今回は前回の思念体を供養する為の回です。予め言うと今回出てくる物は実物を見た事がないので動画とかを参考にしてますので少し現実とは違うかもしれませんが其処は二次創作という事でご了承ください。今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
にじほろ保育園に通う園児の保護者である里山さんが持っていたカメラに宿っていた思念体を供養する事にした俺達。そして今回はその為にある場所へとやって来ていたのだ。
「おぉーーーッ!此処がお台場のガンダムベースなんスね兄ちゃん!」
「あう、たやぁ~♪」
「そうだけどあまりはしゃぐなよスバル?俺達それなりに知名度あるから騒いだら人が集まって来るかもしれないし」
そう、やって来たのはお台場にあるガンダムベース。俺達は此処で思念体がやり残した未練であるガンダムの立像を写真に納める為にスバルとカケルと共にやって来たのだ。そして着いてきたのは他にもいて……
「るしあも本土の方にはあまり行きたくないって言ってたのに無理言ってすまなかったな?」
「良いのです。もう前よりかは慣れたし、玲二さんの頼み事ならるしあは喜んで協力するのです♪」
「あっぷぅ♪ぱーぱ♪」
まずは今回の思念体を供養する手伝いの為についてきてもらったるしあだ。その腕の中にはデフォルメされた幽霊みたいな姿で具現化された思念体が抱かれていた。因みにりあらは俺が抱っこしている。
「それと……ほら唯華、いい加減起きてくれないか?」
「ん~……あと10日ぁ~……」
どんだけ寝るんだ!?冬眠でもするつもりか?!俺は今俺の背中でおんぶされながら眠ってる『椎名唯華』を起こしている。この子はにじさんじに所属しているアイドルでこの娘とも籍を入れてるので今は佐々木唯華だな。
「ほらもう起きろって!………もう此処に置いてくか「すんません起きるから勘弁してッ!?」だったら早く降りて自分で歩けよ~?」
全く、りあらも抱っこしてたし正直しんどかったんだよ。面白そうだから着いてくとか言ってた癖に出発早々俺におぶさって寝るってどういう事だよ?
「もぉしぃしぃ玲二君に迷惑かけちゃダメだかんね?」
「は~い……」
そして最後にスバルの母親であるういさんである。実はこの間の一件でういさんとも籍を入れていている。というよりは入れていたというのが正しい。この間の一件でリゼ達を初めとする他の皆の婚姻届をまとめて出されたので書いていたのだがその時にしれっとういさんの婚姻届も混じっていて気づいた時には既にういさんが役所に提出してしまったのだ。
「……てかなんで母ちゃんまで着いてきたし?」
「えー?だって愛しの旦那様が困ってるんだもん、妻としてはお手伝いしないとな~♡」
「言っとくけどスバル認めてないかんな!?あんな他の娘の婚姻届に紛れ込ませるなんて卑怯な手使いやがって!?」
「あーあーきーこーえーまーせーん」
……とまああれ以来スバルとういさんの間でこうしたプチ喧嘩が絶えないでいる。まあ暫くしたら何時もの仲の良い親子に戻るだろうし。それとなんで勝手に出された婚姻届を無効にしなかったかというと、ういさんの気持ち自体は以前から知ってたし何より前の旦那さんに早く先立たれてしまって少し可哀想に思ってしまったからだ……なんか情に流されやすいのか俺って?まあういさんの事は普通に好意を持てる人だったから良いけど。
「それよりも玲二さん、この子を供養するって言ってたけどどうするのです?」
「ああ、こいつのこのカメラに残した未練、つまりは撮りたかったガンダムの立像を撮ってあげる事だ。それさえ叶えばおそらく満足して成仏出来る筈だ」
俺がそういうと思念体はうんうんと頷いている。そう、その為に俺達はわざわざ本土のガンダムベースへと足を運んだのだ。と言っても転移して来たからそんなに時間は掛かってないが。
「おおッ!それならきっとこの子も喜んでくれるッスね兄ちゃん♪」
「ああ……だがただ一つだけ問題がある」
「問題?何やそれ?」
「……思念体、お前に伝えなければならない事がある。お前が写真に納めたかったガンダムの立像は、残念だが今はもうないんだ」
(?!)
そう、昨日るしあから聞いた思念体の撮りたかったガンダムの立像について調べたんだが、やはりというかもう存在してはいなかったのだ。
「ど、どういう事なのです玲二さん?!ガンダムの立像がもうないなんて……!?」
「ああ、お台場に初めて建造されていたRX-78-2ガンダムの立像は2012年の物だ。おそらくこいつが修学旅行に行って撮ろうとしたのはその時だと思うが……そのガンダムの立像はそれから五年後の2017年に撤去されてしまってる」
「そ、そんな?!それじゃあこの子が撮りたい物はもうないって事なの?!」
「ああ……だが安心しな。代わりと言ったら変かもしれないが、今現在公式が建てたガンダムの立像は全部で4体ある。今日と明日でそれ等を全部撮影してやる、最高の状態でな。それでも良いか?」
(ッ!!)
俺がそう言うと思念体はさっきの落ち込んだ表情から嬉しそうな表情へと変わっていく。どうやらそれで良いみたいだな?なら早速行くとしますか。
「まずはお台場の立像、此処にはユニコーンガンダムの立像が建っている」
(~ッ!)
「あ、玲二さん見て、この子も喜んでいるみたいなのです♪」
お、それは良かった。という事でまずやって来たのはお台場のユニコーンガンダムだ。此処にはかつて思念体が見たかったRX-78-2ガンダムが建っていたが、それが撤去された約半年後に建設された立像だ。やっぱりまずは此処から見せないと始まらないからな。
※実際のユニコーンガンダムの立像は現在メンテナンス中の為に11月24日まで通常の立像の姿は見れません。
「でも玲二君、なんでこんな夕方から来たんや?もっと明るい時間から来ても良かったんじゃ……?」
「ん?ああそれにはちゃんと理由があるんだよ唯華。さて、そろそろだな……」
とその前にまずは一枚撮らないとな?俺がまず一枚パシャリと撮ると思念体が嬉しそうに笑っている。だが凄いのは此処からだぞ?
―キュイィィンッ!―
「……え?な、なんかユニコーン光り始めたんだけど何?」
「あ、そろそろ始まるのです!」
「え、始まるって何が?!」
突然流れる効果音と光に周りの観光客も反応しカメラを構える人達が集まって来た。そして……
《バナージ・リンクス!ユニコーン、行きますッ!!》
―~♪―
ユニコーンのパイロットであるバナージの出撃音声と共に例のBGMが流れ始める。そしてそのBGMが最高潮になると同時に……
―カシュウゥンッ!ギュイィンッ!ギュイィィィィィィンッ!―
「えぇッ?!ゆ、ユニコーンが変形していく!?」
「凄えぇぇぇぇッ!?デストロイモードだあぁッ!」
「あうやぁ~♪」
(ッ!ッ!!)
そう、このユニコーンガンダムの立像は設定通りにユニコーンモードからデストロイモードへと変形するのだ。とはいえ立像という点から一部は省略されてしまってるけど、それでもやっぱり凄いなこの技術。変形したユニコーンは赤い光を点滅しながら発光していて格好良い……と、写真もしっかり撮らないとな。
―カシャッ―
「……よし、これでどうだ?」
(ッ!~ッ♪)
どうやら満足してくれたみたいだな?皆も楽しんでくれたみたいだし良かったわ。そうしてユニコーンの光は収まりそのままユニコーンモードへと戻っていった。やっぱり発光の事を考えると薄暗くなった頃に行くのが良いな。
「いやぁ凄かったッス兄ちゃん!」
「あぷぅ♪」
「るしあも久しぶりに見たけどやっぱり何度見ても格好良いのです♪ねーりあら♪」
「あっきゃ♪」
うん、スバル達や子供達も喜んでくれたみたいだし、そろそろ人目につかない所に行って次の目的地へと転移するか。
「という事で次は上海だ」
『まさかの海外ッ?!』
そう、次にやって来たのは上海にあるガンダムベースだ。此処には此処でしか買えないガンプラもあるので後で少し買い物もしていこうと思う。でもまずは目的の立像撮影からだな。
「此処にあるのはフリーダムガンダムの立像だ。お台場のユニコーンみたいな変形はないが、これはこれで格好良いだろ?」
「せやな、特にユニコーンにはなかったこの羽が格好えぇわ~♪」
「……あれ?でも玲二君、このフリーダムってなんだか少し違うような気もするんだけど?」
お、ういさんもそれには気づいたみたいだな?
「そうですね、フリーダムをはじめ残りの立像達はオリジナルの姿とは少し違うように設計されてるんです。設定ではいろいろと説明されてますが、メタい事を言うと立像する際の安全面を考慮した結果ですね」
「安全面を考慮?」
「ああ、例えばフリーダムだと背中の羽をそのままで再現したらその重量で倒壊する恐れがあるんだ。だからよりシャープな感じにして、更には羽の先に設置用のスタンドが付いてるんだよ」
「へぇ~よく考えられとるなぁ?」
まあ今はそんなのは良いとして、まずは目的の撮影を済ますとしますか。この夜にライトアップされたフリーダムもまた格好良いな。
―カシャッ―
「よし、これで二枚目も完了だな」
(~♪)
「さて、折角上海にまで来たし、此処でしか買えない限定ガンプラを買った後に何か美味しい物食べてから帰るか」
『さんせーい♪』
「「あっきゃぁ♪」」
こうして初日の撮影は終了し、俺達は買い物と食事を楽しんだ後に一度神羅城へと帰宅したのであった。
―翌日―
「さて今日最初は此処、福岡ららぽーとだ。此処には特別仕様のνガンダムの立像が展示されている」
「うわぁ、これはまた凄く格好良いッス!」
「きゃうぅ~♪」
(ッ!~♪)
まずやって来たのは福岡にあるららぽーと。此処に建ってるνガンダムはかなりの迫力があり、ガンダムを知らない人でも目を引く程だ。
「あれ?このνガンダムってフィン・ファンネルが一つしかないやん?しかもかなりおっきいし」
「これは昨日言った安全面の考慮ってヤツだな。だけどそれだけではなくてその条件を逆に利用して出来た新しい兵器ロングレンジ・フィン・ファンネルが目玉となってる。これはこれでなかなか格好良いだろ?」
「はいなのです♪るしあもエントリーグレードで作りましたが最高に良かったのです♪」
うん、この立像はガンプラでも再現されてそれもまた良いんだよな。さて、此処では撮影だけして次に向かうとするか……
「なんだと?!この仕事辞めるだって!?ふざけんなよテメェ等ッ!!」
ッ?!な、なんだあの男?!いきなり近くにいる学生達のうちの一人の胸ぐらを掴んで何を騒いで……ってその横には大量のガンプラ?!普通購入制限がかけられているからあんなに買えるワケないのに……まさかあいつ等、転売ヤーグループか!?
(ッ!?ッ!ッ!!)
「え、ど、どうしたのです急に暴れて……えッ!?ほ、本当なのです?!」
「?どうしたんだるしあ?思念体が何か怒ってるみたいだが……?」
「はい……今この子に聞いたらあの男、昔自分を虐めていた主犯格で、しかも大型トラックに引かれる時背中を押した奴らしいのです!」
『なんだって!?』
マジか!?なんでそんな奴がこんな所に?!しかも一体何を揉めあってるんだ?!
「だ、だってあんた俺達に儲かるからって手伝いさせてるクセにプラモ買うのは自腹だし給料だって全然支払ってくれないじゃないか!?」
「だからそれは商品が売れたら払うって言ってんだろうが!?それともなんだ?俺の言う事が聞けねぇって言うのか?あぁんッ!?」
な、なんだあの男!?無理矢理学生達にガンプラを買うように強要して……もしかして以前から問題視されてるガンプラ転売を利用して荒稼ぎしてるっていう詐欺グループなのか?!
「大体テメェ等もこういう事してるって学校にバレたらタダじゃ済まねぇだろうが?!分かったら黙って俺に従ってれば良いんだよッ!おら、さっさと此処の限定プラモを買ってこいやッ!!」
男がそう言うと学生達は急いで店に向かって走っていく。にしてもあいつ、白昼堂々とよくあんな真似出来るな……?
「ケッ!何がガンプラだよ?!こんなクソつまんねぇオモチャに金払って買う奴の神経がわかんねぇぜ?まあそのバカ共のお陰で俺はガッポリ儲けさせてもらってるんだがな♪ヒャーハッハッハァッ!」
「ッ!あいつ、なんて卑劣なの……ッ!?」
「それにスバル達みたいにガンプラが好きな人達をバカにするなんて……絶対に許せないッ!!」
「ああ……俺も久しぶりにキレそうだわ……ッ!」
こうなったら今すぐにあいつを捕まえて一発―クイックイッ―?どうしたんだ結華、るしあ?
「………玲二君、あんな奴の為に玲二君が手を汚す必要ないわ」
「此処はるしあ達に任せてほしいのです。この子の為にもあの男には……………永遠の絶望を味わわせてやる」
唯華とるしあがそう言うと辺りの空気が一辺する。すると……
―フワァ……ユラァ……―
るしあと唯華の周りに多くの人魂が集まっていく。あれって……もしかして怨霊か?!しかもあの数って!?
「……皆、あの男なら幾らでも取り憑いてえぇよ」
「皆の心を踏みにじったあの男を、絶対に許さないで」
二人の言葉に怨霊達はまるで従うかのように次々とあの男に憑依していく。男はまるで気づいてはいないようで相変わらずムカつく笑い声をあげてるが……
―ピリリリリッ…ピリリリリッ…―
「あぁ?なんだよ今度は……んだよ会社からかよ?―ピッ―はいお疲れ様です。どうしたんですか急に……………ハァッ?!俺がクビ?!懲戒解雇?!どうしてですか社長!?ってもしもし!?社長?!………クソがぁッ!なんだよいきなりクビだなんて!?」
―ピリリリリッ……―
「あぁ?なんだよ今度は……もしもしマユミ?どうしたんだよ……ハァッ?!別れるってなんだよ!?別の男が出来た?!ふざけんな!俺がお前に幾ら貢いだと思って……おいもしもしッ!?」
な、なんだ?!急にあいつに信じられないくらいの不幸が訪れだしたんだが!?
……って思ってたら今度は四人くらいの男達が男に近づいている。今度は一体何が起こるんだ?
「鷺野一夫だな?」
「あぁ?なんだよあんたら?」
「お前に詐欺恐喝、並びに暴行等の容疑で逮捕状が出ている。おとなしく着いてきてもらおうか?」
「ッ!?く、クソォッ!」
鷺野と呼ばれた男は抵抗するも他の男達によって取り押さえられてしまいそのまま車へと連行されていった。どうやらさっきの人達は警察だったみたいだな。でも急にあんな事になるとは、一体何が起きたんだ?
「……うん、これであいつにはこの先一切の幸運は訪れないのです」
「他人の命を奪っているのにも関わらずあんな人の気持ちを踏みにじる奴なんか、絶対に許したらアカンで」
……成る程、どうやらるしあと唯華が怨霊達に頼んであの男に不幸を降り注いでもらってたのか。流石一流のネクロマンサーと霊に好かれやすい体質の霊媒師だ。しかもあれだけの数の怨霊だ、奴はもうこの先まともに生活すら出来ないかもな?
「……これで、少しは気が晴れたか?」
―……コクコクッ―
そっか、なら良かった。ならさっきの学生達に説明して買ったガンプラは俺達で買い取らせてもらおう、勿論交通費込みで。転売ヤーの片棒を担がされてたとは言え殆ど騙されてた被害者だし、二度とこういう事はしないように注意もしないとな。
それじゃあ気を取り直して最後の立像を撮りにいきますか。
「最後は此処、横浜のガンダムベースにある動くガンダムの立像だ」
「おぉ、これが噂の……!?」
「今回の撮影の一番の目玉なのです♪」
(ッ!ッ!~♪)
うん、思念体も喜んでいるな。さて、今回は流石に近くで見る為のチケットは用意出来なかったけど、目の前で動く所は見る事が出来る。もうすぐその時間だししっかり見てから撮影しよう。
そして……
―ギュイィンッ!ギュイィィィィィィンッ!―
「おおぉぉーーーッ!本当に動いてるッスよ兄ちゃん♪」
「あぃやぁ~♪」
「えぇやん!凄く格好えぇやん♪」
「私もこの動く所を生で見られて良かった~♪」
「るしあも見る事が出来て嬉しいのです♪」
「たやぁ♪」
(~♪~ッ♪)
うん、やっぱり実際に見ると迫力が違うな。それじゃあこれで最後の一枚だ。
―カシャッ―
「……これで、全ての撮影は終了だ。満足してくれたか?」
(…………コクコクッ)
―パアァァ……―
俺がそう言うと思念体は頷き、そして淡い光を放ちながら俺の手を離れ天へと昇っていく。どうやらこれで未練はなくなったみたいだな?
(……………ありがとう♪)
思念体は最後にそう言うと完全に消えてしまった。ほんの少しだけしか一緒じゃなかったが、俺も皆も少し寂しい気持ちになっちまったな……
「あの子、逝っちゃったね……」
「……次に生まれ変わる時は幸せになってほしいね」
「……ううん、きっと幸せになってくれるやろ♪」
「そうなのです、ネクロマンサーであるるしあが保証するのです♪」
「そうだな……じゃあこれで俺達の役目も終わったし、帰るとするか」
『はーい♪』
「「あーい♪」」
こうして俺達の思念体を供養する撮影の旅は終わったのであった。後日、供養を終えたカメラを里山さんに返した際に聞いたのだが、なんと里山さんに第二子が出来たのだとか。里山さん夫婦に娘の薫ちゃんは喜んでいるが………まさかな?
はい、という事で供養の為の立像撮影回でした!これで思念体も未練を残さず安心して転生するでしょう♪
次回は玲二が作った○○に異変が……?次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!