はっと, しょうずは りせいを とりもどした.
「も, もどれ スライム !」
ドロスライムは ふたたび ひかりを まとって, ランプに もどる.
「メカグループのモンスター…そう, にんげんが げんいん だった らしいね.」
「え, どういうこと ですか ?」
「メカグループの モンスターなんて そんざいしない. ひとの つくったしぜんに てきおうして, モンスターは いきのびるんだ. そう, そのアルセーヌも.」
ドロスライムの しめつけから かいほうされた アルセーヌクロウは, つかれて ぐったり している.
「きみたちが フィールドワークに いっているあいだ、わたしも アルセーヌについて くわしくしらべていたんだ. いやぁ, インターネットは べんりだね.」
「えー ! じゃあ おれたちの くろう, むだだった じゃないですか !」
「はっはっは, そうでもないだろ, きょうぼうな ショウズくん ?」
「うっ…」
ショウズは じぶんの おこないを はじた.
「ランプ かして.」
そっけなく いう ほなみに しょうずは ランプを わたす.
ほなみは アルセーヌに あゆみよった.
「な, なにするきだ, ほなみ.」
「ねえ, わたしと ともだちに ならない ?」
「おい !? ほんきかよ.」
「しょうず うるさい.」
ぷいっと, アルセーヌクロウは かおを そむける.
「ははは, そうだよね.」
「ひとには ひとの, モンスターには モンスターの いきかたが ある. ふたりとも, きょうは ありがとう. これからも わたしの けんきゅうを てつだって くれるかい ?」
「はい.」
ホナミは げんきよく こたえた.
「まっ, おれに かかれば てごわい モンスターも ざっと こんなもんだ.」
「ちょうしに のるんじゃないぞ.」
わらいながら はかせの いえに かえる さんにんの うしろすがたを, アルセーヌクロウは ずっと みていた.
てんきの よい よくあさ.
ホナミは ろくじょうの じしつで めを さました.
「きのうは たのしかったなー. さあ, きょうは にちようびだし, のんびり ほんでも….」
ホナミが なにげなく まどの そとを ながめると, でんせんに きのうの アルセーヌクロウが とまっているのが みえた.
どうしたんだろう, ひょっとして きのうの けんかの つづきを ? どうしよう, わたし ランプ もってない….
そう あせる ほなみを むしして, まどに ちかづいた アルセーヌクロウ.
その あしには, なぜか ランプが にぎられていた.
おどろいて ほなみは まどを あけた.
「ひょっとして これ Dr. から もらってきたの ?」
「ハー.」
どうやら ほなみの てもちに なりたいようだ.
「じゃあ….」
ほなみは ランプを アルセーヌクロウに むけると, ひかりが アルセーヌを つつむ.
「ほなみー, Dr. から でんわよー.」
1かいから ははの こえが きこえる.
「はーい.」
きっと きのう ホナミが かえった あと, アルセーヌクロウが Dr. の いえの ランプを もっていった のだろう. Dr. の あわてる ようすが そうぞうできる.
はるをおえ, シナノキタウンの やまを, すべての いのちを, なつの かぜが つつむ. きもちを かいほうてきに してくれる ひろいそらと くもの した, くさきは あたらしい たびの はじまりを いわうように さざめいていた.