今回は陣取りゲーム中編!本当は後編にするつもりが長くなりそうなので取り敢えず一区切り出来そうなところまで書きました!な今回も最後まで見て頂ければ有難いです、ではどうぞ!
サークルチームの先制で一歩リードを取られたにじさんじチーム。その各地でそれぞれのメンバーが交戦を始める中サークルチームの主将とも言える大和は一番奥の陣営で戦況を確認していた。
「……どうやら蘭が相手の陣地を一つ奪ったみたいだね」
「なぁ大和、やっぱりアタシ等も出撃しないか?そうすればもっと早くこのゲームを終わらす事だって……」
「甘いよ焔、このゲームは仲間同士の連携が勝敗の鍵を握る。例え個々のランクが高いからってバラバラに動いてしまったらそれこそ相手の思う壺だ。加えて相手はこのガンプラウォーズの開発に携わっているあのにじさんじチームだ。このゲームの特徴は向こうは僕等以上に熟知しているだろうからまずはしっかりと様子見をしないと」
流石は最速でガンダリウムランクまで上り詰めただけあって冷静に判断してるな。一方で焔の方は出撃したいのかずっとウズウズしているみたいだ。彩夏も彼女の事を猪突猛進って言ってたし、本当は前線で戦いたかったんだろうな?
「……それにそろそろこっちに一人向かってくるみたいだから、敢えて陣地を一箇所取らせて油断している隙に撃破しよう」
「え?陣地を取らせるのかよ?!」
「元々パーフェクトゲームを狙ってるワケじゃないから問題ないよ。兎に角相手が陣地を取った瞬間攻撃を開始しよう」
どうやら今向かってる走を迎撃するつもりか。あいつ等の作戦だと築が前線の、走が後方の陣地を取るつもりらしいから走一人だとこれは厳しいんじゃないか?
そして……
ードゴオォンッ!ドゴオォンッ!ー
NSTEAMS VS GWSTEAMS
7ー7
「ッ!ヨシ、今だッ!」
陣地を取られたのを確認し焔のストライクルージュはその場を飛び出しフラッグの元へと着地する…………が、其処には走のフェニーチェの姿が何処にもなかった。
「え、あれ!?いないぞ大和!?」
「そんな!?フラッグの色は変わってるからさっきまで此処にいた筈……ん?」
大和がフラッグを確認すると、その近くに何やら地面が抉られている部分があった。まるで何かに撃ち抜かれたような感じだが……?
「……そう言えばさっきの銃撃音は二発だった……しまったッ!?」
大和は何かに気づいてバッと上空を見上げた。其処には……
「おっしゃ取ったどぉーーーッ!!」
「「なぁッ!?」」
なんと走のフェニーチェが“空を走っていた”!地上戦用に改造されたフェニーチェがまさか空を駆けるとは!?
「やっぱり!さっきの二発目の銃撃音は地面を撃ったものだったんだ!その反動で上空に飛んだのか!」
「そんな!?ウイング系列のフェニーチェのバスターでそんな素早い連続射撃なんて出来る筈が……!?」
「ところがどっこい!このフェニーチェGPのレフトバスターならそれが可能になっとるんや!」
そう言うと走はフェニーチェで飛行、というよりは滑空しながら別の陣地のフラッグを捉え右側のバスターライフルのエネルギーを充填し始める。
「ほぅらもう一丁ぉッ!」
ーシュウゥゥ……ドゴオォォォォォォンッ!!ー
ードッカァァァァンッ!ー
NSTEAMS VS GWSTEAMS
8ー6
「なんと此処でにじさんじチームが逆転リード!これはかなり上手いぞぉ!」
「ですがサークルチームの方は大和君と焔ちゃんの二人が立ち塞がっている!このままでは走さんはピンチのままです!」
確かに彩夏の言う通り例え此処でリードしても結果的に走が不利なのは変わりない。一体どうするつもりなんだ?
「ピンチがなんや!?それならさっさとこっからおさらばするだけや!」
ーブオォォォォンッ!!ー
「あ、逃げた!?」
「焔、君は此処に残って陣地を取り戻して!あの人は僕が倒すから!」
大和はフリーダムのエンジンをフル稼働させ逃げたフェニーチェを追いかけてその場から離れていく。残された焔は不満そうにしつつも大和の指示通り陣地の奪還をする為に待機をするようだ。
「ったく大和ったら、本当ならアタシが戦いたかったんだが……まぁ取り敢えずフラッグの色元に戻したらアタシも追いかけよ「あ〜れぇ〜……」……ん?今なんか上から聞こえたような……?」
ん?焔の奴、急に上の方を見上げたが一体何が……え?
「いぃぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーッ!?」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」
ーヒュウゥゥゥゥ……ドッシイィィィィィンッ!!ー
なッ!?いきなりストライクルージュに向かって巨大な何かが降って来た!?なんだ、隕石か!?
「ふえぇぇ〜、誰が起こしてぇ〜!!」
「お、重たくて身動きが取れない……!?」
……いや違う!これアルスのガンプラくんの頭だぁッ!?なんで急にこの場所に落ちて来たんだ!?というかなんだその巨大な頭は!?軽く30Mはあるぞ!?いやもしかしてこれは……!
アルス機
『ガンプラくんぶらっく』
特殊スキル:ビッグフェイス
ガンプラくんの巨大な頭を更に巨大化させるスキル。防御力が1500%アップするが身動きが取れなくなり自分で解除不可能。
やっぱり特殊スキルか!?しかも任意で解く事が出来ないって欠陥スキルにも程があるぞ!?今も尚起き上がろうとするが上下がサカサマになってしまって手足をパタパタさせるも全く起き上がる事が出来ないでいる。まるで忍たま乱太郎の稗田八方斎みたいになってるぞ?
まあ多分空に打ち上げられたアルスが地上に戻る為に一か八かで特殊スキルを発動したけどそれがビッグフェイスだった所為でそのまま隕石みたいに落下してその落下地点に偶々焔のストライクルージュがいたって事なんだろうが見事に偶然が重なって、しかも押し潰されたけど辛うじて撃破されてないストライクルージュはリスタートする事も出来ずにいる。
だがこの偶然によりにじさんじチームが有利になったな。まぁアルスにしてみれば不服だろうけど?
「起こしてえぇぇぇぇ~……!」
「あげゃげゃげゃげゃあーーーッ!!」
ーガキンッ!ガキンッ!ガッキィィンッ!ー
「ぐうぅッ!?」
一方その頃築はまだ愛斗のアストレアと対峙していた。しかもかなり押されてるのかにじさんじチームの陣地まで押し戻されていた。だが愛斗はフラッグが近くにあるのにも関わらずそれには目もくれずダブルオーバーを攻撃し続けていた。
「おい!なんで其処にフラッグがあんのに俺ばっか攻撃してきてんだよ!?」
「あぁん?んなもんどーだっていいんだよ!俺様はただ目の前の獲物を狩りまくる!それこそが俺様のバトルスタイル!ルールがどうだろうと知ったこっちゃねぇッ!!」
「くッ!こいつ根っからのバトルジャンキーかよ!?」
どうやら愛斗に取っては敵を倒すこそが目的であり他の事は眼中にないようだ。しかも今手元にある情報を確認したがこいつバトル系のイベントばっかりやってその他の防衛系や探索系のイベントは殆ど行っていない。やってたとしてもかなりのペナルティを受けて途中でリタイアしている事が多々あったみたいだ。先程の怠そうにしていた姿からは想像出来ないくらいこいつは根っからのバトルジャンキーみたいだな?
「おらおらおらおらぁッ!開発に携わってるって聞いたからどんなモンかと思ったけどこの程度かぁッ!?」
「ぐぅッ!コントローラー越しでも分かるくらい攻撃が重てぇッ!?」
現在アストレアの武装はほぼパージされてプロトGNソードIIのみとなっているが奴のスキルによってその火力が最大限に発揮されている。クアンタの両腕、そしてGNドライブを使用している為に出力も強化されているからただの斬撃でも恐ろしい程の威力が出ている。
ーガキィィンッ!ー
「グッ、ぐおぉ……ッ!?」
築のダブルオーバーも決して出力負けしているワケではないが防戦に回ってしまった所為で攻勢に出れずアストレアの斬撃を防ぐので精一杯だった。だが築も実力でダイヤランクの4まで上り詰めた男だ、必ず何か策がある筈だ。
「はぁ、はぁ……」
「さぁさぁ追い詰めたぜぇ?最後は盛大に爆ぜやがりなぁッ!!」
ーブォンッ!カッ!ー
周りが断崖絶壁に囲まれた場所まで追い詰められた築のダブルオーバー。そして愛斗のアストレアはトドメを刺す為にプロトGNソードIIを展開しそのまま突っ込んでいく。このままでは築がやられてしまう……!?
「…………フッ、掛かったな?」
「何ッ!?」
ーシュバッ!ガキィンッ!ー
ッ!?こ、これは……!
「あぁーーっと愛斗くんのアストレアの攻撃を社さんが寸前のところで躱したぁッ!?」
なんと築の奴、ギリギリのところでジャンプしてアストレアの突進攻撃を躱した!しかもそれだけじゃない!今の突進の勢いが凄かったのかプロトGNソードIIが岩壁に深く突き刺さってしまってる!
「グッ!ぬ、抜けねぇ!?」
「悪いな、さっき早瀬と進んだ時に偶然この場所を見つけて利用させてもらったぜ。まさかこうも上手くいくとはな?」
「ッ!?テメェ、最初から俺様をこの場所に誘導してたのか?!」
「あぁ、こういうフラッグ戦において必要なのは相手を撃破するんじゃなくて如何に相手の動きを封じるかがポイントだ。単に闇雲に敵を倒せば良いってもんじゃねぇから、な!」
ーバシュンッ!ドゴオォンッ!ー
「なぁッ!?」
ードガガガガガガガガガッシャアーーンッ!!ー
築はそう言ってビームライフルで岩壁の上を攻撃すると岩が崩れアストレアを下敷きにしていった。成る程、これなら撃破する事なく身動きを封じる事が出来るワケか。
「…………よし、これでこいつはもう大丈夫だろ?早いとこ早瀬と合流しねぇとな」
アストレアの相手を終えた築は急いでその場を後にし急いで走がいるであろう敵陣地へと向かっていった。これで実質5対3、サークルチームがやや不利だがこっからの巻き返しにも期待だな?
「………あげゃげゃげゃ、社築ぅ。その名前覚えたぜぇ?このまま終わらせやしねぇから覚悟しろよなぁ……ッ!!」
「でやあぁぁーーーッ!!」
「うりゃりゃりゃりゃあぁーーーッ!!」
ーガガガガガガガガガガガガガガガガガガァッ!!ー
一方にじさんじチームの前線では楓と蘭の爆龍とイージスジャスティスが激しい斬り合いを繰り広げていた。荒々しく斬りかかる爆龍の木刀をイージスジャスティスが躱し反撃のサーベル攻撃を繰り出すも爆龍に避けられそのまま頭突きをされ怯んでしまう。まるで剣士と輩の対決みたいだ。
ーガンッ!ー
「〜ッ!痛ったぁ〜!コントローラー越しでもめっちゃ痺れるし……!?」
「クゥッ!?こんなん続けたら手ぇ痺れてまうわ!?」
お互い激しい鍔迫り合いをしている所為か画面に映る表情がかなり汗ばんでいるのが分かる。
「ハァ、ハァ……こうなったら私の全力、此処で見せたるわ!」
「ッ!なら私だって!ハアァァァァ……ッ!」
ーゴオォォォォォ……ッ!ー
な、なんだ!?二人からとてつもない覇気が溢れ出てる!?しかも爆龍の木刀が炎に包まれてるしイージスジャスティスのビームサーベルが青白く輝いている!これはまさか、お互いに必殺技をぶつけるつもりか!?
「いくぞおぉッ!唐突奥義鞘炎刀ッ!!」
「フルスロットル!インフィニット・インパクトオォッ!!」
ーゴオォォォォォ……ドッカアァァァァァァァァァァァァァァンッ!!ー
二人のガンダムの必殺技がぶつかり合い画面全体が強い光に包まれていく。思わず目を閉じ少ししてから目を開くと光が止んでおり、其処にはクレーターが出来た代わりに二体の姿はなかった。つまり、お互い共倒れになりリスタート地点に戻されたようだ。
「あーっとまさかの相討ち!両者リスタート地点に逆戻りです!」
「これは痛い!リスタートには一分間のチャージタイムがあるのですぐには再出撃出来ません!」
成る程、これは両者かなりの痛手になるな?まぁまだ時間もあるし、あの二人が活躍するチャンスはまだまだあるかもな?
ーガキィンッ!ー
「……やはりやるな、ソニックヴァンパイア」
「へッ!オメェもなかなかやるじゃねーか!?」
そして残っていた最後の二人、葛葉のファントムゴーストと実のシナンジュスタインはお互いに紙一重の対決を繰り広げていた。先程の楓達とは違い静かに、だが時に大胆に攻めて防いでの繰り返しをしていた。
「正直にじさんじの中でも手応えあんの社さんしかいなかったから久々に楽しめて嬉しいぜ♪」
「あぁ、俺もこんなに本気になれたのは仲間以外でお前が初めてだ。だからこそ、全力で倒させてもらう……!」
お互いに睨み合い緊張が走る状況。これはかなりの激戦が起こる予感がするな……!?
ーすいちゃんは今日も、可愛い〜♪すいちゃんは今日も、か・わ・いい〜♪ー
ーズザァーーーッ!ー
……え?な、なんだ今の?これってすいのエイプリルフールネタで作った『スイちゃんのメンテナンスソング』だよな?いきなり流れてきて思わず皆コケたけど、なんで今これが急に流れ出したんだ?ってか一体これ何処から流れて……?
ー……ピッー
「…………すまない、マナーモードにするのを忘れてた……///」
『ってお前かい!?』
まさか今の歌、実のスマホの着信音だったのか!?あんなに真面目で堅そうな雰囲気なのに意外過ぎるぞ!?
「あ、彩夏さん?今のは……?」
「あー……実は実くん、大のドルオタで特にすいちゃんの大ファンなんだって。メンバーシップは勿論、出たCDやDVDは必ず初回限定版と通常版両方を買うしグッズは必ず三つは買うんだって。そしてライブは必ず最前列を確保するくらい熱狂的なんだよねぇ。本人は恥ずかしがってあまり表立って言わないけどね?」
マジか!?あの真面目そうな奴がドルオタ!?彩夏、お前のサークルメンバーなんでこうも濃い奴ばっかなんだ!?
「あー、いや……だ、大丈夫だって!この街にいる皆だって基本的に誰かしらのファンだし!」
「……///」
あー、実の奴恥ずかしがって俯いてしまってるな。でもあれは不可抗力だからなんとも言えんな?
「でも良かったなすい、あんなに熱狂的に応援してくれるファンがいてくれて」
「ま、まぁ応援されて嫌な気分はしないからね。でもそれだったら折角来てくれたんだし終わったら何かファンサービスでもしてあげようかな?」
ー……ピクッー
「お、だったら今度出す新曲のCDをサイン付きで上げたらどうだ?」
「あ、それ良いかも♪じゃあ後で用意しておかないとね♪」
…………この時俺達はまだ知らなかった。
この後まさかあんな事になるなんて…………
「さ、さぁもう気を取り直して続きを始めよ「んのサイン……」え?」
「すいちゃんのサインすいちゃんのサインすいちゃんのサイン……」
ーゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴッ……!ー
ッ!?な、なんだ!?実の奴さっきまでと違ってとてつもない覇気を放ってるんだが?!しかもそれに呼応するかのようにシナンジュスタインから青色のオーラが吹き出してるし!?
「すいちゃんのサインすいちゃんのサインすいちゃんのサイン……!!」
「な、なんだ?急にどうしたんーバキィッ!ーぐぁッ!?」
はぁ!?なんかシナンジュスタインがあり得ない程の素早い動きでファントムゴーストをぶっ飛ばしたんだが?!
「すいちゃんのサインすいちゃんのサインすいちゃんのサイン……!!」
ードガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガカッ!!ー
「あばばばばばばばばばばばばばッ!?」
いやエグ過ぎるって!?どうやったらそんな化け物じみたパワー出てるんだよ?!しかもさっきからすいちゃんのサインって言ってるけど……まさかさっきの俺達の会話が聞こえてたのか!?いやあり得ねぇだろ!?あの筐体の中にいて、しかもそっからこの観客席まで数十メートルは離れてるんだぞ!なんで俺達の会話が聞こえてんだよ?!
「あ、彩夏さんこれは一体……?」
「うーん、多分おにぃ辺りがすいちゃんのサインをプレゼントするって言っちゃったんじゃないかな?実くん、かなり聴力が良くて神経研ぎ澄ませたら百メートルくらいの範囲なら音を聞き分けられるんだって」
なんだそのチート聴力!?もしかして獣人かなんかなのかあいつは!?
「ハアァァァァ……すいちゃんのぉ、サイィィィィィィィィンッ!!」
ーバッコオォォォォォォォォォォォォォオンッ!!ー
「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!」
ーキランッ☆ー
そしてトドメのアッパーが炸裂しファントムゴーストはそのまま上空へとふっ飛ばされていった。先程のアルスのガンプラくんと違いちゃんと撃破されたようで葛葉はそのままリスタート地点へと戻されてしまった。
「…………ハッ!?お、俺は今何を……?」
って無意識にやってたんかい!?あいつある意味愛斗より恐ろしいぞ!?だが落ち着きを取り戻したお陰が目の前にあるフラッグに気づいて攻撃し陣地を奪った。
NSTEAMS VS GWSTEAMS
7ー7
これでまた点数は同点に戻った。これはまだまだ勝敗は分からなくなってきたな……
激しい攻防が繰り広げられる陣取りゲーム。はたして勝つのはどちらのチームか?
続く……
はい、という事で陣取りゲーム各それぞれの状況でした!次回こそ決着!はたしてどちらが勝つのだろうか……?
次回もまったり待って頂ければ幸いです、ではまた!