そしてこれが終わった後なんですが、実は一話分はもう考えてはいるんですがそれ以降は全く思いついてません( TДT)
なので今回リクエストを募集したいと思います!詳細は自分の活動報告からお願いしますm(_ _)m
前置きはこれくらいにして今回は異世界holoXとの決着前編です!最後まで見て頂けたら有難いです、ではどうぞ!
ーバキィンッ!バコオォンッ!キュィンキュインッ!チュドオォンッ!ー
「チィッ!思ってたよりもやるな!?」
「フハハハァッ!貴様こそ吾輩の攻撃を此処まで遮るとは!やはり貴様は吾輩の物にしたいぞッ!」
誰がなるか!?しかしこいつ、異世界とはいえ同じラプラスと思って最初は油断していたがまさか此処まで強いとは……やはり本物の秘密結社の総帥というのは伊達ではないか!?
「お前!どうして其処まで俺に拘る?!それにお前はどうして世界を征服しようなんて巫山戯た事を……!?」
「巫山戯ただと?!巫山戯ているのは世界中にいるくだらない富裕層だろうが!貧しい者は奴等から採取され続け、富と名声に目が眩んだ奴等は自分の地位を上げる為に更に貧しい者を絞り上げ苦しめていく!更には隣国が気に喰わないからと国民を騙して戦争をおっ始める馬鹿な首相や自分の国の力を誇示する為にミサイルを撃ちまくる連中も多くいる!そんな弱者を平気で踏みにじる奴等が吾輩は気に喰わないのだ!だから吾輩はこの手で世界征服を果たす!富裕層の奴等を地に落とし、貧しい奴等を救う為になッ!」
ーガキィンッ!ー
クッ!?こいつ、的確に人体の致命傷になるような所ばかり狙ってきやがる!このままじゃ何れやられてしまう!?早く子供達の所に向かわないといけねぇのに!?
その頃ホロメンとにじライバー達は……
「うらぁッ!」
ードゴォッ!ー
「ぐぇッ!?」
「怯むなぁ!一人残らず取り押さえろぉッ!」
ワラワラ……
「あーもうキリがないよ!?」
「こいつ等一体どんだけいるんだよ?!」
倒しても倒しても次々と湧いて出てくる団員達に流石の戦闘慣れしているメンバーも疲れが見え始めていた。倒しても倒しても湧き出てくる姿はまるでゾンビのようでもある。
「…………あーもうやってらんね。なあ皆、少し危ないから後ろに下がっててくんね?」
「え?コ、ココ……?」
それに業を煮やしたのかココが皆に下がれと言うと自身の身体に力を溜めていく。すると……
「ハアァァァァァァ………ッ!」
ーゴゴゴゴゴゴゴゴッ……!ー
その身体はみるみる内に膨張していき身体付きも骨格レベルで変わっていき瞬く間にココは巨大なドラゴンへと変貌を遂げて言ったのだった。
「なぁ!?ど、ドラゴン?!」
「馬鹿な!?なんで太古に滅んだ筈のドラゴンが此処にいるんだよ?!」
「ほう?そっちの世界じゃワタシ等滅んでるのか?まあンナモンどうでも良いけどな?さあ、お前達に選ばせてやるこのまま大人しく引き下がるか、それとも…………このワタシの腹ン中に納まるか?あぁッ!?」
『ひ、ヒイィィィィィィィィィィィィィィィィッ!?』
ドラゴン化したココの恐ろしいまでの威圧感に団員達は耐えきれなくなりその場で続々と泡を吹いて倒れていく。そして全員が倒れたのを確認するとココは元の人型へと戻っていくが……
「あー久々に変身したからあちこち痛てぇ〜……」
「凄ーい!ココちやっぱ強いね……ってココち?!服が無くなってるよ!?」
「ン?あーさっきのドラゴン化で服が破けちまったんだな?取り敢えず着替えてこねぇとな。それと男共、ワタシの裸を見ていい男はパパだけだから見んじゃねーぞ?」
元に戻ったココは服が無くなり全裸になっており、取り敢えず一緒に戦ってたにじさんじの男達に釘を刺して着替えに行くのであった。とはいえ突然の事だったから見てしまっても不可抗力のような気もするが……?
「と、兎に角此処は一先ず安全になったよね?」
「そうだと良いんだけど……それにラプちゃん達も無茶してないか不安だな……」
自分達の居住スペースはココのドラゴン化によって少し歪んだものの無事に済んだがフブキは先程の戦いの中で下の階に向かったラプラスの心配をしていた……
その頃……
「ねぇラプ!本当に異世界の私達と戦うつもりなの!?」
「当たり前だ!あいつは吾輩の大切なパパを拐おうとしているんだぞ!?例え異世界の吾輩だとしてもそんな巫山戯た奴等を許すワケがないだろうッ!このラプラス・D・佐々木に喧嘩を売る事が如何に愚かな事か身をもって思い知らせてやるッ!」
「でも本当に勝てるのでござるか?!あっちの風真達はこちらと違って本当に世界征服を企む秘密結社でござるよ!?」
「だからってひより達も向かっちゃった以上こよも黙って見てるなんて出来ないよ!」
「うぅ〜、いつもは恥ずかしがって動けないフィルがなんでこんな時ばっかりぃ〜!?」
異世界のholoXに立ち向かう為にこちらの世界のholoXであるラプラス達が玲二や子供達がいるであろう下の階へとやってきていた。一応それぞれの武器を構えてはいるものの全てモデルガンや模造刀なので心許ないが、別世界の自分達によって自分達の大切な人に危機が迫ってる以上黙って見ている事が出来なかったのである。
「にしてもさっきからいろんな所から戦ってる音が聞こえてるけどこゆき達は無事なのか「ねーちゃ!」ッ!その声、こゆきか!?其処にいるのか……ってなんだそれは?!///」
玲二達を探す中突如こゆきの声が聞こえその方向を振り向くと、其処にいたのはこゆきとふゆき達、そしてこゆき達に黒龍頑駄無に取り押さえられた全裸の博士の姿があった。
「ねーちゃ!こゆ、みなとわるいやちゅつかまえた!」
「うぅ〜、このボクがこんな子供達に捕まるなんてぇ〜……?」
「いやそれよりなんでそいつ裸なんだよ?!///まさかねる、お前がやったのか?!」
「あい!」
こゆき達が無事で良かったのだが、まさか敵の一人の身包みを剥いで捕まえたとは予想もしていなかったので五人とも頭の中がパニック状態になってしまっていた。
「てかなんでそっちのこよはこの状態で平気なのさ?!せめて大事な部分くらい隠してよ!?///」
「?だからなんで皆たかが服着てないだけでそんなに慌ててるのさ?生き物全ては裸で産まれてるんだから別に珍しい事でもないでしょ?」
「え……?そ、それ本気で言ってるの……?」
「……もしかしてこのこよちゃん、研究のし過ぎでそういった羞恥心が欠けてしまったのではないでござるか?」
「あー、家に長い事引き籠もってた所為で服とかに無頓着なるみたいなあの感じ?」
服を着てない事にまるで無関心な博士を見てこよりは顔を真っ赤にするも博士はなんで異世界の自分がこうも慌てているのかが理解出来ず首を傾げていた。まあこよりも異世界とはいえ自分の裸を見られて良い気分ではないだろうから仕方ない。
「そ、それより!おい異世界の博士!お前の仲間は今何処にいるんだ!?」
「ん?ちっちゃいラプちゃん?……ああ、もしかしてこの世界のラプちゃんか。それによく見たらそっちにもルイ姐やこの世界のボクもいるみたいだね。それでボクの仲間だっけ?多分他の子供達追っかけてる最中じゃないの?さっきラプちゃん以外は下に行ったみたいだし」
目の前にいるこの世界のラプラス達を見ても全く驚く様子のない博士は最早興味なさそうな感じで答えていく。
「な、なんだか随分あっさりしてるわね?てっきり仲間の居場所は絶対に言わない!とか言うと思ったのに?」
「だってボクはholoXに雇われて研究してただけだし。ボクにとって研究さえ出来れば仕事先の相手が誰だろうとどうでもいいもん」
「な、なんだか何から何までこよちゃんとは考え方が違うのでござるな……?」
どうやら博士は総帥に対しての忠誠心というのはなかったようであっさりと他のメンバーを見限っているようだ。やはり世界が違えば同じ存在でも考え方が変わってくるみたいだ。
「と、取り敢えず異世界の幹部達もマオ達を追いかけてる筈だから急いで止めないとードゴオオォォォォォォォオンッ!ーッ!?な、なんだ?!」
「わ、分からない……音からして上の階だと思うけど……?!」
突然上の階から爆音が聞こえ何事かと驚く一同。だがその中でラプラスはそれが何を意味するのかが分かってしまった。
「この上って事は五階……ッ!それってパパがいる場所だ!まさか、異世界の吾輩とパパが戦ってるのか!?幹部!お前達は下に行ってマオ達を助けてこい!吾輩はパパの所に行くッ!」
「あ!?ちょっとラプラス!一人で勝手に行ったら危ないわよ……ってもういなくなってるし!?ハァ、あの子はレイレイの事になると後先考えないんだから……」
「でもそれは風真達も同じでござるよ。本当なら旦那様の元に向かいたいけど、にほ達も心配だから急いで下に行かないと!」
「うん、早くフィルを探してあげないと……ってこの異世界のこよちゃんはどうする?このまま置いてたら危なくない?」
爆音が聞こえた上の階へと姿を消すラプラスに対しルイ達も下の階に下りて子供達を探そうとするが此処にいる博士をどうするかを考えてしまう。今は黒龍頑駄無に抑えられているとはいえ何時抜け出すか分からない以上置いてくワケにもいかないであろう。
「あ、だったらこよが此処に残ってこの娘を抑えとくね。それに異世界とはいえこれ以上他の誰かにこよの裸見られたくないし……」
「そ、そう?ならお願いするわね。必ずひよりちゃんも連れて帰ってくるから安心して。こゆきちゃん達もこよりママと一緒にいてね?」
「あい!」
ルイ達は此処をこよりに任せて子供達を助けに下の階へと下りて行くのであった。
「…………ふーん?あの子達の中にこの世界のボク達の子がいたんだ?でも子供なんて作る理由がボクには分かんないなぁ?そんな子供作るなんて面倒するくらいなら研究してた方がよっぽど良いじゃん?」
「……研究ばっかしてるキミには一生分かんないだろうね?こよも研究とかは今でもしてるけど、それよりも今は玲二君やひよりがいるこの日常を楽しく過ごす方がこよにとって何よりも幸せなんだから。ねぇみんな〜♪」
『あーい♪』
「…………ふーん、そうなんだ?やっぱこの世界のボクの考える事なんて分かんないや」
「こよだって全裸になっても平然としてるキミの思考なんて分かんないよ……」
残された二人のこよりは互いの価値観に相容れられないながらも他愛のない話をするのであった。
そしてその頃、一階では各陣営が激しい戦いを繰り広げていた。此処からはそれぞれの様子を見ていこう。
ウィザードVS掃除屋
ーバキュンッ!バキュゥンッ!ー
「アッハハハ♪ほらほらそんな逃げ腰じゃ沙花叉は倒せないよ〜?」
「クッ!?こいつ、思ってた以上にやるな……なら!」
掃除屋から放たれる強力な銃撃の雨にウィザードは押され気味になり、直ぐ様右手に填めていた指輪を別の物に変えウィザードライバーのレバーを展開しバックルのハンドオーサーに右手をかざしていく。
ーteleport!please!ー
「これで、どうだ!?」
ーシュンッ!ー
テレポートの魔法でウィザードはその場から消え掃除屋の背後へと瞬間移動し攻撃を仕掛けていく。しかし……
ークルッー
「はいざんねーん♪」
ーバキュゥンッ!ー
「ぐあぁッ!?」
なんと掃除屋はウィザードの方に振り向き至近距離でマグナムの弾を撃ち込んだのであった。
「何……!?だったらこれで!」
ーright!please!ー
ービカアァーーーッ!ー
奇襲に失敗したウィザードは続いて別の指輪を填め再びハンドオーサーに右手を翳していくと、今度は辺り一面が光に包まれこれで目眩まし出来たと感じたウィザードは再び掃除屋へと奇襲を仕掛けていく。
「だぁーかぁーらぁー、無駄だって言ってるでしょお?」
ーガキィンッ!ー
「何ッ!?ードゴオォッ!ーぐぁッ!?」
しかし目眩ましも通用しなかったのか、掃除屋はウィザードの剣撃すら銃で防ぎ反撃の蹴りをウィザードの腹に叩き込んできたのであった。
「グッ……!生身なのに此処まで強いとはな……!?」
「全く、今何したのか分かんないけどどんな小細工したって沙花叉には通用しないって。もうかったりぃからさっさとやられてくんない?」
二度の奇襲に失敗したウィザードは一度物陰に隠れ何か良い手はないかと模索していく。それにしても異世界の掃除屋、生身で仮面ライダーと渡り合うとはかなりの力があるようだ。
(……どうする?テレポートの奇襲もライトの目眩ましも奴には通用しなかった。こうなったらドラゴンの力を使うしか……ちょっと待て?今あいつなんて言った?
ウィザードは何かに気づいたのかまた新しい指輪を二個取り出し一つは自分の右手の指に填めてハンドオーサーへと翳していく。
ーcopy!please!ー
コピーの魔法を使いウィザードの隣にもう一人のウィザードが現れ、二人は全く同じ動きをしながら掃除屋へと突っ込んでいった。
「はぁ?なんか二人に増えたみたいだけど、そんな見え見えの動きなんて沙花叉には通用しないっての!」
ーバキュウゥンッ!バコオォンッ!ー
「「ぐあ……!?」」
ウィザード達が掃除屋の銃撃を受けて倒れてしまい、そしてそのまま光となって消滅してしまった。これにより掃除屋は自分が勝ったと確信する。
「アッハハハ♪なぁにが最後の希望だよ?全然強くなかったじゃんざぁーこーガシッ!ー……は?」
「……残念だったな?コピーは二回使ってたんだよ!」
だがなんと勝ちを確信し笑ってる掃除屋の右手を倒された筈のウィザードががっしりと掴んでいた。実は先程のコピーの魔法の際にウィザードはしれっと二回発動しており分身を二体生み出していたのだ。そして分身に気を取られている隙に掃除屋へと近づきその右手の指に用意していた指輪を填めてハンドオーサーへと手を翳させていく。その指輪の魔法は……
ーsmell!please!ー
「おいテメェ!一体何をーブシュウゥゥゥゥゥ〜ッ!ーッ?!?!く……クッセエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!?」
「うわ臭ッ!?相変わらず凄い臭いだな……?」
魔法が発動すると同時に掃除屋からとてつもなくキツい臭いが発せられたのだ。そう、スメルの魔法は使用すれば使用者の身体をとてつもなく臭くするという一見役に立ちそうもないような魔法なのだが……
「グッ!オエェ……畜生ッ!何処に行きやがった!?出てきやがれ宝石野郎ッ!」
ーバキュンッ!バキュンッ!バキュゥンッ!ー
何故か掃除屋は目の前にウィザードがいるのにも関わらず見当外れな場所へとマグナムの弾を撃ちまくっているのであった。これは一体どういう事なのか?
「……やっぱりな。お前、本当は目が見えてないんだろ?さっきライトの魔法で強い光を放ったのにそれでいて何をされたのかが分からないなんておかしいと思ったんだ。其処で考えたんだ、もしかしたらお前が視覚以外で俺を察知してるならそれは音か、もしくは臭いで探ってるんじゃないかってな?だからまずはこのスメルの魔法でお前の嗅覚を封じさせてもらったぜ。そしたらものの見事にビンゴだったな?」
そう、実はこの掃除屋……異世界の沙花叉クロヱは過去にあった戦闘が切っ掛けで目が見えなくなってしまったようでそれからは他の五感を頼りに戦っていたのだ。特に戦場で血の臭いを嗅ぎ続けた結果嗅覚が異常に発達したようで掃除屋はそれを頼りに今まで敵を探っていたのである。つまりスメルの魔法を使われた今、掃除屋は臭いを嗅ぎ分ける事が出来ずウィザードの場所を上手く捉える事が出来ないのだ。
「クソがぁッ!くだらねぇ小細工なんかしやがってぇッ!?」
「悪いが魔法使いは小細工が得意なんでね?さぁ、フィナーレだ!」
そしてウィザードはトドメを刺す為に最後の指輪を右手の指に填めウィザードライバーを展開しハンドオーサーへと翳していく。
ーチョーイイネ!kick strike!サイコーッ!ー
魔法が発動すると同時にウィザードの足元に魔法陣が展開され、右足には炎が燃え盛りウィザードはロンダートをしながら空中へ飛翔していく。
「ハアァァ……デヤアァァァァァァァッ!」
ーゴオォォォォォ……ドゴオォォォォォォンッ!ー
「ウギャアァァァァァァァァァァァーーーーーーッ!?」
ウィザードの必殺の蹴り技、ストライクウィザードが炸裂し掃除屋は壁に吹き飛ばされそのまま気絶、持っていた武器も全て粉々に砕かれたのであった。
「ふぃ〜……ん?どうやら時間切れのようだな?」
ウィザードはそう言うと光に包まれその場から姿を消していき、残されたのは気絶し倒れた掃除屋だけとなった。
シンケンジャーVS侍
ーガキィンッ!ー
「クッ!なかなかやるな?それ程までの実力がありながら何故子供達を襲うなんて卑劣な事をする?!」
別の場所ではシンケンジャーの六人が侍と激闘を繰り広げていた。シンケンレッドは相当の実力があるのにも関わらず何故侍がこのような事をやっているのかが理解出来ず問いかけた。
「決まっておろう?!あの子達の力はいずれラプ殿の世界征服に役に立つ!だから風真達は必ず手に入れるのでござる!ラプ殿の目指す、弱き者が虐げられない世界の為に!」
「はぁ?!なんだよそれ?!それってどっちかって言えばテメェ等が弱い奴を虐げてる側になってるじゃねぇか!?」
「千晶の言う通り!弱き者を守るとか言っておきながら力を手にする為に子供達を追い詰めるなど本末転倒にも程があるぞ!?」
グリーンとブルーの言う通り、侍の目指す弱き者が虐げられない世界というのは寧ろ立派な心掛けと言える。だがその為に他者を犠牲にしようなど義を重んじる侍道に反する行為に他ならない。だがそれでも侍には止める気など毛頭ないようで……
「五月蠅いッ!貴様等のような力に恵まれた者達に何が分かる?!弱者だからと言うだけで強者から弾圧され、あまつさえ腕を斬り落とされた風真の気持ちが!貴様等のような連中に分かってたまるかあぁーーーーーーッ!!」
ーガコンッ!ガシャッ!ジャキィンッ!ー
「なッ!?右腕が……?!」
侍が叫ぶと同時に右腕が突如変形しだし、徐々に裂け伸びていくそれはまるでヤマタノオロチを彷彿させるかのような八又の大鎌へと姿を変えたのだった。
「風真は此処で負けるワケにはいかない!全ての弱者を守る為に!弱者を虐げる愚かな強者を全て根絶やしにする為にぃッ!!」
ーブオォンッ!ズババババァッ!ー
『グアァァァァァァァァァァァァァァァッ!?』
まるで意思があるかのように大鎌がシンケンジャーに襲い掛かり鋭い斬撃を放っていき、レッドを除く全員がその場から吹き飛ばされてしまった。
「つ、強過ぎる……!?」
「こんな奴相手にどう戦ったらええんや……?!」
ピンクとイエローも狂ったように大鎌を振り回す侍に対し弱気になってしまう。だがそんな中、レッドだけは武器を構えなおし侍に向かって歩み始めた。
「と、殿!?」
「丈ちゃん!?一人じゃ危ねぇぞ!?」
「…………」
「フン、まだ風真に刃向かうつもりでござるか?ならお望み通り斬り裂いてくれるわッ!」
ービュンッ!ビュンッ!ビュンッ!ー
無言で向かってくるレッドに向かって侍は再び大鎌を振り回し襲い掛かっていく。しかし……
ーズバァッ!ザシュッ!ー
「…………」
レッドは何度も斬りつけられても何事もないかのようにただ突き進んでいく。普通なら倒れてもおかしくはない程の攻撃を、レッドはただ受けながらも侍へと向かっていく。
「な……!?何でそんな平気な感じで近づいて来るのでござるか?!この風真の鎌鼬を受けて平然としているなんて「当たり前だ。お前のその刃には、何の覚悟も宿ってないからな」ッ!?な、何を言ってる!?風真にはラプ殿の目指す世界を共に進む覚悟が……!?」
「……侍とは、己の信念を以て義を貫く存在。俺はかつて志波家当主の影武者だった俺を迎え入れ、真の当主として認めてくれた先代の意志を継ぎ、人々を外道衆から守るという覚悟がある。だが貴様はどうだ?主の意志に賛同し共にその世界を目指すと言っておきながら、やっている事は貴様が嫌っていた力で相手を無理矢理従わせようとしているだけだろう!?お前がやっている事は弱者を守る事なんかじゃない……強者となって弱き者達を踏みにじっている!自分が毛嫌いしていた奴等と同じ事を繰り返しているだけだッ!」
「ッ!?ち、違う!風真はそんなつもりで戦っているのでは……!?」
「ならあれはどう説明する!?弱者を守るとか言っておきながら襲っていたあの子達の目はなんだ!?」
「え…………!?」
シンケンレッドに、丈瑠に言われ侍は部屋の端で黒子達に守られている子供達の怯える目を見て自分が今何をしでかしてしまってるのかを理解してしまう。ブルーやグリーンに言われた時は自分は違うと否定したが、レッドに指摘され子供達の怯える目を見てしまった事で自分のやっている事がかつて自分を苦しめた連中と何一つ違わない事に気づかされてしまったのだ。
「か、風真は……風真は弱い皆を守る為に戦っていた筈……なのに風真は今何をしてるのでござるか……?!」
「……お前の目指す世界は確かに悪くない。だがそれは一歩間違えれば力によって他者を抑えつけるだけの支配でしかない。その外道に堕ちる前に、俺が此処でお前を討つ!」
レッドはそう言うと秘伝ディスクと呼ばれる物をシンケンマルにセットして回転させると、シンケンマルが炎に包まれレッド専用の武器『烈火大斬刀』へと姿を変えていく。それを見た侍も錯乱しつつも対処する為に大鎌を全てレッドに向けて振り放つ。
「そ、それでも!それでも風真は引くワケにはいかないんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
「…………成敗ッ!」
ーガキィンッ!ー
大鎌と烈火大斬刀、互いの刃がぶつかり合い拮抗していく。そして……
ーギギギィッ……バキイィッ!ー
「なぁ……ッ!?」
「ハアァァァッ!」
ードゴオォォォォォンッ!ー
大鎌が押し負け全ての刃が砕け、そしてそのまま侍は吹っ飛ばされ右腕の義手は完全に砕かれそのまま気絶していった。レッドは烈火大斬刀をシンケンマルに戻し腰に納めて
「これにて、一件落着……」
と言うと流石にダメージを追っていた所為かその場で膝を付いてしまい、他のメンバーが急いで駆けつけてくる。
「殿ぉッ!無茶が過ぎますぞ!?」
「あぁ、すまなかったな……」
「ホンマですよ!でも、お殿様が無事で良かったわぁ〜♪」
「そうね。それじゃあ早く帰って治療しないと」
「ほら丈ちゃん、肩貸してやるから掴まりな」
「全く、世話の焼ける殿様だぜ……」
仲間達に支えられレッドは立ち上がり、そしてシンケンジャー達もウィザードと同じように光に包まれ元の世界へと戻っていくのであった。
後編へ続く……
はい、という事でまずは異世界こよりとクロヱといろはとの決着!そして後編ではルイとラプラスとの対決、そして全ての決着となります。次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!