今回は玲二に不穏な影……な回です。最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
それは、とあるきっかけで起きた出来事である……
「あれ?兄ちゃん今日も出掛けるの?」
「あぁ、夕飯頃には帰って来るから。そんじゃ行ってくる」
「行ってらっしゃーい♪………ねぇ皆、最近のレイくんなんか変じゃない?」
「うん、玲二さん此処最近行き先も告げずに何処かに行く時が多いんだよね……」
そう、実は今から約一週間程前から玲二は暇が出来ればフラッと何処かへ出掛けるようになったのだ。しかも何時もなら行き先を告げるのに此処最近では何処に行くかと聞いても「何時もの所」としか言わずはぐらかすばかりで教えないで家を出ていくばかりである。
「お義父さん達に聞いても最近は来てないって言うし……」
「にじさんじや他の事務所にも親分行ってないみたい……」
「うーん、このホロライブタウンの何処かにはいるとは思うんだけどなぁ……」
行き先も告げずに何処へ行ってるのか分からず皆不安に刈られてしまう……そんな中、るしあがゆっくりと口を開く。
「……ねぇ皆、ちょっと聞いてほしい事があるんだけど」
「?どーしたんるしあ、もしかして玲二くんの事何か知ってんの?」
「うん……皆、落ち着いて聞いてほしい。何があっても慌てないでほしいの」
「いや何ぺこか?!勿体ぶらずにさっさと教えるぺこ!」
「……分かった、じゃあ言うね」
そう言ってるしあは一旦深呼吸し、皆も息を呑んで話を聞く。そしてるしあは決意したのか再び口を開く。
「………実は玲二さん…………浮気してるかもしれないの」
「え……………?」
『エエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ?!!?』
るしあから放たれた衝撃発言、玲二がまさか浮気をしている……その言葉を聞いた瞬間皆は驚愕しフブキはショックからかその場で倒れこんでしまう。
「ちょ?!フブキ、しっかりしてフブキィッ!?」
「ちょ、ちょっとるしあ先輩それ本当なの?!にわかには信じられないんだけど!?」
「そうよ!ダーリンがはあちゃま達を裏切るようなそんな事するワケないじゃない!」
「るしあだって信じたくないよ!でも見ちゃったんだもん……玲二さんが女の人と歩いているのを!」
―数日前―
「ようるしあ、ガンプラ買いに来たぜ」
「あ、玲二さんいらっしゃいませなのです♪」
その日は何時ものように玲二がガンプラを買いにホロプラへとやって来ていた。しかし、この日の買い方は何時もと違っていたのだ。
(……あれ?エントリーグレードのガンダムフルウェポンが4個にストライクが6個?後は……エクシアやバルバドスにSDの悟空インパルス……全部玲二さんが既に作った事のあるガンプラばかり、しかも初心者用のニッパーを3つも買うなんて……)
「……ん、こんだけあれば充分か。それじゃあるしあ、会計頼む」
「は、はいなのです!それにしても玲二さん、こんなに大量のガンプラどうするのです?」
「ん?ああ、ちょっとな……ほいお金な」
「あ、はい丁度頂くのです。ではこちらが商品なのです」
「おう有難う、そんじゃあな」
そう言って玲二は大量のガンプラを持って店を出ていく。其処に……
「おぉ旦那!スゲェな、これ全部ガンプラか!?」
「ッ?!」
自分が今まで見た事のない女性が突如現れ、あろうことか玲二の腕にしがみついたのであった。るしあもまさかの光景に思わず身体が硬直してしまった。
「おい、荷物持ってんだから腕にしがみついてくんなって」
「良いじゃねーかそんな細かい事♪ほら早くしねぇと皆待ってるぞ♪」
「ハイハイ分かりましたよと」
そして二人はそのまま街の方へと向かって去っていってしまった。るしあも漸く正気に戻って急いで店の外に出るも既に玲二達の姿は消えていたのであった。
「そ、そんな……玲二さんが、浮気……?」
あまりにも衝撃的過ぎてるしあは膝から崩れ落ちてしまい、そのまま店を閉店し家に帰って行くのであった。
「……という事があったの」
「そ、そんな……」
「う、嘘だよそんなの……」
「マスターが、マスターがボク達を裏切るなんてそんな……」
るしあから玲二の密会を聞かされた皆はショックのあまり泣き崩れてしまっていた。中には号泣したり気を失ってしまう者もいるくらいだ。
「れ、レイくんが……レイくん……が浮気だなんて……キュゥ」
「フブちゃんしっかりして!気持ちは分かるけど気を確かに!」
「ご主人様……貴方様はそのような事をするようなお人ではないと信じていましたのに……」
「玲二様、一体どうして……」
「………こうなったらもう直接聞くしかないよ。レイさんが浮気してるかはともかく何かを隠しているのは間違いない筈、だから今日レイさんが帰って来たら全員で問い詰めよう!」
ミオのこの言葉に皆も納得し頷く。玲二が今一体何をしようとしているのか、それをはっきりさせる為に帰ってきたら徹底的に問い詰めようと。
「………………」
「?天音ちゃん、どうしたのら?」
「へ……?い、いや何でもないよルーナ!(い、言えないよね?こんな雰囲気で玲二君が“あんな事してる”だなんて……)」
―そして夕方―
「ただいまー、皆帰ったぞー……ってあれ?」
何時もの夕飯時に玲二は帰宅しリビングに入るも、其処には完全に無表情な状態の皆が待っていた。何時もと違う光景に玲二は思わず身震いをしてしまう。
「な、何だよ皆して……?」
「……レイくん、ちょっと其処に座って」
「え?いきなり何だ「座って!」……分かったよ」
フブキの圧に負け玲二は直ぐにその場で正座をする。今まで味わった事のないような重苦しい雰囲気に玲二は息を呑む。
「……レイくん、何か私達に隠してる事があるんじゃないんですか?」
「隠してる事?いや別に何もないけど?」
「ホントに?何か疚しい事でも隠してるんじゃないの?」
「疚しい事?何だよそれ?」
フブキ達の質問に対して玲二は何の事だと首を傾げるばかりで埒が明かない。痺れを切らしたフブキが玲二に本題を突きつけていく。
「もう良いです、なら単刀直入に言います………レイくん、私達に内緒で浮気してますよね?」
「ハァッ?!浮気?!俺が?!一体何の話だよ?!」
「惚けないでよレイさん!最近行き先も告げずに何処かへ行ってるじゃないですか!ウチ等に隠れて知らない女と浮気してたんでしょ!?」
「いや行き先告げずって、だからそれは……!」
「それにるしあ見ちゃったんだよ!玲二さんが知らない女と腕組んで街の方に向かったの!あの時買ったガンプラだってこの家になかったし、その女の所に持ってったんじゃないの!?」
「だから何でそうなるんだよ?!別にあいつは……!」
「ほら認めたじゃないですか!?レイくんには私達や子供達がいるのに、レイくんは平気な顔して私達を裏切ったんですよ!」
「だから裏切ってなんか「裏切ったんです!私達がレイくんの事大切に想ってたのに、レイくんは私達の見えない所で女の人と密会をしてたんですよ!」いやだから違うって……!」
「もう言い訳なんて聞きたくないよ!レイくんには……玲二には失望したよ!そんなにその女の人が大切ならそっちに行けば良いじゃん!もう私達離婚しますから!」
離婚、その言葉を聞いて玲二の頭の中が真っ白になっていく。一体何故そうなったのか?どうしてこんな事になってしまったのか?そんな事も考えられないぐらい真っ白になり崩れ落ちていく。
「ちょ、ちょっと待って!!」
……が、其処に待ったをかける一声が放たれた。それは皆が悲しみにくれる中一人だけ焦った表情をしていたかなたであった。
「何さかなたん?もうこれは覆らない事だよ、この人は私達を裏切ったんだから「だからそれが誤解なんだって!玲二君別に浮気なんてしてないよ!」……え?」
かなたの口から放たれた衝撃発言、玲二の浮気は誤解という言葉。一体どういう事なのか?そして何故かなたはその事を知っているのか……?
―翌日―
「……レイくん一体何処に連れてくつもりなんですか?」
「もうじき着く………見えた、彼処だ」
浮気を疑われた翌日、俺はとある所へ皆を連れてやって来た。全く、前に説明してた筈なのになんでそれが浮気なんて考えになるんだよ?まあこれを見てもらったら誤解も解けるか。
「ほら、此処だよ」
「え、此処って……?」
「俺達の子やこの島に住む子供達の為の施設、名付けて『にじほろ保育園』だ」
そう、俺が此処最近出掛けていたのはこの施設の準備等も兼ねて子供達の相手をしていたのだ。今園内の広場では子供達が楽しそうに走り回っている。
「ほら、前に自分達が忙しい時に子供達を預かってくれる保育園があればなって話をしただろ?それで義兄さんに頼んで作ってもらうってなって、それでこの間無事に承認が降りたから街中の住人に伝えて無事に昨日入園式が出来たってワケだ」
「え……い、いつの間にそんな事に?」
「何言ってんだよ?先月保育園とかあれば良いねって言ったのフブキだろ?それに一週間ぐらい前に俺言っただろ、今回の件で話が纏まったから暫く手伝いに行くって」
「え?そんな話いつの間に…………あれ?」
―回想中―
「やたーーーッ!SSRきちゃーーーッ♪」
「おーいフブキー……ってすまん配信中か?」
「あ、レイくん大丈夫ですよ~♪それで何の用ですかぁ~?」
「ああ、例の件で話が纏まったからこれから一週間ぐらい手伝いに行くから子供達の事宜しくな」
「はーい行ってらっしゃ~い♪」
[例の件って何?]
[また何かイベントかな?]
「え~?多分そうじゃないですか~?あ!?またSSRきちゃーーーーーッ♪」
―回想終了―
「………そう言えばそんな事あったような?」
あ、やっぱりこいつ大して話を聞かずに返事してたんだな?皆がフブキを見る目が鋭くなってるのが分かるわ。
「あら?玲二さんに皆さん、今日は揃って遊びに来てくれたんですか?」
「え……?あ、貴方は!?」
「おうクレア、今日は約束通り子供達連れて来たぞ」
「あぅ、たやぁ♪」
そんな中俺達の元に修道服を着た女性、にじさんじ所属のアイドル『シスター・クレア』がやって来た。クレアの姿を見た瞬間こゆきをはじめとする子供達が笑いながら手を伸ばしている。
「え、なんでクレアちゃんが此処にいるの?!」
「はい、実は玲二さんのお義兄さんに頼まれまして不肖ながら私がこのにじほろ保育園の先生を勤めさせて頂く事になりました♪」
「しょこらや玲牙もクレアになら懐いてくれたからな。これならちょこやぼたんが遠出する事になっても安心出来るだろ?」
そう、この話が決まってから俺が義兄さん経由でクレアに頼んでみたら二つ返事でOKしてくれたのだ。しかも自分の知り合いにも協力を仰いでくれたので本当に感謝しきれない程だ。
「ちょ、ちょっと待って!じゃあ玲二さんがホロプラの前で一緒に腕組んでたあの女の人は?!あれは一体何だったのです?!」
「ああそれは……「おー旦那!遊びに来てくれたのかー♪」って噂をすればなんとやらだ」
るしあがこの間ガンプラを買いに行った時に一緒にいた奴は誰かと聞いてきたので説明しようとしたが丁度本人がやって来てくれたのでそのまま説明しようとしたんだが……
「あ!?あ、貴方は……ksonさん?!」
「ん?おお、あの時のキツネッ娘!なんだ、お前もこの街に越してきたのか~♪」
「あれ?フブキ、ケイの事知ってたのか?」
「え、うん、前にレイくんと喧嘩して家出した時に知り合って……ってかレイくんこそksonさんと知り合いだったの?!」
「ああ、この島に来てクレア経由でな」
なんだ、フブキとケイは面識があったのか?ケイことksonはクレアの古い知り合いだったらしくホロライブタウンに移動する際に一緒に来ないかと誘われてやって来たらしい。そしてこのにじほろ保育園を作る際に一緒に子供達の面倒を見てくれると言ってくれたのでクレアと共に先生として働いてくれる事になったのだ。
「あら?なんだキツネッ娘が言ってた相手って旦那だったのか?てっきりゴリ公と仲良かったからゴリ公が旦那の嫁だと思ってたのに?」
「だからゴリ公って言うな!会う度に僕の事ゴリラ扱いしやがってぇ!」
「………え、ちょっと待って?かなたんksonさんと面識あったの?」
「あ、うん……実は僕も玲二君と一緒に手伝ってたんだよね。偶々こっちに用があってこの保育園の前を通り過ぎた時に玲二君に頼まれて」
「という事はかなたは最初からこの事知ってたの……?だったらなんでウチ等にそんな大事な事教えてくれなかったの!?」
「だ、だって玲二君がフブキ先輩に伝えてるって言うからてっきり皆知ってるもんだと思ってたし、あの時の皆気迫が凄くて言うに言えない状態だったんだもん。けどあのままだったら玲二君皆に誤解されたまま離婚させられそうになってたし……」
ホント、あの時かなたが待ったかけてくれなかったらあらぬ誤解を生んだまま離婚する事になってたからマジで助かったわ。
「……つまりこのバカ狐が玲二の話をちゃんと聞かなかったのと」
「るしあさんが早とちりでご主人様が浮気していると言ったせいで起きた誤解だったというワケですね?」
「「ご、ごめんなさい……」」
まあ確かにフブキがちゃんと話を聞いててくれてればこんな誤解は生まれなかったんだよな。ケイの事に関しては疑われても仕方がなかったから俺も悪いが。
「……レイくんごめんなさい。私レイくんの話をちゃんと聞きもせず一方的に責めて離婚するだなんて言って……」
「いや、俺もフブキだけじゃなくて皆に伝えておけばよかったんだから今後お互いに気をつければ良いだけさ。それより保育園も出来たし、これからは俺達が忙しくなってもこゆき達を任せる事が出来るぞ」
「うん!レイくん、こゆき達の為に頑張ってくれて有難う♪こゆき、良かったね~♪」
「あぅ、あぅあ~♪」
うん、フブキとも漸くわだかまりもなくせたし、これからは安心してクレア達にこゆき達を任せられる。勿論ちゃんと自分達でも子育てをするけどな。
「うんうん、こゆきも嬉しそうに笑ってるね~♪」
「あぅ、あ~……ぱーぱ、まーま♪」
「…………え?」
「ぱーぱ♪まーま♪あっきゃあ♪」
『しゃ……喋ったぁッ!?』
マジか!?そろそろ何か言葉覚えるかなって思ったけど、このタイミングで喋って、しかも俺達の事を呼んでくれてるなんて!
「レイくん!こゆきが、こゆきが私の事ママって!」
「ああ、呼んでたな!ほらこゆき、もう一度言ってみてくれないか?」
「ばーぱ♪ま、まんまー♪」
こゆきが俺とフブキをパパとママと呼ぶ度に嬉しさが込み上げてきて、思わずこゆきとフブキを抱き締めていた。これは今晩はお祝いだな!
「よぅし!今日はにじほろ保育園開園記念とこゆきの初めて言葉を覚えた記念にお祝いしよー♪」
『おお~♪』
「クレアちゃんとksonさんも一緒に参加してくれますよね♪」
「え、よろしいのですか?折角の家族のお祝い事なのに私達がお邪魔しても……」
「良いって、二人とも保育園の先生として働いてくれるんだからこれからお世話になりますって意味も込めてご馳走させてよ♪」
「お、そりゃありがてぇなぁ♪なら遠慮せずにご馳走になるわ♪」
「おし、それじゃ帰ってパーティーの準備すっか!」
『おおーーーッ♪』
こうして誤解等もあったが無事に保育園を作る事も出来、更にこゆきも初めて言葉を覚えたというなんともめでたい日になったのであった。
―オマケ―
「ほらこゆき、おねぇちゃんって呼んでみな~♪」
「あ、あぅあ~」
「……まだやってるでござるな」
「こゆきちゃんがパパとママって呼んだから自分の事もお姉ちゃんって呼んでほしいのね」
「でもそんな簡単にはいかないんじゃない?」
「あれ?でもこゆきちゃん何か喋ろうとしてない?」
「あぅ、あ、あー」
「おぉ!頑張れこゆき!おねぇちゃんだぞ~♪」
「あぅあ、う~……や」
『……や?』
「や、まだ~、やまだ~♪」
―ピシッ……!―
「あ、ラプが固まっちゃった」
「これってこよ達がラプちゃんをたまに山田って呼んでたからかな?」
「確かにラプラスとかお姉ちゃんよりかは呼びやすいもんね」
「ラプ殿……御愁傷様でござる」
「やまだ~♪」
その後暫くショックを受けてたが後日ちゃんとねーちゃと呼んでもらえ涙を流しながらこゆきを抱っこして喜ぶラプラスがいたとかいないとか。
―オマケその2―
「へぇ、ケイさんもガンプラ作るんだ?」
「おう、まあ旦那と違って私は素組派だけどな。まあそれもあって私と旦那は気があったんだよ。最近だと知育の一貫で子供達にガンプラ作らせたりして楽しんだぜ♪」
「それで玲二さんあんなにエントリーグレードとか買ってたんだ……」
「オウ!オメェもなかなか良い奴じゃネーカ♪」
「ケイ、スゲー♪」
「お、そうだろそうだろ♪アッハッハッハ~♪」
(………何だろう?一緒にいて何となく思ったけど、ココとケイさんって声全く一緒じゃね?)
仲良く喋ってるココとksonを見てかなたは全く声が一緒という謎現象に頭が少し混乱するのであった。
はい、という事で玲二の浮気疑惑からのにじほろ保育園開園、そしてこゆき喋るの回でした!子供達も増えたのでこうした保育園は必要かなと思い作ってみました♪
次回はエクストリームガンダムの改造回その1を予定してます。まったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!