今回はフブキとクロの回です、お互いの関係性が明らかに……?今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
「はぁッ?!家に来るってどういう事だ母さん!?そんな事急に言われたって……あ、ちょっ……!?クソ……」
「?どうしたのクロちゃん、そんな大声出して?」
とある昼下がり、リビングで誰かと電話してたであろうクロがスマホをソファーに放り投げた後ため息を吐いていた。一体どうしたんだ?
「あ、いやまぁ……実は母さんがこの島にやって来るって言ってきてな……」
「クロちゃんのお母さん?そう言えばクロちゃんのご両親に会うのって初めてだよね?」
「そういやそうだな?他にも直接会った事のないご両親もいるけど、クロに至っては家族の話すら聞いた事なかったからな」
他の娘のご両親とは直接会った事はないがリモートで挨拶した事はあるがクロに関してはその必要はないと言って連絡先すら教えてくれなかったのだ。
「………実はな、玲二には内緒にしてたんだが母さんとは前からずっとやり取りはしてたんだ。結婚した事も、子供が産まれた事もな」
「そうなのか?でもお義母さんだけ?お義父さんには伝えてないのか?」
「………あんなろくでなしになんて連絡してねぇよ。そもそも今何処にいんのかもわからないしな」
な、なんかお義父さんの話をした瞬間クロの表情が険しくなっていってる……そういや昔家族仲が悪いとは聞いてたけど、それって父親の事だったのか?
「というワケで玲二、すまないが三日後に私の母親が来るから家に泊めても良いか?」
「あ、ああそれは構わないぞ。それにその日は他にもフブキのお母さんもやって来るって言ってたし、この際だから二人まとめておもてなししようか」
「そうなのか?フブキもお袋さんが来んのか?」
「うん、お母さんとはこゆきが産まれた時に帰省した以来会ってなかったからふゆきも産まれたし是非来てほしいと思って招待したんです♪」
そうそう、あの時のお義母さんこゆきを抱いた瞬間物凄くだらしない顔でこゆきに頬擦りしてたんだよな。長年見てきたけどあんなお義母さん見た事なかったわ。
「よし、そうと決まればおもてなしする為の準備でもしていくか」
「良いですね、折角ですから子供達も連れてスーパーに行きましょう♪クロちゃんもそれで良いかな?」
「ああ、別に構わないさ。そんじゃ“黒子”連れて来るからちょっと待っててくれ」
そう言うとクロはベビーベットですやすや眠る我が子『黒子』を抱っこし抱っこ紐にくくりつけ出かける準備を済ませていく。それにしてもクロもすっかりお母さんらしくなってきたよな、最初は赤ちゃんの扱いに四苦八苦してたのに。
「待たせたな、それじゃあ行こうか」
「ああ、じゃあまずはスーパーに行ってその後酒屋に行ってお酒も買っていくか」
「はーい♪こゆきも今日はおやつ買っても良いからね~♪」
「わーい♪ねるねるね~♪」
こうして俺達はフブキとクロのお母さん達を迎える為のパーティーの食材を買いに街に出かけるのであった。
…………この訪問がまさかあんな事になるなんて、この時の俺達はまだ知るよしもなかった。
―三日後―
―ピンポーンッ―
「お、どうやら来たみたいだな」
「そうみたいですね、はーい今出まーす!」
おもてなしの準備を終えた頃、タイミングを見計らったかのようにインターホンが鳴り玄関を開けると其処にはフブキにそっくりなおっとりとした女性がにこやかに立っていた。
「こんにちは~二人とも久しぶりね~♪」
「いらっしゃいお母さん♪」
「お久しぶりです、みゆきさん」
俺達はやって来たフブキのお母さん『白上みゆき』さんを家へと招き入れていく。この人は俺が幼い頃から近所付き合いがあるからずっと見てきたが全然老けていない、というより寧ろ俺より若々しいんじゃないか?
「もう玲二君ってば、前にも言ったでしょ?私の事はお義母さんって呼んでよね♪」
「す、すみませんまだなれなくて……」
「まぁまぁ、それは良いとして……ほらこゆき、おばあちゃんだよ~♪」
「ばーばぁ?」
「あらぁこゆきちゃん久しぶりねぇ~♪おばあちゃんだよぉ~♪」
あらら、またみゆ……じゃなかったお義母さんの顔がだらしなくデレデレしている。本当に子供が大好きなんだな……あ、そうだ。
「お義母さん、こっちが俺とフブキの第二子のふゆきです。ほらふゆき、おばあちゃんだよ」
「う?」
「あらぁ!この子がこゆきちゃんの妹?こっちも可愛いわねぇ~♪」
お義母さんは俺からふゆきを受けとると優しく頬をすりすり擦って可愛がってた。ふゆきは何をされてるのか分からずキョトンとしてるけどな。
「おーい玲二、フブキー。もう料理並べ終えたぞ……っと、もうお前のお母さん来てたのか?」
「………え?ふ、フブキ?フブキが……二人いる?!」
と其処に料理の準備を終えたクロが俺達を呼びに来て、そのクロの姿を見たお義母さんが口をパクパクさせながら驚いていた。あそっか、お義母さんはクロの事初めて見たからそりゃ困惑するわな。娘と瓜二つな娘が目の前に現れたら誰だってこうなるよな?
「あー……お母さん驚かせてごめんね。こちら私と同じレイくんの奥さんのクロちゃんです」
「あ、どうも、フブキです。こいつと名前が一緒なのでクロって呼んで下さい」
「え?クロ……ちゃん?え?え?どういう事?フブキと名前が一緒?え?」
あ、ダメだ完全に混乱してしまってるな。そりゃ此処まで瓜二つな娘がいきなり現れたらびっくりするだろうから仕方ないか。
「……………ッ!?あ、貴方……もしかして貴方の旧姓って、黒上だったりする?」
「え?は、はいそうですが……?」
「ッ!?や、やっぱり……」
やっぱり?え?なんでお義母さんがクロの旧姓知ってんだ?もしかしてお義母さん何か知って……
「おぉーーーッ!此処がフブキの住んでる豪邸かぁ!?話には聞いてたけどデッケェなぁ♪」
「え………あ、母さん!?」
「「「え?」」」
そんな中いきなり大声が聞こえ再び外に出ると遠くの方からラフな格好した狐族の黒髪の女性が豪快に笑いながらこっちにやって来ていた。もしかしてあの人がクロのお母さん……ってあの人、なんかみゆきお義母さんにそっくりじゃないか?!
「おぉ、フブキ久しぶりだなぁ♪元気してたかぁ?」
「か、母さんそんなデカイ声出すなよ!?他の皆に迷惑がかかるだろ?!」
「ん?そっか?いやぁスマンスマン♪アッハッハッハァ♪」
な、なんか豪快な人だなクロのお母さん?どうやったらこんな豪快な人からクロみたいな性格な娘が産まれるんだ?
「お、あんたがフブキの言ってた旦那か?いやぁ話に聞いてた通り良い男じゃねぇか!あたしの元クズ夫とは全然違って真面目そうだしな♪フブキ、お前良い旦那見つけたなぁ♪」
「は、はぁ……?」
や、ヤバイな。これはみゆきお義母さんとはまた違ったマイペースな人だな。
「………ん?あれ?みゆきじゃねぇか、なんでお前が此処にいるんだよ?」
「……それはこっちのセリフよ“イブキ”。なんであんたが此処にいるのよ?」
………え?ど、どういう事だ?なんでみゆきお義母さんとクロのお母さんが睨みあってんだ?てかこの二人顔見知りなのか?
「おいおい今のやりとり見て気づかねぇのかよ?あたしは自分の娘とその旦那に会いに来たんだよ。そんなのも分からねぇのかこのノロマ狐が」
「あらあら脳筋狐が何をほざいているんだろうねぇ?それに私だって大切な娘と義息子と孫に会いに来たのよ」
「へぇ?お前の娘?それってフブキの横にいるその白い狐ッ娘か?なんかお前に似て頭のネジ外れてそうな顔してんなぁ?」
「あらあら、それ言ったら貴方の娘さんだって貴方に似て随分がさつそうねぇ?」
ちょ!?ど、どうしたんだ急に?!なんで二人ともいきなりそんな険悪なムードになってんだよ?!
「ちょ、ちょっとお母さん?!どうしちゃったのいきなりそんな喧嘩腰になって……!?」
「それに母さんも……っていうかなんで母さんがフブキの母親の事知ってんだよ?!」
「あ?知ってて当然だろ?」
「そうよ、だって………」
「「この子(こいつ)は私(あたし)の双子の妹(姉)なんだから」」
………………
……………………………
………………………………………………え?
「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーッ?!!?」」」
唐突に明かされた真実に俺達の叫びが島中に木霊するのであった……………
それからなんとか二人を招き入れ料理を振る舞うも相変わらずギスギスした空気が流れている。一応安全確保の為フブキとクロの子供達以外は二人が落ち着くまで別室に待機してもらうようにしているが……さて、どうしたもんか?
「……本当に二人ともそっくりですね?」
「まさかフブちゃんのお母さんとクロちゃんのお母さんが双子の姉妹だったなんてね……」
「あれ?という事はフブちゃんとクロさんって実は従姉妹同士だったって事ですか?」
「そういう事になるよね……」
「いやそれよりどうすんのこの空気?!このままじゃ子供達リビングに呼ぶ事出来ないじゃん!?」
全くもってその通りなんだよなぁ。取り敢えずなんでこの二人の仲が悪いのかだけでも振り返ってみるか……
元々みゆきさんとその妹である『イブキ』さんは幼い頃はそうでもなかったのだが大人になるにつれ互いの性格が合わずいがみ合う事が多かったらしい。確かにみゆきさんのおっとりした性格とイブキさんの豪快な性格は相性悪そうだもんな。
そしてみゆきさんは白上家に嫁ぎイブキさんは合コンで知り合った男と付き合い結婚して黒上となったのだが、そのイブキさんの相手がかなりのクズだったらしく所謂パチンカスだったらしい。仕事で稼いだ金も全てパチンコに費やし更にクロを身籠って産まれてからもそれは変わらず寧ろ酔ってDVとかも珍しくなかったとか。
その結果イブキさんは離婚してクロの親権と多額の慰謝料をもらったがその事で両親に男を見る目がないと説教されてそれにキレて自分から家族と絶縁してしまったらしい。そして今に至るまで再会する事はなかったんだとか。
「……ったく、フブキの結婚相手の他の女にお前の娘がいたって知ってりゃ反対だったのによぉ」
「あら?それならさっさと離婚でもして母娘仲良く出ていってくれないかしら?私は玲二君とフブキが幸せに暮らしてくれるなら構わないから」
「あぁんッ?んだとてめぇ……ッ!」
「おい母さん!母さん達の仲が悪いのは分かったけどそんなんで私と玲二を離婚させようとすんなや!」
「そうだよ!お母さんがイブキおばさんと仲が悪いからってそんなんで離婚したらクロちゃんも黒子ちゃんも可哀想だよ!」
一触即発な状況に娘であるフブキとクロが割って入り止めていく。そりゃ親の勝手な都合で離婚させられそうになったら怒るわな。けどそんな二人の言葉は届いてないのか二人の言い合いはヒートアップしていく。
「大体なんでてめぇの子供の名前がフブキなんだよ?!あたしの子供と名前被せてくんじゃねぇよ!」
「そっちこそなんでよりにもよって私の子と同じ名前にしてんのよ!?私と夫が一生懸命考えた名前が貴方の適当に考えた名前と一緒だと思うと情けなくなってくるわ!」
「ふざけんなよ!適当に付けたワケねぇだろこのボケ狐!!」
「何よこのガサツ狐!!」
………ダメだ、最初は落ち着くのを待とうと思ったがこれ以上は流石に許容出来ないな、はぁ………
―バアァンッ!!―
「「ッ?!」」
「………お二人とも、これ以上下らない事で争うならもう帰ってもらえませんか?」
俺はテーブルをおもいっきり叩き二人を睨みながら静かに告げていく。これ以上は夫としてフブキ達を、子供達に嫌な思いをさせるワケにはいかないからな。
「れ、玲二君……?」
「な、なんだよ急に……?」
「だからこれ以上この家で下らない姉妹喧嘩するならさっさと出ていけって言ってんだよ。しかもただ自分達の喧嘩ならまだしも互いの娘まで貶すようなみっともない真似しやがって」
最早敬語すら取っ払い喧嘩するみゆきさん達に更に睨みながら言葉を続けていく。もう義母だとかそんなの関係ない、俺の家族を傷つけようとするなら容赦はしない。
「あんた等の仲の悪さはよく分かったけど、だからといって自分達の娘まで巻き込む理由が何処にある?そんなに仲の悪い自分の姉妹の娘が俺と結婚したのが気にくわないならもうこっから出ていってくれ。そして二度とこの島に来ないでくれ」
「え?!ちょ、ちょっと玲二君!?」
「な、なんだよそんな勝手な事……?!」
「勝手な事?勝手なのはあんた等だろうが!人の家に来たと思ったらいきなり姉妹喧嘩始めやがって、しかもそれだけならまだしも俺の大切な妻達の事も貶しやがって!母親だからって何しても許させると思ってんじゃねぇよ!俺には夫として妻達と子供達を守る義務がある。だからこれ以上下らない喧嘩でフブキ達を巻き込むなら本当に出ていってもらうぞッ!!」
そうだ、俺にはフブキやクロ、そして皆を守っていくと決めたんだ。それを傷つけようとする奴は例えそれが義理の母親でも許す事は出来ない。
「……お母さんごめんなさい。私は同じレイくんの妻としてクロちゃんと仲良くしていきたいの。もしお母さんがそんな喧嘩を続けて更にクロちゃんを貶すようならお母さんとは今日限りで絶縁するから」
「え?!ちょ、ちょっとフブキ……!?」
「私もだ。私だって玲二の事が好きで家族になったんだ。それを母さんの嫌いな姉の娘であるフブキがいるからって理由で離婚させようとするなら私もあんたとは此処で縁を切る」
「お、おい!?別にあたしは離婚させようなんて……!?」
娘達からも睨まれ何も言えなくなってしまう二人だが、次第に自分達が如何に醜い争いをしていたのか理解したのかおとなしくなっていった。
「………確かに私達、大人気なかったわね。ごめんなさい玲二君、それにフブキや皆もごめんなさいね……」
「あたしも……すまなかったフブキ。それに、そっちのフブキも貶すような真似してしまって申し訳ない」
「うん、分かってくれたならそれで良いんですよ♪これからはこゆき達の為にも喧嘩はしないようにしてくださいね?」
「ばーば、けんか、めー」
「「はい、肝に銘じます……」」
うん、こゆきにも言われたお陰で二人とも落ち着いてくれたし、これでもう大丈夫だろ。なら他の子供達を連れてきて皆でご飯食べるとするか。
―その夜―
「……あ、あのー?なんで私がクロちゃんのお母さんと一緒にガンプラ作る事になってるんですか?」
食事を終えて子供達も眠りにつき一休みしようとした瞬間、私はイブキさんに自分が寝泊まりする客室に連行されました。その理由がなんとガンプラを作ってみたいとの事なんですが……なんで私が?
「ん?いやフブキ……いや、お前もフブキだからややこしいな。ならあたしも皆に合わせてクロって呼ぶか。クロがいっつもガンプラ作ってるのを見てたら興味が出てな。折角だからあたしも一回は作ってみようかと思ったんだよ」
「で、でもそれならクロちゃんと一緒に作ったら良いんじゃ……?」
「………それも良いんだが、ちょっとお前とも話をしてみたいと思ったんだよ。それにみゆきも同じ考えだったみたいだし、今回は娘を交換して一緒に作ろうって事にしたんだよ」
成る程、そういう事なら構いませんが私に聞きたい事って何だろう?それと一体何を作るんだろう?
「というワケで今回はさっき近くにあった模型屋で売ってたこれを作ろうと思うんだが、どうだ格好良いだろ~♪」
「え?あ、はい……でもこれは初めて作るキットですね、同じ物の最新版なら作った事があるんですが」
イブキさんが持ってきたのはかなり古いキットで『ガンダムジェミナス01』でした。これは私も最新版を作って其処からレイくんから漫画を見せてもらってハマった作品ですね。
『HG1/144 ガンダムジェミナス01』
『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場する主人公アディン・バーネットが搭乗する機体。Wシリーズのガンダムは特化型の機体が多い中このジェミナスはオールマイティーに戦う事が出来、更に換装用の装備と入れ換える事で状況に合わせた戦い方が出来るGユニットという機体に分類されている。尚本商品は通常形態に加え宇宙戦用の換装パーツも付属している。
「よっしゃあ!そんじゃ早速作っていくか!まずはこのパーツを取れば良いんだな?」
「は、はいそうですね…ってちょちょちょ!?そんな手で無理矢理取っちゃパーツがボロボロになっちゃいますって!まずはこのニッパーでパーツを切らないと!」
「そ、そうなのか?す、すまねぇ、初めて作るもんだからよく分かんなくてな……」
「そうだったんですね?なら私もお手伝いしますので一緒に作っていきましょう♪」
「お、おう……」
………フフッ♪なんだか私がレイくんと初めてジュピターヴを作った時を思い出しますね♪あの時のレイくんもこんな気持ちだったんでしょうね。まあそんな事はともかくちゃっちゃと作っていきますか!
「………なあ、それで話なんだが……」
「あ、そうでしたね。それで私に聞きたい事って何ですか?もしかして、お母さんの事とかですかね?」
「……ああそうだ。あいつ……家にいる時はどんな感じなんだ?あたしが家を出てからあいつとは連絡した事なかったからどうしてるかなって気になってな……」
……イブキさん、最初はあんなにお母さんといがみ合ってたから凄く仲が悪いと思ったのに今は嘘のようにお母さんの事を気にかけてる。本当はお母さんの事大切に思ってたのに、何処かでその歯車が狂ってしまったのだろう。イブキさんの表情には後悔の念が見えます。
「さっきも見たから分かると思うがあたし等ってどうも姉妹仲だと素直になれなくてな。本当は今までの事を謝りたいしもっと沢山おしゃべりとかしたかったんだが、どうしてか素直になれねぇんたよなぁ。そのせいであいつには嫌われちまってるし、どうすればいいのかと思ってね「大丈夫だと思いますよ?」………え?」
「お母さん昔言ってました。昔私が素直になれなかったせいで離ればなれになってしまった子がいるって。それって多分イブキさんの事だと思います。その話をしている時のお母さん、すっごく寂しそうな顔をしてました……お母さんも心の中ではきっとイブキさんと仲直りしたいと思ってる筈です。だからお互い少しだけでも素直になれれば、きっとまた仲良く出来ると思います♪」
私だってレイくんや皆とたまに言い合いになったりしますけど、その度にお互い反省しあってまた歩んでいける。私達は何時だってそうやってきて此処まで来れたんです。だからお母さん達もきっと、またやり直せると思います♪
「…………やっぱりあいつの娘だな。優しい処は母親譲りってワケだな」
「そうですかね?でもそれを言ったらイブキさんもやっぱりクロちゃんのお母さんだと思いますよ?なかなか素直になれない処とか♪」
「お?言ったな小娘がぁ~!おれおれ~♪」
「にゃあッ?!あ、頭ワシワシするのだめですって~!!」
すっかり元通りになったイブキさんに頭をワシャワシャされながらも私達はジェミナスを完成させる為に協力していくのでした。
―一方その頃………―
「ねぇクロちゃあ~ん。もう私どうしたら良いと思う?やっぱり素直に謝るべきだよね?でもあの子に拒絶されたらどうしよぉ~?!そうなったら私もう立ち直れないよぉ~!」
「だ、だから大丈夫ですって!母さんはそんな事で人を嫌いになったりしませんから!………ったく、このめんどくささ、間違いなくあいつの母親って感じだよな………ハァ」
こちらもこちらとてみゆきに泣きながら絡まれ若干うんざりしているクロであった。
―翌朝―
フブキとクロのお互いの母親を交換してのガンプラ作りが終わり、リビングのテーブルの上には二組が完成させたガンプラが並んでいる。それにしてもジェミナスとアスクレプオスとは、正に双子らしいチョイスだな。
「おお、初めて作った割にはかなり良いんじゃねぇか?」
「そうね、それにしてもいざこうして作ってみるとかなり楽しいわね♪これはフブキ達がハマるのも無理ないわ~♪」
「うん、私達もお母さん達に楽しんでもらえて良かったですよ~♪」
「まあ私もなんだかんだ楽しかったから良しとするか」
「かんぷら、かっこい~♪」
うん、お義母さん達も満足してるしこゆきも喜んでいるみたいで良かった………ん?
「あ、あうぅ~」
「あぅ、あやぁ~」
「あれ?ふゆき、もしかしてガンプラが気になるの?」
「黒子もか?どれ……」
組上がったジェミナスとアスクレプオスを見てふゆきと黒子が手を伸ばしガンプラに触ろうとしている。そしてフブキ達がガンプラを持ってふゆき達に触らせてみると……
「「……たやぁ♪」」
「ッ!?ふゆきが初めて笑った!」
「黒子、お前母さん達が作ったガンプラが気に入ったのか?」
「あぃ♪」
マジか、ふゆき達ももう笑う事が出来るようになったのか……っていうか俺の子供ガンプラがきっかけで笑うようになる子多くないか?まあある意味俺の子らしいけど。
「そっかそっか♪黒子、おばあちゃんのガンプラがそんなに気に入ったのかぁ?」
「あい♪」
「ふゆきちゃんもばーばのガンプラ気に入ってくれたのね~♪」
「うゅ♪」
うん、お義母さん達もふゆき達の笑顔を見て嬉しそうに笑ってくれてるし、昨日の姉妹喧嘩がまるで嘘のようだ。
「……なぁみゆき、その………すまなかったな、昨日の事……いや、これまで心配かけさせちまった事も……」
「……そう思うならこれからはちゃんと連絡しなさい。それとお父さんとお母さんもあんたの事心配してたんだからそっちにも顔を出してあげなさいよ?」
「うげ、まだ生きてんのかよ……?」
「当たり前じゃない、私達だってまだ45歳よ?お父さん達だってまだまだピンピンしてるわよ」
「マジか……はぁ、近いうちに顔を出してやるか」
「……それと、私もごめんなさい。私が貴方の事、しっかり考えてあげれば良かったのに……」
「そんなのお互い様だ。あたしももっとお前の事気にかけていればこんなふうになんなかった筈だからな」
二人は互いに謝り、そして自然と笑顔になっていた。うん、もう二人の関係も大丈夫そうだな。それなら……
「じゃあ皆、折角だから一緒に記念撮影しようか。お義母さん達も一緒に撮りましょう」
「あ、それ良いですね♪ほらクロちゃんも♪」
「わ、分かったから引っ張んなって……!」
「ばーば、いっしょ~♪」
「はーいこゆきちゃん一緒にお写真撮りましょうね~♪」
「全くお前は相変わらず子供好きだな」
「良し、それじゃあ撮るぞ~。はいチーズ!」
―パシャッ―
こうしてフブキとクロ、そして子供達とお義母さん達の親子三代の記念撮影は無事に撮る事が出来た。そしてその後そらにカメラを任せ俺も一緒に入り写真を撮ってもらった。うん、皆良い笑顔だな。やっぱり家族は仲良くないとな?
無事に仲直りをする事が出来たみゆきとイブキ。まだ完全にわだかまりは消えたワケではないが、二人の関係が完全に修復されるのはそう遠くないであろう……
はい、という事でフブキとクロが実は従姉妹同士だった回でした!そしてフブキ達のお母さん達も登場、今後も何らかの形で出したいですね♪
次回はホロライブ……ではなくにじさんじ回!新たに登場したあの娘が……?!次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!