今回はholoX回、ラプラスに対する他のメンバーの奮闘回です。それでは最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
5月に入って皆が待ちに待ったゴールデンウィーク到来。数年ぶりの規制のない長期休みという事でホロライブタウンの住人達も本土にある実家に帰省する者もいる中、島に残ったホロメン達は各々自由を満喫していた。そんな中……
「ねぇママぁ~、今日のおやつはまだなのか~?」
「もうちょっと待っててねラプちゃん、今ふわふわパンケーキ焼いてあげるから一緒に食べようね♪」
「おぉー!吾輩ホイップクリームたっぷりのが良いぞ!」
「はいはい、もう少し待っててね~♪」
「「「「………………………」」」」
リビングではフブキとラプラスが二人で仲良くパンケーキを焼いておやつタイムを楽しんでいた。が、そんな仲睦まじい親子を見てルイをはじめとするholoXのメンバーは何やら不満そうな顔をしていた。
「………ねぇラプラス?」
「うん?なんだ“幹部”?吾輩今パンケーキ食べるのに忙しいんだが?」
「いや、食べながらでも良いんだけと……ラプちゃん、フブキさんの事はなんて呼んでる?」
「ん?ママに決まってるだろ、何を今さら?」
「………じゃあ私達holoXのメンバーはなんて呼んでたかしら?」
「そりゃ“幹部”に“博士”に“新人”に“侍”でしょ?普段からそう呼んでるんだから分かってるだろ」
何を今さら、そんな感じで言ったラプラスの一言がholoXメンバーの不満が爆発してしまう。
「それだよ!ラプラスってお兄ちゃんの子供だからフブキ先輩と同じく妻である沙花叉達もラプラスのママになる筈なのに、何で未だに沙花叉達の事ママって呼んでくれないの?!」
「え?いやだって吾輩にとってお前等ママじゃなくてholoXの構成員だから……」
「それはホロライブ6期生のグループとしての括りなだけでしょ?!こよ達だって家族構成で言えばラプちゃんのお母さんなんだからママって呼んでほしいよ!」
「そんな事言われても吾輩にとってママはフブキママとミオママの二人で他は先輩とか同僚って感じだからなぁ……」
そう、ラプラスは普段から玲二とよく一緒にいるフブキやミオを母親として認識しているがその他は仕事として接する事が多いせいか先輩や同僚としか認識していないのだ。故に他のメンバーが母親のように接してもラプラスにはピンとこないようなのである。
「うぅ~……一体風真達に何が足りないというのでござるかぁ~?」
「沙花叉だってお兄ちゃんの奥さんとして頑張ってるもん!お風呂も今じゃ週2で入ってるもん!」
「え?!新人まだそんだけしか入ってないのか!?汚ッ!?」
未だに風呂に入ってないクロヱに思わず引いてしまうラプラス。
「なぁんでそんな事言うのぉ~?!可哀想でしょ沙花叉がぁ~!!」
「いや沙花叉流石にもう赤ちゃんいるんだからもっと清潔にしなさいよ……」
「そうでござるよ、フィルちゃんだって臭いママなんて嫌でござるよきっと。ねー『にほ』♪」
「あうぅ~」
子供の為にも清潔でいろとルイに指摘され、いろはも自分の娘『にほ』を抱きしめながら注意する。実は前回のロボ子の事件から少し経過しており、残ったメンバーも無事に出産し今では全員子持ち状態になっている。
「まあまあ皆、ラプちゃんも皆がお母さんとして接しようとしてるのは分かってるんだから無理に迫らないで焦らずゆっくりやれば良いよ。はい、皆の分のパンケーキ♪トッピングも一緒に置いてるから自由に使ってね~♪」
フブキもパンケーキを焼き終えて皆の前に並べていく。最初の頃は上手く出来なかったお菓子作りもちょこ先生やミオのお陰でだいぶ上手に作れるようになり見事にふわふわなパンケーキが皆の前に並んでいく。
「有り難うございますフブキ先輩……でもやっぱり私達もレイレイの奥さんだからラプにママって呼んでもらいたいですね」
「気持ちは分かるけど、焦っても変に蟠りが出来るだけだから自然に呼んでもらえるようになるのを待った方が良いと思うよ」
「まんまぁ~」
皆がパンケーキを食べようとする中、こゆきがよちよちと歩きながらフブキの元へとやって来る。もう1歳になったこゆきは今ではすっかり動き回る元気な子になっていた。
「ん?どうしたのこゆき?」
「『ふゆき』おきたよ~」
「あ、ホント?ちょっと待っててね。ごめんねラプちゃん、ママちょっとふゆきを見てくるから皆と食べてて?」
「はーい」
こゆきに言われフブキはエプロンを外し先日産まれた第二子『ふゆき』の元へと行ってしまった。ふゆきはこゆきと同じく女の子で、髪の毛の色が水色で狐族の耳はあるが尻尾がないのが特徴である。
そしてラプラスはフブキの作ってくれたパンケーキを夢中で食べていくが、そんなラプラスを見てholoXの皆はやっぱり納得出来ない様子であった。
「……フブキ先輩はああ言ってたけど、やっぱり私達もラプラスの母親には違いないんだから」
「うん、やっぱりママって呼んでもらいたいよね」
「てか絶対に呼ばせてやる!このままいつまでも新人なんて格下だと思われるのも嫌だもんッ!」
「まあそうでござるね、同じ家に住む家族としては風真もラプ殿には親として接してもらいたいでござる」
「……そうと決まれば、明日早速決行ね」
自分達もママと呼ばれる為にも、四人は明日ラプラスと共にある事を行う事を決めるのであった。
―翌日―
「………で?親子としての絆作りの為に皆でガンプラ作る事になったって事か?」
「そういう事♪考えてみたら私達holoXが揃ってガンプラ作る事なんてなかったからね」
「こよも今までガンプラ作りは殆どしてしてなかったからこれを機に皆と一緒に作ろうと思って買ってたヤツがあるんだ~♪」
成る程、確かに形式上では皆ラプの母親だけどラプが“表だって”ママって呼んでるのはフブキとミオだけだもんな。同じ母親としたらそりゃママって呼んでもらいたいか。
「にしても絆作りの為にガンプラってなかなかないよな?」
「まあまあ、これが佐々木家流家族団欒って事で良いんじゃないでござるか?」
「……吾輩別にやりたいだなんて言ってないんだが?」
「良いのラプラス!今日はholoXとしてじゃなくて家族として皆で一緒にガンプラ作ろうよ、ね♪」
……まあたまにはこういう日もあっても良いかもな。特にこの前までロボ子の件や他の皆の出産やらでいろんな事がありすぎてこうやってのんびり出来るのも久々だし。俺も最近作ってなかったから一緒に作っていくか。
「で、今日は一体何を作るんだ?」
「ふふーん♪今日作るガンダムは~、これ!『ガンダムX』だよ~♪」
『MG ガンダムX』
『機動新世紀ガンダムX』に登場する主人公ガロード・ランが搭乗するMS。その性能は歴代のガンダム主人公機の中でもトップクラスの火力を誇り、中でもそのXの名を象徴するサテライトキャノンは使用出来る状況が限定的だがガンダムが保有する武器の中では最強クラスの威力を誇る。
「おぉガンダムXか、しかも昔の赤ロゴ。こより、よくこんなレアキット見つけたな?」
「うん、実はこれ前にファンの子からプレゼントでもらったんだよね~♪」
へぇ、そうなのか………あれ?確か今ホロライブってファンからのプレゼントって禁止してるよな?ならこよりは一体何処でどうやってこのガンダムXをもらったんだ?
※実際のホロライブでも2021年8月末よりタレントを守るという理由でファンからのプレゼント受け取りを終了してます。
「……なあこより、お前これ何処でもらったんだよ?」
「これ?実はこの間のイベントで一緒にお仕事したタレントの子がこよ達holoXのファンで、これを良かったら皆さんで作って下さいって言ってくれたんだよね♪」
成る程、そういう事なら大丈夫か。それにマネージャーも中身の確認はしてるだろうから問題はないな。それにXを見てラプも目を輝かせて喜んでるみたいだし、今回はこれを皆で作っていくか。
「それじゃあ早速仮組からしていくか。今日は六人もいるしぱぱっと作っていこう」
『はーい♪』
さて、そうと決まれば早速皆で手分けして作っていくか。六人もいれば多分一時間もしないで終わるだろ?
―一時間後―
「……よし、これで仮組は完了だな。にしても素組でもかなり格好良いな」
「確かにプロポーションも申し分ないし、このサテライト部分もキレイだね♪」
「ホント、これが8年前のキットだなんて信じられないわね……」
そっか、もうそんなに経つんだな。そう思うと結構……あれ?けどもっと前だったような気がするんだが……けど今は2022年だし、気のせいか?
※この世界は現在サ○エさんやこ○亀に近い感覚で時間が進行してます。
……なんだか今メタい事言われた気がするが、気のせいという事にしとこう。それにしてもやっぱりXは格好良いな、これが放送期間が短縮された作品の機体なのが残念だ。
「ふわぁ……パパ!吾輩このガンダム気に入ったぞ♪」
「そっか、それなら持ってきてくれたこよりに感謝しないとな?」
「あ、そうだな。博士、有り難うな♪」
「もぉ~、其処は『有り難うママ♪』って言ってよぉ~?」
「いや、それだけは嫌だ」
「むぅ……」
まあこよりも無理に迫らないでじっくり待てばその内言ってくれると思うから今は我慢しな。さて、後はこの機体をどう手を加えるかだな。
「それならこのサテライトのパネル部分を風真達のイメージカラーにして、本体をラプ殿のイメージカラーにすればholoXの専用機みたいで格好良いんじゃないでござるか?」
「おぉー!それ良いな侍!なら早速サフを噴いて塗装しようか♪」
「こら待ちなよラプ!まずは分解してヤスリがけして洗浄しないと!」
「はーい♪」
……ラプの奴よっぽどXが気に入ったんだな。クロヱに怒られながらも嬉しそうに塗装の準備を進めていってる。なんか良いなこういうの、少しずつだが家族として接しているようで。まあ親子というよりは姉妹に近いけどな。
―翌日―
「……よし、時間を進めてトップコートも乾かしたしこれで塗装は完了だな」
「何時も思うけどレイレイのその神羅族の力って便利だけど、ガンプラ塗装を早く乾かすなんてなんだか変な使い方よね?」
まあ確かにもっと使いようはあるとは思うが、俺は別にこの力を使って何かしようとは思ってないし、これくらいの使い方の方が平和で良いだろ?
「まあ確かに変な使い方かもしれないが悪い事に使うよりよっぽど良いだろ?ほれラプ、後はこれを組み立てて完成だ」
「おぉー♪これで吾輩達の新しい機体、『ガンダムholoX』の完成だな♪」
『ガンダムholoX』
ガンダムXをholoXのイメージカラーに合わせた機体。本体はラプラスのイメージカラーである紫をメインにし四枚のサテライトパネルにはオレンジ、ピンク、赤、黄緑の塗装を施している。更に右肩アーマーにはオリジナルデカールでholoXの文字が表記されている。
「うん、私達らしい機体に仕上がったわね♪ほらつばさ、ママ達のガンダムよ~♪」
「あ、あぅゆ~」
「ねーフィル、ママ達のガンプラ格好良いでしょ~♪」
「たやぁ」
「あぅ、あぅやぁ~」
「うんうん、『ひより』も気に入ってくれたみたいだね♪」
「にほも気に入ってくれたでござるか~♪」
「あぃ」
うん、ラプをはじめ赤ちゃん達も嬉しそうにガンダムholoXを眺めているな。因みに『ひより』はこよりの娘で黒髪な点以外はちっちゃいこよりそのものである。にしても親子揃ってガンプラをジーッと見てるのはなかなかシュールだよな。
「よし!これでラプとの親子の絆が深まったという事で!さぁラプちゃん、沙花叉をママって呼んでみて!」
「は?誰が呼ぶか」
「なぁんでさぁ~?!一緒にガンプラ作ったじゃん~!?」
「それとこれとは話は別だ。そんなに呼んでほしかったらまず毎日風呂入れ」
「やぁだぁ~!」
いやそれくらい入れよ、もうフィルもいるんだし清潔感は大事だぞ?
「はぁ、やっぱりいきなりなんて無理だったわね……」
「まあこれからも一緒に暮らすのだし、ゆっくりやっていけば良いでござるよ♪」
「……うん、それもそうだね。じゃあそろそろ授乳の時間だし、こよは部屋に戻るね~」
こうして四人はそれぞれ子供達の面倒を見る為それぞれの部屋に戻っていった。そして残ったラプはガンダムholoXを手にしながら俺の膝の上に座ってきた。
「良かったなラプ、皆が一緒に作ってくれて」
「フン、別に頼んだワケじゃないぞ……まあでも、持ってきてくれた“こよりママ”には感謝するけどな」
……全く、俺やフブキやミオには素直なクセに他の娘相手だと恥ずかしいのか皆が見てない時だけママと呼んでいる。なんだかんだでラプも皆の事母親だと認めているんだよな。
「そう思うならあいつ等の前でもちゃんとママって呼んであげな。そうしたら絶対に喜んでくれるから」
「やだ。特にクロヱママなんて面と向かって呼んだら絶対調子に乗るからまだ呼ぶもんか」
まあ確かにクロヱは調子に乗りそうだな。それに形式上は母親でも種族も違うし血は繋がってないからなかなかラプも皆を母親と呼ぶのには勇気はいるか。
「………安心しろパパ。いつか必ず皆の事、面と向かってママって呼べるようにするから。けど今はまだもうちょっとだけ、皆とこの関係で居続けたいから」
「……そっか。なら俺からはもう何も言わないさ」
そう言ってラプの頭を撫でてやるとラプは目を細めて俺にもたれ掛かってくる。なんだかんだ言ってラプは優しい子だから、きっとすぐに皆の事ママと呼んでくれる筈だ。今はただ、その時がくるのを待ってあげれば良い。
こうして玲二とholoXによるガンダムX製作は無事に終了した。そしてラプラスが皆の事をママと呼ぶ日は何時になるのやら……
―オマケ―
「だから新人のクセに生意気言うな!吾輩総帥だぞ!」
「何さラプラス!あんたそれ母親に対して言う言葉なの!?」
「ウッセー!お前なんか絶対母親だなんて思わねーかんなばーか!!」
「何でさもぉーーーッ?!」
「………やっぱ母親と呼ぶのに時間が掛かるかもな?」
口喧嘩するラプラスとクロヱを見て思わずため息を吐く玲二であった。
はい、という事でラプラスとママ達のX製作回でした!皆が見てないところではちゃんとママって呼んでる辺りラプラスも皆の事を母親と認めてる感じですね♪
そしてしれっと皆既に出産している事が発覚、今後いろんな形で出てくると思うのでお楽しみに♪
次回は3期生のお話にしようと思います。まったり待って頂ければ幸いです、ではまた!