ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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自分雪国に住んでいて今朝も雪かきしてから仕事に向かってます。こういう時だけ暖かい地域で生まれたかったなと感じてしまいます。

さて、今回はあおぎり高校での出来事です。最後まで楽しんで見て頂けたら有難いです、ではどうぞ!


第39話『あおぎり高校からの挑戦状』

俺が伝説の神羅族と発覚し、その秘密を守る為にこのホロライブタウンに移住し始めて早くも二週間が経った。最初こそ新しい街で戸惑う事もあるかと思ったが、街にいる多くの人が俺の知り合いというのと悪意のある奴がいないお陰か皆すんなり馴染めていった。

 

しかもこの街で抗争相手がいないという事でココも桐生会にずっといる必要もなくなり今では限定的だが復帰を果たすようになってくれた。これはファンも喜んでいたから本当に良かったな。

 

さて、そんな事は置いといて、今回は少し用事がありとある場所へとやって来ていた。それは……

 

「……此処か、あおぎり高校っていうのは」

 

この街唯一の高校『あおぎり高校』である。元々は街外れにある小さな高校だったが、この島に移動した事により元々学校に通っていた高校生組は皆この学校に通う事になった。しかし今日は日曜日、普通だったら部活をする生徒以外はいない筈なんだが、そんな中俺が此処に来た理由は手に持っていた手紙……果たし状を渡されたからである。

 

「……今時果たし状って。一体何なんだよこんな休日の昼間から呼び出すって?今日は折角手に入ったガンプラ作ろうと思ってたのに、はぁ………」

 

「まあまあ、そんなめんどくさそうにしないで取り敢えず行ってあげれば良いんじゃない?」

 

「そうなのです、それに一度会っておけばしつこく迫られる事もないのです」

 

めんどくさがる俺に一緒に着いて来たすいせいとるしあが宥めてくれる。多分こいつ等が一緒に着いて来てなかったら途中で帰ってたけど、こいつ等が今通ってる学校も見てみたかったのもあったし仕方なく来たんだが………で?肝心の差出人は何処にいるんだ?確か校門の前で待ってるって書いてたんだが……

 

「はぁーっはっはっはっは!!よく来たな佐々木玲二ぃッ!」

 

「「「ッ?!」」」

 

突然大きな声で呼ばれ、その声のした校舎の屋上を見ると、其処には白い服に白髪の女が高笑いしながらこちらを見下ろしていた。あいつか?こんな果たし状を差し出した奴は?

 

「今からそっちに行くから待ってろぉッ!トゥッ!!」

 

「えぇッ?!」

 

「嘘だろ!?」

 

「屋上から飛び降りた?!」

 

なんと女はいきなり屋上から飛び降りて大の字になって急降下する。まさかこいつ、獣人族か!?このまま地面に着地するつもりで………!?

 

―ドッゴオォォォォォォォォォォォンッ!!―

 

っておもいっきり地面に落ちたし?!しかもギャグマンガでよく見る人型のクレーターが出来てるし!?ってそんな事はいいから早く助けねぇとッ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ~、上手く着地出来ると思ってたんですけどねぇ~♪」

 

「なんで地面にめり込んだのに無傷なのこの人……?」

 

「もしかしてこの人獣人?いやでも特に変なところないし……」

 

あれから救出しようと近づいてみたがなんとこいつ、自力で起き上がりしかも無傷だった。どういう身体してんだよ?

 

「という事で改めましてようこそあおぎり高校へ佐々木玲二さん!大代は二年生の大代真白でーす!」

 

「な、なんか喧しい奴だな………ところで大代、この果たし状はお前が出したのか?」

 

「あ、それですか?それは魂子先輩が出した物ですね。大代は魂子先輩から今日は玲二さんが来ると話を聞いてたので一足先に玲二さんを見に来たんですよね」

 

魂子?そいつがこの果たし状の差出人か。取り敢えずこいつ『大代真白』は居場所知ってそうだし、案内してもらうか。

 

「だったら大代、済まないがその魂子って奴の所に案内してもらってもいいか?俺達は今日はそいつに呼び出されて此処に来たんだ、そいつも此処にいるんだろ?」

 

「わっかりましたー!では大代達の溜まり場に案内しますね~♪」

 

なんだか元気な奴だな。まるでスバルの元気さとロボ子の頑丈さとマリンの年増感足した感じだ………こんな事言ったらマリンに○されそうだから止めとこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着きましたよー、此処が真白達の溜まり場の資料室でーす!」

 

「へぇ、この学校こんな所あったんだ?」

 

「るしあ達こっち側来た事なかったから知らなかったなぁ」

 

へぇ、すいせい達も知らなかったのか?確かに此処に来る際他の教室から離れてたし、よっぽど用事がない限り此処には来ないか。それにしても随分立派な資料室だな、他の教室の扉より豪華な装飾されてるのはなんでだ?

 

―コンコンッ―

 

「魂子せんぱーい!魂子先輩にお客さんですよぉ~」

 

―シィーーン………―

 

「……あれ?いないのか?おーい魂子せんぱーい!!」

 

大代が扉をドンドン叩くも全く反応がない。なんだよ、人の事呼んどいて留守なのか?

 

「ほら魂子せんぱーいッ!!いい加減いるなら出てきて「うるっせえぇぇぇぇぇぇぇッ!!」うぼぁッ?!」

 

な、なんだ?!いきなり叫び声と共に扉がぶっ飛んだ?!しかもそれによって大代が巻き込まれてるし!?

 

「……ったく大代よぉ?こっちは着替え中だってのに外からギャーギャーうるさいっての」

 

そして資料室の中から前髪で左目が隠れた女の子が不機嫌そうに姿を現した。どうやらこいつが扉をぶっ飛ばしたみたいだが、もしかして果たし状送ってきたのはこいつか?

 

「な、なぁ……?」

 

「あぁ?なんだテメェ、こっちは今忙し………………ッ?!」

 

?どうしたんだ?急にこっち見て固まってしまったが……あれ?めっちゃ顔真っ赤になっていってる。

 

「あ、あああああああああの!?あ、貴方はもしかして佐々木玲二、さんですか………?」

 

「あ、あぁ確かに俺が佐々木だけど?」

 

俺がそう答えると女の子は更に顔が真っ赤になり慌てて資料室へと戻っていった。一体なんなんだ?そんな事考えてたら……

 

「ンッンンッ!………はじめまして玲二さぁん♪私があおぎり高校三年生の音霊魂子でぇーす♡」

 

「「「いや無理があるだろッ?!」」」

 

さっきの女の子『音霊魂子』がかなり気合いの入ったドレスを着て凄い甘い猫なで声を出しながら再び現れた。いやるしあも結構な猫被りだが此処までの猫被りは見た事がない。

 

「えぇ~?魂子無理なんてしてないですよぉ~?今日も玲二さんに会えると思ってウキウキしてたんですからぁ~♪」

 

「その割には今機嫌悪そうに扉ごと後輩吹っ飛ばさなかったか?」

 

「そんなの気のせいですよ玲二さぁん♪さ、早く中に入って下さぁい♪」

 

「な、なんか凄いキャラだね……」

 

「るしあももしかして、端から見たらこんな感じなの?……もう猫被るの止めようかな?」

 

猫被りキャラの自分でさえドン引きするほどの猫被りな音霊を見てるしあも今後のイメージを変えようかと本気で考えてる。と言ってもるしあの場合素の状態が既に認知されてるけどな。そして音霊よ、後輩の事はほったらかしで良いのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では改めまして玲二さん、ようこそあおぎり高校へ!」

 

「ようこそ佐々木さん、お待ちしてました♪」

 

「ふあぁ~♪これが本物の佐々木さんなんですね♪」

 

資料室に入ると音霊以外に赤毛の女の子とぺこらと同じ兎の獣人の娘が出迎えてくれた。兎の娘はなんか俺の事をキラキラした目でめっちゃ見てるけど、そんな大それた人間じゃねぇぞ?

 

「えっと、まずは自己紹介ですね。私は石狩あかりです、魂子先輩と同じ三年生で写真部に所属してます。よろしくお願いします佐々木さん♪」

 

「改めまして、はじめまして佐々木さん。一年生の山黒音玄です、よろしくお願いします♪」

 

そして赤毛の女の子『石狩あかり』と兎の女の子『山黒音玄』が俺達に向かって自己紹介しながらお辞儀をしてきた。この娘達は大代と音霊に比べたらまともそうだな。

 

「ああよろしくな。ところで音霊、この果たし状はお前が出したんだよな?」

 

「あ、確かにそれは私が出した物ですね。それと玲二さん、私の事は魂子って呼んで下さい♪」

 

「……いや、それはまだ遠慮しておく。それよりなんなんだこの果たし状は?読んでて意味が分からなかったぞ?」

 

「?玲二くん、意味が分からないってどういう事?」

 

いやそのままの意味だよすいせい。取り敢えず読んでみたら分かるから果たし状をすいせいとるしあに見せていく。

 

「えっと……

『拝啓、麗しの佐々木玲二様。昨今の貴方様の益々のご活躍大変喜ばしく思います。さて、この度は私達あおぎり高校アイドルチームと貴方様とで勝負をして頂きたくこの果たし状を送りします。この勝負で私達が勝てば私達を貴方様の伴侶として迎えて頂きたいと思います。そして負けた場合は私達の身体を貴方様に差し出したいと思っております。何卒よろしくお願いします』………はあッ?!何だよこれ?!」

 

「何なのさこの内容?!これだと勝っても負けても玲二さんのモノになるって言ってるもんじゃん?!」

 

「何を言ってるんですか!?伴侶になるのと身体だけの関係は全然違いますよ!」

 

いや確かに違うけど力説されても困るわ。だがこれだと確かにどっちにしろ音霊達にとって都合の良い方にしか転ばないよな?

 

「ほら魂子先輩、やっぱり止めましょうよ。佐々木さんだって困惑してるじゃないですか?」

 

「そうですよ、それにこれだと僕達まで佐々木さんと付き合う事になるじゃないですか?」

 

「はあッ?!何だよお前等、玲二さんと結婚出来るチャンスなんだぞ!?お前等だって玲二さんの事好きだって言ってたじゃねぇか?!」

 

「それはあくまで同業者として尊敬出来る人だってだけですよ。それに私達彼氏いますし」

 

―ピシッ………!―

 

あ、なんか音霊が固まってしまったな。てか二人に彼氏がいるのに知らずにこんな内容で出してきたのか?

 

「か、彼氏?お前等、彼氏なんていたのか……?」

 

「いやそりゃ彼氏ぐらいいますよ?てか前にも言ったじゃないですか?」

 

「え?え?あれってドッキリとかじゃなかったの……?」

 

「ドッキリだったらとっくにネタばらししてるでしょ?それに何度もデートした話をしてたじゃん?」

 

……なんか石狩と山黒の話を聞いて音霊が白くなっていく。同じチームなのに彼氏がいた事がよっぽどショックだったんだろうな。

 

「…………もうこうなったら私だけでいいですよ!玲二さん、私を貰って下さいッ!!」

 

「おいッ!!何勝手な事言ってんだテメェッ!?」

 

「玲二くんは私達の旦那さんだよ!今日会ったばっかのお前に渡すワケねぇだろッ!!」

 

「うっせぇッ!!おっぺぇのねぇ奴は引っ込んでろッ!!」

 

「「んだとゴルァッ!?」」

 

あーあー、すいせいとるしあに胸で煽るってこいつ結構命知らずだな。どうなっても知らんぞ?

 

「上等だゴルァッ!だったら私達が代わりに相手になってやんよぉッ!!」

 

「もしテメェが負けたら全裸で校舎一週してもらうかんなぁ!?」

 

「上等だオラァッ!こっちが勝ったら玲二さん貰って更にオメェ等の胸にまな板シール貼ってやるぁッ!!」

 

いやなんだその賭け?とても女の子がするような内容じゃねぇだろ?

 

「すみません佐々木さん、私達のリーダーが馬鹿な事に巻き込んでしまって……」

 

「まあそれは良いんだが……石狩も大変だよな?あんなノリで毎回音霊に付き合ってるんだろ?」

 

「まあ、先輩のバカは今に始まった事じゃないんですけどね。こんな事ばっかしてるから留年しちゃうんだから」

 

あ、音霊って留年してんのか?だから同じ学年の石狩が音霊の事先輩って呼んでたのか。

 

「それじゃ佐々木さん、勝負はあの三人が行うみたいですから僕達はこっちでお茶しましょう♪」

 

「ん?ああ分かった、お言葉に甘えて頂くとしよう」

 

本当に良い娘達だな、こんな娘と付き合っている彼氏は幸せ者だろうな。

 

「「………………」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(フッ、バカだね魂子先輩は。あんなガツガツ迫っていったら玲二さん引くに決まってんじゃん?此処は一歩引いたところから自然なアプローチをしつつ、彼氏と別れたなんて言って慰めてもらうのが一番効果があるってのに♪)

 

(せいぜい魂子先輩は玲二さんの奥さん達と揉めていれば良いんです。その間に僕達は玲二さんとの距離を徐々に積めていくんだから♪)

 

否、実は密かに玲二を狙ってた二人。実際彼氏がいるというのも玲二を狙ってるというのを悟られない為の嘘であり、その思惑により二人は自然な感じで玲二とお茶する事になった。なんとも強かな二人である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?一体どんな対決するのさ?すいちゃん的にはテトリスとかが良いんだけどなぁ~♪」

 

「いやそれあんたのめっちゃ得意な分野でしょ?!配信見てたから知ってんぞ!そうじゃなくて、玲二さんと言えばそう!ガンプラと言う事で、今回はこのガンプラを如何に格好良く仕上げた方が勝ちって事でどうよッ!?」

 

ほう、ガンプラバトルか。そう言えば久しくガンプラでの対決ってなかったよな…………ってこれって

 

「……なあ音霊、これガンプラではないんだが?」

 

「……え?これガンダムのプラモじゃないの?模型屋行ったらガンダムの処にあったんだけど?」

 

「いや、確かにロボット系として同じ処に並ばれがちだが……これ『30 MINUTES MISSIONS』だぞ」

 

 

『30 MINUTES MISSIONS』

時間を忘れて挑む30分をコンセプトに作られたプラモデルシリーズ。その内容はガンダムのような主役機ではなく量産型をモチーフとしており武装だけでなくカラーバリエーションもかなり豊富で自分だけのオリジナル機体を作る事も可能、更に作りやすさもあってプラモ初心者でも手に取りやすいシリーズである。

 

「さ、さーてぃーみにっつ?」

 

「要は自分だけのオリジナル量産型機体を作ろうっていうコンセプトで出来た物でガンダムではない、というよりガンダムとは関係のないシリーズだな」

 

「でもガンプラのパーツと同じ軸を使ってるから互換性は結構あるよね?すいちゃんも結構作ってるけどかなり面白いよ♪」

 

「るしあも前々から気になってはいたけど実際作るのは初めてですね」

 

「そ、そうなんだ。これ、ガンダムじゃないんだ……?」

 

まあ確かに知らない人が初めて見るとガンプラと間違えるのか?売り場も大体近いし。にしてもこれ結構買ったな、大体のパーツと機体揃ってるぞ?

 

「ほらだから言ったじゃん先輩?これガンダムじゃないんじゃないかって」

 

「う、うるさい!こうなったらサーティワンだかなんだか知らんがこれで格好良い機体作った方が勝ちだ!」

 

いやサーティワンだとアイスになっちまうぞ?でもこれはこれで面白そうだな、こういうのはセンスが問われるから三人がどういった機体を作るかは楽しみだ。

 

「それじゃあ私は……この黒色のヤツにしようかな」

 

「ならすいちゃんはこの青い『アルト』にしようっと♪」

 

「ならるしあはこの『スピナティア』にするです♪」

 

成る程、すいせいは『アルト』、るしあは『スピナティア』か。確かアルトが地球軍でスピナティアがマクシオン軍の機体だったか?そして音霊のは『ポルタノヴァ』か。これはこれは確かバイロン軍の機体だったか?流石に詳しい設定までは覚えてないな……

 

「それじゃあ制限時間は一時間、使うのはニッパーとヤスリのみでメインのキットさえ使っていれば他のパーツは何を使っても構わない。最終的に玲二さんの審査によって勝敗を決める、これで良いよね?」

 

「オッケー、構わないよ」

 

「るしあも問題ないよ」

 

「よっしゃあッ!それじゃあ早速始めるぞ!」

 

こうして三人によるプラモバトルが始まった。さて、どんなのが出来るのやら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―一時間後―

 

「へぇ、音玄って兎じゃなくてヤギの獣人だったのか?」

 

「はい、と言っても僕もそれを知ったのつい最近なんですよね」

 

そうなのか?にしてもかなり変わった娘だな音玄って。一度死んで絵画に憑依して、そして死霊使いに生前の肉体を貰って蘇るなんて。かなり波乱万丈な人生?を送ってんだな。

 

「そうだ玲二さん、今度私の写真の被写体になってくれませんか?玲二さんなら絶対に良い写真が出来る気がして……どうでしょうか?」

 

「ん?それくらいなら構わないが……」

 

「やった♪では来週辺りお願いしますね(フフフ♪この一時間で自然な流れで名前を呼びあうようになったし、写真撮影の約束も取り付けた!これは脈ありと捉えてもいいのでは?!)」

 

(やっぱり僕の思った通り、玲二さん僕の経歴を聞いても引かずにいてくれた♪これはもう一気に……いやいや、慌てて失敗してもダメだし、此処はじっくり距離を積めてかないと!)

 

………なんか二人から変な気を感じるが、気のせいだと思いたい。さて、そろそろ一時間経ったけどあいつ等どうなったんだ?

 

―ガチャッ―

 

「終わったぁー!」

 

「いやぁ、どんな改造するか悩んじゃった♪」

 

「けどお陰で納得出来る機体が出来たのです♪」

 

お、どうやら終わったみたいだな。さて、どんなのが出来たのやら?

 

「それじゃあまずは私からだ!これが私の機体『ポルタウロスノヴァ』だ!」

 

 

『ポルタウロスノヴァ』

ポルタノヴァ(黒)の腰の後ろに更にポルタノヴァの一部のパーツを付け足してケンタウロスのような人馬形態になり、さらに両腕や胴体にはシエルノヴァ士官部隊用オプションパーツ(レッド)が備え付けられている。

 

「ほう、人馬形態とはな。初めて作る割には大胆な改造だな?」

 

「なんかガンダムのアニメ見てたらこんなケンタウロスみたいな機体出てたから真似してみましたぁ♪玲二さん、どうですかぁ~?」

 

ケンタウロスみたいな機体……ああ、バルバタウロスか。確かに似てるような気もするが、それにしても大胆な改造だよな。

 

「ふん!それがどうした!?すいちゃんのは最強のアルト、その名も『アルトシューティングスター』だ!」

 

 

『アルトシューティングスター』

アルト(青)に指揮官用オプションアーマー(黒)とオプションバックパック1、そして足にはマルチブースターユニットを装着させた完全飛行型の機体に仕上がっている。更に武装としてガトリング砲のような武器を持っていてなんとなくすいせいっぽい機体だ。

 

「スゲェな、これ完全な飛行戦特化の機体か」

 

「そう!空を駆けるこの機体は正に流れ星!すいちゃんにぴったりでしょ♪」

 

確かにすいせいのイメージっぽいな、特にこのガトリング砲みたいなゴツい武器をチョイスする辺りが。

 

「最後はるしあ機体、『スピナティアブラッディ』だよ」

 

 

『スピナティアブラッディ』

スピナティア(アサシン仕様)にマルチウィングを装着、更にカスタマイズウェポンズの魔法武装で鎌と魔方陣の盾、マジックサークルを装備させロボットながらもファンタジー要素を加えた機体に仕上がっている。

 

「へえ、なんだか二人とは路線が違うがこれも格好良いな」

 

「るしあもこのカスタムは気に入ったのです♪本当だったら塗装とかもしたかったのですが、今回はカスタムのみの対決なので仕方ないのです……それで玲二さん、誰の機体が一番良かったですか?」

 

ふむ、誰の機体が一番か………難しいところだな、どれも良い味出してんだよなぁ………うん、決めた。

 

「済まないが、この勝負引き分けだ」

 

「「「えぇーーーッ?!引き分けぇッ?!」」」

 

「ああ、三人ともどれも良い感じの改造出来てたし、何よりもそれぞれの機体の良さを引き出してたからな。これを優劣つけるなんて俺には無理だわ」

 

「確かに魂子先輩にしては立派な機体だよね」

 

「うん、それにお二人の改造も素晴らしいですし、これは引き分けが良いと思います」

 

あかりと音玄も同意してくれた為か、三人は納得はしてないものの仕方なく諦めたようだ。

 

「うぅ……し、仕方ないですね。だったら次こそは勝って玲二さんと結婚してみせますからね!」

 

「ハッ!上等だコラァッ!こっちこそ次こそ勝って全裸で街一週させてやるよぉッ!!」

 

……そういやそんな賭けしてたな。てかるしあよ、罰が重くなってねぇかそれ?兎に角これで音霊とすいせいとるしあの対決は終了した事だし、今日はこれで帰るとするか。

 

「よし、折角だから皆でパフェでも食いに行くか。今日は俺が奢ってやるよ」

 

「ホントッ!?やっぱ玲二くんって優しいねぇ♪」

 

「流石るしあ達の旦那さんなのです♪」

 

「玲二さんありがとうございます♪」

 

「ほら魂子先輩、いつまでも悔しがってないで行きますよ?」

 

「うぅ~ッ!次こそは絶対勝つぞぉーーーッ!!」

 

いろいろとゴタゴタしてたけど今日は三人とも頑張ったし、これぐらいの労いがないとな………はて、なんか忘れてる気がするんだが?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おぉ~い、大代の事忘れてないですかぁ~………ガクッ」

 

先輩にぶっ飛ばされてしまった大代は翌朝先生に発見されるまで皆から忘れ去られてしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―オマケ―

 

「それにしても石狩先輩とねくろんに彼氏がいたなんてねぇ~?」

 

「まあ、そりゃ彼氏ぐらいはね」

 

「クソゥ……この私を差し置いて彼氏なんて作りやがってぇ~ッ!」

 

「まあ魂子先輩もこれに懲りたら高望みしないで彼氏でも見つけたら良いじゃん?」

 

―ヒラッ……―

 

「ん?おい石狩、なんか写真落とし…………ッ?!」

 

あかりが落とした写真……それはとびっきりの笑顔で玲二と写っているあかりと音玄の写真だった。ご丁寧に腕まで組んでいる。

 

「……おい石狩、ねくろん?テメェ等彼氏いるって言ったのになんだよこの写真?」

 

「あ、やっべ……」

 

自分の不注意でとっておきの写真を見られてしまい、それを魂子に問い詰められ二人は開き直って彼氏なんて嘘だったのと自分達も玲二を狙ってると言うと暫くの間あおぎり高校の中で揉め事が繰り広げられるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―オマケ2―

 

「だから僕はご主人様の婚約者なんだからお義兄さんに会わせてよッ!!」

 

「い、いやそんな事言われても困ります!?」

 

「……なんだあれ?」

 

「なんでも会長の義弟さんの婚約者だと名乗って会長に会わせろってさっきからしつこく言ってきてるらしいんだ」

 

「なんだそれ?」

 

本土に残され、みしろからの電話でホロライブタウンに移住した事を聞いたたまきはその発端である劉斗に会いに来たが案の定まともに相手にされてなかった。




はい、という事で30mm対決でした!このシリーズ初心者でも作りやすく改造の幅が広いので是非オススメしたいキットです♪

次回は遂にあの時が………!?

次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!
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