今回はガンプラ制作回……の前にやっと出来た貴方と出会ってにじさんじ編です!ガンプラ制作回はアンケートを反映させるので少しお待ちを……m(_ _)m
今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
ホロライブの娘達が玲二を好きになった切っ掛けがあるように、にじさんじの彼女達もまた玲二の事を好きになった切っ掛けがある。今回はその中から二人の少女の玲二との出会いを見ていこうと思う。
ー笹木咲ー
玲二さんを好きになった切っ掛け?んなの聞いてどうすんねん……え、ホロライブの娘にも聞いてるって?えぇ〜?あんまし答えたくもないんやけどなぁ……
ー数年前ー
「……お世話になりました」
はぁ、まさかこんな早くにアイドルを引退する事になるなんてなぁ……うちはゲームが出来てしかもお金稼ぎが出来るって聞いたから入ったんやけど、いざやってみたらあれもダメこれもダメ……終いには厳しいレッスンに自由の聞かない禁則事項。幾ら発足したてのアイドル事務所やからってこんなんやっててもなんも面白くもないやん……
「はぁ、アイドルやってればまだ引き籠もってても親に怒られずに済む思ったんやけどなぁ……まあでもやっと自由にゲーム出来るし、帰ってやりたかったゲームやりまくるかぁーッ!」
もぉ終わった事気にしてもしゃーないし、これまで出来なくて溜まってたゲーム消化するぞー♪ワーハッハッハ……はぁ……
それから数日が経った。結局うちは学校もロクに行かず引き籠もってゲーム、そして親から怒られて渋々学校に行くという前と変わらない生活に戻ってたんやけど……なんやろ?ゲームやっててもなんか虚しいだけなんやけど……?
「……なんやねん?何やっても面白くもなんともない。ゲームしても全然気が晴れへんし……」
……そういや今頃椎名さんや本間さん達はどうしとるんやろ?まだあの事務所でアイドルやっとんのかな?皆が頑張っとるのにうち、こんなとこで何しとるんやろ……ってそんなのもう考えたってしゃーないやん!うちはもうアイドルやないし、こんな事考えるだけムダやん!もうこんな事で何時までも悩んでても時間のムダやし、もう今日は帰ってゲームやって忘れよ!それが一番や!
……ホンマにそれでえぇんかな?
「あれ?確かお前、月ノや樋口のところのアイドルじゃないか?こんな所で何してんだ?」
「…………え?」
家に帰ろうと公園のベンチから起き上がった瞬間に近くにいた男の人に声を掛けられた。何やこいつ?いきなり馴れ馴れしく話し掛けてきて……ってこいつ、どっかで見た事あるような気が……?
「……誰やお前?何馴れ馴れしく話し掛けてくんねん?」
「ん?ああすまないな、見知った顔だったからつい声を掛けてしまってな。ほら覚えてないか?以前うちの事務所とコラボするって時に一度だけ顔合わせしただろ?」
は?うちの事務所とコラボ?何やそれ……あ、そういや前に先輩達がイベントやる時に一緒にやる事務所のスタッフがうちの事務所に来とったな?確か……そうだ、ホロライブとかいうアイドル事務所や。という事はこいつはその時いたスタッフって事やな?
「あー、そういやそんな奴おったな?で、そのホロライブのスタッフさんがうちになんの用や?」
「いや、単純に知ってる顔がいたから声をかけただけだ。けどお前、今はまだ学校の時間じゃないのか?あ、もしかしてアイドルの仕事の合間とかか?」
「……別に、うちは元々引き篭もりやし気分転換に外に出ただけや。それにアイドルなんてとっくのとうに辞めたわ」
うちがそう言うとこいつは一瞬驚いた様子を見せたけどすぐに落ち着いた表情に戻っていた。
「……そっか。まあそれがお前が選んだ道なら良いんじゃないか?」
「……ふん、あんたに言われなくたって自分で選んだ事や、後悔なんてしてるワケないやろ?」
「……そのワリには顔が全然スッキリしてないように見えるけどな?」
ッ!?な、なんやそれ?!うちがスッキリしてないように見える!?なんでそんな事ほぼ初対面のこいつに言われなアカンねん?!
「俺もホロライブのスタッフになってから今まで以上にいろんな奴と接する事が多くなったんだが、お前のその表情がまるで舞台稽古で納得の出来る演技が出来てないそらと同じだったからさ。だからお前も何か納得出来ない事があったんじゃないかってな?」
「……なんやねんお前!?いきなり話しかけてきてうちの事分かったみたいにズケズケと言ってきおって!お前にうちの気持ちが分かるワケないくせに分かった気で喋んなやッ!!」
「……ならお前、どうして泣いているんだ?」
「え…………?」
な、泣いてる?うちがなんで……?なんでや!?うちはやっと規制だらけのアイドル辞めて自由な生活に戻れた筈やのに!?なんで……なんで涙が止まらんのや?!
「……お前、本当はアイドルを辞めたくなかったんじゃないのか?今までの自分から変わりたい。そう思ってアイドルになった筈なのにちょっと上手くいかなくて周りと衝突してしまって、そしてアイドルの道から逃げてしまった。その事をお前はずっと後悔しているんじゃないのか?」
ッ!?そ、それは……?!
…………そうや、こいつの言う通りや。うちはこのままずっと変わらない日常を過ごす事に嫌気が差してしまったから、そんな自分を変えたいからにじさんじのオーディションを受けて入ったんだ。規制が多かったのは確かだけどそれでも同期の椎名さん達と一緒にレッスンしたり雑談するのは凄く楽しかった。それなのにうちはやりたかったゲームが配信で出来ないって言われ続けたってだけで嫌になってアイドルを辞めてしまったんや。
そして変えたかった筈の元の生活に戻ってしまって、うちの心はずっとくすぶったままになってしまったんだ……
「……やからって、どうすれば良かったんや?!皆と一緒にいる事も楽しかったけど大好きなゲームの配信もしたかった!その片方しか出来ないなんて言われてうちはどうすれば良かったのさ?!ずっとこの先ゲームを我慢すればえぇんか!?「我慢する必要なんてないだろ?」……は?」
「確かに発足したてのアイドル事務所だから規制は多いのは当たり前だ。けど、それでも少しずついろんな事が解禁されていく。それにどうしてもやりたい企画がある場合は社長さんに真剣に取り合ってみな?あの人はそういう事ならしっかりと考え行動してくれる人だからな」
社長に取り合ってみる?確かに仕事の話は基本的にマネージャーを通してしかしてなかったからそんな事考えた事もなかったな……
「俺達ホロライブも発足したばかりだからまだまだやれる事は少ないけど、それでも俺達スタッフが少しずつでも出来る事を増やしていけるように努力している。そしてそれはお前達にじさんじのスタッフも同じ想いで仕事をしている筈だ。だからお前も頑張ってもう一度アイドルを目指してみろよ。そうすればきっと今の自分より良くなる筈だから……って長話してすまなかったな?兎に角ほら、これ飲んで一旦気持ち落ち着かせな」
そう言うとこいつ……いや、この人はレジ袋からスポドリを出してうちに渡してくれた。そしてそのまま何事もなかったかのように何処かへ去ろうとしていた。
「ま、待ってや!なぁ、あんたはなんでうちに其処まで優しくしてくれるんや!?こんなアイドルから逃げたうちを……!?」
「…………数ヶ月前、俺達の事務所で1期生のデビューがあったんだ。その時デビューする予定だったのが
ホロライブ1期生のデビュー?あ、そんなの確かに聞いとったな……あれ?
「その内の一人がデビュー前にうちのスタッフとトラブルを起こしてしまったんだ。その所為でそいつのデビューはなかった事になってしまい、そのトラブルの原因になったスタッフも解雇になってしまった……その時思ったんだ。もし俺達スタッフがもっとしっかりしていたらあの娘も辞めずに済んだんじゃないのかって。だから俺はアイドル達が活動しやすいように全力でサポートするって決めたんだ。例えそれが他の事務所のアイドルだとしても、その気持ちが出てしまったんだ……すまなかったな、こんな別事務所の一スタッフが余計なお世話してしまったみたいで?」
「……ううん、そんな事あらへん。寧ろ感謝します。貴方のお陰でうち、もう一度頑張ろうと思えました!もう一度社長に頼んでアイドル頑張ってみます!」
「……そっか、それなら良かった」
うちがもう一度頑張ると決めるとその人はうちの頭を優しく撫でてくれた。暖かくて、優しい手……撫でられる程にうちの気持ちが満たされていくみたいや。
「んじゃ俺はそろそろ行くな。もしアイドル復帰が難しそうなら俺に連絡してくれ。出来る限り力になってやるから」
そしてその人はうちに名刺をくれてそのまま去っていってしまった。名刺にはホロライブプロダクションスタッフ『佐々木玲二』という名前が書いてあった。佐々木……漢字は違うけどうちと同じ苗字でなんか親近感が湧くなぁ♪
それからうちはにじさんじの事務所に戻って社長に頭を下げてアイドルとして再活動する事を認めてもらえた。そしてあの人……佐々木さんに言われた通りやりたい事を社長にぶつけると社長は出来る限り要望に応えてくれるようになってうちのやりたかった事が出来るようになったんや。それに他のアイドルの皆とも仲良くなる事も出来て、うちは今最高に楽しく活動出来ていたんや。それもこれもあの時佐々木さんがうちの背中を押してくれたお陰なんだ!だから……
「あ、あの〜、佐々木さん?///」
「ん?どうしたんだ笹木?」
「え、えーと……これから佐々木さんの事、玲二さんって呼んでえぇか?ほ、ほらうち等苗字の読み方が一緒だから……そ、それとうちの事は咲って呼んでくれへん?///」
「あー成る程な。良いぜ咲、事務所は違えどこれからもよろしくな」
「!うん、よろしくな玲二さん♪」
うちはそんな玲二さんが好きになったんや。そして話を聞くとうちの社長も玲二さんの事を気に入っていてうちに引き抜きたいと考えてるみたいやから、何時か玲二さんをうちと一緒に仕事出来る日が来るようになるとえぇな♪
ー笹木咲編 完ー
ーリゼ・ヘルエスター
玲二さんとの出会いですか?これ、言って良いんですかね?……まあ公にしないのでしたら良いですけど。あれはまだ私が10歳になったばかりの事ですね……
「……はぁ、早く終わんないかなぁ〜?」
この日、私の一族が治めているヘルエスタ王国は開国記念日を迎えていて、私は国王と王妃である両親に連れられてパレードの中の馬車に乗せられたのだけど、やる事と言えば民衆に向かって偶に手を振るだけというつまらないものだった。去年まではまだ幼かったから参加する必要がなかったのだが今年になってからは毎年参加する事になり、こんなつまらない事を毎年やらなけらればならないのかと思うと憂鬱で仕方がなかった。
「お父様もお母様もお兄様も別の馬車に乗ってるし、ホントにつまんないッ!ねぇ、何時になったらパレード終わるのさ!?」
「大丈夫ですよ皇女様、もうじき終わりますゆえ……」
馬車に一緒に乗ってる護衛はさっきから同じ事ばっかり言ってるし、もう全然面白くもない!もういっその事寝ちゃおうかな?
(…………やれ)
(…………コクッ)
ーパシイィィンッ!ー
「ッ!?ヒヒイィィィィンッ!!」
え!?な、何?!急に馬車が揺れて……え!?馬車がパレードの通路とは違う裏路を爆走してる!?
「ど、どうなってるのこれーバッ!ームグウッ!?」
「おっと騒がないでくださいね皇女様、騒ぐと余計に酷い目にあいますよ?」
護衛の男が私の口を塞いで騒げないようにしてきた!?な、なんで護衛の人が私を……もしかしてこの人、私の事を拐うのが目的だったの!?
「……よーし、此処までくればもう追ってはこれまい?」
「やりましたねアニキ!まさかこうも簡単にヘルエスタ皇女を捕まえる事が出来るなんて!」
「ムウゥーーーッ!?」
馬車から降ろされ路地裏の目立たないボロ屋に連れられて椅子に括り付けられてしまった。何度も叫んでみようとはしたけど口に縄を括り付けられていて叫ぶどころかまともに喋る事も出来ないでいた。
「さぁーて、後はお前の父親である国王から身代金を要求するだけだ。へへ、そんな怯えた顔しなくても金さえ手に入れば無事に返してやるよ♪ただ、ちょっとでも妙な真似したら痛い目見るかもしれないがなぁ?」
ヒッ!?私の喉元にナイフの先が当てられてる……!?こ、怖い……今まで味わった事のない恐怖に私は思わず涙が溢れて震えてしまっていた。
「アニキ!言われた通りに奴等に1000万ギル(日本円で一億)を要求したらあっさりと呑みやがったぜ!これで俺達は大金持ちだ!」
「そうか……なら指定された場所に金を置いてもらうとしよう。お前も人質として着いてきてもらうからな?」
「ムウゥ~……!」
そ、そんな、私の為にお父様とお母様が……申し訳ありませんお父様、お母様。私がもっとしっかりしていればこんな事にはならなかったのに…………
ーガッシャアァンッ!ー
「ッ!?な、なんだ今の音は?!」
「狼狽えるな!今確かめてくるからお前はそいつを見張っておけ!」
「へ、へいッ!」
突然聞こえた物音に兄貴分の男が様子を見に下の階に行き弟分の男はビクビクしながら私の見張りをする。けど今の音って……?
「ま、まぁこの建物自体古いからな?へ、ヘヘ、多分何か崩れて落ちたんだろ?あ、アニキも臆病だな「はいざんねーん」へ?ードスッ!ーう!?ぐぇ……」
え?!だ、誰!?弟分の男の後ろからいきなり男の人、多分お兄様くらいの人が現れて手刀で弟分を倒しちゃった!?
「む、むぅ……!?」
「シッ!静かに……取り敢えずこっから逃げるぞ」
男性は椅子に括り付けられていた縄を切ってそのまま私を抱えて窓の外から跳び出し隣のビルの階段に跳び移っていった。す、凄い身体能力!?というか私今抱き寄せられてる!?これっていわゆるお姫様抱っこだよね?!
「……よし、まだ気づかれてないな?取り敢えず人気の多い場所に移動するぞ」
「は、はい……///」
口を抑えていた縄も外してくれて男性は私を抱きかかえたまま人通りの多い場所まで運んでくれました。や、ヤバい、この人の顔凄く凛々しい。まるでおとぎ話に出てくる騎士様みたいで格好良い……///
「チッ、下のリビングにあった額縁が落ちた音だったわ。全くびっくりさせやがっ……て…………っておい!?お前何寝てやがんだ?!それにあのガキは何処に行きやがったんだ?!」
「リゼ!あぁもう貴方が拐われて本当に心配したのよ!」
「うわあぁん!お母様ごめんなさあぁいッ!」
あれから私を助けてくれた男性に私がヘルエスタ皇女である事を伝えると一瞬びっくりしてたけどすぐに宮殿まで送り届けてくれると言ってくれ、そして今私は心配していたお母様に抱き寄せられ恐怖から解放されたからか思わず泣いてしまいました。
「いや、リゼが悪いワケではない。悪いのは護衛に紛れ込んで誘拐しようとした不届き者だ。そして君はそんな不届き者からリゼを救ってくれた命の恩人だ」
「あ、いやそんなつもりじゃ……ただ観光中に爆走する変な馬車が通り過ぎて後を付けてたらこんな事になっていたというか……出しゃばった事してすみませんでした」
そう、この方は私がヘルエスタ皇女だからではなく事件に巻き込まれた女の子という事で助けてくれたのだ。その危険を顧みない姿勢に私の心はいつの間にかこの方に釘付けになってしまってました///
「あ、そろそろ集合時間なんで俺はそろそろこの辺で失礼します」
「ま、待ちたまえ!君にはヘルエスタ皇女であるリゼを救ってくれたんだ!それ相応の勲章と報酬を……!」
「そんなつもりで助けたワケじゃないんでいらないです。俺は唯このヘルエスタ王国を観光しに来た唯の一般日本人ですから」
そうしてあの方はそそくさとこの場を去ろうとしました。このまま返したら二度と会えないかもしれない……だったらせめて!
「あ、あの!せめてお名前教えてください!私を助けてくれた貴方の名前を知りたいんです!」
「え?まあそれくらいなら……佐々木玲二だ。また機会があれば何処かで、それじゃ」
あの方……玲二さんはそう言って王室を後にし去ってしまいました。その後騎士団から私を誘拐した男達を捕まえたという報告がありこの事件は幕を下ろしました。
その後私はずっと玲二さんの事が頭から離れませんでした。けどあの方は既にヘルエスタ王国を後にしてしまっているし、玲二さんが暮らしているのは地上界の日本という国。皇女という身分の所為で気軽に会いに行く事が出来ずずっとモヤモヤした気持ちが続いてました……
それから七年後、ヘルエスタ王国の皇子お皇女は17歳になった時独り立ちをする為に国を出て他世界を学ぶという掟があり、其処で私は決心したんです。今世界ではアイドルという身分も国籍も関係なくなれて皆を魅了するという職業があると聞き、私はその中でもにじさんじというアイドル事務所へと所属しアイドルになりました。こうすれば玲二さんの住む国で彼を探す事が出来ると信じて。
まあその後あっさりと見つかったのは良いんですが、まさか玲二さんが別のアイドル事務所であるホロライブのスタッフリーダーになってただなんて……(泣)
ま、まあでもこうして玲二さんとまた再会する事が出来ましたし、なんかライバルがかなりいるみたいですが何時か必ず玲二さんを私の旦那様にしてみせます!待っててくださいね、玲二さん♪
ーリゼ・ヘルエスタ編 完ー
はい、という事で今回は笹木咲とリゼ・ヘルエスタの二人でした!因みに咲の方に出ていたホロライブ一期生の六人目は実際にもいましたが本家とは引退理由は別のものという設定です。まあ本家通りだと少し問題があるので……(-_-;)
という事で次回こそガンプラ制作回を書きますので次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!