今回はにじさんじを巻き込んでの地獄の修業回です。けど以前とは一味違うようで……?今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
「こらあぁーーーッ!あんた達ダラダラ走ってるんじゃないわよ!玲二やベルちゃん達はとっくに走り終わってるんだから休まずさっさと走るッ!!」
『は、はいぃーーーッ!?』
…………どうも、佐々木玲二です。え?今何をしているかって?今はホロライブとにじさんじのメンバー総出で俺の兄貴である浩一による地獄の修業の一環である重りを着けた状態での無人島五周の真っ最中である。なんでこんな事をしているのかって言うと、最近仕事やガンプラウォーズの調整などが多く身体が鈍っていたので兄貴に頼んで一週間のトレーニングを行う事にしたのだ。
その時に話を聞いてた拓哉も俺と一緒にトレーニングをする事にしたのだがそれで火が着いてしまったのか、俺の家族とにじさんじのメンバーを全員集めてトレーニングをすると言い出しそして今こうして皆でホロライトシティの近くにある無人島でランニングを行っているのである。とは言え俺と拓哉とにじさんじに所属する『ベルモンド・バンデラス』さんは既に走り終え今はそれぞれ一息入れているけどな。
「それにしても拓哉、お前もう一つ五キロの計20キロ着けても大分余裕になってきたな?」
「いやぁ先輩にはまだまだ勝てませんよ。だって先輩のそれ倍の10キロの計40キロな上に皆より二周多く走ってるじゃないですか。まだ俺は其処まで出来ませんからね」
「まあ俺や玲二は偶に師匠から修業をつけてもらってたからな。お前も師匠に修業をつけてもらい続ければいずれ出来るようになるだろ」
いやベルさん、あんたのそれはヤバいだろ?だって両腕合わせて30キロと両足合わせて40キロの計70キロって、人一人分の重さ加わってるじゃねぇか。それでいて俺と同じペースで七周走ってるし、流石にじさんじでも随一の屈強な男だわ。今も休憩中なのに関わらず一人で重り着けたまま片手腕立て伏せしてるし。
「あーでも久々に身体動かしたから結構キテるなこれークイックイッーん?」
「おとーしゃま、おちゅかれしゃまでしゅ。めあり、おこーちゃいれてきまちた♪」
「お、有り難うな“メアリー”。頂くわ」
俺が休んでいると後ろから五歳くらいの女の子『メアリー』が紅茶を持ってやって来た。実はなんとこの子、先月エリーが産んだ子なのだ。エリー曰く妖精族は幼少期の成長が他の種族に比べかなり早く、一年で他の種族だと八歳くらいまで成長するらしい。つまりは五歳くらいに見えるがメアリーはまだ生後一ヶ月の赤ちゃんなのだ。そして俺の神羅族の遺伝子がその成長に拍車を掛けているのか、メアリーは産まれた翌日には歩けるようになり一週間もしないうちに喋れるようになっていた。このペースで行けば一歳になる頃には他種族でいう14歳くらいまで成長する見込みらしい。神羅の遺伝子ヤバくないか?
まあ今はそんなの良いとして、折角メアリーが紅茶を淹れてくれたんだ。有り難く頂くとしよう、どれ………………
「……………………」
「どぉでしゅかおとーしゃま?めありのおこーちゃおいちい?」
…………メアリーがすっごくキラキラした目で俺に感想を求めているが、はっきり言うと……
メ ッ チ ャ ク チ ャ マ ズ い ッ ! !
なんだこの紅茶!?いやそもそも紅茶にすらなってねぇぞ!?多分かなりの熱湯で長時間茶葉を淹れてたんだろうがその所為で苦味と渋味だけが抽出された 只々マズいお湯に成り果ててしまってる!とてもじゃないが飲めたもんじゃないぞこれ!?
「……あぁ、旨いよメアリー。わざわざ有難うな」
「!わーいおとーしゃまにほめられまちた〜♪」
……まあ本当の事言ったら可哀想だし折角メアリーが淹れてくれたのだからちゃんと飲むけどな?メアリーも嬉しそうにぴょんぴょんはねて喜んでいるから良しとしよう。そしてこうしてこういうのを飲むとエリーの淹れてくれる紅茶って本当に凄かったんだなって実感するわ。
「……プハァ。ところでメアリー、お前は今楓達や他の子達と一緒に遊んでたんじゃないのか?」
「はい、かえでおかーしゃまやこゆきちゃんたちといっしょにあしょんでまちた!でもみんなおひるねのじかんになってねちゃって、めありも……ふあぁ〜」
「そっか、ならそろそろメアリーもおねんねするか。ほらおいで」
「ふぁ~い、ふみゅぅ……」
うん、抱っこしてやるとすぐに寝てしまった。成長が早いとは言えこの子もまだまだ赤ちゃんという事だな。
「よっと……そんじゃあそろそろ皆も戻ってくるだろうし、俺達もそろそろ戻るとするか」
「そうですね。ベルモンドさんもそろそろ行きましょうよ」
「ん?あぁ、俺は後1セットやったら行くから先に行っててくれ」
……相変わらず自主トレが好きだなこの人は?取り敢えず先に行けって言うならさっさと向かうとするか。さーて皆は大丈夫だろうか?
ーチーン……ー
「あーあやっぱりこうなってるか?」
「皆死んだみたいに横たわってますね……」
まあホロメンは以前五日間程は体験したがやはりキツいもんはキツいし、にじさんじメンバーなんてベルさんとレイン以外はこれが初めてだから余計に辛いだろう。
「玲二やパタちから話は聞いとったがまさかこれ程までに厳しいとはのう……?」
「いやいやパタちはこれ以上の事してるんで今回の師匠はまだ優しい方だと思いますよ?」
「うわぁあてぃし妊娠中で良かったわ……」
「私もこんなんしてたら確実に死んでまうわ……」
今回も妊娠中のメンバーは当然外されておりレインと尊と楓は参加しておらずヘトヘトの皆を見てホッとしている様子だ。レインだけはちょっと残念そうにはしてたけどな。そして
「もぉーーーッ!なんでメルメルだけ不参加なのさぁーーーッ!?こんなの不公平だーーーッ!」
「しょうがないじゃん、よっさん今お腹に赤ちゃんいるんだから」
「アハハ、ごめんね皆♪」
「ていうかメル先輩何気にこの地獄の修業一回もやってないよね?なんかズルいなぁ……」
ホロライブ+α側のメンバーでは今回はメルだけが不参加である。というのも先程のスバルの言う通りメルは今身篭っている状態で現在四ヶ月目となっている。にじさんじ以外の妻とはなるべく子供は作らないようにしようと皆で話し合ってたんだが、まさか他種族同士だと妊娠しづらい吸血鬼のメルが妊娠してしまうとはな……
「れ、玲二やベルさん達何時もこんな無茶苦茶な内容のトレーニングしてんのかよ……?」
「いや今日はまだ全然楽だぞ?昔軽トラロープで引っ張りながら北海道横断とかやらされたからな」
「そ、それ出来る時点で最早人辞めてるって……神羅族のレイ兄さんは兎も角ベルさんが出来るってどうなってんだよ……?」
いや刀也、その頃まだ俺神羅族として覚醒してないし何ならその時まともに出来たの兄貴とベルさんだけだからな?俺とレインは函館着く目前でぶっ倒れてしまったし。あの頃は俺とレインもまだまだひよっ子だったからなぁ……
「ほら皆ぁーッ!もう充分休んだんだからそろそろ次のトレーニング始めるわよーーーッ!」
「こ、浩一さ「Non!麗閃と呼びなさいッ!」れ、麗閃さんもう少しだけ休ませて……」
「なぁに甘ったれた事言ってんのよ!?そんなんじゃいざという時に大切な人を守る事なんて出来やしないわよ!ほら泣き言言う暇あるならさっさと立つッ!!」
美兎がヘトヘトで休憩を懇願しているが兄貴はそういうのは軟弱と言って次のトレーニングを始めようとする。でもまあ運が良かったな美兎、何時もなら泣き言言うと罰としてトレーニング内容追加されるけど今回は其処まではしないでくれたみたいだ。
「アッハハ♪美兎ちゃん頑張れ〜♪」
「わらわ達は参加出来んが応援しとるぞ〜♪」
「何言ってるの!?次のトレーニングは貴方達も参加させるわよッ!」
『え!?』
え!?お、おい兄貴?!流石にそれはマズいって!?
「おい兄貴!尊や楓は妊婦だぞ!?そんな重たい身体でこんなキツいトレーニングなんてさせられるワケねぇだろ!?幾ら兄貴でもそんな事させるなら……!」
「何を言ってるの玲二?次のトレーニングは身体を動かす必要がないからこの娘達も参加させるのよ」
は?身体を動かす必要がない?なんだよそれ……って兄貴の奴さっさと無人島の奥に進んで行きやがったけど、一体何をさせるつもりなんだ?
「じゃあアテクシは次のトレーニングの準備をするから、あんた達はそれを一時間以内に作っておきなさい」
「え?これって……ガンプラ?」
兄貴に連れられやって来たのは無人島の中心部にあった謎の建物。その地下へと案内されると其処はかなり広い空間が広がっており、中央部分には大きなテーブルの上に大量のガンプラとニッパーとヤスリが置かれていた。だが其処に置いてあるガンプラは大量にあるも種類はたったの一つだった。
「な、なんでジムなの……?」
「まあ確かにこれなら一時間以内には作れそうだけど……?」
「だとしてもなんでガンプラ?それもこんな古いジムだなんて?」
そう、其処に置かれていたのは全てHGのジムだったのだ。でもなんでジム?というかなんでトレーニングの最中にガンプラを作らないといけないんだ?おい兄貴ってもういねぇし!?はぁ…仕方ない、取り敢えず作るしかないか……
『HG ジム』
『機動戦士ガンダム』に登場した地球連邦軍の量産型MS。ガンダムをベースに高価な機能やパーツは撤廃され安価なパーツで作られ量産された機体である。基本スペックは低めだがジオンの量産型とも引けを取らない性能を有しており、更に後の連邦の量産型MSのベースとして大いに貢献している。
「にしてもなんでこんな古いガンプラなんて作らないといけないんだ?」
「まあでももしかしたら浩一さんが息抜きにって用意してくれたのかも?」
「え〜?でも師匠がそんな事するかなぁ?」
……確かに兄貴が息抜きにガンプラを作れなんて今までそんな事した事がない。これは絶対に何かあるに決まってるよな?一体何をやらせるつもりなんだ兄貴は……?
「おーい兄貴、こっちは全員組み終えたぞー?」
「あら、思ったより早かったわね?なら今からシミュレーショントレーニングを始めたいと思うわ!」
「え?シミュレーショントレーニングって…………え!?」
完成したジムを持って部屋の奥に来てみると、其処にはなんとガンプラウォーズの筐体が、それも100台以上ズラッと並んでいた!な、なんでこんなにガンプラウォーズがあるんだよ?!
「これは劉斗ちゃんに頼んでアテクシがこの島に設置したシミュレーション特化型のガンプラウォーズよ!なかなか素敵だと思わない?」
「し、シミュレーション特化型?!」
なんじゃそりゃ?!……いや、確か聞いた事あるな?軍の中にはこうしたシミュレーション機を使い戦闘機での戦闘を想定した訓練があるって。でもなんでガンプラウォーズでシミュレーショントレーニングなんだ?!
「今からあんた達には自分達が作ったジムを使って訓練を行ってもらうわ!訓練内容は指定されたターゲットを捕獲する事!それが出来た者から今日のトレーニングは終了にしてあげるわ!」
「え?たったそれだけ……?」
「なーんだ、それってつまりこの間の見つけてベアッガイとおんなじでしょ?それなら簡単に終わりそうじゃん♪」
「……いやちょっと待って?それって逆に言ったらその目的のターゲットを見つけられない限りこのトレーニングを終われないって事じゃ……」
魔使みたいに余裕を見せる者もいるがれなみたいに不安になる者もいる。いやでもれなの不安も最もだ。兄貴がそんな簡単な探索ミッションを用意するワケがない。絶対このミッション、かなり厳しいモノになりそうだ……
「さあ分かったらさっさと何処でも良いからシミュレーションボックスに入りなさい!それと今回は探索ミッションだから武装は全部外しなさいよ!」
やっぱり武装は外されるか……だったら最初のうちにそれらは作らなくて良いって言っといてくれよ兄貴……って他の皆もボックスに入っていってるし俺もさっさと入らないと。まあ目の前の此処で良いか……ん?なんでモニターに“らいむの写真”が貼ってあるんだ?意味が全く分からんのだが……?
ーGAME STARTー
っとそんな事考えてたらいきなりゲームスタートの合図が入って画面が表示されたな。さて今回の舞台は………………は?
「な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
表示されたステージは今まで俺達がやって来た宇宙や密林や荒野などではなく、なんと広い“子供部屋”だったのだ!周りにはおもちゃが散乱しており、そのフィールドを小さな機体がウロウロと動き回っていた。あれは……“ボール”か!?
『HG ボール』
『機動戦士ガンダム』に登場する地球連邦軍の量産型モビルポッド。戦闘機としても使用される事があるが元々は支援機として開発された簡易的な構造なので大した強さは無く、これに乗って戦闘すればほぼ確実にやられる事から別名『動く棺桶』と呼ばれている。
《今からあんた達にはこのエリアで動き回っているボールを捕獲してもらうわ!制限時間は一時間!それ以内に捕まえられなかった者は追加のトレーニング決定だからそのつもりでいなさい!》
「へ?ボールを捕まえるだけ?なんか思っていたより簡単なミッションの気がするんだが……?」
《勿論ボールならなんでも良いワケではないわよ?あんた達がボックスに入った際に画面に写真が貼られていたわよね?》
え?ああ確かにらいむの写真が貼られていたな……ってちょっと待て?それってまさか……!?
《そう!あのボールを操縦しているのは全部玲二の子供達よ!まあ操縦と言ってもハイハイやよちよち歩きで連動するだけの簡易的な物だけどね?さぁみんな〜!パパやママやそのお友だちがみんなを捕まえにくるからいっぱい逃げ回りなさ〜い!もし頑張ったらアテクシから特製スイーツをプレゼントしてあげるわよ〜♪》
《わーい♪》
なんてこった!?トレーニングの前日に子供達も連れて来いって言ったのはそういう事だったのかよ?!それにこの見た目がまんま一緒のボールかららいむを見つけろだって!?なんだその激ムズミッションは!?
《因みにもし指定された子が乗ってるボールじゃないのを捕獲してしまったらその場で罰が執行されるからそのつもりでいなさい!それじゃあミッション開始ッ!》
ービーッ!ー
ヤバい!?ミッションが始まって上にカウントダウンのタイマーが表示された!兎に角急いでらいむの乗ってるボールを探さないと!らいむの特徴を考えたら……あまり目立った場所にいたがらないから多分端の方にいる筈だ!
ーフブキー
「クリスちゃーん!一体何処にいるんですか〜!?ってあ痛ぁッ?!痛た、また転んじゃった……」
もぉなんでこんな迅速な行動が求められる探索ミッションでこんな機動性が悪いジムで行動しなきゃなんないのさぁ!?動きづらいったらありゃしないよ!?
……とまぁフブキが愚痴るのも無理はない。このジムはHGUCシリーズでも初期の方に販売されていた物でその作りは簡単な分関節等は今のキットに比べて大分動かない部分が多い。加えて何時もなら改造とかを施したガンプラを使用するが今回は素組の状態なので大した力を発揮出来ない状態なのだ。更に……
ーフワフワッー
「そーっとそーっと……今だぁッ!」
ーヒョイッー
「え?!ーゴンッ!ーにゃあッ!?」
ボールを動かしているのは玲二の子供達であるのも難易度を上げている理由の一つだ。AIとかの自動行動する機体ならある程度慣れれば行動パターンが読めるのだが、子供は気まぐれで動く事が多々あるので動きが読みづらいのである。現に今のボールも真っ直ぐに進んでいたのに何もない所で急に右に曲がったと思いきやまた戻ってきて真っ直ぐ進んで行ったのである。
「う、動きが読めない……こゆきとかふゆきだったらまだ分かりやすいのに〜……」
確かに自分の娘の動きならまだ分かりやすいだろうが、とはいえこの子供達の選択は完全にランダムで選ばれているので愚痴っても仕方がない。フブキは気合いを入れ直しすぐさまクリスを探しにいくのであった。
ー夢追翔ー
「まさかゆめおのターゲットがカケルくんとは、なんか縁を感じてしまうなぁ〜」
その頃、にじさんじのアイドルの夢を追いかけ続ける男『夢追翔』は自分のターゲットである自分と同じ名前のカケルを探しにボールの群れが出来てるおもちゃ箱の前までやって来ていた。とはいえどれがどの子か全然把握出来てない夢追は取り敢えず片っ端から探そうとまず手始めに目の前のボールを捕まえようとする。
「そーっと、そーっと……よし、捕まえた!さーて、これはカケルくんかな〜?」
ーブォンッー
《うゅ?》
夢追はあっさりと捕まえる事には成功……しかし、其処に乗っていたのはカケルではなくあんずであった。あんずは不思議そうにモニターに映った夢追を見て首を傾げている。
「あれ?違ったか……よし次を探すとしよー夢追翔、間違えた為に罰を執行しますーえ!?」
間違えたら罰が執行される事をすっかり忘れていた様子の夢追。しかし罰とはいえこんな狭い場所では大したモノは来ないだろうと高を括っていた。しかし……
ーバッカモーンッ!恥を知りなさーいッ!!ー
「……え?一体なーヒュウゥゥゥゥ〜……ゴオォォォンッ!ーうごおぉッ?!」
ーネバ〜ギ〜ブア〜ップ!ー
突然頭上から金ダライが降ってきて夢追の頭を直撃し夢追はそのまま目を回しながら気絶してしまうのであった。
ー楓ー
「えーとえりあちゃんは何処におるかな〜?あの子極度の恥ずかしがりやだから多分端の方にいそうなんやけど……?」
お次はにじさんじ一二を争う圧の強い女である楓。彼女は玲二の嫁になった後早い段階で妊娠し暇さえあれば子供達の面倒を見ているのである程度の子の特徴は把握しているようだ。しかもその中でも比較的特徴が分かりやすいえりあが当たったので楓は沢山いるボールから殆ど動いてないボールを探し出している。すると
「……お、あのボール全く動いてないな?多分あれがえりあちゃんやろ?なんや楽勝やん♪ほーらえりあちゃん捕まえたで〜♪」
全く動かないボールを見つけて楓は楽々とそのボールを捕獲し持ち上げる。だが……
ーヒョイッ……ブォンー
《あ、あうぅ〜……》
画面に映し出されたのはえりあではなくフィルであった。この子も極度の恥ずかしがりやなのでえりあと同じように動かない事が多く、その為に楓はこの子をえりあと間違えてしまったのである。
「しまった!?フィルちゃんがいる事すっかり忘れとった!?」
ー佐々木楓、間違えた為に罰を執行しますー
罰執行のアナウンスが鳴ると同時に楓のボックスのモニターが左右に開き、其処から小型の筒が現れ楓の顔に標準を合わせていく。
「な、なんやこれーブシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!ー……ぶぇっくしょいッ!なんやねんこれぇッ?!」
そしてその筒から大量の粉が噴出され楓の顔は真っ白に染まってしまい、その怒りが頂点に達し思わず台パンをかましてしまうのであった。どうやら罰はその時その時によって変わるようだ。いや、もしかしたらこれは妊娠している楓達に対する考慮なのかもしれないが……
ーマリンー
「ほーら玲牙くん出ておいで〜♪何も怖くないでちゅよ〜♪」
楓がキレ散らかしてる頃、玲牙を探してぬいぐるみコーナーへとやって来たマリン。玲牙はぬいぐるみが大好きでよく母親であるぼたんのぬいぐるみを抱っこして喜んでいるのでそれなら此処にいてもおかしくないと思い辺りを隈なく探していた。そして
「あ、彼処にぬいぐるみで遊んでるボールがいますね?ヌッフッフ〜……玲牙くん見ーっけ♪」
マリンは玲牙を見つけたと思い目の前にいるボールを持ち上げていく。
ーブォンー
《わぅ?》
しかしぬいぐるみで遊んでいたのは玲牙ではなくまかろんだったのだ。まかろんはいきなり持ち上げられ何事かと首を傾げている。
「げッ!?まかろんちゃん?!絶対玲牙くんだと思ったのにいぃーーーッ!」
ー罰を執行しますー
間違えたマリンに間髪入れず罰が執行される。今度はマリンの足元の中央部分が少し開き、これから一体何をされるのかを思っていると……
ーブゥンッ!パッシイィィンッ!ー
「んほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーッ!?」
なんと其処から棒状で少し固めのスポンジがフルスイングで振られマリンの股間を思いっきり叩きながら通過したのである。
「い、いやこれチ○コマシーン……女には無いからってちゃんと痛いってば……ガクッ」
まさかのチ○コマシーンを喰らいマリンは股間を抑え悶えながら泡を吹いて気絶してしまった。どうやら女の人でもあれはかなり痛いようだ……
「……クソッ、皆見た目が一緒で分かんねぇ……」
あれから既に40分が経過し残り時間もどんどん少なくなっている。にも関わらず未だに誰もクリア出来ていない。このままじゃ全員揃ってペナルティの追加トレーニングをやらされてしまう!一体どうすれば良いんだ!?こんな沢山いる見た目が一緒のボールからどうやって…………
…………いや、見た目に惑わされるな!俺はこれまで皆の事をずっと見てきたんだ!見た目で判断出来ないなら……特徴で判断するまで!
あれは……いや違う、あの動きからしておそらくねるだ。じゃあ彼処にいるのは……おそらく玲菜だろう。あの子は最近でんぐり返しをするのが好きみたいだからあの転がり方はおそらく玲菜が転がっているのだろう。なら彼処にいるのは……あの別のボールにくっついてて下のボールが嫌そうに逃げようとしているのを見るとおそらくつばきと玲牙だな?うん、特徴で見ていけば大体分かってきた!
だとしたららいむは……あッ!彼処にいる毛布の端の部分を引っ張ってるヤツ!あれはらいむが毛布をあむあむしている時の動作と全く同じだ!漸く見つけたぞッ!
ーガシィッ!ー
「らいむ、見つけたぞ!」
多分……いやこれは絶対にらいむだ!けどこれで外してたらどうしようか……いやいや親である自分が信じないでどうする?!大丈夫、この子は絶対にらいむだ!
ーブォンー
《ぷぁーぱ、あっきゃ♪》
…………ホッ。良かったあぁぁぁ!ちゃんとらいむだったぁ!これでなんとか父親の威厳は保てた……って事はこれで俺はミッションクリアだ!
「ふーん、やっぱり一番乗りは玲二だったわね?そして全体のクリア率は七割……ま、初めてにしてはなかなかの成績ね。今回はこの成績に免じて全員追加トレーニングは勘弁してあげるわ」
『あ、有り難うございますぅ〜……』
うわぁ皆目が死んでるな?まぁここにいる大半が罰執行されてめちゃくちゃ辛い思いしたみたいだしな?なんかマリンと力一が股間抑えた状態で気絶してるけど何されたんだ?
まぁ意外にも残り10分切った辺りで皆が次々とクリアしたのは凄かった。中には片っ端から捕まえるという荒業をした奴もいたがなんかいろんな罰を受けたようですっかりボロボロになってて凄かったわ。
「まあ今回は子供達に見事に翻弄されてしまったな?」
「まあな。皆も沢山楽しめたか?」
『あーい♪』
シミュレーションが終わって戻ってきた子供達は兄貴が用意してくれたベビー用ドーナツを食べてご満悦だ。最初は兄貴に対して勝手に子供達をシミュレーションの一環として参加させた事に怒りそうになったが、まあこの子達にとってはただ遊んでおやつもらえて大満足だろうから良しとするか。
「いやぁそれにしても今回のトレーニングキツかったなぁ〜」
「でも最後のシミュレーションもワリと楽しかったし、それにこれでトレーニングも終わったから良かったやん♪」
「なぁにを言ってるのかしらあんた達?!今日のトレーニングは確かにこれで終わりだけど、玲二やあんた達にじさんじ組は後六日間残ってるんだから覚悟しておきなさいッ!」
『え?!』
突然言い渡される衝撃的な内容にベルさんとレイン以外のにじさんじメンバーは驚き唖然としている。まあ元々一週間の予定は俺と拓哉だけのつもりだったが兄貴は一度言い出すと聞かないからなぁ。
「え!?なんでひま達だけ?!フブキちゃん達は!?」
「ごめんね~、私達ホロライブは明日からツアーがあるから♪」
「みしろも本土で収録がありますので」
「ヒナは喉の治療受けに行くのとヒメはその付き添いで♪」
「アカリも明日から少しの間海外で仕事があるんだ」
「シロもドラマの撮影があるからこの後すぐに行かなきゃ」
そう、皆それぞれ外せない用事があるので暫く本土の方に行ってしまう為トレーニングは残るにじさんじ組だけとなってしまうのだ。因みにパトラとクロは元々別件の仕事があり最初から不参加だった。
「さぁーて、明日からはもっとキツいトレーニングメニューを用意してあげるから覚悟しなさいッ!!」
『ひいぃぃぃーーーッ!?』
「あー、なんか悪い事しちゃったかな……?」
「良いんじゃないか?それに俺もまだまだこれくらいじゃ不完全燃焼だったしな」
「良いな〜、パタちも参加したかったな〜?」
………本当にこの二人は根っからの筋トレマニアだな?けどまあ今回は短めの一週間だし、それに何時もに比べて軽めの内容だから大丈夫だろ?そんじゃあそろそろ飯食ってシャワー浴びて明日に備えて寝るとしますか。
その後一週間経過した頃には殆どのメンバーが全身バッキバキの状態になってしまい約一週間の筋肉痛に襲われる事になるのであった。
はい、という事でシミュレーションによるトレーニング回でした!こうしたトレーニング内容もあると何かで聞いた事があったのでそれをガンプラウォーズに落とし込んで見ました(≧∇≦)/
そして次回はアンケートで二番目だったあおぎり高校のメンバーを出そうと思います!次回もまったりと待って頂ければ幸いです、ではまた!