今回は異世界ラミィの物語!はたしてこの世界のラミィとはどんなふうに絡むのだろうか?最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
「……つまり此処にいるラミィはホロライブに加入するどころか屋敷の敷地内から出た事がない世界線のラミィって事か?」
「はい、そのようですね。まさかラミィもこのような事になるとは思いもしませんでした……」
…………いやそれにしたってなんか落ち着き過ぎじゃねぇかこのラミィは?いや、混合しないようにこっちのラミィは雪花さんと呼ぶべきか?どうやら雪花さんはかなりご両親から大切に育てられたようで本当に屋敷の敷地から一歩も外に出た事がなかったようだ。その所為か俗世の事は完全に疎く見る物聞く物全てに興味を示しているのだ。まるで子供みたいだな?
「まあでも雪花さん「?ラミィで良いですよ?」いやそれはこっちにもラミィがいるから名前が混合してしまうし……」
「あ、そうでした、こちらにもラミィがいますものね?では……ラミィの事は『雪原 冬花』とお呼びください。これはラミィの書道や華道をする際の雅号ですので」
雅号……確か文筆家とかが使うペンネーム的な物だったな?にしても雪原冬花って、それってホロライブERRORでラミィが演じた役の名前じゃねぇか?まさかこんな形で繋がりがあるとはな……
「……ねぇ、あれって本当にラミィちゃんなの?」
「なんかこっちのラミィからヨゴレを全部抜いた感じがするよね?」
「あー成る程、じゃあ冬花ちゃんが綺麗なラミィちゃんでこっちのがヨゴレたラミィちゃんって事だ」
「ヨゴレとらんわ!?ラミィだってちゃんと由緒正しき雪花家のお嬢様だかんな!」
……いやラミィ、すまんがねねの言う通り冬花が風格あり過ぎてとても同じとは思えないんだよなぁ?同じ存在でも育ち方でこうも雰囲気が違うもんなんだな?
「それとなんでそっちのラミィが雅号なんてもらえてるのさ?!雪花家の雅号ってあらゆる分野でそれ相当の実力がないと与えられないし勝手に名乗る事だって許されないのに!」
「はい、ラミィは……いえ、冬花は確かにまだまだ未熟者です。この雅号もつい先日先生方に付けて頂いたばかりのモノです。そして冬花にはこの雅号は勿体無い程素晴らしい名だとも感じてはおります。ですから冬花は先生方が付けてくださったこの名に恥じぬようこれからも精進していく心構えでございます」
「…………うん、この娘ラミィじゃないわ。ラミィの皮被ったガチお嬢様だ」
「いっその事この娘残してラミィちゃんを異世界に送り返す?」
「なんでだよおぉぉぉぉーーーッ!?」
まあ皆の気持ちはほんの少し分かるが流石にそれはダメだろ?それに例えどんなに良くても俺の嫁はラミィであって冬花ではない。そんな交換するような事は絶対にしないからな。
「うぅ〜!玲二さぁ〜ん!」
「大丈夫だって、お前を見捨てるなんて事はしないから。それでこれから冬花の世界を見つけるんだがそれまで時間が掛かると思う。それまではこの神羅城で過ごしてもらうが冬花はそれで良いか?」
「はい、寧ろそのようなお気遣いをして頂き感謝します。ですが、冬花にはお返し出来るような事は何もないのですが……」
「そんなの気にするな、お前はただ巻き込まれて此処に来ただけなんだから。ま、初めての外出だと思ってゆっくりすれば良いさ」
「…………誠のお心遣い、有難うございます玲二さん。こちらの世界のラミィが貴方様をお慕いするのも分かりますね」
…………なんかやっぱこのラミィ、もとい冬花を見てると違和感バリバリだな?さて、取り敢えずかなたから聞いてた場所付近の歪みを見つけて其処から冬花の世界を探すとしますか。
それから……
「うゅ?まーま、ふたり〜?」
「え、えーとキララ?その人はママのお友達で……」
「……はじめましてキララちゃん。ラミィママのお友達の冬花おばちゃんです♪」
「とーかおばちゃん〜?」
「えぇ、よろしくねキララちゃん♪」
「スゲェ、おばちゃんと言われる事に躊躇いがないどころか自分からおばちゃん呼びさせるなんて……!?」
ラミィの愛娘であるキララと遊んだり……
「そういや冬花さんはゲームとかってやんないの?」
「ゲーム?そうですね、何時もは使用人やお兄様と囲碁や将棋やオセロ、後最近はチェスも嗜んでおります」
「い、いやそういうのじゃなくてほら、テレビゲームとか……?」
「?テレビはニュース等を見る為の物ですよね?」
「ま、マジか……!?」
ゲームに誘うも古典的なボードゲームしかした事がないと言われたり……
「?すみません尾丸さん、それは一体何でしょうか?」
「へ?何って……スマホだけど?」
「すまほ?……あ、携帯電話の事ですね?確か遠くの方と連絡をする道具ですよね?」
「え!?スマホ知らないの?!じゃあ普段どうやって他の人と連絡取り合ってるの?!」
「はい、必要があれば部屋にあるベルを鳴らせば使用人の方がやって来てくれますので」
「お、お嬢様過ぎる……!?」
スマホすら知らず連絡手段がお嬢様らしかったり……
「ねーねー冬花ちゃん、一緒にお酒飲まない?今日凄く良いお酒が手に入ったの〜♪」
「お酒ですか?申し訳ありません、お酒は其処まで強くないのと基本的には祝い事以外では飲まないようにしているのでお断りさせていただきます」
「そ、そうなのね……?」
お酒を拒否されて皆びっくりしたりしていた。関われば関わる程ラミィと冬花の違いに皆ますます混乱するばかりであった。
「やっぱあれラミィちゃんとは違って本当にお嬢様だよ!?」
「けどそれにしたって育ち方違うだけで此処まで差が出るものかしら?」
「最新どころかTVゲームも知らない、ケータイも触った事がない、それどころかお酒もそんなに飲まないだなんて……!?」
……なんか俺が外に出ている間にいろいろとあったみたいだな?けどぼたんの言う通り育ち方が違うとこうも性格や仕草も変わってくるもんなんだな?今だって冬花は精神集中させる為にと下の階にある和室で書道をしているみたいだし。
「それでレイくん、冬花ちゃんのいた世界は見つかったんですか?」
「あぁ、ある程度の検討はついたんだが如何せんパラレルワールドっていう複雑な世界線の所為か思ったより探すのに時間が掛かってしまってるな」
どうやらパラレルワールドはほんの少しの変化でも発生する世界線のようで探そうと思うと中々見つからないんだよなぁ?まあその間にいろんな世界の皆も見れたけどな。例えばアームレスリングの世界王者になってるかなたとか、フレアと同性婚していたけど最近スバルに浮気して裁判沙汰になってるノエルとか。瓶底眼鏡にみつ編みヘアーのそらがOLをしていたのにはびっくりしたけど。
「そういやラミィはどうしたんだ?さっきから姿が見えないんだが……?」
「あー、ラミィちゃんなら彼処ですね……」
彼処?……なんかリビングの端で壁に向かって三角座りしながらイジケてるんだが?しかも日本酒ラッパ飲みしてるし……一体どうしたんだよ?
「おーいラミィ、一体どうしたんだ?」
「…………プハァー、ラミィだってお嬢様なのに、皆して冬花ちゃん完全清楚お嬢様とか綺麗なラミィとか好き勝手言って。だぁれがヨゴレたラミィだよ!?誰がお嬢様(笑)だよ!?ラミィだってれっきとした由緒正しき雪花家のお嬢様なのにぃ〜!」
あー皆に散々言われたのと冬花のお嬢様ぶりを見てイジケてしまったのか?全く……
「ほらラミィ、皆もちゃんとラミィと冬花は違うって分かってるんだし、俺にとって大切な妻であるラミィはお前だけなんだからそう落ち込まないでくれ、な?」
「うぅ〜、玲二さぁ〜ん!」
俺は駆け寄ってきたラミィを抱きしめ優しく頭を撫でてやるとラミィは少し落ち着いたのか俺の胸元で頬擦りをしてくる。やれやれ、困ったお嬢様だな?
「あの、玲二さん少しよろしいでしょうか?」
「ん?どうかしたのか冬花?」
「はい。大変おこがましいとは存じておりますがその、お風呂に入らせて頂きたいのですが……」
風呂?そんなの聞かなくても此処にいる間は好きにして良いんだが……?
「それでお願いがありまして、付き人の方をお付けして頂いてもよろしいでしょうか?お恥ずかしながら冬花は付き人がいないと入れないので……」
「はぁッ!?あんたその歳になって一人で風呂入れないの?!ラミィだって小学生の頃にはもう一人で入ってるのに!?」
スゲェな、箱入りお嬢様となると風呂ですら付き人がいるのか?まあでも付き人が必要と言うなら誰か付けといてやるか。
「分かった、ならみしろかエリーを付き人に「玲二さんそんなのしなくて良いです!冬花の風呂はラミィが付き添いますから!」お、おぅ?」
な、なんかラミィの奴そのまま冬花を連れて大浴場に向かったけどどうしたんだ?それにさっきまで日本酒ラッパ飲みしてたのに大丈夫なのかよ?……もしかして異世界のとはいえ自分が風呂に付き人を付けなきゃ入れないっていうのが恥ずかしかったのか?
「全く!なんでラミィが自分で自分の背中を洗わないといけないのさ!?」
「申し訳ありませんラミィさん、お手数をおかけします」
それからラミィは冬花を大浴場に連れ脱衣を手伝った後二人で風呂に入る前に身体を洗っていた。と言ってもラミィが冬花の身体を洗ってあげているのだが。
「もう、幾ら箱入りお嬢様だからってお風呂まで付き人がいないと入れないって……」
「…………すみませんラミィさん、実は冬花、嘘をついてました」
「へ?嘘って何が?」
「……実は冬花は普通にお風呂は一人で入れます。お風呂で付き人なんて幼少期の頃までしかおりませんでした」
「……はあぁーーーッ!?何さそれ?!なんでそんな恥かくような嘘なんてついたのさ?!」
実は風呂には一人で入れたという冬花のまさかの嘘にラミィは怒りゲージが振り切れそうな勢いで捲し立てる。
「本当にごめんなさい、こうでもしないと貴方と二人だけでお話出来ないと思いまして」
「はぁ?!じゃああんたラミィと話をする為にあんな嘘ついたの!?」
「はい……ラミィさん、貴方は今幸せですか?」
「…………は?」
今幸せか?まるで宗教の誘い文句みたいな冬花の問いにラミィはこいつ何言ってんだ?といった感じで怒りを忘れポカンとしてしまう。
「……この世界の貴方やその周りの皆さんを見て感じたんです。此処には冬花の……ラミィの知らない事が沢山ありました。そして、ラミィの知らなかった家族の形がありました。ラミィはお屋敷の敷地からは産まれてから一度も出た事がありませんでしたが、それでもお父様やお母様、そして多くの使用人に大切に育てられてそれで充分に幸せだと思ってました。ですが……こちらの世界のラミィがあの方と家族になり子供が出来て、そして沢山の仲間や家族に囲まれている。そんなラミィの知らない幸せを見て初めて羨ましく思えてしまったんです」
冬花にとって……否、異世界のラミィにとってこの世界にいるラミィは自分と違い自由に生きている。まるで籠の中の鳥のように育ったラミィにとって自由に大空を羽ばたく鳥のように生きてるこの世界のラミィが輝いて見えたのだ。そしてそんな異世界の自分を見てラミィは、冬花は今まで自分の感じてきた何不自由なく過ごしていた生活というのに疑問を抱いたのである。
「もしかしたらラミィも貴方みたいな幸せを手にしていたのかもしれない。そうだとしたらラミィのこれまでの人生は何だったんだろう?そう思うとあの世界に戻るのが少し怖くなってしまって「は?そんなの知らんし?」……え?」
自分の生きてきた人生は何だったのか?そんな疑問を口にするもラミィから知らんと言われ戸惑う冬花。
「だってそっちのラミィが今までどう生きてきたなんてラミィには関係ないもん。ラミィは子供の頃からずっと自分のしたいままに生きてきたんだから。だから玲二さんがいてキララがいて、そして沢山の仲間や家族が出来た幸せはラミィだけの物だもん。もしラミィの今が羨ましくて貴方もそういう幸せが欲しいんだったら自分で行動してみなよ?」
「で、ですがラミィは今まで屋敷から「そんなのは唯の言い訳じゃん?本当に自分が望んでいるんだったら自分から行動しないと何も変わらないんだから」……自分から行動しないと……?」
自分から行動、そう言われて冬花は今まで自分は誰かに言われるがままに生きてきたという事に気づいた。そしてそれはこれからの自分を変える為に必要な事でもあると……
「……そうですよね。与えられるだけではダメ、本当に欲しい物は自分で手に入れないといけない。貴方を見ていてそれがよく分かりました。だからこれからはラミィも貴方みたいな幸せを手に出来るように頑張ってみたいと思います」
「うん、良いんじゃない?取り敢えず玲二さんもまだそっちのラミィの世界を見つけられてないみたいだし、それまでは此処でやりたい事を見つけるのも有りだと思うよ」
「はい、それまでよろしくお願いしま「もぉー堅苦しいってば!少しとはいえど一緒に暮らすんだからそんな他人行儀なんてしなくて良いから!」……フフ、そうだね。じゃあよろしくねラミィ♪」
こうしてラミィと冬花はお互いの気持ちを知り少しずつ打ち解けていくのであった。尚この後熱気で酔が回ってしまったラミィが湯船でミオってしまい冬花はドン引きしてしまうのであった。
数日後……
「へぇ、なんだかんだで冬花もこの世界に馴染んできたな?」
「はい、皆様のお陰で楽しい日々を過ごす事が出来ました♪」
「でももう冬花ちゃんの世界も見つかったから帰んなきゃいけないもんね?なんだか寂しくなるなぁ〜」
まあそんな事を言っても冬花にも戻るべき世界があるからな。それに冬花にはこの世界とまた行き来出来るゲートを開く腕輪も渡したからまた会おうと思えば何時でも会えるからそんな寂しがる必要もないだろ?
「それじゃあこのゲートを潜ればお前の世界に戻れる。そんで騒ぎにならないようにこの世界に飛ばされた少し後の時間で戻れるようになってるから安心してくれ。あ、それとその腕輪があるからって頻繁には来るなよ?」
「はい、承知しております。何から何まで本当に有難うございました。落ち着いたらまた遊びに来たいと思います。キララちゃんもまた遊ぼうね♪」
「とーかおばちゃん、またね〜♪」
こうして冬花は最後にお辞儀をしてからゲートを潜り自分の世界へと帰っていった。少しは馴染んでたけどやっぱり最後まで礼儀正しい奴だったな。
「あーあ、でも折角綺麗なラミィがいてくれたのに残念だな〜?」
「おいトワちんどういう意味さそれ?」
「まあまあ、皆こうして茶化してるけどやっぱり普段のラミィちゃんが一番よね♪」
そうだな、俺達にとって此処にいるラミィこそが家族なんだ。例えこの先他に異世界の皆が来たとしても変わらない。俺達佐々木家は此処にいる皆なんだからな。
「それじゃあ玲二さん、この後暇なら一緒にお出かけ行きましょうよ♪」
「あーラミィちゃんズルい!ねねもレイ兄ちゃんと一緒にお出かけしたいよ〜!」
「はいはい、じゃあ皆で何か食べに行くとするか」
『賛成〜♪』
こうして異世界のラミィとの日常を終えて俺達はまた元の日常へと戻っていった。もしかしたらまたこういった事もあるかもしれないが、その時も今回のラミィみたいな感じで済めば良いんだが……
そして……
「…………ん、此処は……お屋敷のお庭。ラミィ、戻ってこれたみたいですね……?」
ゲートを潜り目を開くと其処はラミィが異世界に飛ばされる前にいたお屋敷のお庭に面してあるテラスにいました。あれば夢だったのでしょうか?一瞬そう思ってしまいましたが右腕に着いている腕輪を見てあれは現実だったんだと認識出来ました。
「?お嬢様、どうかされましたか?」
「……いえ、なんでもありません。それよりも、今お父様とお母様はどちらにいらっしゃいますか?」
近くにいた使用人が心配して声をかけてくれましたが、ラミィはお父様とお母様にお話をする為にお屋敷へと戻りました。これからのラミィの未来の為に、まずはお二人に話してみよう。外の世界に出てみたい、と!
異世界で出会ったもう一人の自分やその家族を見て自分も変わろうと決心するラミィ。彼女のこの先の物語は、また別の話……
ーオマケー
「…………ん?なんだこれは……ほう、これはまた面白そうな奴を見つけたな♪おい、今すぐ幹部を此処に呼べ、三分以内だ!」
「Yes My Dark!」
「……クク、異世界に強大な力のを持つ男か。吾輩達の世界征服にこの男の力を利用するのもまた一興だな……フフフ、ハァーッハッハッハッハァーーー!」
薄暗い部屋の中で不敵に笑う一人の女性。その目の前のモニターには玲二の姿が映し出されていた。これはまた、一波乱が起きそうな予感がする………
はい、という事で異世界ラミィとの交流でした!自分でも異世界ラミィ書いてて誰だこいつ!?ってなりました!(;´∀`)
そして次回もまた異世界からの来訪…いや、これは侵攻…?!次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!