ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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年末になるにつれ、仕事が忙しくなっていって自由が少なくって辛いですね(泣)

今回はラプラスとフブキの回です。最後まで楽しんで見て頂けたら有難いです、ではどうぞ!


第32話『ラプ様、初めてのプラモデル』

六期生、holoXがデビューしホロライブマンションに入居してから一週間が経ち、ルイ達もわりとすんなり皆と打ち解けてくれていた。しかし、ラプに関しては最初にやられた手荒い歓迎がトラウマになってしまったらしく今でも六期生かホロメン以外の娘か俺にしか近づこうとしていたなかった。特に俺には四六時中引っ付いており、此処数日ずっと一緒に寝てあげてるが毎度夢にまで出てるのか酷くうなされている。

 

「全く、お前等があんな事するからラプがすっかり怯えてしまったじゃねぇか」

 

「うぅ~ごめんなさいぃ~……」

 

フブキも流石にやり過ぎたと反省してあれから何度かラプに謝ろうとするも、フブキの姿を見た瞬間韋駄天の如きスピードで逃げ去ってしまう。俺としては早く仲直りしてもらいたいんだけどなぁ……

 

―ガチャッ―

 

「パパァ~♪」

 

―トテトテ…ギュッ―

 

「おいこらラプ、ちゃんと部屋に入る時はノックしてから入れって」

 

「はーい♪ん?………なんでこいつもいるの?」

 

ラプが部屋に入っていきなり俺に抱きつくが、フブキの顔を見た瞬間一瞬嫌な顔をして俺の身体に顔を埋めていく。よっぽど嫌なんだろうなフブキの事……

 

「わ、私はレイくんの奥さんですから。ほらラプちゃん、レイくんがパパなら私はママですよ~♪」

 

「オマエ、ママチガウ。オマエ、キライ」

 

「そ、そんなぁ~……」

 

あらら、完全に嫌われてしまったみたいだな。まああんな熱した油ん中入れなんて言った相手を母親と呼べって無理があるし。文面だけ見たら完全に毒親だよな。

 

「フブキ、今回はお前が全面的に悪いんだから諦めな」

 

「ふえぇぇん……」

 

「ふん、泣いても許さんぞ」

 

……ラプも少し強気に言ってるがフブキの方を一切見ようとしないとこを見るとやっぱまだ怖いんだな?

 

「ところでパパ、今何をしてるんだ?」

 

「ん?あぁ、今積んでいたガンプラを組み立ててる最中だ。と言ってももうすぐ終わるけどな」

 

「ガンプラ?ガンプラって、あのガンダムのプラモデルの事か?」

 

「そうそう、そんで後はパーツを組み合わせて……よし出来た、ガンダムアストレアだ」

 

俺は折角の休みという事でフブキと積みプラしていたガンプラの中からガンダムアストレアを選んで組み立てていたところだ。因みに俺はTYPE-Fを、フブキは通常のトリコロールカラーのを作っていた。

 

 

『ガンダムアストレア』

機動戦士ガンダムOOPに登場した機体。エクシア等の第三世代機を開発する為に試験運用されていた機体であり、その姿はエクシアに近いが近接武器を多様しているエクシアとは違い砲撃武器等もある。OOPに登場した際はトリコロールカラーだが、OOFに登場した際は深紅へと変更されており、更にとある理由によりガンダムである事を隠す為にセンサーマスクという物を着用している。

 

「おぉー……」

 

完成したアストレアを手にとってラプが目を輝かせている。と言っても俺の作ったTYPE-Fだけを見てフブキの作ったアストレアには目もくれていない。

 

「ほ、ほらラプちゃん。私の作ったアストレアもどう「ねぇパパ、吾輩もガンプラ作ってみたいぞ!」うぅ~……」

 

「ラプも?作りたいって言ってくれるのは確かに嬉しいけど、今ある積みプラはそれぞれ皆作るの決めてるから余ってるのがないんだよなぁ……」

 

フブキがまだ泣いてるが今はほっとこう。それよりもラプがガンプラを作りたいと言ってくれたのは嬉しいが今この家にあるガンプラは皆それぞれが作る予定のある物ばかりで、あったとしてもRGやMG、PG等の難易度が高い物しか残ってない。流石に今までガンプラに触れて来なかったラプがこんな難易度高いのは無理だろ?そら達の時と違ってラプもまだ11歳なんだし。

 

「パパ、ガンプラ残ってないのか……?」

 

「うーん、最近だと店に行っても全然残ってないしなぁ……でも折角ラプが作りたいって言ってるし、明日は土曜でラプも学校が無いから駿○屋にでも行くか」

 

「ほんとぉ?流石吾輩の頼れるパパだな♪」

 

……うん、やっぱりラプって可愛らしいな。本当に子供を持つとこんな気持ちになるんだろうな。ま、それはともかく明日はラプを連れて買い物に行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ~、ラプちゃあぁ~ん……」

 

ラプに無視され続け既に心が折れかけてるフブキであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―翌日―

 

「おぉ~♪」

 

ずらっと並ぶプラモの山に目を輝かせているラプ。此処、○河屋は中古プラモが充実しており、中には激レアなキットも存在する程である。その分値段はお高くなってるが、それでも来てみる価値はあるな。

 

「凄いぞパパ!ガンプラがこんなに沢山あるなんて!」

 

「分かったからはしゃぐなって。他のお客さんに迷惑だろ?」

 

「はーい♪……で、なんでこいつも着いてきてるんだ?」

 

「そ、そんな事言わないでラプちゃん、私だってラプちゃんと親睦を深めたいだけなんだからぁ~……」

 

そうそう、今回はフブキも一緒に着いてきている。フブキとしてはこの間の事も謝りたいし、ラプとも仲良くしたいと思ってるがラプは相変わらず俺の後ろに隠れ引っ付いている。

 

「ほらラプ、今日はフブキがラプの為にガンプラ買ってくれるって言ってるし、この間の事だって反省してるんだし少しは許してやってくれ、な?」

 

「………高いの買っても文句言うなよ?」

 

「ッ!ありがとーラプちゃあぁん!」

 

「うおぉッ?!えぇい急に抱きつくなぁッ!!」

 

よっぽど嬉しかったのかフブキがラプに抱きつき、ラプが抗おうとじたばたしている。取り敢えずは仲直り出来たかな?

 

 

 

 

 

「うーん……」

 

「どうだラプ、何か良いのが見つかったか?」

 

「あ、パパ……いや、吾輩よく考えたらガンダム詳しくないから何が良いのが分からなくてな」

 

そっか、ラプはガンダム作品を見た事がないのか。ならSDとかなら詳しくなくても大丈夫だし作りやすいからオススメしようか。

 

「……お♪ねぇパパ、吾輩これが良いぞ!」

 

「お、漸く見つけたか……ってこれガンプラじゃないんだが?」

 

ラプが満面の笑みで見せて来たのはガンプラではなく、以前メルとちょこと一緒に作ったデジモンシリーズより『Figure-rise Standard Amplified オメガモンX抗体』だった。

 

 

『Figure-rise Standard Amplified オメガモンX抗体』

デジモンシリーズ初のフル3D映像作品『DIGITAL MONSTER X-evolution』で登場したロイヤルナイツの一体であるオメガモンがX抗体という新たな力を得てパワーアップした姿。その活躍は僅か数分にも満たなかったが、その格好良さとオメガモン単体での人気もあり長らく立体物を希望する声もあったが遂にプラモデルとして実現された。資料設定よりもマッシブになっており、両腕にある武器も厳つくなっている。

 

「吾輩、デジモンならこの間まで見てたからこのオメガモンっていうのも知ってるぞ♪」

 

「ま、まあラプがそれで良いって言うなら……(厳密に言えばそのオメガモンとは別物だけどな)」

 

でも本人が良ければそれで良いか。もう既に気に入って抱き締めてるし。

 

「あれ?ラプちゃんもガンプラ決めたの……ってそれデジモンじゃん?それで良いの?」

 

「うむ!さぁ、買ってくれるって言ったんだからよろしくな♪」

 

「はいはーい、って五千円?!け、結構するんですね……?」

 

そうなんだよな、Figure-rise Standard Amplifiedって結構値段張るんだよなぁ。確かに造形も拘ってるしパーツ数も多いけど、それでもHGと同じくらいのパーツ数でこれは高く感じるな、クオリティは高いから仕方ないのか?

 

ともかく俺達は買い物を済ませ自宅へと帰る事にした。帰る前に○っくりド○キーに寄って食事をしたがその時ハンバーグを食べてるラプが小動物っぽくて可愛いかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―帰宅―

 

「それじゃあパパ、早速ガンプラ作ろうではないか♪」

 

「正確にはガンプラではないがな。それじゃあ早速工具を……」

 

「あ、それならもう用意してありますよ。ラプちゃん、この初心者用の工具を使って下さい♪」

 

フブキは既にラプ用にニッパーやヤスリを用意してくれたようだ。流石にデザインナイフは危険だから用意はされてないな。

 

「うむ!ならまずは部品を取っていくぞ」

 

―バチバチバチンッ!―

 

「あぁッ?!ラプちゃんそんな適当に切ったらどれがどの部品か分からなくなっちゃうって!ちゃんと説明書通りやろ、ね?」

 

「う、うむ……ごめんなさい……」

 

最初は説明書も見ずに適当にパーツを切っていくラプだったが、フブキに注意され少しシュンとしながらも一緒に作り始めていく。なんだかんだで少しずつだが打ち解けはじめてるな。

 

「痛ッ?!」

 

「ッ!?お、おい大丈夫かラプ?!」

 

少し気を抜いてたらラプがニッパーで指を少し切ってしまった。幸い其処まで深くなさそうだが血が少し出てしまってる。

 

「ふえぇ、パパァ……」

 

「ちょ、ちょっと待ってろ、今救急箱を……」

 

「あ、レイくん大丈夫だよ。私今絆創膏持ってるから。ほらラプちゃん、指出してね」

 

そう言うとフブキはラプの指にティッシュを当てて血を拭き取り、其処から絆創膏を丁寧に巻いていく。

 

「ん、これで大丈夫♪」

 

「あ、ありがとう……///」

 

ラプが照れ臭そうにお礼を言って、フブキはニコニコと笑っている。さっきラプは否定していたが、まるで母親と娘だな。

 

「……ラプちゃん、この間の事は本当にごめんなさい。少しでもラプちゃん達と距離を縮めたいと思って何時も皆とやるようなノリでラプちゃんを驚かせてしまって……本当にごめんね」

 

「………もう二度とやらないなら許してやらん事もない」

 

「本当!?ありがとうラプちゃん♪」

 

「うがぁーーッ!抱きつくなぁ!!」

 

……どうやらもう大丈夫そうだな。なら俺も少し手伝って早く完成させるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ~……これが、吾輩のオメガモン!」

 

「うん、初めてにしてはうまく出来てるな。ゲート跡も綺麗に処理されている」

 

「良かったねラプちゃん♪凄く格好良いオメガモンの完成ですよぉ♪」

 

作り始めて三時間、漸くラプのオメガモンが完成した。やっぱりAmplifiedはかなり格好良いな、オリジナルにはないような追加デザインが良い味出してる。

 

「レイさーん、フブキィー、ラプちゃーんご飯だよ~!」

 

「あ、ミオの声。もうそんな時間だったんですね?」

 

「作り始めて結構経ってたみたいだな。それじゃあリビングに行くか」

 

ミオに呼ばれ、俺達はリビング奥にある食卓へと向かった。リビングに入ると既に良い匂いが広がっている、今日はどうやらオムライスみたいだな。

 

「それじゃあ食べるか…………?ラプ、どうかしたか?」

 

「………………」

 

何時もだったら俺の右隣の席に座って真っ先に食べるラプがオムライスをジーッと見つめたと思いきや、そのオムライスを持って俺の左隣の席に座ってるフブキの処に持っていき、そのままフブキの膝の上に座りだした。

 

「え?あ、あの、どうしたのラプちゃん?」

 

「……お前は吾輩のママなんだろ?だったら我輩に食べさせろ///」

 

「ッ!!ら、ラプちゃあぁーーーんッ!!ママはとっても嬉しいですよぉーーー♪」

 

「えぇい!抱きつかなくて良いからさっさと食わせろぉーーーーーッ!!///」

 

よっぽど嬉しかったのかラプをおもいっきり抱き締めるフブキに照れながらじたばたするラプ。そんな二人を見て他の娘達はポカンとした表情になっていた。ともあれ、フブキとラプが仲良くなってくれて良かったよ。さ、俺も飯食うか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……やっぱりあの女、気に入らない。お兄ちゃんは沙花叉のモノだもん。他の女になんて絶対に渡さないんだから………)

 

フブキとラプのやり取りを皆が微笑ましく見ている中、ただ一人だけ目の光を失くしながら睨む娘がいた。何やらまた、一波乱が起きそうな予感………




はい、という事でフブキ、ラプラスの母親になるの回でした。ただ今後もラプがフブキの事をママと呼ぶかは未定ですが(笑)

次回は沙花叉回となります。また気長に待って頂ければ幸いです、ではまた!
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