今回はにじほろ保育園での出来事です。最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
にじさんじの一部の娘と婚姻を結んでから早1ヶ月が経った今日この頃、俺はとある用事でこゆき達が通うにじほろ保育園に足を運んでいた。
「……成る程、最近こゆき達が保育園に行きたがらないのはそういう事だったのか?」
「えぇ、他の子供達もすっかり怯えてしまって困ってるんです……」
「うゆぅ……」
そう、此処最近こゆきや子供達が保育園に行きたがらないという事態が発生しておりその事をにじほろ保育園の園長をしているクレアに確認してみたのだが、その理由がまさかのものでびっくりした。その理由というのが……
「まさか保育園に不審者が現れるなんてな……?」
「えぇ、この街は比較的に安全だったので今までそんな事はなかったのですが……」
そう、保育園に不審者が現れたというのだ。一週間程前からか突然園内に謎の気配を感じ、時にはシャッター音等も聞こえてきてそのせいで子供達が怯えてしまい困っていたんだとか。まさかこの街でそんな変質者が現れるだなんてな?
「なので今日から保育園は臨時で休園する事になって、今ケイさんがいろいろと調べてくれてるのですがなかなか情報が得られなくて……」
「そういう事か……にしても犯人は一体誰なんだ?」
「うゆぅ……ぱーぱ、こゆこわいぃ~……」
こゆきもかなり怯えてしまってるのか俺にしがみついて離れようとしない。俺の子供達をこんなに怯えさせるなんて、そいつ見つけたら絶対に許さねぇぞ?
「えぇ……ですがこの事を笹木さん達にお伝えした所犯人に心当たりがあると言って飛び出してしまいました」
「心当たり?…………おいそれってまさか……」
咲の奴、心当たりってまさか“あいつ”の事じゃねぇよな?だとしたら多分違うから止めないと……
「……多分咲の言う心当たりって違う奴だと思うから止めてくる。クレアはどうする?」
「そうですね、私も暫くは保育園もお休みしますし一緒に着いて行っても良いですか?」
「ああ構わないぞ。それじゃさっさと行くとするか」
「はい、旦那様♪」
クレアはそう言いながら俺の腕に自分の腕を組んで一緒に歩いていく。実は前回の件でクレアとも婚姻したんだよな俺。クレアは最初は自分が聖職者という立場だから我慢しようとしてたけど他のメンバーに背中を押されて俺と一緒になる事を決めてくれたらしい。さて、そんな事は今は良いとして早く咲のいる場所へ向かうとするか。多分神羅城にいると思うんだが……
「ただいま~……ってやっぱりこうなってたか……」
「おぅら剣持ぃッ!お前が犯人なんやろさっさと吐けやぁーーーッ!!」
「痛ッ!?ちょっと待てって!?だからそれは僕じゃ―パシィンッ!―イッテェーーーッ!?」
あーあやっぱり。帰って早々にリビングで咲が犯人と決めつけてる奴を宙吊りにして鞭でおもいっきりひっぱたいている。そいつが懸命に否定してるが咲は全く持って聞く耳もたずだ。
「おーい刀也ぁ~、無事か~?」
「この状況見てなんで無事だと思うんだよ?!―パシィンッ!―ってだから違うから止めてくれぇ!?」
「うっさいこのロリコンッ!お前が前から玲二さんの子供達を厭らしい目で見てんの知ってんだからなぁッ!おらさっさと吐けやぁ!?そしてその罰とうちが玲二さんと結婚出来なかった腹いせをくらええぇぇぇぇぇぇッ!!」
―パシパシパシィンッ!!―
「イッテエェェェェェェェェェッ!?」
いやそれ殆ど自分の憂さ晴らしじゃねぇか?まあお前の気持ちを前々から知ってたのにそれに応えられなかったのは悪いと思うがそろそろ刀也を下ろしてやれって。
「すまなかったな刀也、咲の暴走を止められずにいて」
「いやマジで何だったんだよ?!めっちゃ本気で鞭打たれたし!?痛たた……」
あーあマジで痕残っちまってるな……なんとか怒れる咲を宥めて俺は刀也を下ろしてやった。ちなみに先程から刀也と呼んでるのは咲やクレアと同じくにじさんじに所属している男性アイドルの『剣持刀也』と言って昔通ってた剣道教室にいた弟分でもある。事ある毎にファンから弄られており、その顔の輪郭から『あご』というあだ名が付けられたりしていた。
「咲、確かに刀也は自分でも認めてるロリコンだが流石にそんな犯罪行為をするような奴じゃないって」
「うぅ~……だ、だって玲二さんの子供達が怯えてるって言うからいてもたってもいられなかったんやよ~……ってクレアさんいつまで玲二さんと腕を組んでんねん?!」
「ごめんなさい咲ちゃん、でも玲二さんとこうしてると気持ちが落ち着くんだ~♪」
「あい~……♪」
そういやさっきからずっとクレアが俺の腕を抱いて頭を肩に寄せてたな?こゆきもクレアの膝の上でおねんねモードに入りそうだし、よっぽどクレアの雰囲気が気に入ってるんだろうな?
「きいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!嫌がらせか!?玲二さんと結婚出来なかったうちに対する嫌がらせかあぁぁぁぁぁぁッ?!」
―パシンッパシィンッ!―
「だから痛いって!?悔しいからって僕に八つ当たりしないでッ?!」
おいさっき取り上げたのにまだ持ってたのかよ鞭?よく見たら腰にまだ何本かあるし。どんだけ誰かに八つ当たりする気なんだよ?
「大体何が定員オーバーや!?うち一人ぐらい追加してくれてもええやん!?しかもしれっとるるちゃんやういママまで混じっとるし!こんなん世界が許してもうちが許さへんよおぉーーーッ!!」
まあ確かに定員オーバーっていうのももう他の娘が来ないようにする為の皆の考慮らしいから俺としては咲も迎えても良いんだが、他の皆が許さないからなぁ……?
「ってそんな事は今は置いといて……今は保育園での不審者について何か対策をしないとな。咲、それと刀也も手伝ってもらえないか?」
「玲二さんのお願いとあらばうちは何時だって受けるやよ~♪それで報酬はうちとの結婚で「それはフブキや他の皆に頼んでくれ」はーい……」
「痛た……僕も別に良いけど、レイ兄さん何か策でもあんの?」
「ああ、その為に今協力者を呼んだから多分そろそろ……」
―ガチャッ―
「こんこよ~♪玲二君、頼まれた物を持ってきた……よ……」
お、来たかこより……ん?どうしたんだこよりの奴、こっちを見て固まってるけど……?
「そ、そんな……だ、ダメだよ咲ちゃんに剣持君!?こんな真っ昼間でしかもひよりやこゆきちゃんが見てる前でそんなSMプレイだなんて……!?///」
「た、たやぁ~……///」
「「いや違ぇしッ!?」」
あー、そういや咲鞭持ったまんまだし刀也も下ろしたけどまだ縛られたままだったな?だからといってその発想はどうかと思うぞ?そしておんぶ紐に括られたひよりも恥ずかしそうにちっちゃいおててで顔隠してるけど指の隙間からばっちり見てるし……ってかなんで理解出来てるんだよ?
「はぁ……そんな事よりこより、頼んだ物は出来たか?」
「あ、うん勿論だよ。元々前にイベントの為に作った物でそれを調整するだけだったからすぐに出来たけど、本当にこんなんで犯人を捕まえられるの?」
「ああ、多分な。それとクレア、休園だが今日までにして明日からまた保育園を再開してもらえないか?」
「え?!で、ですがそんな事したら子供達が……!?」
「大丈夫、子供達は保育園には行かせないから」
『?』
まあ今の言葉だけじゃ流石に意味が分からないか。取り敢えず皆には詳しい説明をして明日の作戦の準備をしていく。さて、これで引っ掛かってくれれば良いんだが……
その翌日、にじほろ保育園は再開して今は広場で子供達が無邪気にはしゃいでいた。
「しぇんしぇ~、どんぐり~♪」
「あら、可愛いね~♪」
いつものように子供達がクレアや他の先生達と遊んでいる他愛ない風景、しかし……
(……フヒヒ、やっぱり可愛いなぁ……)
その端の草むらで何やら不審な男がカメラを構えて園児達を撮影しようとしていた。
(うーんその表情、すっごく可愛いよぉ~♪)
男は園児にフォーカスを向けてシャッターを押そうとする。だが……
―ジジッ……ブォンッ……プツッ―
(えッ!?な、なんだ?!)
突然園児達と先生達が全て一瞬で消えてしまったのであった。突然の事に驚き思わず立ち上がってしまう男だったが
「な、なんだ?!さっきまで此処に子供達がいた筈なのに―ヒュウゥゥゥ~……―へ……?」
―ガッシャアァンッ!―
突然上から降ってきた鉄檻によって閉じ込められてしまったのであった。
「なあッ?!こ、これは一体……!?「残念だったな、今日この保育園には最初から子供達は来てないんだよ」え?!」
そして園内に隠れていた玲二やクレア達が現れ男の周りを囲んでいったのであった。
よし、少し不安だったが見事成功してくれたな。実は今其処で子供達が遊んでたように見えたのはこよりが作ってくれたホログラムシステムによって映し出された映像だったんだ。本当の子供達は今は他の先生達と一緒に神羅城で遊んでいるから此処には待ち伏せしていた俺達しかいなかったというワケだ。そして犯人はまんまとその策に乗せられこうして捕まったという事だ。
「さあてよくもお前玲二さん達の子供達怖がらせてくれたなぁ?」
「お前のせいで僕はあらぬ疑いかけられたんだから覚悟しろよぉ?」
「いや落ち着けって二人とも……ってあれ?貴方は確か……ばら組の薫ちゃんのお父さん?」
「え………あ、あぁ!もしかしてこゆきちゃん達のお父さん!?こ、これはどういう事なんですか!?」
いやそれはこっちのセリフだけど?なんでこゆき達と同じ園児の保護者がこんな事してたんだよ!?
「あの、取り敢えず詳しいお話を聞きたいので中に入ってもらって良いですか?」
「あ、はい……」
と、取り敢えずクレアが捕まえた男を保育園の中に入れて事情を確認する事に。一体なんでこうなったんだ……?
「……成る程、つまりは貴方は他の園児達や先生ではなく自分の娘を撮影してたと?」
「は、はい……」
俺達の目の前で落ち込んでいるこゆきのお友達の薫ちゃんのお父さんである里山さんに事情を聞いたが……いやマジで何してんだよ?自分の子供が可愛いからって不審者みたいな真似すんなよ?
「大体貴方今までそんな事するような人ではなかったでしょ?保護者会で会った時も普通だったし、なんでこんな真似なんかしたんだ?」
「そ、それが……つい先日、本土のフリーマーケットに行った時の事でした……私が其処で家族と共に買い物を楽しんでいたらこのカメラを見つけてそれに惹かれてしまって購入したのですが……」
カメラ?それって今其処に置いてるカメラか?確かに汚れてはいるが、そんなに古そうには見えないな……けどそのカメラが一体どうかしたのか?
「……このカメラを手にしてから無性に愛する家族を撮りたいという衝動に駆られてしまい、気づいたらいつもカメラを持って保育園や妻の職場先に行って写真を撮ってしまうんです。もっと撮りたい、もっと撮らないと。そんなふうに何時も何かに囁かれてるかのように……」
「はぁ?そんなおんぼろカメラの何処にそんな力があんねん?」
そう言って咲は何も気にせずヒョイとカメラを手にする、が……なんかカメラを持った瞬間咲の動きが止まったけどどうしたんだ?
「さ、咲ちゃん?一体どうかしたの……?」
「…………………………撮らなきゃ」
は?何を言ってんだ咲―パシャッ!―え……?
―パシャッ!パシャッ!パシャパシャパシャパシャパシャッ!―
「さ、咲ちゃん?!どうしたの急に!?」
「撮らなきゃ……撮らなきゃ……」
「お、落ち着いてよ咲ちゃん!?」
「お、おいこれどうなってるんだ?!」
な、なんか咲の奴何かに取り憑かれたかのように俺の事何枚も撮り始めたんだが!?これってもしかして……さっき里山さんが言ってた写真を撮りたいって衝動か?!
「撮らなきゃ……撮らなきゃ……」
「お、落ち着いてってば咲ちゃん!うぅ…えぇいッ!!」
あ、こよりが咲からカメラを無理矢理取り上げた。するとさっきまで無表情だった咲もみるみる内に元に戻っていく。
「……はれ?うちどないしてたんや?」
「よ、良かった、咲ちゃんが元に戻って………あれ?こよりさん?」
「………撮らなきゃ……」
―パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャッ!―
って咲が戻ったと思ったら今度はこよりが俺の事を激写しだした!?やっぱり間違いない、このカメラ何かに呪われてるぞ!?
「刀也!クレア!咲!こよりの事を抑えてくれ!但しカメラには絶対に触れるなよ!?」
「あ、あぁッ!」
「分かりました!」
「な、なんかよく分からんけど分かった!」
そして刀也達に激写するこよりをなんとか抑えてもらい、俺はこよりからカメラを奪い取る事に成功する。だが……
―撮りたい……好きなものを撮りたい……―
ッ!?何かが頭の中に入ってくる?!どうやらこの思念が皆をおかしくしてたのか?それなら……
……おいコラテメェ、人の身体乗っ取って何しようとしてんだ?もしこれ以上ふざけた真似するっていうなら………………潰すぞ?
―ッ?!!?―
……よし、試しに俺の中の霊力を解放して思念体を脅してみたら簡単に黙ってくれたな?取り敢えずこれで一先ず安心かな?
「れ、玲二さん?そのカメラに触っても大丈夫なんですか……?」
「ああ、どうやらこのカメラに思念体が宿ってたみたいだが、ちょっと脅しを掛けたら黙ってくれたよ」
「れ、レイ兄さんって本当に人間辞めてたんだな……?」
「流石玲二さん!思念体すら抑え込むなんて凄すぎるわ~♪」
……いや考えてみたらこんなの普通の人間には出来ないか?刀也の言う通りもう俺人間じゃなくて神羅族なんだな……ってそんな事は良いから兎に角今はこのカメラについて調べてみるか。
「……どうだるしあ、何か分かったか?」
「………はいなのです玲二さん、このカメラに宿っていた思念体にいろいろとお話を聞けたのです」
「そんで、その思念体って一体なんやったんや?」
「うん………どうやらこのカメラの持ち主さんはかなりのガノタだったみたいなのです」
『ガノタ?』
ガノタってガンダムオタクの事でガンオタが更に縮まったのがガノタだ。だがそんなガノタの思念体がなんでカメラになんて宿っていたんだ?
「はい……どうやらこの思念体は生前は高校生で学校でかなり虐められていたみたいなのです。それで唯一の趣味がガンダムだったようで、その時お台場にガンダムの立像が建てられてそれを修学旅行の時にそのカメラで写真を撮ろうとしたみたいなのですが……その時に同級生がいたずらで彼を道路に突き飛ばした際に運悪くやって来た大型トラックに跳ねられて……」
「…………成る程な、そういう事だったのか」
「なんか、とても悲しい気持ちになってしまいました……」
「うあぁぁぁぁぁッ!その虐めておった奴等最ッ低やなッ!?」
全くだ、何があったかは知らんが虐めている奴等は自分達が明確に犯罪行為をしているという自覚が無さ過ぎる。度が過ぎればこいつみたいに奪われてしまう命もあるかもしれないのに、一時のイキりかストレス発散かは知らないがその後の人生を台無しにするような真似すんなよな?
ってそんなのは今は良いとして、問題はこの思念体だな。きっとこいつは大好きだったガンダムの立像をこのカメラに収めたかったんだろう。それがきっと好きなものを撮りたいという欲求を発生させて持ち主をあんなふうにさせてしまってたんだな……なら、やるべき事は一つだ。
「里山さん、申し訳ありませんがこのカメラを一時的に預からせてもらっても良いですか?必ず思念体を供養してお返ししますので」
「あ、ああそれは構いませんが……」
よし、そうと決まれば早速準備をしないとな?丁度明日と明後日は休みだったし、久々に行くとしますか!
こうして玲二による思念体を供養する為の準備が始まった。果たして玲二は一体何をしようと言うのだろうか?続く……
はい、という事で盗撮魔と思いきや呪われたカメラの回でした。実際こういう物には持ち主の魂が宿るって言われてますがこういう呪いとかは勘弁ですね(^^;
次回はこのカメラに宿った思念体を供養する為に玲二達がある場所へと向かいます。次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!