ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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今回は過去話となります。本当は前回やったアンケートの上位五名というつもりだったのですが、意外と多くの投票を頂いたので投票数20を越えた娘全員書く事にしました!とはいえまとめて書くと長いので二話に分けてお送りします。

それではどうぞ!


第44話『貴方と出会って2』

ホロライブに所属するスタッフとアイドル。彼等はどのようにして出会い、そして惹かれていったのか?今回はそんな彼女達との出会いを振り返って見てみよう。

 

 

 

 

 

―6.AZKi―

 

アズキが玲二さんの事を好きになった理由ですか?そんな、多分聞いても面白くないと思いますが……え、それでも良いですって?わ、分かりました。あれはそうですね、アズキがホロライブに所属し始めた頃の話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数年前―

 

(……うぅ、アズキこれから本当にアイドルとしてデビューするんだよね?なんか緊張するなぁ……)

 

当時のアズキはまだ出来たばかりのホロライブのオーディションを受けて、そして最終審査まで残り見事に合格する事が出来た。そしてその中でも音楽に特化したチーム『イノナカミュージック』という場所に配属される事になり、この日はその契約を結ぶ為に事務所へとやって来ていたんだけど……

 

(だ、大丈夫!落ち着いていれば絶対メジャーデビュー出来る!落ち着けアズキ!落ち着……うぅ~、やっぱり緊張するぅ~……)

 

初めてのアイドルデビューなのと当時まだ其処まで名前が知られていない事務所に所属した事でアズキは不安と緊張にずっと悩まされていた。本当にこの事務所で大丈夫だったのかな?本当にアズキなんかがメジャーデビュー出来るのかな?そんな不安がずっとアズキに押し寄せてくる。今すぐにでも話をなかった事にして逃げ出したい、そう思ってしまう程でした。でも……

 

「あれ?見ない顔だけど……ひょっとして君が新人アイドルの娘かな?」

 

「え……あ、は、はい!あ、AZKiと言います、よろしくお願いします!」

 

「AZKiね、俺が今日から君のサポートをする佐々木だ。と言っても俺も新米だからお互いに頑張っていこうな」

 

そう言ってやって来た男性スタッフである佐々木さんはアズキに笑顔で手を差し伸べてくれた。これが、アズキが初めて玲二さんと出会った瞬間だったんだ。

 

それからは最初こそは躓きもあったんだけど、玲二さんは一生懸命アズキの事をサポートしてくれた。当初はまだ人員も少なかったから玲二さんがマネージメントも全て行ってくれて、そのお陰でアズキは早い段階でオリ曲を出す事が出来たんだけど……それでもその時まではアズキの中では玲二さんは頼れるスタッフさんというイメージしかなかったんだよね。

 

そしてアズキが玲二さんの事を意識するようになったのは、意外と単純な事だった。ある日アズキが収録を終えて帰ろうとした時に、事務所の休憩室のテーブルにあった箱に目が行き手に取った事が切っ掛けだったんです。

 

「……フリーダムとストライクの箱?これって確かガンダムのプラモデル……だよね?」

 

其処に置かれていたのはストライクとフリーダムのプラモデルだった。昔親戚の叔父さんが見ていたガンダムの中でアズキが最も惹かれ何度も見たSEEDに出てきた主人公キラのMS。でもそのプラモデルがなんで此処に?

 

「お?なんだアズキ、ガンプラに興味でもあるのか?」

 

「え?あ、佐々木さん。もしかしてこのガンダムのプラモデル、佐々木さんのですか?」

 

「ああ、済まんな。他の仕事してたらそれをしまうのすっかり忘れてたわ」

 

そう言うと玲二さんはアズキからストライクとフリーダムの箱を受け取ると自分のバッグにしまってしまった。もう少し見たかったな………

 

「………アズキ、もしかして本当にガンプラに興味があるのか?」

 

「え………い、いえ!ただストライクやフリーダムって懐かしいなって思っちゃって……」

 

「ふーん、そっか。それにしてもアズキ、このガンダム達の事知ってたんだな?懐かしいって言ってたし、もしかして昔見た事あるのか?」

 

「あ、はい。昔叔父さんから見せてもらって、それからずっと惹かれて何度も見た事があります……///」

 

ど、どうしよう……やっぱり女の子がガンダム好きって変かな?男っぽい趣味で変とか思われちゃったかな……?

 

「そうなのか………なあアズキ、良かったら俺にこのガンダムの出てた作品の事教えてもらって良いか?」

 

「え?あ、大丈夫ですけど……」

 

「そっか良かった。俺実は兄貴からガンダムの事色々聞いたんだけどいろんな作品一辺に教えられたせいで機体くらいしか覚えてなくてストーリーが殆ど分からないからさ、教えてもらえたらとても有難いわ」

 

……この人、アズキがガンダムSEEDが好きだって知っても引くどころかアズキにSEEDの話を聞いてくるなんて……今までそんな事なかったから、ちょっと嬉しいな♪

 

こうしてアズキは玲二さんと時間が許す限りSEEDの話をして盛り上がり、話が終わる頃にはアズキも玲二さんの事は名前で呼ぶくらい親しくなれた。それからアズキは玲二さんと一緒に仕事をしながら合間の時間でガンダムトークを楽しんでいる内に段々と玲二さんに惹かれていたんだ。いつまでもこんな関係が続けば良いなって思う程に……でも、それは突然終わりを告げた。

 

「え……他の娘の担当に戻る……?」

 

「ああ、元々俺はイノナカミュージックには仕事内容を覚える為の研修に来てたから、もうそれも終わったし元々受け持ってたメンバー達のサポートに戻る事になったんだよ」

 

そんな……それじゃあアズキはもう玲二さんと一緒に仕事が出来ないの?玲二さんが他の女の子のところに行っちゃうの?そんなの、嫌……

 

「ま、といっても後数日は残ってるしそれまでは何時ものように一緒に「嫌です……」え?ど、どうしたアズキ?何が嫌なんだ?」

 

「嫌です!アズキ、玲二さんとずっと一緒にいたい!玲二さんはアズキがガンダム好きなの知っても引くどころか興味を持ってくれた!沢山ガンダムの話もして、一緒に沢山笑ってくれた!そんな優しくて頼りになる玲二さんがアズキは好きなんです!だからお願いします、これからもアズキと一緒にいて!」

 

「……アズキ……」

 

アズキはいつの間にか玲二さんにしがみついて思いの全てをぶつけていた。玲二さんがアズキから離れて違う娘のところにいくなんて、そんなの絶対堪えられない!

 

「……悪いアズキ、それは出来ない。俺はあいつ等と約束したんだ、一緒にトップへ行こうって……アズキの好意はとても嬉しいが、だからと言ってお前一人だけにつくワケにはいかないんだ。本当に済まない……」

 

……だけど、そんなアズキを玲二さんは優しく撫でてくれながらそう言った。そして気づいてしまった。玲二さんにとってその娘達はとても大切な人なんだと……だったら

 

「……だったら玲二さん、アズキとも約束して下さい。アズキも一緒にトップへ連れていって下さい。玲二さんと一緒なら、絶対トップに行けるって信じてます。だからアズキも、玲二さんの大切な人の中に入れて下さい」

 

「アズキ………分かった、とは言っても俺はイノナカミュージックから外れるからそんな頻繁には会えないと思うが、俺で良ければお前のサポートをさせてくれ」

 

「ッ!はい、これからもよろしくお願いします玲二さん♪」

 

こうしてアズキは玲二さんと約束し、その数日後に玲二さんはイノナカミュージックから去ってしまった。けど元々同じホロライブ事務所だから結局殆ど毎日会えるって知って嬉しかったけど、そのせいであんな永遠の別れを惜しむようなやりとりが少し恥ずかしくなっちゃった……///

 

これがアズキが玲二さんの事が好きになった時のお話。まだまだ夢の途中だけど、これからもよろしくお願いしますね玲二さん♪

 

 

 

―AZKi編 完―

 

 

 

 

 

―7.癒月ちょこ―

 

ん?ちょこが玲二様と出会った時の話ですって?どうしても言わなきゃダメって、ガチィ?……しょうがないわねぇ、本当はあまり話したくはなかったけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数年前―

 

フフ♪今日も沢山の男の人から貢いで貰っちゃったわぁ♪それにしても本当に男の人ってチョロいわね?ちょっとそれっぽい誘惑しただけですぐに浮かれちゃって♪そのお陰でちょこも贅沢な生活が堪能出来てwin-winね♪

 

「ちょっと癒月先生!何ですかこれは?!」

 

「あら、どうかしました教頭先生?」

 

「どうかしましたじゃないですよ!また貴方宛に沢山の苦情が殺到してんですよ!学校の男子生徒や教師、それに来校された父兄の方々にも色目を使って沢山貢がせてるらしいじゃないですか!貴方それでも保険医ですか!?」

 

うるさいわねぇこのおばさん教頭……そんなんだから四十にもなって未だに独身なの分かってるのかしら?それに貢がせてるんじゃなくて向こうが勝手に貢いでいるだけよ?

 

「もうPTAや教育委員会からもお叱りを受けてるんですから、これ以上男達を誘惑するような言動は控えて下さい!」

 

「は~い善処しまーす」

 

「真面目に話を聞きなさいッ!」

 

もう本当にうるさいわぁ……もう無視してさっさと帰っちゃいましょ。

 

「それじゃあ定時なのでちょこはこれで失礼しまーす」

 

「あ、コラ待ちなさい!癒月先生!」

 

ギャーギャー騒ぐ教頭を無視してちょこは学校からさっさと逃げて街へと向かう。なんだか気分が悪いし、こんな時は街で気分転換しないと♪

 

 

 

 

 

それから街へ着いてちょこは買い物を目一杯楽しんだわ♪やっぱりこういう時は買い物が一番ね♪でも流石に買い過ぎたから一旦家に帰ろうかしら?

 

そんな時だった……

 

―ドンッ―

 

「キャッ!?」

 

「うぉッ?!す、済まない大丈夫ですか?」

 

曲がり角を曲がった時に反対側から来た男の人に気づかずぶつかってしまい持っていた荷物が全て辺りに散らばってしまった。男の人は慌てて散らばった荷物を集めてちょこに渡してくれたんだけど……なかなか良い男じゃない♪ちょっと遊んじゃおっと♪

 

「ごめんなさぁい、ちょこがちゃんと前を見ないで歩いてたから……「いやこっちも急いでたから済みません、そんじゃ」ってちょちょちょッ!?ちょっと待って!?」

 

「ん?どうかしましたか?」

 

どうかしましたじゃないわよ!?ちょこがお詫びをしようとしているのになんですぐに立ち去ろうとするのこの男は?!

 

「あ、あの、それでもちょこが他の事に気が散ってしまったせいで貴方にぶつかってしまったから、そのお詫びがしたいなぁ~なんて♪」

 

「そういう事なら本当に急いでいるんで結構ですので。他に用がないなら失礼します」

 

「なッ………?!」

 

な………ななな、なんなのあの男?!今までちょこが誘惑して引っ掛からなかった男なんていなかったのに、なんであんなあっさりと……ってもう姿が見えないし?!

 

「何よあの男……ああもうムカつくぅ~!もう帰る!」

 

こんな事今まで一度もなかったのに!今度会ったらタダじゃおかないんだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数日後―

 

「はぁ?お見合い~?」

 

「そうよ!貴方みたいに男どもを誘惑する女はさっさと結婚して身を固めなさい!そうすればその男漁りも少しは治まるでしょう!」

 

「ガチィ?なんでちょこがそんなめんどくさい事を、自分がすれば良いのに……」

 

「文句を言うな!兎に角今週末にお見合いを設けましたので必ず行って下さいね!」

 

「はぁーい……」

 

はぁー……なんでちょこがお見合いなんかしなきゃいけないのかしら?身を固めるなんて性に合わないのに……こうなったら適当にあしらって破談させちゃいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―お見合い当日―

 

「は、はじめまして、錦野権太郎と言います。よろしくお願いしますね癒月さん、フヘヘ……」

 

「よろしく……」

 

……うわぁ、お見合い写真を見た時も思ったけどやっぱりキモい。確かどっかの会社の重役みたいだけど豚族の獣人らしく醜く太ってしかも脂汗が常に吹き出してる。しかも分かりやすくちょこの事を厭らしい目で見てくるから尚気持ち悪い。これがイケメンとかならちょっと誘惑して遊ぼうと思ったけど、これはさっさとあしらって帰りたい……

 

そしてお見合いが始まったのは良いけど、相手からはお見合い定番の趣味とかの話等つまらない事ばかりを聞かされてうんざりしていた。テーブルを挟んでいるのにも関わらず汗臭いし、もうさっさと帰りたいわ……

 

「それではこの後は我々は失礼して二人でゆっくりお話してもらいましょう」

 

「そうですね。それでは癒月先生、錦野さんに失礼のないようにして下さいな」

 

「は~い……」

 

「ブヘヘ……」

 

うわぁ、こんな男と二人きりなんてガチィ?一緒の空間にいるのも無理なんですけど……そんなちょこの気持ちも汲み取ってはもらえず立会人である教頭先生や相手の上司は部屋から出ていってしまった。仕方ない、もうきっぱり断ってさっさと帰ろう。

 

「ブヘヘ、癒月さんやっと二人きりになれましたね♪」

 

「そ、そうですわね……あの、すみませんがやっぱりこのお見合いは―ガバッ!―キャアッ?!」

 

な、何?!いきなり豚男がちょこの目の前に来て押し倒されたんだけど!?く、臭いぃッ!

 

「ブヘヘ、また僕のコレクションが増える♪これだからお見合いは止められないんだよなぁ♪」

 

「こ、コレクション……?貴方、何を……」

 

「僕はね、貴方みたいに綺麗な女の子をペットとして飼うのが大好きなんだよ。だから社長に金を渡してこうやってお見合いの場を設けてもらって、やって来た女の子をペットにさせてもらってるってワケさ♪」

 

なッ?!なんて奴なのこいつ!?そんな事の為にちょこはこんなお見合いさせられたっていうの?!

 

「あ、因みに助けを呼んでも無駄だよ、社長も貴方のところの教頭先生も皆グルだから。それに貴方も散々男遊びしてきたんでしょ?なら今回もたっぷり楽しませてあげるからねぇ♪」

 

な、なんて事……あの教頭までグルだったなんて、これが男の人を弄んでたちょこへの罰だっていうの?そんなの、嫌ぁ……誰か、誰か助けてッ!!

 

「ブヘヘ、それじゃあ早速その身体、たっぷりと堪能させてもら「すみませんお客さん、此処そういう店じゃないんで止めてもらえます?」え―バキィッ!―ブヘラァッ?!」

 

豚男がちょこの胸に触れようとした瞬間、突然別の男の人が部屋に入って来て豚男をおもいっきり蹴り飛ばしてくれたお陰でちょこはなんとか助かった。けど、脂汗が服に付いちゃって気持ち悪いぃ~……

 

「うぇ、なんだこいつの汗、ヌルヌルして気持ち悪い……っと、それよりもあんた大丈夫か?ほれ、あいつの汗で汚れてると思うから俺のジャケットで良かったら貸すよ」

 

「あ、ありがと………って!貴方、この間のぶつかってきた人!?」

 

なんとちょこを助けてくれたのは先日ちょことぶつかってさっさと消えてしまった男だった。もしかして此処の従業員だったの?なんて偶然……

 

「ん?あぁあの時の。スゲェ偶然だな」

 

「え、えぇ……貴方、此処の従業員だったのね?」

 

「いや、俺は此処の店長とは昔馴染みでな、最近同じ奴が何度もお見合いをしに此処を利用していて、しかも魔方陣を使って外部から侵入出来ないようにしていたから不審に思って俺に調査を依頼してきたんだ。ずっと掛軸の裏の隠し部屋にいたんだが、まさかこんな事になるとはな」

 

そ、そういう事だったのね……それにしても、さっきからちょこの心臓がずっとドキドキしている……こんな事初めてだわ///

 

「さて、後はこいつ等をこの録画したメモリと一緒に警察につき出せば終わりだな。それにしても済まなかったな、こいつにボロを出させる為とはいえあんたをすぐに助けてやらなくて」

 

「う、ううんそれは良いわ、助けてくれた事には変わりないもの///そ、それと、お名前教えてもらっても良いかしら?恩人である貴方にお礼もしたいし……」

 

「名前?別に良いけど……佐々木玲二だ、けどお礼とかは気にしなくて良いからな。礼なら既に此処の店長に報酬もらってるから」

 

そう言った男の人……玲二様の笑顔はとても素敵で、ちょこは既にその笑顔の虜になってしまった。

 

それからの展開は物凄く早かったわ。男の人、玲二様が豚男を警察につき出したお陰であいつに囚われていた女の子は無事に保護され、そしてこの事を黙認していた会社の社長は他からの信用を失くし直ぐ様会社は倒産、あのおばさん教頭もグルになってちょこを陥れようとしたのが学校にバレて教育委員会から教員免許を剥奪されてクビになった。そしてちょこはと言うと……

 

「……はぁ~、玲二様ぁ……♪」

 

「……どうしちゃったの癒月先生?最近ずっと上の空なんだけど」

 

「昨日も男子生徒から貢ぎ物されたけどいらないって突っぱねたし、それどころか学校にそんな物を持ってこないようにって怒ってたし……一体何があったの?」

 

あれからすっかり男の人を誘惑するのを止めてしまった。と言うのもあの一件以来玲二様以外の男の人になんの魅力も感じなくなってしまったわ。あの後も何度も玲二様に会って話をして、その度に玲二様への想いがどんどん膨れ上がっていったの。

 

そこからのちょこの行動は早かったわ。今まで男の人から貢いで貰った物を全て処分して学校にも退職届を出し、そして玲二様が勤めているというホロライブへの転職を決めたの。最初こそは玲二様と同じスタッフになるつもりだったのだけど、社長であるYAGOOからのススメでいつの間にかアイドルになっちゃったけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―そして現在―

 

「……ん、うぅん……随分懐かしい夢を見たわ」

 

「?どうかしたかちょこ?」

 

今ではちょこは玲二様と結婚して、そして子供まで授かる事が出来た。勿論それはちょこだけではないのだけれど、それでも今すっごく幸せよ♪

 

「んーん、なんでもないわ。それより玲二様、折角だからもう一回戦しましょ♡」

 

「おいおい、いくら安定期だからと言っても無茶はするなよ?」

 

そんな事言って、玲二様だってヤル気満々じゃない♪それじゃあまた頑張ってね、ちょこの愛しい旦那様♡

 

 

 

―癒月ちょこ編 完―

 

 

 

 

 

―8.大空スバル―

 

兄ちゃんとの出会い?別に話しても良いけど、特に面白い話でもないよ?それでも良いって?仕方ないなぁ……あれはまだスバルが入院していた時の話だけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―十二年前―

 

「スバル~♪今日はスバルの大好きなプリンとオレンジジュースを買ってきてあげたわよ~♪」

 

「………うん」

 

……何時までスバルはこの部屋にいなきゃならないんだろう?小学校に入ったと思ったら急に具合が悪くなって、気づいたらこの部屋に入れられて……母ちゃんに何度もお外で遊びたいって言ってもダメだって言われて、スバルもうこんな生活やだよ!

 

「?スバル、どうかしたの?具合悪いのかしら?」

 

「……ねぇかあちゃん、スバルいつまでこのへやにいなくちゃいけないの?スバルまたみんなといっしょにおそとであそびたいよ!」

 

「ッ!スバル……ごめんなさい、それだけは無理なのよ」

 

「なんで?!なんでスバルおそとであそんじゃいけないの?!なんでがっこうにもいかせてくれないの?!もうスバルこんなへやにいるのやだよ!」

 

「スバル………ごめんなさい、本当にごめんなさいね……」

 

スバルがお外に出たいと言っても、母ちゃんは泣いて謝るだけだった。どうして母ちゃん謝るの?どうしてスバルを抱いて泣いてるの?

 

その理由はその夜に分かった。夜中にトイレに行きたくなったスバルは怖くなりながらも廊下に出てトイレへと向かう途中、光が漏れてる部屋から何か声が聞こえてきたので思わず扉に耳を当てて聞いてみたんだ。

 

「……それにしても204号室のあの子、スバルちゃんだったかしら?あの子も可哀想よねぇ、もうそんなに長くないんでしょう?」

 

「えぇ、先生が言うには持って二ヶ月だって……あの子の心臓の腫瘍は世界でも名高い名医でも成功確率は四割だって……」

 

「本当に可哀想、あの子くらいの歳の子なら本当は外に出て楽しく遊んでいる筈なのに……」

 

え………スバル、そんなに酷い病気だったの?後二ヶ月しか持たないって………それじゃあスバル、このままだと死んじゃうの……?なんで?なんでスバルが死なないといけないの?そんなの、酷いよ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―翌朝―

 

「おはようスバルー♪今日もスバルの好きなオレンジジュース買って来たわよ~♪」

 

「………………」

 

「あ、あれ?どうしたのスバル?オレンジジュース買ってきてあげたから一緒に飲も?」

 

「……………ほっといてよ、どうせスバルもうすぐしんじゃうんでしょ?」

 

「ッ?!ど、どうしたのスバル、何を急に……!?」

 

「スバルしってるもん!スバルもうそんなにながくいきてられないんでしょッ!だったらもうほっといてよ!」

 

もうやだ!スバル死んじゃうっていうのに母ちゃんはスバルにそんな事全然教えてくれなかった!スバルが死ぬっていうのにヘラヘラ笑って誤魔化してばっかりで、もううんざりだよ!

 

「そ、そんな事ないよスバル、お医者様もしっかり治療すれば必ず治るって……」

 

「うそつき!かんごふさんがいってたもん!せかいのめいいでもなおすのはむりだって!もうどうせしぬんだったらスバルのことなんかほっといてよ!」

 

「ッ!」

 

―パシィンッ……!―

 

………え?スバル、今母ちゃんにほっぺを叩かれた?なんで母ちゃんスバルを叩いたの?なんで母ちゃん………そんな泣きそうな顔してるの?

 

「……ほっとけるわけないじゃない。スバルは私にとって大切な子供なんだから!自分の子供が苦しんでいるのに、ほっとける親なんているもんですか!!」

 

母ちゃんが涙を流しながらスバルを叱りつけてくる。こんなに怒鳴った母ちゃん見たの、今まで一度もなかったのに……そう思ってたら今度は母ちゃんがスバルの事を優しく抱き締めてきた。

 

「……ごめんねスバル、私スバルの母ちゃんなのになんにもしてあげられなくてごめんね。本当に、ごめん…なさい……」

 

「かあちゃん……ごめんなさいかあちゃん、スバルかあちゃんわるくないのにほっといてっていってごめんなさい、ごめんなさあぁい……ウワアァァァァァァァァンッ!」

 

母ちゃんに抱き締められながら謝られ、スバルも自分の中にあった不安が一気に爆発して泣いてしまった。死んじゃうのも怖いけど、母ちゃんと会えなくなるのはもっと嫌だ。だからこの日からスバルは残された日々を一生懸命生きようと決めたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数日後―

 

「んしょ、んしょ……」

 

今日は病院の先生から無茶をしない程度ならキッズルームで遊んで良いって言われたからお気に入りの絵本を持ってキッズルームにやって来た。回りにはスバルと同じくらいの子が沢山遊び回って楽しそう……良いなぁ、スバルもあんなふうに遊び回れたらなぁ。

 

「あれ?見かけない子だな、新しくやって来た子かな?」

 

「え、えっと……お、おおぞらスバルです。からだがよわいからあんまりはしりまわれないけど、いっしょにあそんでください!」

 

「ん、スバル君か。俺は玲二、今は足怪我してこの病院に通院してるんだ、よろしくな」

 

そういうとやって来たお兄ちゃんはスバルの頭を優しく撫でてくれた。母ちゃん以外の人に頭を撫でられるの初めてだけど、なんだか不思議とポカポカして気持ち良いなぁ……ってあれ?お兄ちゃんの後ろにいる子、なんかスバルの事じっと見てる気がするんだけど……

 

「………ねぇれいじ、このこおんなのこじゃないの?」

 

「え?!そ、そうなのか?」

 

「う、うんそうだよ、スバルおんなのこだよ」

 

「マジか?!ごめんな、つい男の子だと思って君付けで呼んじまった!えっと、済まなかったなスバルちゃん」

 

「ううんぜんぜんきにしてないよ。それよりちゃんもつけなくていいよ、スバルってよんで」

 

「そ、そうか、分かったよスバル。それじゃあ早速遊ぶとするか、シロも一緒で良いよな?」

 

「………うん、いいよ」

 

こうしてお兄ちゃんはスバルともう一人の女の子、シロちゃんと一緒に沢山遊んでくれた。スバルのお気に入りの絵本を読んでくれたり、あまり動かなくても良いような遊びを沢山教えてくれた。途中シロちゃんがスバルの事ずっと睨んでたような気がしたけど、暫くしたら一緒に笑いながら遊んでくれた。そんな楽しい日が暫く続いたある日……

 

「え、手術する事になったのか?」

 

「うん……おいしゃさんがスバルのしんぞうのびょうきをなおしてくれるって。でも……」

 

「?スバちゃんどうしたの?うれしくないの?」

 

母ちゃんが必死の思いでスバルは手術する事が出来る事になったけど、それでも成功する確率は僅か三割しかない。命を落とす可能性が高いと言われ、スバルの心が不安と恐怖でいっぱいになっていたんだ。

 

「……おいしゃさんがいうにはかならずなおるわけじゃないって。もしかしたらしんじゃうかもしれないって……にいちゃん、スバルしにたくないよぉ、まだにいちゃんやシロちゃんといっしょにいっぱいあそびたいよぉ………」

 

「スバル………分かった、それじゃあスバルが必ず治るおまじないだ」

 

兄ちゃんはそう言うとスバルの頭に手を乗せ優しく撫でてくれる。とても温かくて優しい手、撫でられる度にスバルの心が温かくなれる大好きな魔法の手……

 

「スバルの病気、必ず治りますように。治ったら必ずまた沢山遊べますように………よし、これで大丈夫だ」

 

「にいちゃん……ありがとッス!スバル、がんばってびょうきなおすッス!」

 

兄ちゃんに撫でられたお陰で、スバルの心から不安も恐怖もなくなった。必ず治して、また皆といっぱい遊ぶッス!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―そして………―

 

「スバちゃーん!こっちこっち~♪」

 

「もぉ、まってよシロちゃーん!」

 

あの後スバルは手術を行い、そして無事に成功して心臓の病気が良くなったんだ!今は検査入院ってやつでまだ退院出来てないけど、其処まで激しい運動でなければ走り回れる程元気になれたッス!これもきっと兄ちゃんのおまじないが効いたお陰ッスね♪

 

「スバル、すっかり元気になって良かったな」

 

「うん!にいちゃんのまほうのてのおかげッス♪」

 

「魔法の手?なんだそりゃ?」

 

兄ちゃんは自覚してないみたいだけど、あの手はスバルを勇気づけてくれたスバルにとっての魔法の手。今のスバルがいるのは兄ちゃんのお陰ッス!兄ちゃん、大好きッス♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、それにしてもあの難しいオペをよく成功したな。君は我が病院の誇りだよ」

 

「………医院長、それなんですが………実は私、特に何もしてないんです」

 

「?何もしてないだと?一体どういう……」

 

「………無かったんです、腫瘍が。スバルちゃんの胸部を開いて確認してもそのような物が一切見当たらず、すぐにレントゲンを確認したのですがあった筈の腫瘍が綺麗さっぱりなくなっていたんです」

 

「なんだって?!そんなバカな……!?」

 

医院長が外科医からカルテを渡され確認するが、確かにあった筈の腫瘍が影もなく綺麗に消え去っていた。

 

「ど、どういう事だこれは?!まさか、腫瘍が勝手に消えたと言うのか!?」

 

「そ、そうとしか……念の為に今精密検査等も行っておりますが、全て異常なしという様子です」

 

「そ、そうか……なら退院した後も定期的に来てもらい、精密検査を受けてもらうしか出来ないな……しかし、一体どうして……?」

 

特別な処置を施したワケでもなく腫瘍が勝手に消えるという不可解な現象に医院長も外科医も逆に頭を悩ませてしまう。そして当然の事ながらこの後数年間定期的に精密検査をするもどこも異常なしと診断されるスバルであった。

 

 

 

―大空スバル編 完―

 

 

 

 

 

―9.大神ミオ―

 

レイさんとの出会い?そんなの聞いてどうするんですか?興味本位なら別に言わなくても……え?皆話してくれてる?!うぅ~……分かりましたよ、あれはウチが大学に入ったばっかりの頃だけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数年前―

 

田舎町から上京して初めての一人暮らしに漸く慣れ始めた今日この頃、ウチはこれから始まる大学でのキャンパスライフにドキドキしながらも期待に胸を膨らませて大学へと向かった、けど………

 

「ふえぇ、この大学広過ぎるよぉ~……」

 

田舎町では絶対にない程の広大な大学内の敷地にウチはすっかり迷ってしまっていた。田舎町からはウチしかこの大学に進学してないから周りに頼れる人もいないし、初めての人に声をかける度胸もないし……

 

(で、でも!今日こそはこの大学で今までのウチと変わってみせるんだ!大丈夫、今朝の占いでも『運命の出会いがある』って出てたし!大丈夫、うんきっと大丈夫!)

 

ウチは自分にそう言い聞かせ、取り敢えず講堂の方へと向かう事にした、その時……

 

「ねぇねぇキミィ~♪もしかして新入生かなぁ?」

 

「良かったら俺達がこの大学案内してあげるよぉ~♪」

 

「え……えっと、その……」

 

な、何なのこのチャラチャラした人達?もしかしてこれがこの大学の先輩なの?だ、だとしたら怖いんだけど……

 

「あ、あの、結構です、ウチもう講堂に行くんで」

 

「そんな事言わないでよ~?あ、それなら俺達のサークルに入らない?今なら沢山の仲間達がいるよぉ♪」

 

「そうそう、なんだったら皆で気持ち良くなれる事もしてるよ~♪」

 

き、気持ち悪い……よく分からないけど、絶対関わっちゃいけない気がする。早く此処から逃げないと!

 

「も、もうウチ講堂に行きたいんで失礼します!」

 

―ガシッ―

 

「ちょっと待ってってば~?そんなつまらない授業なんかしないで俺達と遊ぼうぜ~♪」

 

「そうだよ、俺達と遊ぶ方が何倍も楽しくて気持ち良くなれるぜぇ♪」

 

うぅ、手を掴まれて逃げ出せない!?このままじゃウチこいつ等に変な事されちゃう!だ、誰か……誰か助けてッ!!

 

「よぉーし、それじゃあ早速俺達のサークルに―ガシッ!―……あ?」

 

「はい其処までだお二人さん」

 

「そうそう、そんな嫌がる後輩を無理矢理連れてく程女に飢えてんのかお前等?」

 

ウチが連れ去られそうになったその時、チャラチャラした男達の手を二人の男女が掴み強く握り締めていた。

 

「イデデデデデデデッ?!な、なんだお前等!?」

 

「只の通りすがりだ。けど、これから入る後輩が酷い目に合いそうなのを黙って見てる程腐っちゃいねぇからな」

 

「そうそう、それにあんた等前にもこんな事して教師から警告受けてんでしょ?あんた等只でさえ留年してんのにこれがバレたら今度こそこの大学にいられなくなるよ?」

 

え?この人達前にもこんな事してたの?!どんだけ見境がないの!?

 

「う、うるせぇッ!てかテメェ等確か佐々木と獅白とかいう三年だろ!?こっちは四年なんだぞ!だったら先輩の顔を立てるという意味でも黙認するのが普通だろ?!」

 

「はぁ?何が先輩だよ大して講義にも出ないで今年で三回目の四年生だろ?そんな奴俺等にとって先輩でもなんでもねぇよ」

 

「そんなに先輩面したいんならこんな下らない事しないでもっと真面目に講義受けなよ?まあ、それが出来てたら三回も留年なんかしないか」

 

「グゥッ?!……チッ!くだらねぇ、もう帰るぞ!」

 

「クソッ……覚えてろよな!」

 

チャラチャラした男達は分かりやすい捨て台詞を吐いてその場から逃げるように立ち去っていった。と、取り敢えず助かった……のかな?

 

「……ハァ、済まなかったな。俺等の大学の恥晒しのせいで君に不快な思いさせてしまったな」

 

「い、いえ!それよりも助けて頂いて有り難うございます!」

 

「そんなの別に気にしなくて良いよ、あいつ等新入生がくる度にああいうバカな事してくる連中だから」

 

「で、でも助けてもらった事に変わりないですから、ウチに何かお礼させて下さい!」

 

ウチを助けてくれた人間の男の人と獅子族の獣人の女の人は気にするなとは言ってくれたけど、それでも助けてもらったお礼はどうしてもしたいから大学で行われる行事を全て終えた後に二人を大学近くの喫茶店に呼んでご馳走する事になったんだ。

 

「全く、わざわざお礼なんて別に良かったのに君も律儀だな?」

 

「で、でも助けてもらったのに何もしないなんてウチにはそんな事出来ないし……」

 

「へぇー、あんた大分真面目な娘なんだね♪それに引き換え、なんであんたが此処にいるのさアカリ?」

 

「いやぁ、なんか玲二とぼたんちゃんが知らない娘と一緒にいるのを見て気になっちゃって♪」

 

……そう言えばこの金髪の女の人は誰なんだろう?いつの間にか一緒に喫茶店に入ってたけど……

 

「ったく、自分で頼んだのは自分で払えよ?っと、そんな事より自己紹介だな。俺は佐々木玲二、お前の通う大学の三年生だ」

 

「あたしは獅白ぼたん、レイっちと同じ三年生だよ。これから同じ大学仲間としてよろしくな♪」

 

「ハロー、ミライアカリだよ♪玲二とぼたんちゃんとは一学年下の二年生だよ。何か分からない事があったらアカリに何でも聞いてね♪」

 

「あ、有り難うございます!ウチは大神ミオって言います!田舎町からこの大学に進学しました、よろしくお願いします佐々木先輩、獅白先輩、ミライ先輩!」

 

ウチは先輩方に助けてもらったお礼の意味も込めて深々と頭を下げる、けど三人は何故か微妙な顔をしていた。どうしたんだろう?

 

「あー……大神、別に俺達の事先輩って呼ばなくて良いぞ?そんな柄じゃねぇし」

 

「そうそう、うち等の事は名前で呼んでくれれば良いよ」

 

「なんか先輩だと距離置かれてる感じがしてちょっとやだよね?」

 

「え……えっと、それじゃあ改めてよろしくお願いしましゅレイさんッ!ってあぅ、噛んじゃった……///」

 

初めて会うのに優しくしてくれる先輩方に思わず嬉しくなって名前で呼ぼうとしたら噛んじゃった……しかも玲二さんって言おうとしたのにレイさんだなんて、ウチなんて失礼な事を……!?

 

「いや、そんな慌てて呼ばなくても……それにしてもレイさんだなんて初めて呼ばれたな」

 

「す、すみません!ウチ初対面なのにそんな!」

 

「あはは♪でも良いんじゃない?レイっちの事レイさんなんて呼んでる娘いないし、特別な呼び方っぽくて♪」

 

「まあ変な呼び方されなきゃ何でも良いけどな」

 

そ、そうなんだ……レイさん、なんだか不思議な人だなぁ。初対面のウチにこんなに優しくしてくれるし、ぼたんさんと一緒にあのチャラチャラした男達からウチの事守ってくれたし……

 

 

 

『運命の出会いがある』

 

 

 

ッ!?も、もしかして、これが占いに出てた事?!レイさんが、ウチの運命の人って事!?い、いいいいやいや!?今日初めて会った人にそんな事思うなんて流石に変だよね?!///

 

「?大神、顔赤いけどどうしたんだ?」

 

「いいいいいいえ別に!///そ、それじゃあウチそろそろ帰って明日の講義の準備を―ガタッ!―あッ……」

 

「ッ!危ない!」

 

あまりの恥ずかしさにその場から去ろうとした時、ウチはバランスを崩して倒れそうになってしまい、そんなウチをレイさんは助けようとウチの下敷きになってくれた。そして……

 

 

 

―チュッ♡―

 

「ッ?!!!!?//////」

 

「んんッ?!」

 

「「ああぁーーーーーーーーーーッ?!」」

 

ウチの唇とレイさんの唇がくっついてしまった。こ、これってもしかしなくても、ウチとレイさんが……キ、キキキキキキキスしちゃってる?!//////

 

「あ、あの、そのえと……ふ、ふみぁあぁぁぁぁぁ~……//////」

 

「お、おい大神?!しっかりしろ大神ィッ?!」

 

ウチはあまりの恥ずかしさにそのまま沸騰して気絶してしまった。でも、ウチの心は今までにない程の幸せな気分に包まれていたんだ。

 

拝啓お父さんお母さん、今日初めてウチは一生を添い遂げたい運命の人に出会いました……♡

 

「……また一人堕ちちゃったね」

 

「はぁ……レイっち、一体何人堕とせば気が済むんだろうな?」

 

そんな新たに堕ちたミオを見てぼたんとアカリは呆れた様子でタメ息を吐くのであった。

 

 

 

―大神ミオ編 完―




はい、という事で今回はAZKi、ちょこ、スバル、ミオの過去回でした!次回は後半として残り五名いますのでまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!
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