今回はゲンムとの決着、そしてその後のイベント回です。今回初めて歌詞掲載するので使用楽曲情報というのを利用してみましたが、もし間違ってたら後で直します(^^;
今回も最後まで見て頂けたら有難いです、ではどうぞ!
他の皆が分身体と戦ってくれてる中、俺とエグゼイドはゲンム本体である無双ゲーマーと交戦していた。皆がエグゼイドの渡した武装を装備して分身体を撃破してくれたお陰で奴の残りライフも既に20を切ったし、後もう一踏ん張りだ!
「ハアァッ!」
―ドゴオォッ!―
《でやあぁッ!》
―ズバアァッ!―
《ぐあぁッ?!お、おのれぇ……ッ!》
ゴッドガンダムの打撃とエグゼイドのビームサーベルの斬撃がゲンムへとヒットし大ダメージを与えていく。やはりどんなに強くなろうと元は檀黎斗だ、純粋なゲームの腕なら永夢の方が上だしガムシャラな戦い方をするから攻撃の軌道が読みやすい。向こうの攻撃さえ当たらなければどうって事はない!
「いくぞッ!爆熱ッ!ゴッドフィンガァーッ!!」
―ゴオォォォォォォ……ドゴオォォォォォォォォォォォォォッ!!―
《ぐああぁぁーーーーーーッ!?》
ふらつくゲンムにゴッドガンダムの必殺技ゴッドフィンガーを打ち込むとゲンムは吹っ飛ばされそのままゲームオーバーになるがすぐにまた土管が現れてコンティニューをしようとする。だが
《させるかぁッ!ハアァッ!!》
エグゼイドは土管へと入っていき、復活しようとするゲンムを見つけるとそのままビームサーベルで切り裂いていった。
―ズバアァッ!―
《ガアァッ!?な、なん……だ……と……ッ?!》
《まだまだいくぜッ!うりゃあッ!!》
―ズバアァッ!ズバアァッ!ズバアァンッ!!―
エグゼイドは次々と復活しようとするゲンムを見つけ次第に切り裂いていき、そのライフを一気に削っていった!
―LIFE18→1―
《よっとッ!どうだゲンム!秘技、コンティニュー封じだッ!》
いや凄ぇな?まさかこんな方法でコンティニューを封じるなんて……お、ゲンムも既に限界なのか息を切らしながら復活してきたな?だがこれでもう復活は出来ないだろ。
《グハァッ!?そ、そんな……私のライフがぁッ!?》
《これでもうコンティニューも分身体を作る事も出来ないだろ?もうお前に勝ち目はないぜ!》
「観念しろゲンム、お前はもう此処でおしまいだ!」
俺達はゲンムに観念するように言うが、ゲンムはそれでも諦めてないのか鋭くこちらを睨んでいる。といってもマスクしてるから目線なんて分からんけどな?
〈レイくん!こっちも分身体は全て倒しましたよ!〉
〈俺の方もこれで全てだ〉
〈俺も……すみません、一回ルーナさんと一緒にスタート地点に戻されましたが大丈夫です!〉
《これで残るは奴一人か?》
《ほぉ?あれが敵の親玉ってワケか?ならトドメは俺が決めてやるぜッ!》
お、丁度フブキやリク達も分身体を全て片付けて駆けつけてくれたみたいだな。リクはどうやらさっきのルーナの一撃に巻き込まれてスタート地点に戻されたみたいだが無事で良かった。にしてもなんでいつの間に電王まで参戦してんだ?
《……………ククク……ハハハハ……ヴェハアァッハッハッハッハァーーーッ!!》
〈ッ!?な、なんだ?!〉
《あいつ、急に笑い出したぞ?!》
〈え?もしかしてやられ過ぎておかしくなった?!〉
〈いやゲンムがおかしいのは元からだけど……一体何を笑ってるんだろう?〉
突然狂ったように笑い出すゲンムに俺達は困惑するが、そんなのはお構い無しと言わんばかりにゲンムは立ち上がりエグゼイドに指差す。
《宝生永夢ぅ……貴様やそいつ等のせいで私のライフは既に一つしか残されていない。普通なら私にはもう勝ち目はないだろう……だがしかぁしッ!今の貴様等ではどうあがいてもこの私には勝つ事は不可能だぁッ!!》
勝つ事は不可能?何を言ってんだゲンムの奴?もしかしてまだ何か秘策でもあんのか?
《どういう意味だゲンム?!》
《ククク、忘れたか宝生永夢ぅッ?!私は今やバグスターとなっている!そして私は今私に乗っていたこの女に感染し取り込んでいる!つまりは私とこの女は一心同体の状態!この状態で私を倒すという事はつまりッ!この女も一緒に殺す事になるのさあぁッ!!》
「《な、なんだとッ?!》」
しまったッ!?そんな手があったのか?!もし奴の言う通りならマリンは今ゲンムと一体化してしまっている!感染者と同化したバグスターを分離する為にはレベル1の力が必要だが、プラモの身体である今のエグゼイドではレベル1のボディなんてないから分離させる事すら出来ない!?
《あぁん?つまりどういう事なんだよ?》
《よく分からんが……奴の中には人質が乗ってるという事か?!》
〈そんなッ!?それじゃあ今奴を倒してしまったら……!?〉
「……マリンは、確実に死ぬ」
〈そ、そんなぁッ?!やっとの事で此処まで追い詰めたのに!?〉
〈マスター!それって奴のハッタリとかじゃないの?!〉
………仮にハッタリだとしても、それを確かめる術がない。俺も全力の状態ならもしかしたら分離出来たかもしれないが、今の俺はエグゼイドを呼びに行ったのと対ゲンム用のツールを作ったせいでもう殆ど力が残されていない。正直こうしてゴッドガンダムを操縦してるのでも精一杯な程疲弊してしまってる……クソッ!このまま打つ手無しだと奴の思うツボだぞ!?
《そうだぁ、貴様等には私を倒す事は出来まいッ!?私はこのままこの女を依り代にし、新たな時代を築き上げるのだぁッ!ヴェハアァッハッハッハッハァーーーッ!!》
〈そ、そんな……!?〉
〈それじゃあもうこのままあいつが好き勝手するのをただ見てるしかないの?!〉
《だが、それだとバグスターウィルスに感染した人はこのままだといずれ命を落としてしまう……!》
《えぇッ?!それじゃあどっちにしろ人質の方は助からないって事じゃないですか?!だったら今此処で倒しても……!?》
《たわけッ!そうならない為にも何か策を考えろ!》
キジブラザーロボタロウが諦めてマリンを見捨てようとしているのに対しドンロボタロウが怒声を放つ……本当にこいつ、本編でも思ったが自分の妻さえ良ければ他はどうなったって良いって考えどうにかならんのか?とてもヒーローが持って良い思考ではないぞ?
ってそんな事よりもマリンをどうにかしないと!このままじゃ本当に打つ手無しになるぞ!?
《そうだぁ、最早貴様等ではこの私を止める事は出来ん!愛する仲間を失う悲しみを抱きながら散るがいいぃッ!!》
―ガッチョーン!キメワザ!―
ッ!?不味い!ゲンムの奴キメワザを放とうとしてる!だが反撃したらマリンが………クソッ!どうする事も出来ないのか……?!
《さぁ、これで終わりだあぁッ!!》
―ガッチャーン!―
―GENM CRITICAL FINALE!!―
ゲンムは高く飛翔しオーラエネルギーを纏った必殺のキックがゴッドガンダムに向けて放たれようとしている。ヤバい、かわせないッ!?
〈オメガッ!ブレードオォッ!!〉
―ズッバアァァンッ!!―
《グハァッ?!》
……………は?い、今何が起こったんだ?ゲンムの攻撃がくる直前に何かが上から降ってきてゲンムを吹っ飛ばしたようだけど……ってあれは?!
〈ふぅ~……玲二君、大丈夫!?〉
「メル!?お前どうして此処に?!」
なんと降ってきたのはメルが乗ってるインペリアルドラモンパラディンモードだった!そういえばメルも参加してたな!?すっかり忘れてたけど!
〈メルメル!一体今まで何処に行ってたの?!〉
〈え?ずっとあの湖付近で宝探しをしてたんだけど、なんかさっきから凄く激しい音とか揺れがあったから急いで戻ってきたんだけど……あれ?フブキちゃんって参加してたっけ?〉
そ、そうか、こいつは今の今までこの事態に気づかずイベントをこなしてたのか……?ってそれよりゲンムとマリンはッ!?
《グッ……ハァ……ハアァ……な、何が起きたというのだぁッ?!》
良かった……良かった?まあ兎に角まだ倒されてないか。案外タフなんだなゲンムって?
〈え、えーと、玲二君?これ一体どうなってるの?〉
「悪い、説明してる暇はないんだ。今は一刻も早くマリンを救わないと……!」
《グッ……ハアァッ!いきなりの攻撃は驚いたが、まだこの私を倒すまでは―バチッ…―?なんだ……―バチバチバチバチィッ!―ッ!?ガ、ハグアァアァッ!?》
?な、なんだ?ゲンムの奴いきなり苦しみだしたけど………って!?あいつの無双ゲーマーの姿がどんどん崩れて元のレベル0に戻ってないか?!
《ぐあッが、ががあぁッ?!そ、そんな……!?私の力が失われていく?!貴様ぁ……何をしたあぁぁぁぁぁッ!?》
〈えッ?!何をって言われてもメルただ普通に攻撃しただけだけど?!〉
どういう事だ?!なんでいきなりゲンムが弱体化なんて………ッ!?そ、そうかッ!!
「そうだ!インペリアルドラモンパラディンモードのオメガブレードには相手のデータを初期化させる力があるんだ!だからゲンムは無双の力を失って元の姿に戻されたんだ!」
《成る程、リプログラミングと同じような力か!》
《?なんだそのリプロなんとかって?》
そんな事は今どうでもいい!初期化されて元の姿に戻ったって事は、今ならゲンムの中にアクセス出来るかもしれない!頼むマリン、無事でいてくれッ!
―ヒュンッ…―
よし、取り敢えずゲンムの中には入れた!マリンは……なんかぐったりしてるが息はあるみたいだ。良かった……
「マリン、大丈夫かしっかりしろ!?」
「………う、うぅ~ん……ハッ!?此処は何処?!私は船長!!」
「……いや何を言ってんだお前?でも取り敢えず無事みたいだな?」
「え?れ、玲二くん!?あれ?どうして玲二くんが此処に……ハッ!?もしかして今から二人っきりでハッスルですか!?いやーんそんなこんな真っ昼間からだなんてマリンたん恥ずかちぃ~♡」
―ゴンッ!!―
……さて、馬鹿も助けた事だしさっさとこっから出るか。
―…ヒュンッ―
〈レイくん!船長を助けられ……あれ?なんで船長頭にたんこぶ出来て気絶してるの?〉
「ああ、この馬鹿の事はもう気にするな。それよりこれでもう心置きなくあいつを倒せるぞ!」
取り敢えず気絶してる馬鹿……マリンは操縦席の横に寝かせておいて再びゴッドガンダムを起動させる。
《ぐうぅ……ッ!おのれえぇぇッ!》
最早ゲンムも虫の息だ、此処で確実に倒すぞッ!
「皆!もうあいつを守る物は何もない!一気に決めるぞッ!」
〈わっかりました!ツインバスターライフル、ターゲットロックオンッ!〉
〈よく分かんないけど、メルもいくよッ!必殺、オメガブレードオォッ!〉
〈エグゼイドからもらったこの烈火大斬刀で決める余!百鬼流奥義、皇鬼電来ッ!!〉
〈ボクもやるよッ!ハイメガランチャー、目標捕捉ッ!〉
〈アルスの力を最大まで発揮したこの一撃をおみまいするよーッ!〉
〈いくぞターンエーシン!必殺奥義!ホロックスウイングッ!!〉
〈いくよスカイメビウスッ!トランザムインフィニティーッ!!〉
〈ターゲット捕捉……全弾、発射ッ!!〉
《ヘッ!よくわかんねーがもうやって良いって言うなら遠慮はしねぇぜッ!!》
―full charge―
《いくぞッ!天下桃一ッ!ドンブラメタバースッ!!》
《フィニッシュは必殺技で決まりだッ!!》
―ガシャット!キメワザ!―
―hololive CRITICAL NEVEREND!―
「いくぞッ!奥義!石破天驚……ゴッドフィンガアァァァァァァァァァァァァッ!!」
―ドッゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!!―
俺達の繰り出す必殺技が全てゲンムへと直撃し、その威力でフィールドの地形を抉る程であり、煙が止む頃にはゲンムもライフが削られて既に消滅しかけていた。流石にやり過ぎだったか?
《ば、馬鹿なぁ……神の才能を持つ私が、こんな……ところで……ッ!?》
《……ゲンム、これでもうお前のゲームは全て終わりだ。俺達の、ゲームクリアだ》
《………いや……まだだ……私は……必ず……復活する……ゲンムの……エンディングはま……だ終わ……らな………い…………》
―シュウゥゥゥゥゥゥゥ……―
ゲンムは……檀黎斗はそう言い残し消滅した。そして
―GAME CLEAR!―
ゲームクリアのアナウンスがなった。それを意味するのはゲンムが完全に倒されたっていう事だ。これでもうマリンもゲンムのウィルスから解放されるな。
《よっしゃあーーーッ!やっぱ俺が最強だぜぇーーーッ!!》
《大勝利~ッ!えい!えい!オーッ!!》
―めでたしめでたし!―
電王がはしゃぎトラドラオニタイジンも勝鬨をあげ、この一件は漸く幕を閉じるのであった。
「………はぁ、疲れた」
「玲二君お疲れ様♪」
「ぱーぱ、おっかれ~♪」
あの後すぐにイベントも終了し俺達はイベントエリアへと戻っていた。俺は途中で抜け出したせいで失格になってたけど、マリンを助けられたから良しとしよう。けど流石に力を使い過ぎたせいで全身が痛いな……これはまだ暫くはこの世界に滞在して力を回復させないとな。
「はい玲二君、スポドリだけど飲める?」
「じぇり~♪」
「ん、ありがとなそら、かいり。処でマリンは今はどうしてる?」
「今永夢先生にゲーム病になってないか診てもらってるって。でもあの感じだと多分大丈夫だと思うよ♪」
そっか、なら良かった。俺はそらとかいりからもらったスポドリとゼリーを飲み食いしながらゆっくり……したい処だが、あいつ等をどうにかしないとな?
「………うん、もうバグスターの反応もありませんし身体の何処にも異常は見当たらないので大丈夫です、完治してますよ」
「え~?ほんとですかぁ~?もっとマリンの身体を隅々まで診てもらっても良いんですよぉ~♪」
「……マリン、何永夢さんの事誘惑してんのさ?」
「これは玲二君に報告せないかんな?」
「そうすれば玲二さんと離婚になるかも?まあその方が負担減って良いかもね」
「嘘ですすっかり治りましたからそれだけはご勘弁をおぉーーーッ!?」
……あっちでは変身を解き普通サイズに戻った永夢がマリンの診察を行いそれに対しマリンが調子に乗って誘惑してたらフレア達に止められていた。本当にあいつも学習しないよな?そんで……
「ハアァッハッハッハァーーーッ!!祭りだ祭りだあぁッ!踊れ!騒げぇッ!!」
「ハアァッハッハァーーーッ!皆も騒げや騒げぇーーーッ!!」
「ちょっとタロウ!?こんな事してないでそろそろ帰らないとッ!?」
「ねねちも何一緒になってやってんのさ!?」
…………あっちでもロボ形態を解除して普通の人間サイズになったドンブラザーズ……というよりドンモモタロウとねねが一緒に御輿に乗って騒いでいる。周りのプレイヤー達も最初は唖然としていたがいつの間にか一緒にはしゃいでるし……
「あぁーーーッ!?ちょっとモモ!それルーナのプリンなのらぁーーーッ!」
「うるせぇ!こういうのは早いもん勝ちだ♪」
「んなぁーーーッ!!」
「ちょ、ちょっとルーナ落ち着きなよッ!?」
……あっちのフードコートでは電王から変身を解いたイマジン、モモタロスがルーナと一緒にプリンを取り合いしてるし?ルーナもさっきまでの戦いでゴルディオンハンマーの衝撃を受けて気絶してたけどもうすっかり元気になってんな。ってか俺が連れてきた永夢は兎も角モモタロスとドンブラザーズは何時になったら帰るんだよ?
「玲二君、まだ身体怠い?」
「ぱーぱ、だいじょぶ~?」
「あぁ、メルもレミィも心配かけてすまないな。まだ怠いが、もう少ししたら動けそうだ」
今度はメルとレミィの母娘ペアが俺の所に様子を見に来てくれた。その手にはまたスポドリとゼリー……まあそんなに腹に貯まらないから良いんだけどさ?
「それにしてもメルちゃん何気に優勝してて凄かったね~♪」
「ありがとーそらちゃん♪あの時湖の畔で見つけた隠し宝箱に入ってたポイントのお陰だよ~♪」
そう、忘れてはいたがさっきまでのイベントはなんとメルが優勝したんだ。メル曰く、湖を探索していた時に畔の陰に光る隠し宝箱に気づいて開けたらなんと10万ポイントを見つけて見事トップに立ったんだとか。メルってこういう時の運が凄い事がたまにあるからな。
「玲二さん!もう身体は大丈夫ですか?」
お?今度はリクとヒロトがやって来たか。こいつ等にも協力してもらって感謝だったけど、こっちの事情に巻き込んで悪かったな……
「あぁリク、それにヒロトも。こっちはもう大丈夫だ。それよりもお前達も変な事に巻き込んでしまってすまなかったな」
「いえ、確かに大変だったけど、エルドラの戦いでそういうのは慣れてましたから」
「そうですよ!それにこのGBNを守る事が出来たのも玲二さん達のお陰なんですから気にしないで下さい!」
……いや、普通に考えてマリンを参加させなければ今回の事は起きなかった筈だからやっぱり申し訳ない。けど、二人とも気にしないと言ってくれてるから良しとするか。さてと……
「よっと……悪い皆、少し身体慣らす為に散歩してくるわ。かいりとレミィも来るか?」
「「いく~♪」」
「え、玲二君もう大丈夫なの?」
「ああ、動けるくらいにはな。ほらかいり、レミィおいで」
「「あーい♪」」
俺はかいりとレミィをまとめて抱っこして少し歩く事にした。ちょっとあいつ等の事も気になるしな……
「えっとあいつは………お、いた」
かいり達を抱っこしながら散歩をしていると、エリアの端にあやめと玲菜がオーガと対峙しているのが見えた。やっぱり試合後に何処かでぶつかり合いになると思ってたが、大丈夫だろうか?
「………で、余をこんな所に呼んでなんのつもりさ?」
「ぷあー……」
「…………お前の強さは本物だった。あのゲンムって野郎が邪魔しなけりゃもっと味わいたい程にな」
……オーガの奴があやめの事を認めているみたいだが、あやめはその不満そうな表情が変わっていない。おそらくだがあやめにとってはそんな事よりも玲菜を泣かせた事を謝ってほしいんだろうな?
「……お前、名前はなんていうんだ?」
「……あやめ、佐々木あやめ。こっちは余の娘の玲菜だ余」
「ぷぅ……」
「そうか……悪かったな、お前のガキを驚かせてしまって」
「………ほんとだ余。次やったら許さないかんな?」
……ぶっきらぼうな謝り方だが、あやめも一応納得して許したみたいだな?取り敢えずこれで一件落着、か?
「……あやめ」
「ん?何、まだ何かあるの?」
「俺のフォースに来い。そして俺のモンになれ」
…………ハアァッ!?な、何を言ってんだあいつ?!なんでいきなりそんな事を……!?
「え……?な、何を急に……!?」
「お前とそのガンプラを見た瞬間、俺の心が心底震えた。今までそんな気持ちになった事はチャンピオンやリクくらいだったが、お前に対してはそれ以上の何かを感じた。だから俺はお前が欲しくなった、それだけの事だ」
「え、えぇー……?で、でも余には玲二様がおるし……」
「玲二?……あの時お前を庇った男か?そいつがお前の旦那というワケか。だがそんなのは関係ねぇ、俺は欲しいモンは最後まで食らう主義だからな。お前があいつのモンだって言うなら、俺はあいつからお前を奪うだけだ」
あ、あいつ……!気づいてはいないとはいえ何俺の前であやめを奪おうとしてんだよ?!そんなの絶対許さねぇぞッ!
「おいおま「良いぞ、奪えるモンなら奪ってみな余」ッ!?あ、あやめ!?」
「ほう?随分とあっさりした答えだな?」
「そりゃそうだ余、だって……余が玲二様以外と結ばれるなんて事は絶対にあり得ないもんね~♪」
「あっぷぅ♪ぱーぱ♪」
あやめはそう言って駆け寄った俺の所に来て引っ付いてきた。玲菜も俺の顔を見て嬉しそうにキャッキャと笑っている。
「………どうやら今は分が悪いみてぇだな?なら、今は一旦引いてやる。それと、玲二だったか?」
「?なんだよ?」
「……いつかお前からあやめを奪ってやるからな。せいぜい奪われないよう気をつけな?」
オーガはそう言うとそのまま何処かへと去っていった。あいつ、TV本編だと同じフォースのローズって奴とそういう仲だと思ってたがどうやらそうではなかったみたいだな?けど俺だってあやめの事は大切なんだ、お前になんて絶対渡さねぇからな?
「玲二様、もう大丈夫みたいで良かったぞ♪」
「ああ、お陰様でな。ってか俺に気づいてたんだな?」
「勿論!ずっとオーガとの話を聞いてたの気づいてたぞ♪」
「あっきゃ♪」
マジか?結構バレないようにしてたつもりだったんだがな?まあちょっとびっくりしたがあやめの素直な気持ちを聞けて嬉しかったわ。
「そんじゃ俺達もそろそろ皆と合流するか」
「うん!玲菜達も最後に何か食べたい物はあるかな~?」
「いちごあめ~♪」
「けーき~♪」
「じゅーしゅ~♪」
はいはい、分かりましたよ。そんじゃ屋台でそれらを買ってから皆と合流するか。
「戻ったぞ~……ってフブキ?一体どうしたんだ?」
「あ、レイくん。実は運営の人達が困ってるみたいで……」
運営が?もしかしてあのゲンムとの戦いで何か不具合が発生してしまったか?
「実は今日この後にライブイベントがあるんですが、本来来る筈の人が急遽来れなくなってしまったみたいで……」
「それで今代わりになるアーティストを探しているみたいなんだけど、全然ブッキング出来ない状態なんだって」
マジか?確かにイベント欄を見るとこの後にアーティストのライブイベントが行われる予定だったな……ってかイベント時間三時間って、どんだけ歌うつもりだったんだよそいつ?
「うーん、確かにそれは大変だね?」
「もうこれは中止になっちゃうかもね?」
「そうね、でも楽しみにしていた人達には残念ではあるわ……」
確かに、せめて誰か代わりに出れるのがいれば…………………ッ!そうだ!!
「あの!ちょっと良いですか?」
「?は、はいなんでしょう?」
「実は今日来る筈だったアーティストの代わりについてなんですが………」
「………結局ライブイベントは中止にはなってないみたいだけど」
「一体誰が来るんだろうね?」
「さあ………あ、玲二さん!今まで何処に行ってたんですか?!」
「ん、ちょっとな。それよりもそろそろライブが始まるぞ」
辺りも薄暗くなってきた頃、予定されていたライブの時間になりステージの前の観客席には多くのプレイヤーが集まっていた。だが既に本来来る予定だったアーティストが来れなくなった事は告知されていたのでプレイヤー達は少し不安そうな表情を浮かべている。さて、あいつ等上手くやってくれるかな?
「あ、始まるみたいだよ!」
「一体誰が出るんだろう……?」
「…………あッ!ねぇあれ見て!」
明かりが一瞬消え、そして再びステージに光が灯り其処に立っていたのは………
「皆さんこんばんは!私達、異世界からやって来ましたアイドルグループ!」
『ホロライブです!!』
「え……………」
『ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーッ?!』
そう、アイドル衣装に着替えた俺の妻達であるホロライブメンバー+αであった。実はあの後スタッフの人達に話をして実力確認の為のライブ映像を見せるとこれはイケる!と直ぐ様準備を進めてくれたのだ。たまきやアカリやシロ、それにヒメヒナ達も協力してくれて一夜限りのホロライブGBNライブが実現出来たのだ。
「れ、玲二さんどういう事ですか?!フブキさん達がアイドルだなんて……!?」
「あれ?言ってなかったか?俺達世界でもわりと有名なアイドル事務所に所属してるって」
『初耳ですよッ!?』
ありゃ?それはすまん、でもこのライブは皆もきっと気に入ってくれると思うから期待してくれても良いぞ?
「皆さんにも既に告知されていた通り、本来来る予定だったアーティストさんが来れなくなり急遽私達がステージに立つ事になりました」
「この世界で歌うのは初めてですが、きっと皆さんに満足してもらえるように精一杯頑張りますので最後まで楽しんでくださいね♪」
………やっぱりまだいまいち反応は良くないが、それも今のうちだ。歌が始まれば絶対に分かる、彼女達の良さがな。
「それでは早速聞いてください。“Shiny Smily Story”」
『同じ未来を見ていたい』
『あの夢手にしたい』
『それぞれ違ったココロで』
『走れ go!』
歌が始まると同時にライブ会場にいた観客達は一瞬にして引き込まれるかのように見入っていた。その高い歌唱力やダンス、そして楽しく歌う彼女達に誰もが心を奪われていた。
『だからもっと夢追いかけたい』
『ワクワク止まらない』
『想像越えてく』
『世界見せてあげる』
「………すげぇな」
「えぇ、普段も美しく可愛らしい彼女達がより一層輝いて見えるわ~♪」
タイガさんやマギーさんも皆の歌を聴き既に魅了されている。それに
『アクセスしてみたい』
『後悔なんてそうさせない』
『それぞれ違ったココロで』
『走れ go!』
「すげぇぜ!これが異世界のアイドル達の実力か!?」
「凄い……聴いてるだけで心が満たされるような感じです!」
「ああ、これは想像以上だ……」
「………凄いな」
ヒロト達新生ビルドダイバーズも歌を聴いて興奮してくれてるようだ。それに観客席の後ろ側にいたオーガも声こそ発してないがその様子は何処か満足そうだ。
それから皆は組んだセトリ通り進みソロ曲やユニット曲等を歌い、更にはオマケでガンダムの主題歌等も歌い三時間の予定がいつの間にか四時間にまで延びてこの日のライブは無事に幕を閉じたのであった。
それから数日後、すっかり回復した俺は永夢を元の世界に戻す為のゲートを開き、そして皆で見送りをする事にした。
「有り難う永夢、お陰で助かったよ」
「いえ、こちらこそ楽しい時間を有り難うございます」
「……今更ですがやっぱ天才ゲーマーの時と普段の時の性格ってかなり違いますね」
「あはは……それじゃあ玲二、また何かあったら何時でも駆けつけるよ」
「ああ、それじゃあまたな」
俺は最後に永夢と固く握手をし、そして永夢はそのまま笑顔でゲートをくぐり元の世界へと戻っていった。またいつか会えると良いな。
「そういえばレイくん、ドンブラザーズとモモタロスはいつの間に消えたんだろうね?」
「さあな?さて、俺達もそろそろ……」
「れ、玲二さぁーんッ!大変ですよぉーーーッ!」
?リクの奴どうしたんだそんなに慌てて?
「ど、どうしたんだよリク?」
「そ、それが……これを!」
?ネットニュース?これが一体どうしたって…………えぇッ!?
“異世界からやって来たアイドルグループ、爆発的人気!!”
「じ、実はあのライブが思った以上に反響があってGBNだけじゃなくて世界中で話題になっちゃってるんですよ!それで玲二さんがスタッフの方に渡したCDの販売権利を求めていろんなスタジオが今玲二さん達を必死に探してるんですよ!」
「ま、マジか………あの時スタッフや関係者達にCD配ったのまずかったか?」
「………玲二君、こうなったら」
「………そうだなそら」
『さっさと帰ろうッ!!』
このまま此処にいたらめんどくさい事になりかねないから急いでゲートを開きそのまま元の世界へと戻る事にした。
「リク、世話になったな!また近いうちに遊びに来るから!それともしCDの販売権利が欲しいって奴が来たら適当にはぐらかしておいてくれ!じゃあなッ!!」
「えぇッ!?ちょ、ちょっと玲二さぁーんッ!?」
リクがまだ何か言いたそうだったが暫くは勘弁してくれ!落ち着いたらまた戻ってそういう話も片付けるから!
こうしてゲンム暴走事件を終え、慌ただしい中元の世界へと戻っていった玲二達。後日玲二は再びリク達の元に戻りとあるスタジオと契約を結びCDを一般販売した結果、瞬く間にオリコンランキングの上位を総嘗めしたのであった。
―オマケ―
「いやぁすげぇよなホロライブ!俺は断然すいちゃんだな!」
「僕はわためさんの歌声が好きになりました!メイさんはどうですか?」
「私か?そうだな………フレアの歌声が気に入ったかな?」
「あーふーたんの声も良いよな~♪で、ヒロトは誰が気に入ったんだ?」
「い、いや俺はそういうのは……」カシャンッ
「?ヒロトさん何か落としましたよ?」
「ッ?!い、いやそれは……!?」
夜空メルのCD
「……へぇ~?成る程なぁ~?」
「ヒロトさんはメルさん推しなんですね♪」
「まあ歌声も良いし可愛らしかったもんな?」
「……………///」
柄にもないのにお気に入りのアイドルのCDを見られ珍しく照れるヒロトであった。
はい、という事でビルドダイバーズの世界はこれにて完結です!いやぁ慣れない事するもんじゃないですね(^o^;)
そして次回なんですが、また新たな展開が起こるかも……?小説自体は出来上がっているので明日投稿しようと思いますので待って頂けたら幸いです、ではまた!