ホロライブ ビルドライバーズ   作:神楽

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ライトニングZとアメイジングストライクフリーダムが定価で買えてテンションが上がりましたが来月のID払いの事を考えると少し萎えてしまいました……(泣)

今回はガンプラ無しです。ロボ子の知られざる過去が明らかに……?!最後まで見て頂けると有難いです、ではどうぞ!


第62話『ロボ子の過去』

「……え?ボクに会いたい人がいるって?」

 

「ええ、私達も何度も断ったのですが相手の方が一度で良いから会わせてほしいと懇願されてまして」

 

仕事の為に本土にある簡易事務所にやってきてた俺とロボ子だったが、その途中で新人スタッフの『春先のどか』からロボ子に会いたがってる人がいると言われたのだった。

 

「なんだそれ?そんなの普通なら無理だって分かる筈なのに……因みに一体どんな人なんだ?」

 

「えぇーと……二人組でおそらく夫婦ですかね?年齢は初老くらいかと」

 

初老の夫婦?ファンにしては結構な年齢だが、それにしたって夫婦で来るのもおかしいよな?なんか怪しそうだし、会わずに帰ってもらうのが正解だろうな。

 

「済まないが春先、やっぱり流石に一般人においそれとアイドルと会わせるワケにはいかないから丁重にお断りして「マスター、ボクは会っても良いよ?」ってロボ子?!」

 

「だってその人達わざわざ夫婦揃ってボクに会いに来るって事はそれなりの用事があるって事じゃない?それに万が一襲われる事があってもボクなら撃退出来るし、いざとなったらマスターが助けてくれるでしょ?」

 

………全く、普通ならダメだって言いたいところだがロボ子は結構頑固だから多分俺が何言っても相手の所に行くつもりだろうな。仕方ないか……

 

「……分かった、けど危ないと判断したらすぐに連れて逃げるからな。春先、相手は客間か?」

 

「は、はい!今はお茶をお出ししてお待ち頂いてます!」

 

「ん、分かった。それじゃあ行くぞロボ子」

 

「はーい♪」

 

さて、一体どんな人が待ち構えているのやら?まあ危なくなりそうならロボ子を連れて逃げないとな……っと、そんな事考えてたらもう客間の前に着いたな。まあまずは俺だけ入って様子を見るか。

 

―ガチャッ―

 

「お待たせしました、ホロライブスタッフリーダーの佐々木と申します。先程別のスタッフからお話を伺いました、なんでもわが社に所属するアイドルに会いたいとの事でしたが……?」

 

「ッ!?貴様か!杏奈を誑かした男というのは!貴様だけは……貴様だけは絶対に許さんぞぉッ!!」

 

―ドゴオォンッ!―

 

客間に入り名前を名乗って要件を確認しようとした瞬間、いきなり目の前の初老の男性に掴まれおもいっきりぶん殴られてしまった。

 

「ウグッ?!い、いきなり何を……!?」

 

「あ、あなた!?ちょっといきなりなんて事してるんですか?!」

 

「黙れッ!!このクズ野郎、よくも私達の愛する娘にアイドルなんてやらせた上に自分の性欲の捌け口にしやがって!」

 

グッ……!?い、一体なんだこの人?!いきなり殴ってきたかと思ったら胸ぐら掴んできやがった!?てかなんだよクズ野郎って?!

 

「お、落ち着いて下さい!そもそも杏奈って一体誰の事ですか?!うちの事務所にそんな名前の娘は所属してないんですが……?!」

 

「惚けるな!お前達の事務所にロボ子と名乗る娘がいるだろうが!それが私達の娘だッ!!」

 

…………………え?ロボ子?どういう事だそれ?この人達が言う杏奈ってロボ子の事なのか?と、兎に角話をする為にも一旦手を放してもらわんと……

 

「た、確かにうちの事務所にはロボ子は所属してます。貴方達はロボ子のご両親なのですか?」

 

「そうだ!あの娘は私達の……死んだと思っていた最愛の娘杏奈だッ!!」

 

「え、死んだって………分かりました、今本人も連れて詳しいお話を聞かせて頂きましょう。少しお待ち頂いてよろしいでしょうか?」

 

「え、えぇ勿論です。貴方、気持ちは分かるけど一旦手を放して下さい」

 

「……………分かった、だが逃げたらただでは済まさんぞ」

 

良かった、取り敢えずは話を聞いてくれそうだ。兎に角ロボ子も入って来てもらって詳しい話を聞かせてもらうとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おぉ……杏奈!本当に杏奈なんだな?!」

 

「杏奈ッ!良かった、貴方が生きていてくれて良かった……」

 

客間の外に待たせていたロボ子を部屋に入れると、ロボ子のご両親を名乗る二人がロボ子に詰め寄りロボ子を抱きしめ涙を流していた。端から見れば親子の再会にも思えるが…………

 

「……………ねぇマスター、この人達一体誰なの?」

 

「ッ?!な、何を言ってるんだ杏奈?ほら、お前の母さんだぞ?」

 

「あ、杏奈?どうしちゃったの一体?お父さんとお母さんの顔忘れちゃったの……?」

 

………やっぱりロボ子には何の事だか分かってないみたいだな。そりゃそうか、ロボ子には俺と出会う前の過去の記憶が一切ない状態だもんな。

 

「あー……ごめんね、貴方達が一体誰なのか本当に分かんないんだよね。ボク、マスターに助けられた後の記憶しかないからそれより前の記憶が全然ないの」

 

「そ、そんな……?!」

 

「な、なんという事だ……!?」

 

二人の事を全く知らないというロボ子に二人はショックで崩れ落ちてしまった。奥さんに至っては顔を手で被いながら号泣してしまってる。

 

「……ロボ子は7年程前に撮影の為に訪れた廃墟で発見しました。見つけた時は身体の半分近くが故障して機能停止寸前だったので我々が回収し修理したのが始まりです」

 

「……ちょ、ちょっと待て?!故障?機能停止?修理?一体どういう事だ?!その言い方だとこの娘がまるでロボットみたいじゃないか!?」

 

「ええ……正確にはロボ子の身体の6割近くは機械化されたサイボーグです」

 

「そんな………そんなの嘘よッ!この子は普通の人間よ!ロボットだなんて……?!」

 

「嘘じゃないよ、ほら」

 

「「ッ?!!!!?」」

 

俺の言葉を信じられないと否定する二人にロボ子は自身の左腕を外してみせる。外した左腕もロボ子の意思で動いており、それを見た二人は顔が真っ青になり奥さんはそのまま泡を吹いて気絶してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………つまり、貴様が見つけた時にはこの娘は既にロボットだったという事か?」

 

「ええまあ、正確にはサイボーグですが……」

 

あれから30分程経ち漸く二人とも落ち着いてくれたのか話を聞いてくれるようになってくれた。にしてもこのご両親?もロボ子がロボットだって事を知らなかったなんてな……

 

「……てか貴方達、本当にボクの両親なの?なんか実感が湧かないんだけど」

 

「ッ!?何を言ってるんだ杏奈!お前は私と幸奈にとってたった一人の大切な娘だぞ!?」

 

「いやそんな事言われたって……」

 

「……すみません、ロボ子は「その呼び方は止めろッ!!」……失礼しました。杏奈さんは7年程前に助けてからの記憶しかないようなので、もしよろしければ杏奈さんの事、詳しく教えて頂けませんか?」

 

「………分かった。私達としても状況整理はしておきたいからな」

 

まだ相当困惑しているようだけど、取り敢えず話はしてくれるみたいだ。一体ロボ子……いや、杏奈に一体どんな過去があったんだ?

 

「……私達上山家は東北の田舎町に暮らしていたんだ。家庭は然程裕福とは言えないくらいではあったが、それでも家族三人でいつも笑いながら生活をしていた。ところが8年前、杏奈は都内の進学校に通う事になって、私達の元を離れて一人暮らしをする事になったんだ。杏奈はバイトを探しながら一人でも頑張ると言って出ていってしまったんだが………その3ヶ月後、警察から杏奈が友人にバイトに行くと言ったきり帰って来ないと連絡があった。そして行方不明の捜索願いを出したんだが、結局見つかる事もないまま杏奈は死亡したものという扱いになってしまったんだ………」

 

「そんな事が………」

 

「だが私達はそれでも諦めきれなかった!もしかしたら娘はまだ何処かで生きてるんじゃないかって………そんなある日、ふとネットニュースを見ていたら死んだと言われた杏奈が写っていて、其処には子供を出産したという内容のニュースを見つけたんだ!何度も画像を確認したが間違いない、この娘は私達の娘だと!娘は生きてたんだと!」

 

成る程、そのニュースを見て俺達が娘を拐いアイドル活動を強要したもんだと思い込んでしまったって事か。けどもしそれが本当なら、この人達の娘の杏奈が行方不明になりその後俺が発見してロボ子になるまでの合間に一体何があったんだ?

 

「………事情は分かりました。ですが先程も申した通り我々が杏奈さんを見つけた時には既に身体の半分近くは機械化されていまして、その後アイドル活動をしているのも本人の意思によるものです」

 

「そんなの信じられるか!?貴様等が杏奈を拐って勝手に機械化させて洗脳したんじゃないのか!?」

 

「ッ!?ふざけないでよ!マスターはボクを助けてくれた命の恩人なんだよ!そんな事するわけないじゃんッ!大体お前達こそ本当にボクの両親なの?!そんな証拠何処にもないじゃん!それにさっきからボクの事杏奈って呼んでるけど、それ単純にボクと死んだ娘さんが似ているってだけじゃないのッ?!」

 

「な?!何を言ってるんだ杏奈「ボクはそんな名前じゃないッ!ボクには佐々木ロボ子っていう名前があるんだッ!ボクをあんた等の死んだ娘さんと重ねるのは止めてよッ!!」ッ!?そ、そんな………」

 

男性はロボ子から明確に拒絶されその場で崩れ落ちてしまった。まあ娘が生きてたと思ってたのにその娘に此処まで拒絶されればそりゃショックだよな……けど、俺にはこの人達が嘘を言ってるとは思えないし、何よりロボ子には本人にも分からない過去があるのには違いない……これは少し調べる必要があるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈………成る程、ロボ子さんの秘密についてか〉

 

「ああ、こんな事義兄さんに聞くのも申し訳ないけど、なんとか調べられないかな?義兄さんって人脈が広いし、もしかしたら何か知ってるんじゃないかと思って」

 

俺はロボ子の両親を名乗る二人を近くのビジネスホテルに泊まらせ、ロボ子と共に義兄さんにロボ子の過去について調べてもらうように頼む事にした。今まではロボ子の過去については本人も気にしてなかったから調べようともしなかったが、こうなった以上知らぬ存ぜぬという訳にはいかないからな。

 

〈実はそれについては僕達も既に調べていたんだ。流石にロボ子さんの素性までは分からなかったけど………今の玲二君の話を聞いて大分確証が持てたよ、なんせ辻褄が合う部分もあるしね〉

 

「そうなのか?!それで、一体何が分かったんだ?」

 

〈………君達はアークアイコーポレーションって知ってるかな?〉

 

「アークアイコーポレーション?それって確か世界でも有数の大手家電メーカーだよね?」

 

ああ、俺も聞いた事はあるな。アークアイは世界を繋ぐというキャッチコピーを掲げていて今や世界中の多くの人に愛される大手家電メーカーだ。けど確か昔日本にも支部があったんだがいつの間にか撤退してたんだよな?

 

「で、その家電メーカーが一体どうしたの?」

 

〈うん、実はロボ子さんの壊れてたパーツを君の友人のカズマ君から受け取って調べたんだ。そしたら……ロボ子さんの身体に使われていたパーツの殆どがアークアイ製の部品だったのが分かったんだ〉

 

「なんだってッ!?」

 

どういう事だよそれ?!なんで家電メーカーの部品がロボ子の身体に使われてるんだよ!?カズマから聞いたが修理する前のロボ子の身体には軍事兵器と思われる部品の破片もあったって言ってたぞ!?

 

〈そう、そしてその後の調べで分かったんだけど……実はアークアイは表向きは家電メーカーとして事業展開しているが、実際は裏では軍事兵器を量産しているかなり過激な軍事工業だったんだ〉

 

「「軍事工業ッ?!」」

 

なんだよそれ?!それってつまりロボ子は其処で作られた兵器って事なのか?!なんだよその非人道的な組織は!?

 

〈其処から僕達はいろいろと調べてみた結果、ある1つの実験が行われていた事が分かったんだ。それが、ヒューマノイド計画だ〉

 

「ヒューマノイド計画……?」

 

〈ああ、人間の四肢を機械化しそして脳の一部をコンピューターと接続するようにする事で工作員としても戦闘員としても行動出来る万能な兵士を作ろうとしていたんだ。そしてその実験の過程で生まれたのがRBK-00という少女型の兵士だったんだ〉

 

「RBK-00……まさかそれって!?」

 

〈そう、おそらくロボ子さん、君の事だ〉

 

なんて事だ……今までロボットとはいえ普通の女の子だと思ってたロボ子が実は戦争の為に作られた兵器だったなんて……

 

〈更に君達の元にやって来た上山夫妻、そして上山杏奈さんについても今調べてみたんだけど、これも驚くような情報だった。今から8年前、まだ当時あったアークアイ日本支部にオペレーターのバイトとして参加していた娘が突如行方不明になる事件があったんだ。その被害者こそが、上山杏奈さんという訳だ〉

 

「………つまり上山杏奈さんは8年前にそのアークアイによって兵器へと改造されてしまい、その後何らかの形で破棄されてしまってた処を偶々俺が発見したって事なのか?」

 

「そしてボクは記憶を失くしていて、マスターにロボ子って名前をもらってホロライブに入ってアイドルをするようになったって事なんだね?」

 

〈そう考えるとかなり辻褄が合うね〉

 

そういう事だったのか……にしてもそのアークアイって会社、とんでもない会社だな!人を拐って勝手に兵器に改造して、挙げ句に不必要になったらポイ捨てかよ?!

 

〈けどまだこれは憶測に過ぎない点も多い。僕はこれからまたいろいろと調べてみようと思うよ。丁度今アークアイとの商談もあったし、奴等の素性も暴かないとね〉

 

「……分かった、忙しいところ有り難う義兄さん」

 

〈良いって、大切な義弟とその奥さんが困ってるんだから協力するのは当たり前さ。それに、アークアイは前々から僕の会社を乗っ取ろうとしてるって噂もあったし、これを機に奴等を徹底的に叩こうと思うよ。それじゃ、何か分かったら連絡するよ〉

 

………まさかのとんでもない事態になってしまったな。ロボ子の過去にそんな凄まじい経歴があったなんて、流石に想像つかなかったぞ?

 

「そっか……ボクは元々戦争の道具として生み出されたんだ……」

 

「ロボ子…………仮にそうだとしても、今のお前は俺達の大切な仲間であり家族だ。もしお前の身に危険が迫ってくるっていうなら、俺はお前の事を全力で守ってみせる、絶対にな」

 

「マスター………うん、有り難うマスター。貴方がボクのマスターで本当に良かった♪」

 

俺も、ロボ子に出会えて良かったと思ってる。だからこそ、この先何があろうとも必ずロボ子の事を守り抜いてみせるさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―その頃……―

 

「…………所長、RBK-00の所在が分かりました。どうやら奴は今日本でロボ子という名前でアイドル活動を行ってるようです」

 

「アイドル活動だと?フンッ!兵器の癖に何がアイドルだ!?所在が分かったんだったらさっさと連れ戻してこい!抵抗するなら死なない程度に痛めつけろッ!!」

 

「ハッ!!」

 

「全く、試作品のクセにワシ等に迷惑かけよって!だがこれでまたワシの野望に一歩近づくワケだ……グフフフ、グワァッハッハッハッハッハァーーーーーッ!!」

 

薄暗い研究所の一室で一人の男が不気味に高笑いをしている。その回りにはバイザーで目を隠して沈黙している女の子達、そして謎のカプセルの中にまるで眠ってるように封印されている女の子がいた。一体此処で何が行われているのだろうか…………?

 

 

次回、ロボ子の身に危機が迫る……!?




はい、という事でロボ子の両親?登場、そしてロボ子の過去についての回でした!果たしてこの二人は本当にロボ子の両親なのか?そしてロボ子を狙う怪しい影は一体……?

といったところでその続きは次回書きます。次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!
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