ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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年末になるにつれどんどん忙しくなってきてます。皆さんも体調管理はしっかり行って新年を迎えましょうね(笑)

今回はルイのメイン回です。最後まで呼んで頂けたのなら有難いです、ではどうぞ!


第35話『無礼講なブレイカー』

「ムムム…………」

 

「うーん…………」

 

「うぅー…………」

 

?何やってんだあの三人?リビングに下りてみたらルイとぼたんとミオが何やらガンプラと睨めっこしていたけど、一体何をしてるんだ?

 

「おーいお前等、一体何してんだよ?」

 

「あ、レイレイ。実は私も皆に触発されてガンプラを作ろうと思って、其処で偶々暇してたぼたん先輩とミオ先輩に手伝って貰おうかなって思ったんだけどね………」

 

「今余ってるのがこれ等しかなくて、どれを作ろうかなって話し合ってたんだよね」

 

ほう、どれどれ………成る程、『バトローグ』シリーズか。確かに一つ除いて誰も手を出してなかったな。

 

 

『ガンダムブレイカーバトローグ』

ガンダムシリーズの中でガンプラを題材にした作品の一つである。新シリーズと言えば聞こえは良いがその実態は過去に登場したガンプラのリデコとなっていて、入ってるランナーの半数以上が既存のガンプラの流用になってる。その為か現在四種類出ているが一つを除いて完売までに時間がかかった店も多かったという。

 

「確かにこれはあまり手を出す気になれなかったな……」

 

「え、どうして?どれも格好良い機体だと思うんだけど?」

 

「うーん……実はこのガンプラ達、過去に出たガンプラをベースに改造した物だからあまり特別感がないというか……」

 

「それに一度は完売したもののすぐにネットショッピングで定価で出回ってるから急いで作ろうという気になれないんだよね」

 

そう、これ等はやろうと思えば過去に出たガンプラを組み合わせれば作れそうな感じの、所謂キメラのようなガンプラだ。そのせいでいまいち特別感のないガンプラになってしまった感じがする。

 

「そうなんだ、でもそれはそれで面白そうね」

 

「まあガンプラ作った事ないならそうだろうな。んで、ルイはどれを作ろうと思ってんだ?」

 

「んーーー…………それじゃあこれにしようかしら」

 

お、『ガンダムヘリオス』か。確かに翼的にルイにぴったりかもな。

 

 

『ガンダムヘリオス』

ガンダムブレイカーバトローグの主人公フドウ・リュウセイが手掛けた機体。フリーダム、デスティニー、Xのパーツをミキシングされたこの機体は高火力の武装を保持している。中でも特徴的なのがフリーダムの羽が反転しており、バックパックに備えられたサテライトキャノンとあわせて四つの砲台と両手のパルマフィオキーナから放たれる砲撃は凄まじい破壊力を誇る。

 

「成る程ねぇ、確かに羽もあるし似合いそうな感じはするね」

 

「うん、それにルイさんholoXの女幹部って名乗ってるからこういった火力の高い武装とか似合うかも」

 

「ああ、ただ色がルイと真逆な感じがするから其処は塗装するしかないな」

 

「まあ其処は私というより私達秘密結社holoXに合うような色にする“からー”、色だけに♪」

 

…………出たよルイお得意のおやじギャグ。こいつ隙あらばすぐにこういったギャグを言い放ってくるんだよな、しかも大体滑るし。現にぼたんとミオも固まったまま動こうとしない。

 

「……ルイ、お前まだそんなおやじギャグ言ってるのか?」

 

「えぇ~、でもこれでこそ私って感じしない?それに今の結構自信あったんだけど?」

 

「え、今のギャグで自信あったの……?」

 

「一瞬場が凍りついたんだけど……」

 

本当によくポンポンおやじギャグ出てくるよな、しかも滑っても気にしてないところが凄いわ。

 

「まあいいや、俺もついでに作るとするか」

 

「お、レイレイも一緒に作るの?どれにするの?」

 

「そうだな……やっぱりこれかな?」

 

そう言って俺は残る三つの中から一つ選んで手に取る。

 

「あ、やっぱりレイさん『パーフェクトストライクフリーダム』にするんだ?」

 

「まあ、これが今回の目玉でもあるしな」

 

 

『ガンダムパーフェクトストライクフリーダム』

ガンダムブレイカーバトローグのヒロインの一人ミヤマ・サナがストライクフリーダムをベースに改造した機体。登場作品のSEEDで主人公キラが最初に乗ったストライクガンダムの武装ユニットを全て装着したパーフェクトストライクをイメージし近接、遠距離両方に対応し、更にバックパックのストライカーにはストライクフリーダムを象徴するスーパードラグーンが装着されており遠隔操作での攻撃も可能になっている。まさにパーフェクトの名に相応しい機体となっている。

 

「やっぱりね、レイっちなら絶対それ選ぶと思ったわ」

 

「まあこれが今回の目玉だし、やっぱこういった武装てんこ盛りの機体ってロマンを感じるからな、それに今作らないと暫く作るタイミング無さそうだしな」

 

ホント、このキットだけ争奪戦になってたしな。他のはわりとその日の夕方とかに行っても残ってたけどこれだけ売り切れてたし。しかも買った帰りで近くのベンチに座って商品の写真を撮ってすぐにフリマサイトで出品してた奴もいたし、おそらくは転売目的で買った奴も多いのだろう。許すまじ転売ヤーめ。

 

「んじゃ早速作るか。今日は夕方くらいに他の娘も帰って来るし、それまでには仮組みと下処理と洗浄は終わらせれるだろう」

 

今日は平日だから学校組は四時半ぐらいまで帰って来ないからゆっくり出来そうだな。因みにフブキとちょことマリンは昨日遅くまで配信してたせいか爆睡している。

 

「それじゃあガンプラルームに行きましょう、早くしないと作る時間がヘリオス(減ります)からね♪」

 

「…………ホントよくポンポン出てくるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―仮組み完了―

 

「よし、まずは仮組みは終了っと……ん?どうしたルイ、何かミスったか?」

 

「あ、ううん違うんだけど……やっぱりこの機体の羽が違和感あるなって思って」

 

「あぁ~確かに、なんでフリーダムの羽が反転して装着されてるんだろうね?」

 

「あれじゃない?一斉射撃する時に同じ場所に砲台が来ないようにするためじゃないかな?」

 

確かに、ヘリオスに着いてるフリーダムの羽は反転しているけどそうじゃなかったら肩の部分に砲台が集中してバランスが悪くなるし、そもそも互いが干渉しあって邪魔になってしまうな。

 

「とはいえ、このままだと確かに違和感出ちゃうよな。いっその事砲撃以外の時は羽をフリーダムと同じようにするか?」

 

「うーん……そうね。本当はなんとか背中の砲撃を腰にやる方法にしようと思ったけど、ガンプラ作るの初だし変に失敗したら嫌だから羽だけ反転して後は塗装だけにするわ」

 

それが良い。手際は良かったもののルイは今日が初のガンプラ作りなんだから下手に改造しようとしたら失敗する可能性の方が高い。此処は無難に作るのが一番だな。

 

「よし、仮組みを終えたし後は細かい処の処理をして洗浄して今日は終えるか」

 

「あ、ならルイさんウチ等も手伝うよ」

 

「え、ホントですか?」

 

「そうだね、ルイさんにはあたしもいろいろ聞きたい事もあるし、お喋りしながら一緒にやろうか♪」

 

お、ぼたんとミオがルイを手伝ってくれるみたいだな。なら俺も自分のを―~♪―って電話か?相手は……知らない番号だな。

 

「はい佐々木です……あぁ、お世話になってます。はい………えぇッ?!わ、分かりましたすぐに向かいます!」

 

「?レイっちどうかしたの?」

 

「いや、今ラプの通ってる学校から連絡があってな、どうやらラプが同じクラスの男子と喧嘩したらしい。だからこれからラプを引き取りに行くから俺のガンプラ片付けておいてくれないか?」

 

「う、うん分かった。レイレイ、ラプの事よろしくね」

 

言われなくても分かってるって。そんじゃさっさと向かいますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ラプちゃん一体何したんだろ?」

 

「さあ?ってかこういうのって普通実家とかに連絡いくんじゃないの?なんでレイっちの処に連絡がくるのさ?」

 

そう、いくらラプラスが玲二の事を父親のように慕ってるとは言え普通なら本当の両親に連絡がいく筈なのに、何故玲二に連絡がきたのだろうか?

 

「…………仕方ないわ、だってラプには本当の両親がいないんだから」

 

「え?本当の両親が……いない?」

 

「えぇ、ラプは物心ついた時から孤児院にいたのよ」

 

「「ッ?!」」

 

まさかのラプラスの出生を聞き驚く二人。確かにラプラスは現在小学生なのにホロライブに入ってこのホロライブマンションに住むようになるまでに両親との相談事等は一切なかったから不自然ではあったが、其処は玲二やYAGOOが予め手配していたものだと思っていたのだ。

 

「ラプは物心ついた時から既に両親がいなくて、代わりに院長や同じ境遇の子達はいたんだけど、それでもやっぱり親を求めてたんでしょうね。レイレイが父親になる前までは親なんていらないって維持張ってたけど、道行く親子を見て羨ましそうにしていたって院長も言ってたもの」

 

「それでラプラスって異様にレイっちに甘えてたんだ」

 

「ラプちゃんにとってレイさんは本当に父親のような存在になったんだね……」

 

両親がいないラプラスにとって優しくしてくれた玲二は実の父親同然の存在になっていた。そう思うと自分達が初日にやった手荒い歓迎が如何に愚かだったのか思い知らされてしまう二人だった。

 

「ウチ等、そんなラプちゃんに凄く申し訳ない事しちゃったな……」

 

「でもまあ皆には感謝してますよ、あの出会い方してなかったらもしかしたらラプもレイレイに甘えられてなかったかもしれないし」

 

「だとしてもだよね。本当ならあたし等が止めなきゃいけなかったのに六期生が来るってテンション上がってあんな事しちゃったし……」

 

あの時やった事によりラプラスは今でも自分達と距離を取ってしまっている。ラプラスの諸事情を知ってしまった今、余計に引け目を感じてしまうのであった。

 

「……そう思うならこれからはちゃんとラプの“母親”として頑張ってね。子は親の背中を見て育つと言いますから」

 

「?母親って、確かに前にフブキがラプちゃんと親子みたいな会話をしてましたけど……」

 

「あれ?聞いてないんですか?ラプはホロライブマンションに住む際に正式にレイレイの養子になったんですよ?」

 

「「………………………………………はあッ?!」」

 

今知らされた事実、ラプの玲二へのパパ呼びは形だけではなく正式な親子関係になっていたのである。そう、それが意味する事は……

 

「え、ちょっと待って……レイっちが正式に父親になったって事は……」

 

「それってウチ等も、ラプちゃんのお母さんになってたって事?!」

 

「そういう事、だから二人だけじゃなくて他の娘達もだけどこれからはラプの事、しっかり頼むわね♪」

 

唐突に自分達に娘が出来ていた事に同様を隠せない二人。ぼたんも珍しく顔が真っ赤になっている。

 

「う、ウチがラプちゃんのお母さん……///」

 

「そ、そう考えるとなんか照れるね///」

 

「あはは、二人とも顔真っ赤♪あ、それとこれも言い忘れてた事なんだけど……」

 

そう言ってルイはポケットから一枚の紙を出して二人に見せる。その紙は二人も見覚えのある物だ、なんだったらつい最近役所に提出したのだから。

 

そう、ルイが出したのは婚姻届だった。それも、玲二のサインもしっかり入ってる状態で。

 

「私もレイレイと結婚する事になったから、これから同じ妻としてよろしくね♪」

 

「「……………あ、はいこちらこそよろしく」」

 

「えぇッ?!なんか思ってた反応と違うんだけど!?てっきり驚くもんだと思ってたのに?!」

 

予想と違いあまりにもあっさりとした反応をする二人に驚き思わず立ち上がるルイ。

 

「いやだってね………」

 

「うん、大体予想ついてたし。なんだったら二日前にレイっちから話聞かされてたし」

 

「ウソォッ?!もう皆に伝わってるの!?折角サプライズで言おうと思ってたのにぃ~、ルイの“涙”腺崩壊しちゃうぅ~……」

 

思惑が外れてしまいしくしくと泣くルイ。しかししれっとおやじギャグを挟んでいる辺り流石である。

 

「………にしてもよく私がレイレイの事好きだなんて分かったわね?それにそれを分かった上で私もレイレイのハーレムに受け入れてくれるなんて」

 

「まあ、其処はあたし達も同じ感じだったからなんとなく分かるし………それに」

 

「最近のレイさん、夜が凄くなってきてウチ等だけじゃ手におえないようになってきちゃって……///」

 

「え、それって……///」

 

ルイが聞き返すもぼたんとミオは顔を赤くし顔を伏せるだけ。もうこの時点で何が言いたいのか大体察しがついたのでルイもこれ以上は追及しない事にした。

 

「そ、それよりルイさんってレイさんの中学生時代を知ってるんだよね?良かったらその頃のレイさんの話を聞かせてもらっても良いかな?ウチ等も大学時代の話を聞かせてあげるから」

 

「あたしも高校時代のレイっちの話ならいくらでも聞かせてあげるよ♪」

 

「ホント?ならレイレイの中学時代のエピソードを教えてあげようかな~♪まずはそうね……私とレイレイが出会うきっかけになった差別教師制裁事件の話からしようかしら?」

 

こうして三人は玲二との出会いの話で盛り上がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―その後―

 

「それでラプちゃん学校で何があったんですか?」

 

「ああ、なんでもクラスの男子にカンチョーされて怒ってやり返してそれで喧嘩になったんだと」

 

「な、なんか思ってたより下らない事だったんですね?」

 

だろ?俺も何事かと思って慌てて行ってみれば物凄く下らなくて思わず頭を抱えてしまった。取り敢えず大事にならなくて良かったよ。にしても……

 

「はいラプちゃん、今日はラプちゃんの大好きなハンバーグだよ~♪ママ張り切っておっきいの作っちゃったよ~♪」

 

「はいラプラス、野菜も食べないと大きくなれないんだからしっかり食べような~♪」

 

「ほらラプちゃん、今日は食後にプリンも用意してるから後でママと食べましょうね~♪」

 

「な、なんだお前等急にどうしたんだ?!というか幹部、お前は別に吾輩のママではないだろぉッ!?」

 

「………何してんだあれ?」

 

「なんでもラプちゃんがレイくんの養子になってたって知って自分達もママとして接しようって事になったみたいで」

 

なんじゃそりゃ?まあ母親として頑張るのは良いがあまりラプを困惑させるなよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―二日後―

 

「トップコートも乾いたし、後は組み立てて……よし、完成だ」

 

「うん、私達holoXの象徴『ガンダムホロックス』の完成ね♪」

 

あれから塗装を施しトップコートも噴いて漸くルイのガンプラが完成した。今回は初の組み立てと塗装だったがかなりうまくいったみたいだな。

 

 

『ガンダムホロックス』

ガンダムヘリオスのカラーをメインにガンメタブラックとパープルメタリックで塗装し、一部メタリックレッドとクリアピンクとシルバーとスカイブルーでラインを描き六期生holoXを象徴するカラーリングに仕上げた。

 

「うわぁ、オリジナルのカラーよりこっちの方がウチは好きだなぁ♪」

 

「確かに、六期生のイメージがしっかり出てるね」

 

「ええ、これで無事私の初ガンプラは終了ね。本当ならレイレイのガンプラと並べたかったけど」

 

「すまん、急にやりたい事思いついてな、その為のガンプラが届くまで保留にする事にしたんだ」

 

届くのも来週になるみたいだし、パーフェクトストライクフリーダムはそれまでお預けだな。

 

「兎に角これでルイのガンプラ作りは終わったし、折角だから昼飯は出前でも取るか」

 

「あ、ならウチウー○ーイー○に注文するね、何食べる?」

 

「そうねぇ……じゃあ私は“華麗”にカレーにしよっかな♪」

 

「結局最後までダジャレなんだね……?」

 

本当に懲りないよな……まあそれがルイの良い処なんだが。

 

こうしてルイの初のガンプラ作りは無事に終了するのであった。今度はholoX皆と作れたら良いな。




はい、という事でルイのヘリオス製作回でした♪

最近裏話の筆記も進んでないので近い内に更新しようかと思います。

次回はholoXの用心棒いろはの回です。次回も気長に待って頂けたなら幸いです、ではまた!
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