚の書類にペンを走らせてその後、手紙を書いていた。
ロゼ 「よし、これでいいだろう。万が一の為に入隊時に貰っておいて正解だったな。」
ロゼは2枚の書類と手紙を封筒に仕舞い、机の上に名前を書いて置いた。
ロゼ 「さて、サーニャが起きたら最後の朝ご飯を食べに行くとするか。」
1時間もするとサーニャは目を覚ました。
サーニャ 「あ、おはようロゼさん。お仕事お疲れ様。」
ロゼ 「おはようサーニャ。ありがとうな。じゃあ朝ご飯でも食べに行くか。」
サーニャ 「うん。けど、食べに行って大丈夫かな?私もうここの人間じゃないのに。」
ロゼ 「大丈夫だろう。ミーナ中佐は今日の昼までに出て行けと言っていたんだ。だから朝ご飯位は食べても問題ないだろ。」
サーニャ 「うん。分かった。じゃあ行こうロゼさん。」
ロゼ 「ああ。」
2人は部屋を出てから食堂に向かうとまだ宮藤しかいなかった。
宮藤 「ロゼさん、サーニャちゃんおはようございます。今出来ましたので出しますね。」
宮藤の声は少し震えた声だったが、2人ともそれには気付かなかった。
ロゼ 「ああ、おはよう宮藤。」
サーニャ 「おはよう芳佳ちゃん。」
2人の前に朝食にピッタリな軽いメニューが出された。2人が食べ進めてると、もうすぐ食べ終わるという時に他の隊員も続々とやってきた。が、誰もサーニャに話しかける者はいなかった。
ロゼとサーニャは朝食を食べ終わると食堂を出て自室に戻って行った。
ロゼ 「なあサーニャ。話しがあるんだが聞いてもらえるか?」
ロゼと部屋に戻るとサーニャに話し掛けた。
サーニャ 「何かなロゼさん。」
ロゼ 「今サーニャ、お前は此処を出ていってからどうしたい?」
サーニャ 「それは勿論、オラーシャに帰るけど。」
ロゼ 「もし良かったら今日の昼に出ていくふりをして、今晩、私が夜間哨戒に付き合ってくれないか?」
サーニャ 「良いけど、どうして?」
ロゼ 「お前に最後に聞きたい事があるんだ。いいだろうか?」
サーニャ 「うん。わかったよロゼさん。」
ロゼ 「有難うな、ミーナ中佐には歩いて出ていくという旨を伝えとくんだ。そして夜になるまでこの部屋に居てくれたら連れて行ってやるさ。」
サーニャ 「うん、じゃあ今のうちにミーナ中佐に行ってくるね。」
ロゼ 「ああ、私は先に休ませてもらう。」
サーニャは部屋を出てミーナ中佐の元に行き、ロゼはベットに横になって睡眠を取り始めた。
夜間哨戒の時間になるとロゼは格納庫に行く前に司令室に今朝書いた紙を入れた封筒を置きに行った。そしてその後サーニャを格納庫に連れて行ってから、ロゼは自分のストライカーをサーニャに履かせてロゼはストライカーを履かずに発進した。
基地から50km離れた地点でロゼはスピードを落としその場に留まっていた。
サーニャ 「ロゼさん聞きたい事って何?そろそろ教えて欲しい。」
ロゼ 「分かった。そろそろ彼奴も来る頃だからな。その前にサーニャの考えを聞きたい。」
ロゼ 「・・・サーニャ。私と一緒に私のいた世界に来てくれないか?」
ロゼがそう言うとサーニャ戸惑った様子で答えた。
サーニャ 「え?ロザさんのいた世界に?でも、どうやってロゼさんは戻るの?」
ロゼ 「実は私のもう1人の仲間がヴェネツィアにあるネウロイの巣の近くに私が通ってきた穴と同じ穴があると昨日教えてくれてな。その穴は私の世界に繋がっているとの事だ。それで今晩そいつと私はその穴を潜って元の世界に帰るつもりだ。」
サーニャ 「そう・・なんだ。」
ロゼ 「どうするサーニャ?無理にとは言わない。あっちにはお前の両親は居ないからな。お前が選びたい方を選べばいい。」
サーニャ 「私は・・・」
サーニャが考えていると変装をして顔を髪を上手く隠したレイがやってきた。
レイ 「お待たせロゼ。で、その子が例の子ね。」
ロゼ 「ああ、だが、まだ悩んでるようだ。」
レイ 「それはそうよね。人生が大きく変わる決断だもの。簡単には決めれないわね。」
ロゼ 「サーニャ。明日の午前4:00まで待つ。それ迄に決めてくれ。もし来ないと言うならお前をオラーシャまで送り届けてやる。」
サーニャ 「うん。分かった。少し考えるから1人にして。」
ロゼ 「わかったよ。だが、お前がネウロイに襲われないように目視できる範囲にはいさせてもらうよ。」
そう言うとロゼとレイはサーニャから離れて2人とも違う方向に飛んで行った。
サーニャは考え続けて答えを出せずにいると、気付いたら約束の時間である午前4:00を回っており、日が登り始めた頃にロゼとレイがサーニャに近づいてきた。
ロゼ 「どうだサーニャ。答えは決まったか?」
ロゼが問いかけるとサーニャは覚悟を決めたような目で答えた。
サーニャ 「私は・・・ロゼさんに着いて行ってロゼさんの世界に行く。」
ロゼ 「そうか、本当にいいんだな?あっちにはお前の両親は居ないんだぞ?私達の世界に来たらもう会える可能性は0になるぞ。それでもいいんだな?」
サーニャ 「うん。大丈夫。こっちの世界でたとえお父様とお母様に再会できてもネウロイに怯えて暮らして2人に迷惑はかけたくない。それに私はロゼさんの事が大好きだから。大好きな人と離れ離れになるのはもう嫌だから!」
ロゼとレイは少し驚いた顔をしていたがすぐに落ち着き、ロゼはサーニャに返事をした。
ロゼ 「分かったよサーニャ。お前の決意は固いようだな。じゃあ早速行くとするか。サーニャ、ストライカーを捨てて私に捕まれ。」
サーニャ 「うん。」
サーニャはストライカーを海に落としてロゼの背中におぶる形となった。そしてロゼは何かを思い出したように口を開いた。
ロゼ 「そうだサーニャ。私を好きと言ってくれてありがとう。私もお前の事が大好きだ。」
ロゼはそう言うとレイを置いていきなり全速力で飛び出した。
レイ 「ちょっと!待ちなさいよ。私がいないと行けないわよ。」
レイも遅れながら出発すると直ぐにロゼに追いついた。
飛行開始から20分もするとネウロイの巣に近付いた為1度停止してレイがジャミングウェーブの準備に取り掛かった。
ロゼ 「あれがネウロイの巣と私達の世界に繋がってる穴か。」
ロゼはネウロイと巣と穴を目視で発見した。
レイ 「ええそうよ、あれを潜れば戻れるわよ。」
数分して準備が完了するとレイはジャミングウェーブを発動して3人の姿を周りから見えないようにした。
レイ 「さあ、これで5分は何者も私達を視認したり探知したりする事は不可能よ。今のうちに全力で穴に向かって飛んでいくわよ。けど、絶対に私から離れないでよ。離れたら効果が無くなるから。」
ロゼ 「分かっているさ。何年来の付き合いだと思ってる。」
2人は全速力で飛びながら綺麗に並んでから飛んでいた。2人のスピードが速かったお陰でタイムリミットが来る前に穴を潜る事が出来た。穴を抜けるとそこはレイとロゼにとって見覚えのある世界だった。3人が穴を通り抜けた後、直ぐにに穴がみるみると小さくなっていき、1分もしないで消えてしまった。
ロゼ 「何とか帰ってこれたな。」
レイ 「ええ、無事に3人とも来れて良かったわ。」
サーニャ 「此処がロゼさんのいた世界なの?」
ロゼ 「ああ、そうだ。この世界にはネウロイはいないから安心しろ。」
サーニャ 「うん。これから宜しくね、ロゼさん。」
ロゼ 「よし。早速、私の住んでる家に連れて行くとするか。・・・しまったな。帽子が無くなってる。どうやら、高速移動中に落としてしまったようだ。まあ、良いか。」
レイ 「帽子なら、また支給されると思うわよ。それと、軍への報告は私からしておくから。貴方達は早く行きなさい。」
ロゼ 「ありがとう。じゃあ行くとするかサーニャ。お前の新しい家に。」
サーニャ 「うん。・・・そういえばロゼさん。ロゼさんは勝手に帰ってきちゃったけどみんな慌ててるんじゃないかな?」
ロゼ 「その心配はないさ。昨日の朝のうちに脱隊届と退役届、そして手紙を司令室に置いてきた。恐らく問題ないだろ。まあ、慌ててはいるだろうな。」
サーニャ 「そうなんだ。でもみんななら何とかすると思う。」
ロゼ 「だろうな。彼奴らなら私なんていなくてもやれる奴らだからな。」
その後2人はロゼの家に向けて街並みを眺めながらゆっくりと飛び始めた。
これでifルートも完結です。本当はロゼとサーニャが出て言った後も描きたかったんですけど、なんだか上手く書けないので断念しました。すいません。そしてあと1回別のifルートにお付き合い下さい。これは1話完結にする予定です。