さて今回は玲二にまさかのニューヒロインが!?果たしてその正体とは……?今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
「………ふう、これで完成だな」
すっかり寒くなってきた今日この頃、俺は久々の休みを取る事が出来たので一人でゆっくりとプラモを作っていた。といっても今回はガンプラではなく以前ゲーマーズの皆と組んでいた30MSシリーズの『リシェッタ』を今回は一人で組んでいた。
『30MINUTES SISTERS リシェッタ』
時間を忘れて挑む30分をコンセプトに作られた30MINUTES MISSIONの派生作品の第一弾として登場した美少女プラモ。簡単に作れて改造の幅も広く、尚且つお手頃な値段で買えるという事で爆発的な人気が出てしまい現在もこのシリーズは殆ど品薄状態である。
「さて、合わせ目も消して軽い塗装も済ませたし、今回は我ながら良い出来に仕上がったな」
「レイく~ん、そろそろおやつにしませんか~?」
「ほっとけーき~♪」
「き~♪」
お?もうそんな時間か。ならさっさと片付けてリビングにいきますか。すまないリシェッタ、後で他のと一緒に飾ってやるからな。さ、早く行ってフブキのホットケーキを頂くとするか。
(…………あぁ、ブレイン♡私のブレイン♡なんて格好良い人なんだろう……あんな素敵な人に創ってもらえて、私はなんて幸せ者なんだろう♡ああもう我慢出来ません!待っててくださいねブレイン♡今すぐにあなたの元に行きますから♡)
「ふぅ、少し食い過ぎたか?でもまあ美味しかったからいっか……ってあれ?リシェッタがない?何処にやったんだ?」
パンケーキを食べ終えて部屋に戻ってリシェッタを飾ろうとしたら、肝心のリシェッタが何処にもなかった。確かにテーブルの上に置いてた筈なんだが……もしかして誰かのいたずらか?
その後暫くリシェッタを探す玲二だったが、結局その日は何処を探しても見つかる事はなかったのであった……
―翌日―
……あれから部屋中くまなく探したが何処にもリシェッタが見当たらなかった。一体何処に行ったんだよ?折角定価で揃えられて久々にじっくり作れたってのに……
「……玲二君なんか今日は元気ないね?」
「大丈夫?サラ達が慰めてあげよっか?」
「いや、それは大丈夫だ。心配してくれてありがとなまつり、サラ」
俺は仕事で一緒にいたまつりとその親友でにじさんじのアイドルであるサラから心配されてしまう。ってダメだな俺、プラモ一つ行方不明になったからってこんな落ち込んでたら皆に笑われてしまう。仕方ないからこの後帰ったらもう一度探して、それでも見つからなかったら能力使って見つけるか……
「それにしても星川今日はかなり好調だったね♪」
「まあね♪ってそれとまつりちゃん、サラもう星川ではないからね?」
「まつりにとっては星川は星川のままなの!」
……また始まったよまつりのドルオタ根性。まつりにとってサラは親友であり推しのアイドルでもあるのでサラが出したグッズはサラがあげると幾ら言っても自分の金で買うというオタク魂を見せている。なんか歪んだアイドル愛見てる気分だ……
それとサラに関してだが、この子とも既に籍は入れていてもう星川ではないので周りの皆もたまに癖で星川と言ってしまう事はあるが、意図的にずっと星川と呼んでるのはまつりだけである。もう同じ家族なんだからいい加減名前で呼んでやれって感じだがな……
「ほらまつり、あんまりサラを困らせるなよ?それと、今日はもう仕事は終わったからこれから飯でも行くか?」
「うん、行く~♪」
「それならこの近くに美味しいパスタやピッツァを出してるお店があるから其処に行こうよ♪」
お、良いなそれ。じゃあ早速其処に向かうとするか。
「ブレイン♪」
「………ん?まつり、今何か言ったか?」
「え?ううん、何も言ってないよ?」
「……じゃあサラか?」
「ううん、サラも何も言ってないよ?」
あれ?今誰か喋ったような気がするんだが……気のせいか?
「こっちですよブレイン♪」
「え……………って誰だあんた?」
気のせいと思ってたがまた声が聞こえ、後ろを振り向くと其処には胸元が開いた際どいプラグスーツみたいなのを着た女性がニコニコと笑いながら立っていた。あれ?でもこいつどっかで……?
「……漸く貴方の元にやってこれました、ブレイン♪」
―ギュッ!―
「は……?」
「「なあぁッ?!」」
な、なんだ?!なんで俺いきなり見ず知らずの女の子に抱きつかれてんだ?!もしかしてこの娘、どっかであった事があんのか!?
「ちょ、ちょっと待ってよ!?いきなり現れてお前なんなのさ?!」
「……貴方達には関係ありません。私はブレインに会いに来たんですから貴方達はさっさとどっか行ってください」
「はあ?!何さブレインって!?玲二君この子一体なんなの?!」
「い、いや俺にも何がなんだか……なあお前一体誰なんだ?」
今必死に記憶を探り寄せたがやっぱりこんな娘とあった記憶がない。もしかして誰かと間違えてないか?
「もうイヤですよブレインってば、昨日私の事を創ってくれたじゃないですか♪」
「……………………は?創った?」
え?昨日創ったって……………ッ?!ま、まさかこいつ……!?
「ほら私ですよブレイン、昨日貴方が創ったリシェッタです♪」
「……………………はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ?!」
リシェッタ!?一体どういう事なんだよ?!なんで昨日作ったプラモが動けてしかも人間サイズになってんだよ!?
「え?どういう事?作ったって、玲二君が?」
「それにリシェッタって確か30MSシリーズの美プラじゃなかったっけ……?」
「ま、マジでどうなってんだよ……?!」
唐突な事過ぎて全く理解が追いつかない……マジでどうなってるんだこの状況はッ!?
「…………それでレイくん、これは一体どういう事なんでしょうか?」
「さ、さあ俺にもさっぱりで……?」
「~♪」
あれから一度神羅城に戻って来たんだが……フブキ達皆の視線が痛い。でもそれは仕方がない、だって俺の横でリシェッタが笑顔で俺の腕に組みながら引っ付いているんだから。
「……それで?さっきからレイくんにくっついてる其処の貴方?貴方は一体誰なんですか?レイくんの話だと貴方はレイくんが昨日作ったリシェッタだとふざけた事言ってるみたいですが?」
「……はぁ、だからそうだと言ってるじゃない白上フブキ?貴方そんな事何回も説明しないと分からない程お馬鹿なの?」
「あ゛?」
「おい落ち着けフブキ!?お前もなんでそう煽るような事を言うんだよ?!」
……ってあれ?なんでこいつフブキの名前を知ってるんだ?しかも旧姓まで……
「お、おいお前?お前が仮に俺が作ったリシェッタだとしたらなんで人間サイズになって動けるようになってんだよ?それにフブキの名前もなんで知って……?」
「簡単ですよブレイン♪私は貴方の神羅の力を注がれて創られたからです♪それと私は神羅の力を通じて貴方の事ならなんでも知ってます♪どうでもいいけどこの女達の事も貴方の記憶を通じて知ってますし……」
はあぁッ?!俺の力を注がれてって、俺はそんなのした覚えは……!?
「ブレインは何時もプラモを造る時に真剣に取り組んでくれてますよね?その想いがプラモへと注がれて私達はこうして動けるようになったんですよ♪まあブレインは私達のような美プラは殆ど創りませんからね。ロボットだと意思はないから自分では動けないですが、ブレインが指示すれば彼等もそれに応えて動いてくれますよ?」
「マジでか?!そんなふうになってたのか俺のプラモ達って?!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!?それだったらなんで前にウチ等がレイさんと一緒に30MSを作った時には何もなかったの?!貴方の言う通りなら前の時点でもう出来てなきゃおかしくない?!」
あ、確かに以前ゲーマーズと一緒にリシェッタを作ってたな?じゃあなんでそん時には何もなかったんだ?
「そんなの簡単ですよ大神ミオ、あの時ブレインは私の事を簡易的にしか創ってませんでしたから。一応あの時には既に私の意思はうっすらと構成されてましたがその時点ではまだ動ける程にはなってませんでした。しかし、今回ブレインが改めて私を丁寧に創ってくれたのでそれを依り代にこうして動けるようになったという事です」
な、成る程?つまりはこういう事か?
・俺の作ったプラモには特別な力が宿る。
・そのプラモ達には俺の持つ記憶が反映される。
・ガンプラ等のロボット系には意思は宿らないが俺の指示があれば動ける。
・有機物モチーフには意志が宿り自由に動ける。但し素組程度では動く事は出来ない。
・同じタイプのプラモなら意思を移動する事が出来る。
……こう考えると今後プラモ作るの結構躊躇ってしまうぞ?なんとかこの能力もオンオフ出来るようにしないとな……
「さあブレイン、これから私と二人っきりで静かに過ごせる場所に向かいましょう♪」
「はあぁッ?!ちょっと待ちなよ!?なんでいきなり玲二君を連れてこうとしてんのさ?!」
「そんなの決まってるじゃないですか?ブレインが本当に安らげる場所へと招待するためです」
は?安らげる場所?別に俺そんな所に行かないといけない程疲れてはないぞ?
「貴方達は何時も何時もブレインを振り回して困らせてますよね?特に夜なんて少ない時には5人、多い時には20人をブレインは相手してるじゃないですか?幾ら神羅族とはいえそんなほぼ毎晩やってたらブレインの身体が疲れるばかりです」
「なんで私達の夜の営み事情まで知ってるんですか!?///」
「さっき言ったじゃないですか、私はブレインの記憶を通じて貴方達を知ってるって。だから貴方達がどういうプレイが好みかも全部知ってますよ。例えば白上フブキ、貴方は「言わなくても良いわそんな事ッ!?///」
……なんかこっちも恥ずかしくなってくるわ。なんだよこの公開処刑?まだそういう事してないにじさんじサイドの妻達が顔真っ赤にしてるし。
「兎に角!今のブレインにはゆっくりと癒せる安らぎの場所が必要なんです!だから私が昨日のうちに探した秘湯へと招待します!勿論私とブレインの二人っきりで……♡」
『そんなの許すかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』
うん、まあそりゃそうなるわな?というかリシェッタ、お前人間サイズになってるけど風呂に入れるのか?関節とかも人間と同じになってるみたいだけど……いやそういう問題じゃねぇな?
「なんですか?貴方達に何かとやかく言われる筋合いはないんですが?」
「あるわそんなの!レイくんが安らぎの為に温泉行くのは百歩譲ってもなんでお前が一緒に行くのさ?!」
「そうだよ!それならまつり達だって一緒に行きたいよッ!」
「ハッ!何を言ってるのですか夏色まつり?先程も言いましたがこれはブレインを癒す為の温泉なんです!それに貴方みたいなぺったんよりも私の豊満なボディの方がブレインも喜びます!」
「玲二君は胸で人を判断しないんだよ畜生ッ!オプションボディで豊満になったくらいで偉そうにすんなクソがぁッ!!」
「ちょ!?ちょっと落ち着きなってまつりちゃん!アイドルがしちゃいけない顔になっちゃってるから!?」
「てかまつり、なんかお前血の涙流してないか?」
ってよく見たらスレンダー組が同じように血の涙流してるし。確かに今のリシェッタはオプションボディ01を使用してるから胸部が大きくなっていて、しかも人間サイズになった際に人体の柔らかさも再現されているようでさっきから腕に柔らかい感触が当たってる。そりゃまつり達からしたらパーツ一つで胸囲が変われるから羨ましいんだろうな?
「兎に角私達はそんなの断じて認めませんからね!分かったらさっさとレイくんから離れてくださいよッ!」
「だから嫌だと言ってるじゃないですか?……まあでもそうですね、このままではお互いに折れない限りは話は進みませんし、此処はブレインを賭けて勝負といきましょうか?」
……毎度の事ながらなんでいっつも俺の周りでこうした勝負が勃発しようとするんだよ?
「勝負はブレインが開発したガンプラウォーズを使って行いましょう。内容は……貴方達が決めてくれて構いません。別に私はどのジャンルの勝負でも負けるつもりはありませんから」
「……へぇ?随分余裕じゃないですか?まあ良いですよ、其処まで言うなら相手してやりますよッ!!」
あれ?珍しくフブキが素直に応じたな?何時もこうした勝負には受ける理由がないって言って断ろうとすんのに?
「おや、意外とすんなり受けましたね?てっきり受ける筋合いはないとか言って拒否すると思ったのに?」
「ふふん、これでも私はガンプラウォーズの開発にはかなり関わってきたんです!テストプレイも何度もしましたので負ける要素はありません!それに此処で拒否したらどうせ貴方は強行突破に出そうですから止めれるうちに抑えるのが一番と思っただけです!」
成る程な、確かにゲームの腕前も考慮してフブキの方が有利か。それに後々の事を考えて今のうちに勝負して勝とうという事か。
「では決まりですね?ならば勝負は二時間後に行いましょう。それまでに使用するガンプラの選択と勝負の内容を決めてください。ではブレイン、私はそれまでにいろいろと準備をしますので一度失礼します♪」
リシェッタはそう言って俺から離れて部屋を出ていってしまった。そういやあいつガンプラとかどうするつもりなんだ?いやそれよりも……
「お、おいフブキ?良かったのかあんな勝負に乗って?」
「当たり前ですよ!あの娘がどんな戦い方するかは知りませんが此処で逃げたらあの娘の思うつぼですし、何よりレイくんの妻として負けるワケにはいかないんじゃいッ!という事で私も自分のガンプラ用意してくるので失礼しますッ!!」
うわぁフブキの奴久々に燃えてるな?でもああいう時のフブキって冷静な判断が出来なくなるし、何よりリシェッタがどういう手で来るか分からないからこの勝負、本当に予測が着かないな……?
意思を持ち人間サイズとなったリシェッタと玲二を賭けて戦う事になったフブキ。果たしてこの勝負、どちらが勝つのだろうか?続く………
はい、という事でニューヒロインの正体は30MSのリシェッタでした!そして次回はフブキとの対決!果たしてフブキはリシェッタに勝てるのだろうか?次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!